「チューダーはどうやって入手するのが良いの?」
「チューダーは買って後悔しない?」
チューダーの入手方法や入手困難な人気モデルについて知りたいのではないでしょうか。
チューダーは高品質と先駆性を兼ね備えたブランドです。また、ロレックスの技術と信頼性をDNAに持つ弟分とも言われています。
この記事では、チューダーに関して、ブランドの情報や時計業界の情報を基に解説します。
なぜ人気なのかについても解説していますので、購入検討している人はぜひ参考にしてください。
目次
チューダー入手困難ランキング
昨今、日本の正規店で入手が難しくなっているチューダーは、ロレックスの品質を継承しながら比較的手に入れやすい価格を魅力とし、2018年の日本再上陸以降、定価・人気ともに上昇し続けているブランドです。
その結果、需要が供給を上回り、在庫不足が続いています。この状況を踏まえ、ここでは入手困難なモデルをご紹介します。
【1位】ブラックベイ58
画像引用:チューダー 公式サイト
チューダーといえば「ブラックベイ58」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? 正規店では入手が困難なほど高い人気を誇るモデルです。
「58」というモデル名から一見大きな時計を想像しがちですが、ケース外径は39mmとコンパクトで、女性にも使いやすく、カップルでの共用や再販にも困らない点が魅力です。
モデル名は、1958年にチューダーが初めて200m防水のダイバーズウォッチを発表した歴史に由来しており、時計好きの心にも響く逸品です。
さらに、ケース素材の選択肢も豊富で、ステンレススチール、ブロンズ、イエローゴールドなどがラインナップされています。
これらの特徴が時計愛好家や男女問わず高い需要を生み、生産が追いつかないことが正規店での在庫不足の要因だと考えられます。
【2位】ブラックベイ
41mmケース外径に自社製ムーブメントを搭載した、チューダーの中でも最もスタンダードなモデルが「ブラックベイ」です。
中心的存在としてデザインやカラーバリエーションが豊富なため、多くのファンを魅了しています。
また、60年にわたるチューダーのダイビングウォッチの歴史が凝縮されており、METASによるマスタークロノメーター認定を受けた本格派ウォッチとしての魅力も、品薄につながる人気の理由となっています。
【3位】チューダー ロイヤル
画像引用:チューダー 公式サイト
2020年に発表された比較的新しいコレクションで、デザイン性と高い機能が評価されています。
特に日本を含むアジア市場向けに開発され、人気を博しています。
「チュードル ロイヤル」は、スポーツシックと表現されるテイストに加え、どこかラグジュアリーなイメージもまとった独自の存在感を放ちます。
ロレックスのデイトジャストに見られるフルーテッドベゼルを思わせるデザインながら、ケースとバンドのつながりに大きな違いがあります。
ロレックスではオーソドックスに2本の足にバンドが取り付けられ、ケースとバンドが独立した存在感を持つのに対し、「チュードル ロイヤル」は「串歯」と呼ばれる嵌合構造を採用。
バンドの2本の駒がケースに突き刺さるようにはめ込まれており、バンド端がスムーズにケースへとつながることで、スポーティな印象を強めています。
さらに、ローマ数字のインデックスがシックな印象を与え、ベゼルのオーナメントが華やかさを添え、「スポーツシック」という独自の価値を確立しています。
新しいコレクションであるため、生産数や流通数が限られ、正規店での在庫が少ないことが品薄の要因だと考えられます。
チューダー入手困難おすすめモデル
この項目ではチューダーの中でも特に人気が高く、手に入りにくいモデルを紹介します。
ロレックスなどの入手困難モデルほどではありませんが、絶妙に入手難易度が高いモデルだなと感じたものを、今回取り上げさせていただきました。
チューダー ブラックベイ54 79000N-0001
素材: ステンレススティール / SS
ケース:直径 37mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
1954年にチューダーが初めて発表したダイバーズウォッチ「Ref. 7922」の特性を継承し、再構成されたモデルが「ブラックベイ 54」です。
ケース外径は37mmとやや小さめで、日本人の腕にも馴染みやすく、腕の細い方にもフィットします。
秒針には初期のダイバーズウォッチと同様の「ロリポップデザイン」が採用され、当時の雰囲気を見事に再現しています。
また、黒いダイヤルに金色の目盛やブランドマーク、金色の針とインデックスの「黒金」の組み合わせが、独特の高級感を演出しています。
ヴィンテージ感漂うデザインと絶妙な37mmサイズはクラシック好きの方に特におすすめです。
さらに、自社製ムーブメントを搭載し、70時間のパワーリザーブとCOSC認定による精度の高さは、機能面でも大きな魅力です。
日常使いできる高品位ウォッチをお探しの方にとって、最適な一本と言えるでしょう。
チューダー ブラックベイ58 GMT 7939G1A0NRU-0001
素材: ステンレススティール / SS
ケース:直径 39mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
こちらは先に紹介した「ブラックベイ 58」シリーズにGMT機能が付加されたモデルです。ベゼルは昼夜の時間帯を読み取ることができる2色仕様となっています。
直径39mm、厚さ12.8mmのステンレススチールケースは200mの防水性を備え、GMT針が追加された厚み分を考慮してもバランスよくまとまっています。
ブラックとバーガンディのベゼルにベージュの数字や丸点目盛が組み合わされたカラーリングは絶妙で、見るたびに新鮮な印象を与えます。
また、GMT機能を備えていることで、ジェットセッターと呼ばれる旅行やフライトを楽しむ人々にとって実用的な一本と言えるでしょう。
「ブラックベイ 58」の魅力をそのままに、新たな要素を加えて再デビューを果たしたモデルとも言えます。
65時間のパワーリザーブは、フル巻きにすれば土日腕から外しても止まることがなく、日常使いに必要十分です。
さらに、COSC認定とMETAS認定により、高い精度と耐磁性能を備えており、電子デバイスの多い現代においても安心感があります。
チューダー ヘリテージ ブラックベイ GMT 79830RB
素材: ステンレススティール / SS
ケース:直径 41mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
こちらも「ブラックベイ 58 GMT」と同様にGMT機能を搭載していますが、ケース外径は41mmとやや大きめのサイズです。
しかし、デカ厚時計の流行を経験している現代では標準的なサイズ感と言えるでしょう。
ベゼルには、通称「ペプシ」と呼ばれる、ペプシコーラのブランドカラーを思わせるマットバーガンディとブルーの配色が採用されており、24時間表示で昼夜を示しています。
ベゼルのリングにはアルマイト加工が施されており、ロレックスのセラミック製ベゼルとは異なる、金属特有の雰囲気を楽しめる点がポイントです。
ブラックダイヤルに映える「スノーフレーク針」は雪の結晶を模したデザインで視認性が高く、日常使用における実用性を高めています。
ファッション性と実用性を兼ね備えた、バランスの取れたモデルと言えるでしょう。
ブラックベイクロノ 79360N-0019
素材:ステンレススティール / SS
ケース:直径 41mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
こちらは2024年3月に発表された新作で、鮮烈なピンクダイヤルが特徴的なモデルです。
このピンクは米国のサッカークラブ「インテル・マイアミCF」のチームカラーをモチーフにしています。
クロノグラフ機能を備え、ベゼルのアルマイトリングにはタキメーターが配置され、時速を測ることが可能です。
Web上では定価の2倍近い価格で中古販売されていることもあり、在庫を見つけたら購入を検討するのがおすすめです。
このモデルが高い人気を誇る理由は、意外性のある配色や、生産量が少ないことが想定される点、そしてアンバサダーであるデビッド・ベッカム氏の影響力によるものだと考えられます。
ロレックスの中古価格高騰は広く知られていますが、チューダーも同様に価格上昇への期待や懸念が話題となっており、このモデルもその一翼を担っています。
コレクターズアイテムとしてはもちろん、投資アイテムとしても注目すべき一本です。
チューダー レンジャー 79950-0001
素材: ステンレススティール / SS
ケース:直径 39mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
レンジャーはロレックスのエクスプローラーに類するカテゴリーとして、探検隊などをイメージした腕時計です。
オーソドックスなケースデザインに、12・3・6・9時のアラビア数字が明確に他のバーインデックスと区別されており、判読性を高めています。
ケースの装着状態で見える鏡面部分はベゼルのサイド程度にとどまり、バンドも含めた筋目仕上げが反射を抑え、質実剛健な印象を与えます。
ミリタリーウォッチの世界では「敵に見つからないよう反射を抑える」というセオリーがありますが、それを彷彿とさせるツールウォッチとしての貫禄があります。
3列リンクのブレスレットにはステンレススチールが採用され、チューダー独自の「T-fit」機構により、工具を使わずにブレスレットの長さを微調整できます。
一般的に人間は昼夜で腕の太さが変わると言われるため、日常使いには嬉しい機能です。
道具らしい魅力に加え、比較的手に入れやすい価格設定で、普段使いにも最適なモデルです。
ボーナスが入った際に、つい手を伸ばしてしまう方が多いのも納得の一本と言えるでしょう。
チューダー モンテカルロ 7169/0 オールトリチウム アンティーク
素材: ステンレススティール / SS
ケース:直径 40mm (リューズ含まず)
駆動方式: 手巻き / Hand-Winding
モナコ公国のカジノ街「モンテカルロ」にちなんで命名されたこのモデルは、ルーレット盤を想起させる特徴的なダイアルデザインで、コレクター魂を揺さぶる一本です。
「人と同じは嫌だ」という方にもおすすめできる独自性があります。
2000年代ごろまでのロレックスにも見られた夜光塗料「トリチウム」を採用している点も特徴です。
チューダーはロレックスのDNAを継承するブランドのため、こうした仕様にも違和感がありません。
現代のロレックスやチューダーでは「N夜光」と呼ばれる他社製の蓄光塗料が使われていますが、トリチウムは経年劣化により発光しなくなるため、実用性は低いと言えます。
しかし、トリチウムはロレックスと共に歩んできた歴史の証明とも言える要素です。
正規ルートでオーバーホールを行うと「N夜光」に置き換えられるケースもあるため、オリジナルのトリチウム仕様が維持されている個体は、コレクターにとって特に価値の高いものとなります。
流通量が比較的少なく、希少価値の高いモデルであり、中古市場では程度によりますが180万円〜300万円程度で取引されています。
1970年代に製造されたモデルであることを考えると、購入の際はしっかりとメンテナンスが行える信頼できるお店を選ぶことをおすすめします。
入手困難なチューダーを買える場所は?
ここまで入手が難しい人気モデルをご紹介してきましたが、では一体どこで購入すれば良いのでしょうか?
購入場所の候補をご紹介いたします。
海外の販売店で購入する
コロナ禍が落ち着き、海外へ行く機会が増えた方も多いのではないでしょうか。
海外の空港免税店や正規販売店では購入できるという話もちらほら聞かれますので、旅行の際に訪れてみるのは一つの方法です。
特に前述した「ロイヤル」はアジア向けに展開されている商品であるため、欧米の店舗で在庫を見かける可能性も考えられます。
ただし、取り扱いがないケースもあるため、過度に期待せず「見てみる」姿勢が大切です。
一方で、デメリットとしては言葉の壁が挙げられます。語学に自信がない場合は、特に正規店以外での購入は避ける方が安心でしょう。
中古時計の販売店で購入する
確実に購入する方法として挙げられるのが中古時計の販売店です。
理由としては、在庫があれば販売サイトや店頭で確認でき、正規店のように店員との関係作りを意識する必要なく、スムーズに購入できる点が挙げられます。
正規店では転売防止対策や常連客との関係性が影響し、手に入るまでに時間がかかることが予想されます。
中古販売店の強みは、実店舗がある場合、店頭で時計の傷の程度や装着感を直接確認できるため、安心して購入できる点です。
ただし、正規の保証が切れている場合もあるため、中古販売店独自の保証が付いているお店を選ぶことが重要です。
フリマアプリなどで探す
フリマアプリでもチューダーの時計が出品されていることがありますが、偽物のリスクや、実物を確認せずに購入する不安がつきまといます。
中古販売店よりも安く購入できるケースもありますが、偽物を掴んでしまえば再販もできず、結果として大きな損失になりかねないため注意が必要です。
一方で、希少モデルが見つかることや、中古販売店より魅力的な価格で購入できる点は大きな魅力です。
しかし、この方法は目利きに自信があり、万が一のリスクを「勉強代」として受け入れられる余裕のある方におすすめの購入方法と言えるでしょう。
チューダーはなぜ人気なのか
チューダーは、ロレックスのディフュージョンブランドとして誕生した背景から、その堅牢性やデザイン性に対する信頼感がありながら、比較的手頃な価格で購入できる点が最大の魅力です。
1970年代から1980年代には、バラのエンブレムを掲げ「ロレックスのお手頃版」といった印象を持たれることもありました。
しかし当時から、「品質が良く、この価格なら良い買い物だ」という審美眼を持つ購入者が多く存在しました。
その結果、当時のモデルは現在、中古市場で値上がりしているものも多く、価値が再評価されています。
こうした過去の実績と評価が、現代のチューダー人気の礎となっています。
日本再上陸以降も、その魅力は多くの時計愛好家に支持され、着実に高まり続けています。
下記リンクの記事では、チューダーのさらなる魅力を深掘りしていますので、合わせてお読みいただければ幸いです。
高品質な時計が100万円以内の価格で買える
1926年、ロレックスの創業者ハンス・ウイルスドルフは、その技術と信頼性を備えたチューダーを誕生させました。
ロレックスの品質を手頃な価格で提供するというビジョンは、現在も受け継がれていることが伺えます。
定価を見ると、50万円前後のラインナップも多く、高品質で長く使える時計として非常に魅力的です。
同価格帯ではブライトリングなども挙げられますが、落ち着いた雰囲気や「スポーツシック」というテイストにおいて、チューダーは一目置かれる存在となっています。
ロレックスとはまた違った趣あるデザイン
現代のチューダーは、ロレックスとは一線を画した独自のデザインを展開し、独自の世界観を築いています。
ブロンズなど、経年変化が楽しめる素材を採用するなど冒険的な試みも見られ、挑戦的な人にぴったりな冒険心あふれるブランドとして人気を集めています。
ロレックスと比較して購入を検討するのではなく、自分が気に入った部分を明確にして購入することをおすすめします。
各モデルの解説で触れた魅力が琴線に触れた方は、ぜひ購入を検討してみてください。
一方で、ロレックスとの比較を重視している方は、最終的にはロレックスを選ぶほうが満足できるかもしれません。
チューダーも在庫が少ない状況が続いていますので、本当にチューダーを求める方にお譲りいただきたいと思います。
ガシガシ使える腕時計
チューダーの時計はケースやブレスレットの作りが堅牢で、過酷な環境でも使用できるモデルが多いため、「ガシガシ使える腕時計」と言えます。
例えば「ブラックベイ」シリーズは200mの防水性能を備えており、日常生活から海水環境まで幅広く対応します。
「ペラゴス」シリーズに至っては500mの防水機能を誇り、さらに進化した性能を提供しています。
ステンレススチール製のモデルには、一般的に高い耐食性を持つとされる316L材が採用されており、劣化しにくいことが伺えます。
また、COSC認定のクロノメーターによって高精度が保証され、パワーリザーブは70時間前後と必要十分です。
一部モデルでは耐磁性能も確認されており、現代の電子機器が多い環境でも安心して使用できます。
高級時計でありながら、50万円〜70万円程度という比較的手が届きやすい価格帯も魅力で、安心して日常使いできるモデルが揃っています。
まとめ
チューダーは、ロレックスの堅牢性やデザイン性を受け継ぎながら、手頃な価格帯で高品質な時計を提供するブランドとして高い人気を誇ります。
特に「ブラックベイ」シリーズや「ロイヤル」などの代表モデルは、スポーティかつ洗練されたデザインで幅広い層に支持されており、GMT機能や高い防水性能を備えたモデルも豊富です。
また、チューダーは「ガシガシ使える」堅牢さと機能性が魅力であり、日常使いからアウトドアシーンまで頼れる存在です。
経年変化を楽しめるブロンズモデルや、コレクター心をくすぐる「モンテカルロ」など、デザインのバリエーションやストーリー性も大きな魅力と言えます。
近年は在庫不足や人気モデルの希少性が高まっているため、正規店だけでなく、中古販売店や海外販売店の利用、目利きができる方にはフリマアプリの活用も視野に入れたいところです。
ただし、信頼できる店舗での購入や保証の確認は必須です。
ロレックスと比較されがちなチューダーですが、その独自の魅力と冒険心溢れるデザイン、実用性を兼ね備えた「本当に使える時計」としての価値は唯一無二です。
今こそ、自分のスタイルに合ったチューダーを手に入れ、その魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか。