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池田裕之, ロレックス

ロレックス「青サブ」型番ごとに徹底解説!コンビや金無垢どれが一番人気?

最終更新日:

ロレックス 青サブ

黎明期のサブマリーナーは特殊時計として開発されたためカラーも黒のみでしたが、他社のダイバーズウォッチに先駆けてダイアルのカラー化を実現させました。

それがロレックスの「青サブ」モデルです。

この記事ではブルー文字盤のサブマリーナー、通称「青サブ」について魅力や型番ごとの特徴を解説していきます。

ロレックスの青サブは早くからラインナップされていたカラーモデルですが、人気がイマイチだった噂についても実態はどうなのか、詳しく語っていきますので、ぜひ最後までお読みください。

ロレックスの青サブとは

通称青サブは、ロレックス・サブマリーナ・デイトのダイアルもしくはベゼルが青色のモデルの総称いいます。

青サブという呼び方は愛好家たちが名付けたもので、ロレックス社がモデル名として青サブと名づけた事は一度もありません。そのため、青サブの明確な定義は無く、サブマリーナデイトの青色モデルであれば、青サブと呼んで問題ありません。

ロレックス青サブの魅力は何?

ロレックス青サブの魅力は何と言っても、ロイヤルブルーダイアルの鮮やかさです。その色の魅力をいくつかの項目にフォーカスして詳しく紹介しましょう。

ダイバーズウォッチのイメージに青がマッチする

青サブは1965年に突如Ref1680/8がこれまでの黒のみだったダイアルに突如鮮やかな青いダイアルのサブマリーナとして、ラインナップされました。

結果的にダイバーズウォッチのイメージに青がマッチするという事で、その後このモデルは定番化していくのです。

青サブが発表された理由として、その当時のダイバーズウォッチのカジュアル化が背景にあったと考えられます。1950年代から1960年代にかけてアメリカでは、空前のサーフィンブームが起きたからです。

マリンスポーツの定着によって、防水性の高いダイバーズウォッチに注目が集まりニッチだったプロ仕様の特殊時計ダイバーズウォッチは、若者で気軽に使えるカジュアルなファッション時計へと変貌します。

カラフルなサーフボードを小脇に抱える姿とボードのカラフルな色と相まって、青サブはより映えるのでした。

もしかすると、ロレックスは当初からこの青サブをサーフボードに映えるためにこのダイアルの色をロイヤルブルーにした可能性が考えられます。

明るさや見る角度で変化する青が素敵

ロレックス 青サブ

サブマリーナー初期の黒ダイアルの目的は、視認性を高める事が目的で美的な要素は皆無でした。

それに対して、青ダイアルは視認性以外にも魅せる目的があります。青サブのロイヤルブルーは明るさや見る角度で青色が変化する事が魅力です。

サーフィンブームに併せてロレックスがこの青サブモデルをリリースしたのはダイバーズウォッチの市場拡大には、用途を広げる事も不可欠と考えた可能性があります。「ダイバーズウォッチ=潜水士の時計」という固定概念を打ち破る必要があったかも知れません。

ロレゾールのブレスレット、海中(水中)での使用は想定していなかった?

青サブは当初からゴールド(イエローロレゾール)のコンビモデルとして登場しました。これはもしかすると最初から、このモデルは海中での使用は考えていなかった事が考えられます。

ゴールドはそもそもステンレスと比較して軟らかく、潜水作業時にはキズが付きやすく特殊時計としては不向きです。サーフィンであれば、防水性だけ担保すれば良く、作業が無いのでロレゾールのブレスレットでもキズつく心配はありません。

何より青のダイアルとゴールドのブレスレットはファッションの相性も良く、「サーファ世代にウケる!」、と考えたとしても不思議ではありません。サーフィンが終わった後、カジュアルウェアに着替えても相性が良さそうです。

この青サブはファッションの要素と丘時計として使用する事も想定していたダイバーズウォッチだと考えられます。

青サブの持つ希少性

腕時計のダイアルの色の中で、圧倒的に多い色はホワイトとブラック、そしてシルバーです。

この理由は極めて単純で、これら3色の生産効率が良く、何より発色も安定しているというのがその理由でした。

1968年当時のブルーダイアルは、今より希少なダイアルでした。その理由はコストが掛かる事と生産効率が良くなかったからです。

青は色の均一性が難しく、発色を安定させるのが困難でした。ロレックスの場合ペイントした塗料を乾燥させてそれを磨く作業をしています。

現在はプレス技術が向上し、半透明のラッカーを使う手法が増えた事もあって、ブルーダイアルは増えていますが、ロレックスの当時のダイアル作業工程では厚くペイントした物を手間暇かけて磨くしか手法がありませんでした。

現代の青サブの生産効率は1968年当時よりも改善されましたが、それでも黒ダイアルと比較すると青サブの生産数は明らかに少ないです。

同じサブマリーナを選ぶ時、カラーの違いにも注目して、個性的なモデルを好む人はぜひ青サブを選ぶのもアリでしょう。

青サブコンビの型番まとめ

青サブコンビニは現行品以外にヴィンテージモデルもあります。コンビモデルはその名の通り、ブレスレット部分がステンレスとゴールドが交互に組み合わせたモデルです。

これまで大きく現行品とは異なる外観になります。また機能(パワーリザーブや防水性)の違い、販売価格、流通量も違う事が特徴です。以下に3つのコンビモデルを紹介します。ぜひ購入するときの参考にしてください。

Ref.16803

ロレックス サブマリーナ デイト 16803 ブルー トロピカル オールトリチウム 97番

型番:16803
素材:ステンレススティール/SS ×イエローゴールド/YG
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き

1965年にリリースされた、初代青サブはイエローゴールドモデルでしたが、その後1980年代半ばから1988年までコンビモデルであるRef.16803が追加されました。

このRef.16803のダイアルの特徴は色以外にインデックスが「ニップル」と呼ばれる形状が特徴です。現行品と違い夜光塗料の量が少なく、ダイアル塗料も現行よりも若干色が均一ではありません。

しかし、現行品には無いエイジングが楽しめるのも初期の頃のモデルならではの楽しみ方です。

尚このRef.16803は途中からリファレンスナンバー(Ref)がそのままで、ニップルから従来からの手法であるフチありのインデックスに変更されます。この前期モデルと変更後の後期モデルの違いを楽しむのも良いかも知れません。

Ref.16613

ロレックス サブマリーナ デイト 16613 ブルー A番

型番:16613
素材:ステンレススティール/SS ×イエローゴールド/YG
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き

前回モデルと殆ど外観は変わっていませんが、ムーブメントがCal3135へ変更されています。1989年からモデルチェンジとなり、2009年まで続くロングセラーモデルとなりました。

多くの方が考える青サブはこのRef.16613というほどにこのモデルは定番化して、流通量も多いはずです。

またこの頃より王冠マークの透かしが入るようになり、巧妙な偽物ロレックスが増えてきた時代背景も見えてきます。

Ref.16613SG

ロレックス サブマリーナ デイト 8Pダイヤ/3Pサファイア 16613SG グレー Z番

型番:16613SG
素材:ステンレススティール/SS ×イエローゴールド/YG
ケースサイズ:40mm
文字盤:グレー
駆動方式:自動巻き

同じく1989年から2009年まで続いた青サブモデルです。最大の特徴はシルバーのダイアルを使用した点で、ロイヤルブルーのダイアルで無い分若干落ち着いた感じがします。更にこのモデルからインデックスにダイアモンドが埋め込まれました。

それともう一つシャンパンゴールドのダイアルのモデルも存在します。こちらのモデルはロレックスで馴染みのある文字盤なので、オールドファンはこちらのシャンパンゴールドを好むかもしれませんね。

Ref.126613LB

ロレックス サブマリーナ デイト 126613LB ブルー ランダム番

型番:126613LB
素材:ステンレススティール/SS ×イエローゴールド/YG
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き

Ref.126613LBは2020年から発売されている現行品になります。外観も前作の特徴を殆どそのまま継承していますが、明らかな違いは6時の位置に王冠マークがプリントされていることです。

そして最大の特徴はパワーリザーブが48時間から72時間と大幅にアップした点です。このモデルチェンジによって、ロレックスのスポーツモデルの大半のパワーリザーブが、改善されました。

またケースサイズも当時の流行りの41㎜にアップされます。しかしこれは2024年の今となっては、少し大き目のケースサイズとなっているので近い内にダウンサイジングされる可能性もあるかもしれません。

大幅なアップグレードは前述したパワーリザーブの延長と、ダイアルがサンレイ仕上げのロイヤルブルーを採用した事で、より現代風の文字盤となり視認性も格段に向上しています。
着け心地にも拘り、ブレスレットの幅を広くしました。

細部に拘りアップグレードするロレックスらしさが感じられる変更点です。

Ref.116613LB

ロレックス サブマリーナ デイト 116613LB ブルー ランダム番

型番:116613LB
素材:ステンレススティール/SS ×イエローゴールド/YG
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き

2009年から2020年までに登場するコンビの青サブが、このRef.116613LBになります。リファレンスナンバーも6桁になり、より現代風にアップグレードされたモデルです。ベゼルもセラミックに改良されて、耐久性は前回のモデルより遥かに向上しています。

ブルーパラクロムヒゲぜんまいの採用により、耐磁性能と耐振動性能は大幅にアップし実用性はかなり向上しています。このモデルは2020年まで生産が続けられますが、唯一難点を挙げるとすればパワーリザーブが48時間しか無い事です。

Ref.116613GLB

ロレックス サブマリーナ デイト 8Pダイヤ 116613GLB ブルー V番

型番:116613GLB
素材:ステンレススティール/SS ×イエローゴールド/YG
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き

Ref.116613LBにダイヤモンドインデックスを埋め込んだモデルが、このRef.116613GLBになります。発売開始時期は同じ2009年からですが、2014年にディスコンとなりました。ダイヤモンドインデックス以外はムーブメントもRef.116613LBと同じです。

青サブイエローゴールドの型番まとめ

青サブのイエローゴールドモデルは、青サブの元祖とも言えるモデルです。元々イエローゴールドモデルの後にコンビモデルが出てきています。しかし長らく日本ではイエローゴールドモデルは敬遠する傾向もありましたが、近年はイエローゴールドモデルも人気が上昇傾向にあります。

それぞれの生産された年代により機能、細部が異なる事が特徴です。当然販売価格も希少なモデルは価格が高い物もありますが、意外に掘り出し物モデルもあるかも知れません、現行品と、外観も変わらない物も多く、イエローゴールドは経年劣化が少ない事も魅力です。

以下に3つイエローゴールドモデルを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Ref.16808

ロレックス サブマリーナ デイト 16808 ブルートロピカル 70番

型番:16808
素材:イエローゴールド/YG
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き

1965年に青サブのイエローゴールドモデルとして1980年頃まで製造されたモデルです。特徴としてはコンビモデルと同じく、インデックスがニップルとなっています。また同じリファレンスで黒ダイアルモデルもある事が特徴です。

ブレスレットはイエローゴールド(ロレゾール)でゴージャスな印象を受けます。コンビモデル同様に初期モデルは流通量が少なく、希少性の高いモデルだといえます。

Ref.16618

ロレックス サブマリーナ デイト 16618 ブルー A番

型番:16618
素材:イエローゴールド/YG
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き

1989年から2008年まで製造された青サブのイエローゴールドモデルです。初期モデルと比べると現行品に近くなり、インデックスは縁取りの物に置き換わっています。このモデルも6時の位置に王冠マークが入るなどの偽装対策がしていることで、初期モデルよりアップデートされています。

Ref.16618SG

ロレックス サブマリーナ デイト 8Pダイヤ/3Pサファイア 16618SG グレー E番

型番:16618SG
素材:イエローゴールド/YG
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き

青サブイエローゴールドモデルのゴールドダイアル、インデックスにダイアモンドが埋め込まれたモデルです。ダイアルはゴールドですが、シャンパンゴールドに近い薄い色で、すっきりとした印象を受けます。

製造期間は1989年から2008年までと20年近く製造されています。ケースサイズは40㎜と現行品よりも小ぶりなサイズ感です。比較的流通量が多いモデルです。

Ref.116618LB

ロレックス サブマリーナ デイト 116618LB ブルー ランダム番

型番:116618LB
素材:イエローゴールド/YG
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き

2009年から2020年まで製造されたイエローゴールドモデルで、変更点としてはケースとブレスレットが刷新されました。

ブレスレットがこれまでよりしっかりとした造りになった分、時計本体の重量が重くなった事がデメリットと言えるかも知れません。しかし造りが良くなった事で質感は増し、耐久性も初期モデルよりアップしている筈です。

またベゼルにもセラミックが採用された事で時計全体の耐久性は数段向上したモデルと言えるでしょう。

Ref.126618LB

ロレックス サブマリーナーデイト 126618LB

型番:126618LB
素材:イエローゴールド/YG
ケースサイズ:41mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き

2020年から発売されている青サブ「イエローゴールドモデル」の現行品です。外観の特徴としてはコンビモデル同様に6時の位置に王冠マークがプリントされています。こちらもRef.126613LBと同じく41㎜ケースで今となっては大型のケースになります。

金無垢モデルと、コンビモデルはどちらが良いか迷う所ですが、ブレスレットの統一感があり、全体としてはすっきりとした印象があります。ダイアルもサンレイ仕上げに改良されて、クラシックさと上質さを兼ね備えたダイバーズウォッチへと変貌した感があります。

外観の質感の良さばかりが目に入りますが、ムーブメントも向上して、パワーリザーブは70時間に延長されています。基本的なダイバーズウォッチとしての性能は標準以上であり、実用性のアップにも注目したいですね。

青サブホワイトゴールドの型番まとめ

Ref.116619LB

ロレックス サブマリーナ 116619LB ブルー ランダム番

型番:116619LB
素材:ホワイトゴールド/WG
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き

2009年に青サブモデルが刷新された時に新たにホワイトゴールドモデルがラインナップされます。一見するとスチールモデルのようですが、実機を見ると色艶の違いに気が付くはずです。

重厚感のあるホワイトゴールドは質感が明らかにスティールとは異なります。それと共にその質量にも驚く事でしょう。2009年から2020年までこのRef.116619LBは製造されました。ケースサイズは現行品よりダウンサイジングされた40㎜になります。

そのため少し引き締まったように見える外観が特徴です。それと共に手首に付けた時のズシっとした重量感はクセになるかも知れません。

Ref.116619GLB

ロレックス サブマリーナ 8Pダイヤ 116619GLB V番

型番:116619GLB
素材:ホワイトゴールド/WG
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き

Ref.116619GLBはホワイトゴールドケースのダイアモンドインデックスモデルです。Ref.116619LBと同じく2009年から2020年まで製造されました。

8P仕様のダイアモンドインデックスモデルはワンポイントの豪華さが加わり、控えめながらゴージャスに見える事が特徴です。8P仕様のダイアモンドインデックスモデルはこのホワイトゴールドモデルが一番しっくりくる感じがします。

Ref.116659SABR

2018年から2020年迄に製造され、限定された顧客向けに造られたモデルです。そのためRef.116659SABRは殆ど市場には流通していません。

ダイアルはサンレイ仕上げの「ロイヤルブルー」になります。ベゼルはバゲットダイヤとサファイアを埋め込んだモデルです。これまでのロレックスに見られない、潤沢な宝石を散りばめた製品になります。

Ref.116659SABR

同じくRef.116659SABRには「パヴェダイヤに8Pサファイアインデックス」モデルです。ロイヤルブルーモデル同様に2018年から2020年まで製造して、限定顧客向けに販売されたモデルになります。

ベゼルはこちらもバゲットダイヤとサファイアを埋め込んだモデルです。またリュウズガードとラグにもダイヤを敷き詰めたかなりゴージャスな装いが特徴です。生産年数も少ない事から、製造数も少なく極めて希少なモデルになります。

青サブのちょっとレアなモデルまとめ

バイオレットダイヤル(パープルダイヤル)

青サブ バイオレット

リファレンスナンバー5桁の青サブには、経年変化か何かの理由で本来ブルーである文字盤が紫色になっている個体が存在します。

俗にいう「バイオレットダイヤル」というものですが、面白いところが個体によって紫の色合いも異なるという点です。

あらかじめ決められた色にカラーリングされたものとは異なり、その個体でしか出せない色味になっているので一点物となります。

ちょっと紫に見えなくもない程度のものから、はっきりと紫だと分かるものまで、千差万別です。

下記で紹介しているモデルのような個体は鮮やかな紫という特徴に加えて金無垢青サブですので、なかなか流通しない希少なモデルになります。

ロレックス サブマリーナ デイト 16618 バイオレット パープル S番

ロレックス サブマリーナ デイト 16618 バイオレット パープル S番

型番:16618
素材:イエローゴールド/YG
ケースサイズ:40mm
文字盤:バイオレット
駆動方式:自動巻き

トロピカルダイヤルモデル

ロレックス サブマリーナ デイト 16803 ブルートロピカル/オールトリチウム 91番 アンティーク

トロピカルダイヤルは経年変化によってさまざまな風合いに変化した文字盤の総称です。

本来はブラックがブラウンに変化したものを主にトロピカルダイヤルと呼称していましたが、今では変色や変化そのものが起こっているものをそう呼びます。

変化の具合は様々で、部分的なものから全体が綺麗に色づいているものまで、個体によって様々です。

見る人によっては「劣化している」と認識されてしまう事もありますが、ヴィンテージ好きには好まれる傾向があります。

また変化の風合いによってはプレミア価格で販売されるモデルもあります。

フジツボダイヤル(ニップルダイヤル)

青サブ フジツボ

フジツボダイヤルはインデックスがフジツボのような形に隆起しているモデルの事をいいます。

1960年代~1980年代にかけて製造された個体に見られる特徴です。

現行モデルと比べて夜光部分が狭く夜間時におけるインデックスの見え方も違うのと、より立体的に見えるのが魅力です。

青サブの人気は金無垢?コンビ?

今回、青サブは金無垢とコンビどちらが良いのか、GINZA RASINの公式Xにて137人にアンケートを実施しました。

厳密にはイエローゴールド、ホワイトゴールド、コンビという3択でアンケートを取ってみました。

結果は以下(※%→人数表記にしています)

人気1位:ホワイトゴールド(62人)
「人気2位:コンビ(52人)」
「人気3位:イエローゴールド(23人)」

青サブ 人気 アンケート
参考:GINZA RASIN公式X

ブルーの美しさが映えるホワイトゴールドとの組み合わせが人気でした。

次はコンビモデル、最後にイエローゴールドでした。

金無垢と聞いて想像することが多いイエローゴールドモデルはやはり、派手なだけあって似合う人や着用シーンが限定されるのかもしれません。

青サブ不人気説は誤解!人気上昇傾向にある

ロレックス 青サブ

青サブが初めて登場した1965年頃のサブマリーナは、元々プロユース的な戦略で黒ダイアルのみを販売していました。不人気説はありましたが、ロレックスはこのモデルを1965年から一度も絶やすことなくラインナップしています。

ロレックス サブマリーナ 5513 ブラック ミラーダイアル リューズドット無し 11番

「不人気だった?」説は一部の愛好家たちだけが、噂話として言っていた可能性も否定できません。

ロレックスは不人気モデルはすぐに製造中止しており、実際手巻きデイトナも当時は不人気が理由で製造中止した歴史があります。

不人気説のもう一つは、日本では元々ロレックスはステンレス(スティール)モデルが人気だった事です。コンビモデルやイエローゴールドモデルは、日本では不人気だった事が「青サブの人気が無い」と言う理由の一つかも知れません。

しかし近年、ゴールドモデルは日本でも人気が復権しつつあります。カラーダイアルも増加しており、それに伴い青サブの人気も上昇していると考えられます。

もう一つ付け加えるとしたら、近年は製造技術の向上によって、カラーダイアルの製造が容易になった事も挙げられます。そのため、生産数も増えてきて以前より入手しやすくなった事も人気上昇の要因でしょう。

入手が困難になると、消費者心理として、諦めムードが漂い結果として人気が落ちる事もあります。

また噂レベルの話ですが、1990年代頃の青サブは、殆どがアメリカ向けに輸出されていたという説もあります。生産数も限られていた事と、特にアメリカでロレックスの人気が今以上にあった事も背景にあると考えられます。

そして日本ではコンビやイエローゴールドモデルは不人気だった事で、日本国内ではあまり見かけなかったという事であれば辻褄が合います。

ダイアルのカラー化が後押し!愛好家達がダイアルの質にこだわるようになった

2015年以降から、時計ブランド各社はダイアルのカラー化に力を入れるようになってきました。これは前述した製造技術の進歩が大きな理由ですが、ここ最近特に愛好家達がダイアルの細部に拘るようになってきた事が背景にあります。

近年サーモンピンクの量産に各時計ブランドが相次いで成功しており、各社はより自社の文字盤の色を愛好家達の要望に応えるように細部を突き詰めるようになりました。しかし、良い物を作れば作るほど、愛好家の要求も時計ブランドの上を行くようになってきています。

ロレックスも自社のペイント技術を改善したと伝えましたが、これは他社動向も含めてそうせざるを得なかったと思います。近年の青サブのダイアルがマット調の物からサンレイ仕上げに移行しているのもロレックスがよりダイアルの質感アップに力を入れている証です。

幸いにもロレックスは早くから青文字盤に着手していた事もあって、ダイアルのカラー化のノウハウは潤沢でした。ノウハウを活用すれば、容易に他社より有利なダイアル製造と仕上げをできる環境にありました。

これからもロレックスは青サブのダイアルの質感は更に向上する事が期待でき、将来的には手塗りエナメルに近いロイヤルブルーのダイアルを造れるようになるかも知れません。

ロレックス青サブの相場推移

ロレックス青サブの相場推移を動画にて解説しています。

16613の相場推移は直近1年間で最高価格1,980,000円程度、最低価格1,600,000円程度となっております。

16613は経年変化が楽しめるモデルで、特にバイオレット文字盤が人気です。

その中でも色味が濃くはっきりと出ているモデルは価格も高まる傾向があります。

続きはアウラー腕時計チャンネルをご覧ください。

まとめ

ロレックスの青サブはここ数年の時計ブランド各社のダイアルカラー化のトレンドもあって、今以上に人気の上昇が予想されます。

コンビやイエローゴールドも人気が無かったのはあくまでも日本国内だけであって、海外からの情報が簡単に収集できる昨今、そのようなガラパコス的な発想は少なくなる事が予想されます。

ロレックスのロレゾールは金とスティールの良い所を取り入れた優れ物です。そもそも金は肌のなじみも良く、熱伝導も優れている事から古来より人々に愛されてきた金属素材です。

唯一の難点は軟かい事で、資産価値もあり何よりロイヤルブルーとの色相性も良いので、これから、益々時計への需要が増える事が予想されます。スティールモデル以外のダイバーズウォッチ、青サブにも是非注目してください。

当記事の監修者

池田裕之(いけだ ひろゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長

39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年

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