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WEBマガジン, シードゥエラー, 池田裕之, ロレックス

ロレックス ディープシー116660のマーク1.2.3文字盤について

最終更新日:

シードゥエラー 116660

「ディープシー 116660の文字盤の表記はモデルによって違うの?」
「ディープシー 116660のマークダイヤルについて知りたい」

ロレックスの時計は製造年の違いによって同じ型番のモデルでも個体差があるモデルが存在します。

グリーンサブ 16610LVに見受けられた「ファット4」「ワイドスイス」。

エクスプローラーI 14270に見受けられた「センタースプリット」など、時計愛好家はこのような細かな個体差を持つモデルをレアロレックスと呼び、希少価値の高いモデルとして大切にしてきました。

そして、ディープシー116660(黒文字盤)にもレアロレックス程の限定的な個体差ではありませんが、マークダイヤルという個体が存在します。

そんなディープシー 116660のマークダイヤルについて知りたいという人は多いのではないでしょうか。

ディープシー 116660には3つのマークダイヤルがあります。

この記事ではディープシー 116660のマークダイヤルについて、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。

画像付きで詳しく説明しますので、ロレックスに興味がある人はぜひ参考にしてください。

ディープシー 116660に存在する3種類のマークダイヤル

シードゥエラー 116660

シードゥエラー ディープシー 116660は防水性能3900mmを誇るロレックスのハイスペックダイバーズウォッチ。2008年の発売以降、長らくシードゥエラーの定番モデルとして君臨し続けています。

そして、ディープシー 116660の文字盤は製造年によって非常に細かな違いがあることが特徴です。その違いには、それぞれ「マーク1~3」という名がつけられており、主に文字やフォントが異なります。

 

116660 マーク1 ダイヤル

シードゥエラー 116660 マーク1

116660 マーク1ダイヤル

発売開始した2008年から約1年間のみ流通したマーク1。2008~2009年(M、V品番)に見られる仕様です。

 

①クラウンマーク

■レトロ調の王冠マーク(真ん中を頂点として両サイドが急に短くなっている。)

■王冠のマークの黒抜き部分が丸みを帯びた長方形の様になっている。

 

②DEEPSEAロゴ

■文字盤上のDEEPSEAのロゴのSがZを反転させたような(丸みの無い)Sになっている。

 

③SEA-DWELLERロゴ

■SEA-DWELLERの最初のSがZを反転させたような(丸みの無い)Sになっている。

 

④防水表記

■12800ftと表記されたいるFが隣のTに比べて長い。

■「=」の表記が斜めになっている。

■細かい文字のフォントがセリフ(文字の最初や留め部分にハネがある)付き。

 

116660 マーク2ダイヤル

シードゥエラー 116660 マーク2

116660 マーク2ダイヤル

2009年頃~2013年頃(V~ランダム品番)に製造された116660で見受けられたマーク2ダイヤル。よく見るとマーク1から大きく変化しています。

 

①クラウンマーク

■王冠のマークが現行調(真ん中を頂点としてなだらかに短くなっている。)

■王冠のマークの黒抜き部分の両翼部分が急に狭まっている。(通称レモン型)

 

②DEEPSEAロゴ

■マーク1と違い丸みを帯びたSになっている。

■Eの真ん中の横棒が短い。

 

③SEA-DWELLERロゴ

■丸みを帯びたSになっている。

■Eの真ん中の横棒が短い。

 

④防水表記

■12800ftと表記されているFがマーク1に比べて短くなり、隣のTと同程度の大きさに。

■細かい文字のフォントがセリフ無しになり、ごく僅かに太めのフォントに。

■「=」の表記が並行になり、短くなっている。

■「ft = 300mm」の「=」は前後の文字と同程度の間隔。

 

116660 マーク3ダイヤル

シードゥエラー 116660 マーク3

116660 マーク3ダイヤル

2013年頃~現行モデル(ランダム品番)に使われているマーク3。マーク1から2に移行した時よりは変化が少ないです。

一番わかりやすいのはマーク2に比べると「=」がだいぶft側に寄っていることが目立つ違いでしょうか。

 

①クラウンマーク

■王冠のマークが現行調(真ん中を頂点としてなだらかに短くなっている。)

■王冠のマークの黒抜き部分がオーバル型。

 

②DEEPSEAロゴ

■Eの真ん中の横棒が短い。

■文字のフォントがセリフ付きに。

 

③SEA-DWELLERロゴ

■Eの真ん中の横棒が短い。

■文字のフォントがセリフ付きに。

 

④防水表記

■12800ftと表記されているFは隣のTと同程度の大きさ。

■細かい文字のフォントがセリフ付きになる。

■「=」の表記が並行になり、短くなっている。

■「ft = 300mm」の「=」がft表記側に近くなっている。

 

最後に

“ディープシー 116660″の3つのマークダイヤルはそれぞれに個性があります。どのマークダイヤルも現在はまだ「レアロレックス」とは呼べませんが、いずれ1~3のいずれかがレアロレックスとなる可能性も秘めています。

とくに初期のマーク1ダイヤルは時計愛好家やコレクターにも注目されていますので、もし手元に持っている方がいましたら、売らないで取っておいても良さそうです。

当記事の監修者

池田裕之(いけだ ひろゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長

39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年

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