「ミリタリーウォッチを探しているが、候補となるモデルは?」
「スペック的に最強のミリタリーウォッチは、どんなモデルなのか?」
アウトドアテイストのファッション性を兼ね備えるミリタリーウォッチは近年注目を集めている時計ジャンルの一つです。デザイン性だけでなく、機能性とスタイリッシュさも兼ね備えており、実用的なファッションアイテムとしても、時計ファンに愛されています。
この記事ではミリタリーウォッチの中でも特にスペックの高い最強のミリタリーウォッチについて詳しく解説します。
ミリタリーウォッチ選びに迷っている方に、ぜひご一読いただきたい内容です。
目次
ミリタリーウォッチにおける「最強」とは?
ミリタリーウォッチは耐久性の高いスペックと、スタイリッシュな外観から近年特に注目を集めている腕時計です。しかし、何を基準に選んだら良いかわからないという人も、一定数存在します。
ミリタリーウォッチは明確な基準が、ありません。また外観はミリタリーウォッチでも「パイロットウォッチ」や「ダイバーズウォッチ」と、名乗っているモデルが多いことも背景にあります。それらが、候補となるモデルを見つけにくくしている大きな要因です。
ミリタリーウォッチという呼び名から探すのでは無く、以下の項目から探せば、最強のミリタリーウォッチに出会えます。
快適さと耐久性を両立していること
まずミリタリーウォッチに求められる必須条件は「快適さと耐久性を両立していること」です。
ミリタリーウォッチは実用性と機能性に優れていることが、ユーザーから求められます。そのため、装着時のつけ心地の良さは不可欠です。
快適な付け心地を実現するために一番重要な事は、時計本体の軽量化と、ケースの薄さが求められます。特に機械式時計の場合は、クォーツムーブメントより重量が重く、ケース厚も増すことが特徴です。
ミリタリーウォッチはフォーマルウォッチと異なり、長時間装着する事が多くなるため、さらなる快適さが求められます。
そのため、多くのミリタリーウォッチではケース重量をより軽減するため、ストラップにラバーストラップや、ファブリック・ストラップ(布やNATOストラップを含む)を採用しているモデルが多い事も特徴です。
次に耐久性で最も必要なことは高い防水性になります。防水性の詳細は以下の項目でも詳しく紹介しますので、そちらも参考にしてください。
独特のデザインと存在感をもつこと
ミリタリーウォッチは時計のデザイン性にも優れていないといけません。現代の工業製品においては、デザインを良くする事は実用性を良くする事にもつながります。
英語でデザイン(design)は、「外観」という意味以外に「設計」も意味します。デザイン先進国の欧米では外観の美しさと機能性が両立するのは、半ば常識です。逆にそれを実現できないのは「デザイナーとして失格」と、感じている人も居るかもしれません。
実用性が求められるミリタリーウォッチでは、デザインに存在感を持たせ強調することが重要です。存在感があることは、視認性が良いことにもつながります。文字盤を直感的に短時間で読み取るには、優れたデザインが不可欠です。
パイロットウォッチはその典型で、存在感を持たせる事で優れた視認性を実現させています。
高い防水性をもつこと
ミリタリーウォッチに限らず、高い防水性をもつことは、最新の腕時計においては避けては通れない課題です。
ミリタリーウォッチにおいても一般ユーザーが使用するシーンはスポーツやアウトドアで使う事が多く考えられます。アウトドア・スポーツだと、ラフティングで使用するには防水性は必須です。
それ以外でも水辺での活動では、一定以上の防水性があるほうが、水を気にしないで活動する事ができます。
通常の生活では、腕時計の防水性は5気圧程度でも問題ありません。しかしアウトドアでは前述したラフティングで使用する際は、最低限でも10気圧以上ある方が安心です。クライミングで滝を超えるなら20気圧以上でも問題ありません。
防水性が高ければ高いほど、安心して時計を使用することができます。
メンテナンス体制が確立されていること
意外に忘れがちなのが、ミリタリーウォッチのメンテナンス体制の確立です。ハードな使用が予想されるミリタリーウォッチでは、メーカーのメンテナンス体制が確立されているブランドを選ぶべきでしょう。
メンテナンスの体制がしっかりとしているブランドであれば、万が一破損した場合はもちろん、普段から安心してガンガン使えます。海外ブランド(スイスブランド)であれば、日本支社があるブランドで、サービスセンターを設けているブランドだとより安心です。
30万円以下の最強ミリタリーウォッチ
30万円以下の最強ミリタリーウォッチは、手軽に購入できるため一番注目したいミリタリーウォッチと言えるかも知れません。実用性の高い時計に最も相応しい価格であり、優れたブランドのモデルが多数存在します。
ハミルトン|カーキフィールド
画像引用:ハミルトン フェイスブックページ
ハミルトンは、第一次世界大戦時にアメリカ軍に軍用時計を提供したのが彼らのミリタリーウォッチとしての歴史の始まりです。カーキフィールドは、公式HPでは1966年にミリタリーウォッチ・カーキーフィールドとして正式に発売されました。
しかし人によっては、1944年に発売された「ミリタリーウォッチ・グレードⅡ」がこのモデルの始祖では?という意見も存在します。詳しくは公式HPで両者を比較してみて、皆さんそれぞれで判断するのが良いでしょう。
カーキフィールドは単なるミリタリーウォッチに止まらず、同社のアイコンウォッチとして更なる発展を遂げるモデルまでになりました。現在では多くの人から「ミリタリーウォッチと言えば、カーキーフィールド」とまで呼ばれるほど、認知度が向上しています。
発売以来変わらないシンプルかつ機能性に優れた外観で、多くの愛好家たちから絶大に支持されています。何より選択肢が多いこともカーキフィールドの魅力です。ムーブメントもクォーツ、機械式ムーブメントと選択肢が複数あります。
また、リーズナブルな価格帯の製品がある事も忘れてはいけません。この価格帯の幅広さが、時計愛好家以外の人たちからも支持されている事が、ハミルトンのミリタリーウォッチの強みなのです。
ロンジン|レジェンドダイバー
画像引用:ロンジン フェイスブック
ロンジンのレジェンドダイバーは通常のダイバーズウォッチと異なり、ベゼルが時計のダイアル内部に組み込まれた「インナーベゼル」と呼ばれる方式を採用している事が特徴です。
現在のダイバーズウォッチでは、逆回転防止ベゼルという方式を、多くのブランドが採用しています。
逆回転防止ベゼルは、ダイバーが潜水直前にグローブを装着したままベゼル操作(酸素残量)できることが特徴です。
また1950年代のモダンダイバーズウォッチ黎明期にブランパン、ロレックスと相次いで採用した事から他のブランドも追随してこの手法が多く採用されるようになったと、推測されます。
それに対してレジェンド・ダイバーは潜水前に素手でリューズ操作をして、ダイアル内部の酸素残量目盛を操作する方式を採用しています。これは操作性の面からすると、若干のタイムラグがあり、あまり実用的ではありません。
しかし潜水後に誤操作で酸素残量の目盛が動く可能性が極めて少なく、安全性においては、インナーベゼル方式は、信頼性が高い手法です。
逆回転防止ベゼルも、誤操作によってベゼルが動き、酸素残量が多く表示される事がないように(逆回転ベゼルにより防止)して、事故を防止しています。
どちらが良いかは意見が別れると思いますが、希少性の高いインナーベゼルのダイバーズウォッチを欲しいなら手に入れるべき時計です。
セイコー|プロスペック
画像引用:セイコー 公式サイト
プロスペックは日本のモダンダイバーズウォッチの始祖的なモデルになります。1953年以降にヨーロッパで本格的なモダンダイバーズウォッチが出た後に国産初のダイバーズウォッチとして、1965年頃より発売されます。
プロスペックの利点は、ラインナップと価格帯が幅広い事です。また国産ブランドゆえにアフターサービスが受けやすい事も見逃せません。ベーシックなタイプのミリタリーウォッチ、もしくはダイバーズウォッチとして根強い人気を誇る腕時計です。
50万円前後の最強ミリタリーウォッチ
50万円前後の最強ミリタリーウォッチは、腕時計中級者が多く購入を検討する価格帯です。30万円前後の物より選択肢は限られますが、高級感が感じられる腕時計が増えています。
機能面に関しても、無反射コーティングや耐磁機能を高めたモデル、ヘリウムエスケープバルブを搭載した、プロフェッショナル仕様のミリタリーウォッチが多い事もこの価格帯の特徴です。
IWC|パイロットウォッチマーク18
パイロットウォッチはシンプルな夜光塗料を塗ったアラビア数字のダイアル、実際に英国空軍の軍用時計として採用されるほどプロフェッショナル仕様の腕時計です。通常の時計との違いを、外観だけから知ることはできません。
しかし時計内部に軟鉄の耐磁シールドで、ムーブメントを磁気から保護しています。コクピット内部には様々な磁気を発する計器や機器が搭載されており、一般時計とは違う工夫が施されていることが特徴です。
また風防もドーム型に形成して、その上から無反射コーティング加工されています。これは視認性を高める以外に、光の反射で敵機から発見されるのを防止する役目があることも忘れてはいけません。
第二次世界大戦時の戦闘機にはレーダーはなく、空中戦では目視にて、敵機を見つける事が殆どでした。そのため、時計の風防が光る事で、敵機に自身の存在を知らせることになります。
現代の戦闘機も最終的にはパイロットの肉眼での認識が、空中戦の勝敗を分けます。そのため、現行品のパイロットウォッチ マーク20、マーク18もドーム型風防に無反射コーティングを施している事が特徴です。
IWCパイロットウォッチは、シティユースに相応しいスタイリッシュなイメージが強い時計になります。パイロットウォッチの歴史的背景を知らない人たちは、マーク18のミリタリー機能を知らないかも知れません。
スタイリッシュな外観の裏には、かなりミリタリー色の強い機能が隠されている事を知っておくと、マーク18をより楽しむ事ができます。
オメガ|シーマスター300
1948年に誕生したオメガ シーマスターは、それ以前の1940年代、英国国防省に11万個の納品実績があります。つまりれっきとした英国軍向けのミリタリーウォッチだったのです。しかし、この事はあまり知られていません。
最新の映画007シリーズで、ジェームズ・ボンド(以下Jボンド)は、オメガのシーマスター300を着用しています。しかし、オメガが映画のスポンサーだから、Jボンドが着用していると誤解をしている人も一定数存在するのも事実です。
確かに初期のシリーズではJボンドは、ロレックスのサブマリーナを劇中で着用していました。しかし、このサブマリーナーの着用の経緯に関しては諸説あり、真実は不明です。
原作におけるJボンドの身分(英国海軍中佐)を考慮するなら、オメガ シーマスターを装着するのが自然です。しかし原作においてもJボンドがオメガ・シーマスターを装着した記述はありません。
ミリタリーウォッチの歴史的事実と小説とのギャップを楽しみながら、このシーマスター300の良さを実感するのも良いかもしれません。
シーマスター300は防水性も30気圧あり、ヘリウムエスケープバルブが付いた本格的ミリタリーウォッチです。ミリタリーウォッチの機能は十分に備わっており、この時計さえあれば、どんなミッションもこなせる時計です。
チューダー|ペラゴスFXD
チューダーペラゴスFXDは、フランス軍との共同開発した、ミリタリー色が強いモデルになります。この時計の特徴は徹底的に拘った実用性の良さが特徴です。
時計ケースにチタンを採用して徹底的に軽量化をはかりました。またぺラゴスにはリューズを逆に付けた左利き用時計を出しており、他のブランドが気が付かない箇所にも拘る時計造りをチューダーは、実践してきました。
暗い深海での作業に支障が出ないように、夜光塗料の発光性にも拘るなど実用性に関してはかなり細部まで拘って、開発している事を感じさせる腕時計になります。
さらにチューダーは自身の好みで時計をHP上カスタマイズできる、画期的な試みを取り入れてきた事も彼らの強みです。お好みのミリタリーウォッチをリーズナブルな価格で欲しい人はぜひ検討すべきでしょう。
80万円前後の最強ミリタリーウォッチ
80万円前後の最強ミリタリーウォッチだと、クロノグラフを搭載したモデルも十分検討できる価格帯です。シンプルなミリタリーウォッチにクロノグラフが搭載されたモデルで、ワンランク上の機能を楽しんでみましょう。
ブライトリング|クロノマット
航空機専用のクロノグラフの印象が強い、ブライトリングの中でもクロノマットはこれまで紹介したミリタリーウォッチとは少し趣きが異なる腕時計です。このクロノマットは基本クロノグラフを搭載しています。
1941年に初代クロノマットが発表されました。その後イタリア空軍のアクロバットチーム「フレッチェ・トリコローリ」(日本でいう、ブルーインパルス)の依頼を受けて、発表されたモデルが1984年に発表、そのモデルがヒットして以降世界的人気モデルとなります。
パイロットウォッチをよりスタイリッシュでスポーティーな印象を強めて現代で言う、ラグスポに近いテイストにした事が、ヒットの要因になったと考えられます。
ゼニス|パイロット
モダンなクロノグラフを多く生産している印象が強いゼニスですが、クラシックなパイロットウォッチも多く輩出している事も、忘れてはいけません。現行モデルではゼニスらしいクロノグラフ搭載のモデルと非搭載のオートマチックがあります。
クロノグラフモデルはパイロットウォッチらしい、フライバック機能が付いたムーブメントです。これにより区間ごとの所要時間がわかり、飛行機がスケジュール通りフライト中かが、わかります。
ゼニスのパイロットウォッチの特徴は、文字盤にPILOTと明記されていることです。これは同社がフランス語と英語表記のPILOT(フランス語:PILOTE)を登録商標にしていることに由来します。
このPILOTをしっかり表示できるモデルが欲しい人にはゼニスのパイロットウォッチがおすすめです。
ベル&ロス|BR-05
航空機の計器類からインスピレーションを受けたベル&ロスBR-05はスクエアなケースが特徴です。2005年にBR-01を発売して以降、BRシリーズは同社の主力コレクションになりました。
同社は創業者二人がミリタリーテイストの製品が好きで、創業時はドイツの「ジン」社とのパートナーシップによる製品開発をしていました。ジンとの提携が解消して以降の2005年にこれまでに無い発想のBR-01が生まれたのです。
スクエアなケースにラウンドのベゼルを組み込んだ、これまでの時計の常識を超えた斬新な外観は、ファッション業界からも支持を受けて、特にラルフローレンがいくつかの広告媒体にベル&ロスのBRシリーズの時計を採用しました。
その後、2010年代の後半から始まったラグスポブームを象徴するようなブランドとしても評価され、高級志向のミリタリーウォッチとしての地位を確立したのです。
100万円~の最強ミリタリーウォッチ
100万円を超える価格帯のミリタリーウォッチも一定数存在します。これはミリタリーテイストのプロダクツが、ラグジュアリーと呼ばれる製品にも波及してきたことが最も大きな要因です。
クルマ造りにおいても自動車メーカーは、SUV車を昨今多くリリースしています。そのSUV車も軍用車のエッセンスを強く受けていることが特徴です。100万を超えるミリタリーウォッチもその流れを受けていることは、間違いないでしょう。
ミリタリーテイストでありながら、ラグジュアリーな装いを醸し出す高級志向のミリタリーウォッチも見逃すわけにはいきません。以下に3つの高級志向のミリタリーウォッチを紹介します。
パネライ|ルミノール
パネライは、長らくイタリア海軍専用業者としてダイバーズウォッチを軍へ納品してきました。1993年から一般向け用時計として発売されたのが「ルミノール」だったのです。それ以降パネライを代表する主力モデルとして、ルミノールは絶大な人気を博しています。
特徴としては、大きいリューズガードで、それがパネライのアイコンとルミノールに採用されていることが特徴です。また、パネライは早い時期からロングパワーリザーブを積極的に導入していたブランドであることも見逃せません。
現代では半ば常識となった72時間パワーリザーブ(同社は3DAYと標記)を筆頭にそれ以降も8日間パワーリザーブを導入して業界のロング・パワーリザーブ化を牽引するブランドとして、現在もロングパワーリザーブモデルを積極的にリリースしています。
ロングパワーリザーブはミリタリーウォッチにとって欠かせない機能の一つです。状況によっては、じっと身をひそめる事もあるため、ロングパワーリザーブが必要だったかもしれません。
ブレゲ|タイプXX
天才時計師ブレゲの名を冠したブランド、ブレゲにおいてミリタリーウォッチというのは少しピンとこない人も多いかも知れません。しかし、ブレゲはフランス空軍へ納入実績のあるミリタリーブランドです。
1950年代にフランス空軍がパイロット用に「フライバック式クロノグラフ」を依頼したのが、タイプXXの始まりです。その後空白期間を経て、1995年に復刻して以降、現行ラインナップにも引き続き名を連ねています。
フライバック機能の他には振動数が5Hz(36000振動/時)という、ハイビートもこのモデルの特徴です。このことからタイプXXが、高精度に拘ったモデルであることが伺えます。
航空機からインスピレーションを受けたミリタリーテイストのブレゲは、同社の伝統であるクラシックな装いとは一線を画すスポーティーなモデルとしても楽しめる腕時計です。
ロレックス|GMTマスターⅡ
ロレックスのGMTマスターは、もともと民間旅客会社の太平洋路線用の支給品時計として開発発注された経緯があります。しかし軍用時計として使用された事はあまり多く知られていません。
世界初の飛行機で音速を超えた空軍パイロット、チャック・イエーガーがロレックスのGMTマスターを愛用していた事は時計愛好家の間では有名な話です。
彼が装着していたGMTマスターが、軍から支給された時計なのか、メーカーから支給された時計かは不明ですが、チャック・イエーガーが戦闘機をバックに写った様々な写真から、GMTマスターを装着していたのはことだけは間違いありません。
当然耐久性や機能はミリタリーウォッチとしても問題ありません。現役パイロットも多くの愛用者がいるこのGMTマスターⅡは近年は高級時計と認識している人が多いと思います。しかし、実は最強のミリタリーウォッチであることも忘れてはいけません。
ヴィンテージの最強ミリタリーウォッチ
ヴィンテージのミリタリーウォッチで最強なのは色々ありますが、3つ紹介しますので、もし見つけた場合は是非購入を検討してみてください。
ブランパン|フィフティファゾムス
画像引用:ブランパン フェイスブックページ
フィフティファゾムスはフランス海軍の2人の将校が、いくつかのブランドを回っても彼らの満足のいく物が見つからず、当時のブランパンCEOだった、ジャン・ジャック-ジャック・フィスターがダイバーズウォッチを製造しているという噂を聞きつけ、依頼したミリタリーウォッチです。
1953年にフランス海軍に正式採用されます。その後このフィフティファゾムスはドイツ軍、アメリカ軍にも採用されるほど、当時としては完成度の高いミリタリーウォッチでした。
1950年代のこのモデルを入手するのは、困難だと思います。しかし、ヘリテージモデルとしてフィフティファゾムスを購入するのは無理な事ではありません。
2007年より復刻しているので、ヴィンテージで狙うなら復刻した初期のモデルまたは、現行モデルからも、当時の雰囲気を残したモデルを入手できます。
ロレックス|サブマリーナRef.1680
ロレックスのサブマリーナも4桁モデルは、希少性は高いですが決して入手不可なモデルではありません。流通量も多く尚且つ耐久性に優れているため、手入れさせすれば、今の時代で、使う事も可能です。
このRef.1680はアンティークとヴィンテージ境目位の1970年代のモデルになります。コンディションの良い個体が見つかる可能性が高い時代のモデルでもあり、ミリタリーテイストも感じられるこの時代のサブマリーナはおすすめです。
ジャガールクルト|マーク11
1940年代に発売されたジャガールクルト マーク11は、シンプルかつベーシックなパイロットウォッチです。現在では高級なイメージが強いジャガールクルトがこのような時計を製造していたのは少し、違和感を感じます。
名前から推測できるように、IWCのマーク11と同じく英国空軍に納品していた、ミリタリーウォッチです。しかし市場に流通する製品は、IWCの方が圧倒的に多く、ジャガールクルト マーク11は希少なモデルになります。
外観はIWCのマーク11と類似しますが、ブランドロゴだけが違うのが特徴です。ジャガールクルト の現行品には無い、コレクションなので可能であれば手に入れたい一品になります。
まとめ
ミリタリーウォッチの魅力は、何といっても高い実用性と普遍的なデザインにあります。また価格帯の幅広さも複数以上の時計を求める愛好家にとって、歓迎される筈です。
近年ミリタリーウォッチが支持されている理由は、普遍的なデザインの良さが、愛好家以外の人たちからも認められている事が、大きいと考えられます。世界的にもミリタリーグッズは、ファッションや自動車、ツールなど多岐に渡ります。
過酷な環境に耐えうる、ミリタリーグッズは一度購入すると流行に左右される事なく、長期間に渡って使用して貰えるプロダクトです。それが実用的であれば、趣味や嗜好の枠を超えて、多くの人たちから支持されます。
ミリタリーウォッチもそれは同じです。現在様々なジャンルの時計が増えていますが、愛好家にとっても、所有すべき時計が増えている事は悩みのタネだと思います。その悩みを解決してくれる時計が、ミリタリーウォッチなのかも知れません。
ぜひ今まで興味の無かった人たちもミリタリーウォッチを検討してみてください。その良さが実感できる筈です。