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WEBマガジン, 池田裕之, ロレックス

【ロレックス】どれを買うべきか迷ったら。定番モデルを一挙紹介!

最終更新日:

ロレックス 定番

「ロレックスの定番モデルはどれ?」
「どのロレックスを買うべき?」

ロレックス、それは世界一のネームバリュー,洗練されたカッコいいデザイン,普遍の実用性・・・加えて安定して高い資産価値を持つ、非の打ちどころのない時計ブランドでしょう。

しかしながら数多くのロングセラーを持つため、ロレックスの定番モデルを知りたいという人は多いのではないでしょうか。

早い段階からブランド構築に成功しているロレックスは、どの世代のシリーズやモデルにも一定の需要・価値があります。

この記事ではデイトナ,サブマリーナ,エクスプローラー,デイトジャストなど、ロレックスの定番モデルを、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。

人気の理由や実勢価格(相場)についても解説していますので、ロレックス選びに困ったらぜひ参考にしてください。

デイトナ 116500LN
※掲載する定価・相場情報は執筆・更新時のものとなります。
 

ロレックスの定番①コスモグラフ デイトナ

最初にご紹介するのは、メンズロレックスの中でも金字塔であり、「クロノグラフの王様」とまで称されるデイトナ。ロレックスの中でも、特にこのデイトナに憧れている、という方も多いのではないでしょうか。

正式名称オイスターパーペチュアル コスモグラフ デイトナは、1963年、モーターレース「デイトナ・インターナショナルスピードウェイ」にちなんで生み出されました。現行ではロレックス唯一のクロノグラフモデルです。

クロノグラフらしいタキメーターベゼル(クロノグラフを使って時速を測るベゼル)を持つこと、スポーツロレックスの中では珍しく素材や文字盤デザインなどに多くのバリエーションを持つこともデイトナの大きな特徴となります。
ロレックス デイトナ 116500LN

デイトナが誕生した1960年代は、NASAの宇宙開発の黎明期でした。技術開発により人類が未知の領域に踏み出し始めた時代。

プロのモーターレーサーのために開発したデイトナにコスモグラフ―宇宙―の名が冠されたままなのは、人類、そしてロレックスの挑戦と進化はどこまでも続いていくことをシンボライズしたものなのかもしれません。

そんなロマンチックな側面も、デイトナが男心を刺激する所以ではないでしょうか。
 

デイトナ人気おすすめモデル

ロレックス コスモグラフ デイトナ 116500LN

ロレックス デイトナ 116500LN

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
文字盤:黒または白
ムーブメント:自動巻きCal.4130
防水性:100m
定価:1,720,400円

前述の通り、デイトナはゴールドやステンレススティールとゴールドとのコンビ、プラチナ製。あるいはシャンパンカラー文字盤やメテオライト文字盤など、様々なバリエーションがデイトナにはあります。また、50年以上におよぶロングセラーの歴史の中で、あらゆるモデルチェンジが行われてきました。

しかしながら現在の一番人気と言えば、現行の116500LNです。2016年のバーゼルワールドで発表された最新作となります。
買うべき定番ロレックス デイトナ 116500LN

ロレックスは基本的に初代モデルからデザインを大幅に変更することは少ないのですが、ムーブメントや素材などスペック面のアップデートに伴い、モデルチェンジをしばしば行います。当該デイトナもそんなスペックアップの一つなのですが、従来の同シリーズにはなかった大きな特徴として、セラクロムベゼルが搭載されたことが挙げられます。

ロレックス デイトナ 116520

※前世代のデイトナ 116520。こちらも大変人気があります。

昔ながらのメタルベゼルはヴィンテージ感に溢れてカッコイイ反面、傷と無縁ではいられませんでした。実際、ベゼルは時計の中で最も傷つきやすい場所です。

後述しますが、ロレックスは資産価値が高く、次に別の時計を買う時の元手にしたりと、リセールもまた購入時に注目されるという、とても貴重な時計ブランドなのですが、ベゼルの大きな打痕やヘコミはそのリセールを大きく損ねる可能性があります。

しかしながら2016年に発売されたこちらのデイトナ、セラクロム(ロレックス独自のセラミック)をあしらうことで耐傷性はおろか耐蝕性や強力な耐紫外線を獲得するとともに、従来のスポーツロレックスのどのモデルとも異なる精悍さを手に入れることとなりました。

ロレックス デイトナ 116500LN

なお、、初めてロレックスをご購入される方に気をつけてほしいのが、デイトナの実勢価格です。

定価は1,720,400円ですが、現在デイトナが人気すぎて需要が供給に全く追い付かず、常時品薄。

正規店にて定価で手に入れることはほとんど困難と言えるでしょう。そのため相場がどんどん上がっており、並行輸入店での新品価格は白文字盤で540万円程度~、黒文字盤で480万円程度~。中古でも状態が良ければ450万円以上はする、といった具合です。

とは言え前述の通り、ロレックスはイニシャルコストが高い分、リセールバリューもまた高くなります

現在は異常とも思える相場を描いていますが、もともとデイトナは伝統的に定価超えの相場を記録することが珍しくありませんでした。そのため「買った時より高く売れる」というのはレアケースですが、デイトナであれば次にもし別の時計を買ったり、あるいは現金が必要となったりした時、大きな元手を得ることが可能です(状態や付属品の有無にもよりますが)。

また、ロレックス相場は一頃に比べればだいぶ落ち着いてきました。ほんの半年前ほどは、デイトナの相場は600万円を超えていたぐらいですから。ただ、2023年に新作が発表されるタイミングでまた上昇することも見込まれていますので、今大きな買い時を迎えている、と言えるのではないでしょうか。
 

 
 

ロレックスの定番②サブマリーナ

サブマリーナもまた、ロレックスの鉄板中の鉄板。とても人気のある機種ですので、俳優の市原隼人さんやタレントの草彅剛さん、生田斗真さんなど、芸能人愛用者も少なくありません。また、映画『007』では、永遠の名ボンドであるショーン・コネリーさんやロジャー・ムーアさんが、実際の作中で身に着けたことでも有名ですね。

買うべき定番ロレックス サブマリーナ
サブマリーナはロレックスのダイバーズウォッチラインです。300mという高い防水性を保ちながらもスタイリッシュでどこかハイソなデザイン性の高さが取沙汰されますが、実はロレックス史にとっても非常に意義深いモデルとなります。

と言うのも、今や当たり前となった「時計の防水」は、ロレックスが1926年、他社に先鞭をつけた技術の一つです。「オイスター」と名付けられたその防水外装は、牡蠣のように堅牢で水圧変化に耐え、かつ高い気密性を有することで内部に水の侵入を許しません。

そのオイスターを利用して1953年にサブマリーナは誕生していますが、当時は世界が油田調査など海洋へとその技術を伸ばし始めた時代。サブマリーナが持つ有用性はすぐに脚光を浴び、多くのプロダイバーから用いられるようになりました。

ロレックス サブマリーナ 116610LV
もちろん普段使いのスポーツウォッチとして非常に完成されていることも人気の秘訣です。防水性は言わずもがな、ダイビングタイムの計測ミスを防ぐための逆回転防止ベゼルや、暗闇でも抜群の視認性を確保するダイアル上の針・インデックスに塗布されたクロマライトなどと言った、ダイバーズウォッチとしての必須機能をきちんと備えています。

これは、日常でもガンガン使える、ということを特性を持つこと。加えてダイバーズウォッチの独特のデザインを楽しめることにも繋がっており、ロレックスファンだけでなくスポーティーなモデルが欲しい、という層の購買意欲もそそります。
 

サブマリーナ人気おすすめモデル

ロレックス サブマリーナ デイト 126610LN

ロレックス サブマリーナ デイト 126610LN

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
文字盤:黒
ムーブメント:自動巻きCal.3235
防水性:300m
定価:1,196,800円

サブマリーナの中でもさらに定番と言えば、使いやすいステンレススティール製・黒文字盤×黒ベゼルのこちら!

サブマリーナも長い歴史の中で、比較的バリエーションが豊富に取り揃えられるようになったのですが、スーツスタイルにカジュアルスタイルにも合わせやすい一本と言えば、こういったオーソドックスなデザインではないでしょうか。

ちなみにこのベゼルはデイトナの項でもご紹介したセラクロムベゼルが使われています。もともと当素材をベゼルに用い始めたのは、サブマリーナのゴールドモデルが最初でした。そのため耐傷性や耐蝕性はもちろんのこと、セラクロムらしいクラス感を有しています。

なお、2020年にモデルチェンジしたことで最新世代のムーブメントCal.3235を搭載したことにより、パワーリザーブは約70時間に延長。さらに実用面が追い込まれ、大きな進化を果たしました。これに伴い、ケースサイズが歴代40mmから41mmへとアップしたことも特徴です。

ロレックス サブマリーナ 126610LN

サブマリーナも人気モデルのため常時品薄続き。

新品の実勢価格は210万円台~と、定価を大きく上回ります。しかしながらデイトナ同様リセールは高いです。

特にダイバーズウォッチはその堅牢性から経年による劣化にきわめて強く、きちんとメンテナンスしたり大切に扱ったりしていれば、中古であっても状態が良く、高値で売れることも珍しくありません。逆に言えば中古でも良好なコンディションの個体が多いため、先代の116610系を狙えば新品よりは価格を抑えられる、という戦略もおすすめです。
 

ロレックス サブマリーナ デイト 126610LV

ロレックス サブマリーナ デイト 126610LV

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
文字盤:黒
ムーブメント:自動巻きCal.3235
防水性:300m
定価:1,259,500円

現行のステンレススティール製サブマリーナはもう一本あります。それがこちらの緑鮮やかな126610LVです。

もともと2003年、サブマリーナ誕生50周年を祝してRef.16610LVがラインナップされました。ちなみにLVとは「ベゼル緑」というフランス語の略称ですが(LNはベゼル黒)、ロレックスのコーポレートカラーである緑をベゼルにあしらったことが特徴です。

ロレックス サブマリーナ 16610LV

※初代代グリーンサブマリーナ 16610LV

緑をデザインアクセントとして使うのは、16610LVが初めての試みでした。しかしながらこれが大受け。そこで2010年、116610LNとともに新たに116610LVとしてリリースし、以降レギュラーモデルとして定番ロレックスを牽引していくこととなります。そして2020年にモデルチェンジされたのが、こちらの126610LVというわけです。

実際、セラクロムベゼルによって独特の光沢を獲得したグリーンが、とてもオシャレですね。スーツに合わせづらいかと思いきや、サブマリーナが持つスタイリッシュさがあるためか、全く違和感がありません。

なお、コーポレートカラーをあしらった特別モデルという立ち位置だからか、定価も実勢価格も126610LNを上回ります。特に実勢価格がデイトナほどではないものの非常に高く、新品だと300万円台~。先代の116610LVも、中古であっても200万円超えが当たり前といった様相です。

とは言え前述の通り、耐久性など経年に強いロレックス製品の中でも、とりわけ堅牢なサブマリーナ。リセールの高さは言わずもがな、売りやすく買いやすいモデルですので、初めてのロレックスとしても自信を持っておすすめできます。
 

ロレックス サブマリーナ ノンデイト 124060

ロレックス サブマリーナ 1146060

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
文字盤:黒
ムーブメント:自動巻きCal.3230
防水性:300m
定価:1,060,400円

「サブマリーナ欲しいけど、やっぱり値段が高いな・・・」そう思っている方にお勧めしたいのが、ノンデイトのサブマリーナです。デイト窓が付いていない分シンプル機能で、お値段もお安め。定価は上回るものの、新品実勢価格は180万円台~。また、状態にもよりますが先代114060の中古は比較的よく出回っており、新品よりかはお値打ちに買える一本と言っていいでしょう。

もちろん価格面だけでなく、シンプルデザインもお勧めの理由。実際、ノンデイトの方がすっきりしてて好き、という層は少なくありません。

ただ、こちらも前項で言及していますが、現在ロレックスの相場がまた上がっていること。加えて2020年のモデルチェンジによって大きく相場を上げていることから、本当に欲しい方は早めに買っておくことをお勧めいたします。
 


 
 

ロレックスの定番③エクスプローラーI

シンプルでベーシック。それゆえ、「ロレックスの中で最も使いやすい」と評価されるエクスプローラー。

当店でもロレックスの数あるシリーズの中でダントツNo.1の人気を誇り、スポーツシーンにもスーツスタイルにも着用できる非常に汎用性の高いモデルです。

また、幅広い年代層から支持を得ていることは言うまでもありませんが、ロレックスの中では長らく入門機としても高名で、20・30代メンズがエントリーモデルとして選択しやすい側面も注目すべきポイントとなります。
ロレックス エクスプローラーI 214270

エクスプローラーの最大の特徴は、カレンダー表記すら持たない3針のみのもはや改良の余地のない洗練されたシンプルさ。

ダイアルカラーはブラック、ケースもステンレスのみと、視認性・汎用性を追求したシンプルウォッチの究極と言えます。

エクスプローラー―探検家―の名を冠するこのモデルは、1953年英国ヒマラヤ遠征隊の世界初エベレスト登頂へのオマージュとして誕生しました。

過酷な試練や偉業に挑戦する冒険家が、どんな状況下であっても時刻を知ることのできる時計を目指して作られたと言います。
ちなみに日本では、木村拓哉さんが1990年代、月9ドラマで着用していたことから、エクスプローラー人気に一気に火が付くこととなりました。作中では広告代理店に勤める木村さんがスーツ姿に当モデルを合わせていましたが、その相性は抜群。ビジネスシーンで使える万能な一本をお探しの方にお勧めです。
 

エクスプローラー人気おすすめモデル

エクスプローラーI 214270

ロレックス エクスプローラーI 214270

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径39mm
文字盤:黒
ムーブメント:自動巻きCal.3132
防水性:100m
定価:687,500円

2010年の誕生以降、ずっと安定した需要を誇りつづけるのがエクスプローラーI 214270です。ちなみに当店GINZA RASINでは、売上高ではデイトナがナンバーワンですが、売上本数ではエクスプローラーI 214270がぶっちぎりのトップとなります。

デザイン自体は代々「シンプル」を踏襲していますが、現行ははるかにスペックアップ。特に耐磁性・耐衝撃性に富んだムーブメントCal.3132が当モデルから搭載されるようになり、探検家にふさわしい逸品に昇華されました。

ちなみに2016年に一度ランニングチェンジが行われており、針が太く長くなったこと・次いでインデックスの3・6・9に夜光が塗布され視認性が向上することとなりました。

エクスプローラーI 214270

※2016年より前に生産されていたエクスプローラーI 214270 旧型

なお、エクスプローラーIをして「入門機」と表現しましたが、近年ではそのイメージが影を潜めています。

なぜなら2021年4月にモデルチェンジとなり、新型124270が登場したためです。

これは、214270の先代114270を踏襲したと思われるデザインが特徴的な新作で、ケースサイズが36mmにサイズダウン。さらに文字盤レイアウトも114270に寄せられることとなりました。
これに伴い214270は生産終了。「生産終了したロレックスの相場は上がる」の方程式の通り、現在214270の中古相場は100万円超えが当たり前となっている状況です。

もっとも新型エクスプローラーIが出回れば状況は変わるかもしれません。もともと214270自体は流通量が少なくない個体であるためです。
とは言え年々グッドコンディションの個体は減っていくことが予想されますので、買う時期には気をつけたいですね。
 


 

エクスプローラーI 114270

ロレックス エクスプローラーI 114270

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径36mm
文字盤:黒
ムーブメント:自動巻きCal.3130
防水性:100m
定価:-

旧エクスプローラーIも根強い人気があります。114270と214270は絶対に在庫を切らせないモデルのため、常時店内の在庫をチェックしています。

大きな特徴は、36mmという小径ケース。現在は40mm前後の直径が主流でしたが、かつてはメンズであっても、31mm~36mm程度のサイズ感が主流でした。

今、再び昔の意匠がトレンドインしているせいか、114270も流行しています。ちなみに木村拓哉さんがドラマで着けていたのはこのもう一つ前の世代のモデルRef.14270ですが、やはり36mmケースとなります。

ロレックス エクスプローラーI
左:114270 / 右:214270

前項で「生産終了したロレックスは値上がりする」と申し上げましたが、114270は製造期間が長く流通量が比較的豊富であるにもかかわらず相場90万円超え…!状態にもよりますが年式が比較的新しく付属品完品個体などは100万円を超えることもしばしばです。
新作発表の影響が大きいと思われますが、今後の相場動向から目が離せません。
 



 
 

ロレックスの定番④エクスプローラーII

このエクスプローラーをよりタフに、そして多機能化したものがエクスプローラーⅡ

1971年、洞窟への探検家を想定して誕生しました。

ロレックス エクスプローラーII 216570

エクスプローラーの堅牢さをさらに追及、そして様々な便利機能が付与されています。

デイト表示やリューズガードを新たに備え、さらに24時間針を搭載しました。

この24時間針は極点でコンパスの役割を果たしたり暗闇であっても昼夜の区別をつけることができる機能です
デザイン的にもロレックスにとっては新しい試みで、ブラック・ホワイト2種類のダイアルを採用、オレンジの24時間針が視認性とビビットなアクセントを両立します。

ロレックス エクスプローラーII 216570

かつて、エクスプローラーIIは「初めてのロレックス」と言うよりも、「通好み」「ロレックス愛好家が最終的に行き着く」みたいな立ち位置でした。実際、当店でもエクスプローラーIIを身に着けているのは、ロレックスに精通したスタッフばかりです。

しかしながらそのマイナーさが功を奏したか、スポーツロレックスが軒並み相場を上げる中にあっても、比較的エクスプローラーIIの価格は落ち着いていました。そのため購入層が当シリーズに流れ、一躍定番商品に。また、続々とセラクロムベゼルが採用されていく中で、唯一メタルベゼルを有しており、ヴィンテージを楽しめる意匠、ということも人気の大きな秘訣でしょう。

なお、エクスプローラーIIもまたエクスプローラーI同様に2021年にモデルチェンジが果たされたことで、「落ち着いた価格」とも言えなくなってきました

とは言え新作では大きく意匠を買えなかったことから、相場は依然として高いものの、他モデルと比べると早くに落ち着きを取り戻してはいます。
 

エクスプローラーII人気おすすめモデル

エクスプローラーII 216570

エクスプローラーII 216570

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm
文字盤:黒または白
ムーブメント:自動巻きCal.3187
防水性:100m
定価:875,600円

2011年、エクスプローラーII誕生40周年を迎えてリリースされたのが現行エクスプローラーII 216570です。ちなみにこのモデルチェンジは20年ぶりということもあり、大きな注目を浴びました。

前型の16570より2mm大きい42mmケースを採用し、さらにメンズライクな存在感がアップ。また、24時間針は初代モデルの意匠がリバイバルされ、矢印モチーフ×ビビッドなオレンジでアクセントが添えられることとなりました。

ロレックス エクスプローラーII 216570

なお、前述の通り生産終了の影響で相場は上がりつつあり、新品実勢価格は黒文字盤で150万円前後~。白文字盤の方が170万円前後~

新型の出回り次第ではまた相場が変わってくるとは思いますが、やはり目が離せない一大コレクションです。
 


 

ロレックスの定番⑤シードゥエラー

先ほどロレックス定番としてサブマリーナをご紹介いたしましたが、その上位モデルにあたり、さらに高い防水性を誇るのがシードゥエラーです。「海の居住者」というモデル名が、その事実を物語っていますね。

ロレックス シードゥエラー 126600

出典:https://www.rolex.com/ja

誕生は1967年。

サブマリーナが深海ダイビングを行うと、水圧に耐えきれずに風防が吹き飛んでしまう、というプロダイバーからのクレームを受けて開発されました。1960年代という早い段階から、既に610mもの防水性を確保していたと言います。ちなみに当時のサブマリーナの防水性は200mでした。

そしてセカンドモデルにあたるRef.1660で1,220mの防水が実現され、以降その防水性を踏襲することとなります。

ロレックス シードゥエラー 126600

出典:https://www.rolex.com/ja

実は当モデルもエクスプローラーIIと同様に、しばらくの間メインストリームとはなりませんでした。と言うのも、サブマリーナとケースサイズは変わらない(ともに40mm、ただし2017年以降の現行シードゥエラーは43mm)のですが、厚みは15mmほど(サブマリーナは約13mm厚)と若干ボリューミーで頑丈。「着ける人を選ぶ」といった側面があったためです。また、サブマリーナとキャラがかぶっている、なんて言われることもその理由であったかもしれません。

しかしながらデカ厚ブームが時計業界を席捲し。逆にシードゥエラーのサイズ感がちょうど良くなったこと。次いで2017年、シードゥエラー誕生50周年ということで、初代モデルのさらに初期個体にのみ見られたレア仕様(詳細は後述)をリバイバルしたことから、人気に一気に火がつくこととなりました。
 
さらに2008年、そのシードゥエラーのさらに上位モデルとなる「ディープシー」が登場します。

ロレックス シードゥエラー ディープシー

このディープシー、「深海」というモデル名の通り3,900mという驚くべき防水性を誇るハイスペック機種で、ケースサイズ直径44mm×厚さ約18.1mm、重量は200g超えと、さらにさらにボリューミーになりました。ちなみにエクスプローラーIが11mm厚ですから、かなりダイナミックであることがおわかりいただけるでしょう。

やはり「着ける人を選ぶ」と言われることもあったのですが、前述の通りデカ厚ブームに上手に乗ったこと。加えて2014年よりD-BLUE文字盤と呼ばれる、ブルーグラデーションが美しいモデルがディープシーのラインナップに加わったことから、うってかわって人気モデルとなりました。
 

シードゥエラー人気おすすめモデル

シードゥエラー 126600

ロレックス シードゥエラー 126600

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径43mm
文字盤:黒
ムーブメント:自動巻きCal.3235
防水性:1,220m
定価:1,533,400円

2017年、シードゥエラー誕生50周年を祝して発表された最新モデルです。ちなみに限定などではなく通常モデルですが、未だに海外市場では「アニバーサリーエディション」として紹介されることもあります。

どこにアニバーサリー要素があるのかと言うと、文字盤中央の「SEA-DWELLER」のロゴが赤く彩られているところ!

ロレックス シードゥエラー 赤シード

出展:https://www.rolex.com/ja

これは、シードゥエラーのファーストモデルRef.1665の初期個体にのみ確認されるレア仕様。ロレックスファンの間ではコレクターズアイテムとして注目されており、特別に赤シードの呼び名を持ちました。

その赤シードが復活!

もちろんスペックは最新世代です。とりわけ当モデルからシードゥエラーに初めて搭載された次世代ムーブメントCal.3235は70時間というロングパワーリザーブ、そして高い耐久性や信頼性を誇るとあって、人気が出ないはずはありませんでした。もともと「知る人ぞ知る」「通好み」といった印象のあったシードゥエラーですが、一躍定番の仲間入りを果たします。
 
気になるお値段は、上位モデルとあってお高め。新品並行相場は180万円前後~となります。ただ、サブマリーナを超える堅牢性や気密性は、経年に強いことは業界お墨付き。近年さらに人気が高まっていることもあってか、優れたリセールバリューを誇ります。

ちなみに2018年頃から、6時位置の「SWISS MADE」表記の間にクラウン(王冠)が入る仕様になりました。

ロレックス クラウン有

※画像はGMTマスターIIです

つまり、現在市場にはクラウン有とクラウン無(ノークラウン)の個体が出回っていることになるのですが、クラウン無の初期個体の方が価値がついて200万円前後~となっております。

スペックは一緒なので特にこだわりがない方はクラウン有個体をお選び頂くと良いでしょう。
 

シードゥエラー ディープシー 126660

ロレックス シードゥエラー ディープシー 126660

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径44mm
文字盤:黒またはD-BLUE
ムーブメント:自動巻きCal.3235
防水性:3,900m
定価:黒1,331,000円/D-BLUE1,365,100円

シードゥエラー ディープシーもまた人気モデル。「人を選ぶ」などと言った風評はどこへ行ったか、今当店でも非常によく売れるロレックスのうちの一つです。

2018年、GMTマスターIIという人気モデルが勢いよくモデルチェンジを果たして話題を呼んだのですが、実は同年にディープシーも大きな変化を果たしました。それは、シードゥエラー同様に次世代型ムーブメントを搭載させたこと。外装が大幅には変わっていないためリリース当時は地味でしたが、その後ジワジワ人気に。GMTマスターIIが入手困難ということもあって、売上はディープシーが勝ります。

シードゥエラー ディープシー 126660

人気はD-BLUEの方が高いためそれに比例して実勢価格も高く、新品だと240万円前後~。黒文字盤の方もD-BLUEに人気の面では後塵を拝しているとは言え安定した相場を保っており、新品で190万円前後~となっております。

なお、外装が変わっていないせいか、ややスペック面ではダウンするものの前世代のRef.116660の方が若干お安め価格で流通しております(D-BLUE文字盤は製造期間が3年ほどのため、今後逆転する可能性はあり)。
 

 

ロレックスの定番⑥GMTマスター

GMTマスターはベゼル・24時間針を駆使することで、異なるエリアの時刻を一目で把握することのできる高機能モデルです。

陸のエクスプローラー、海のサブマリーナに続く実用時計として、世界一の航空会社と呼ばれていたパンアメリカン航空の依頼によって1955年に誕生しました。

ロレックスの中でも非常に豊かな個性を持つモデルとしても知られ、その優れた機能性から、グローバルに活躍するビジネスマンの相棒として常に人気を博しています

ロレックス GMTマスター

GMTマスターは24時間で一周するGMT針に両方向回転式ベゼルを持ち、出発地と目的地の2つの時間を正確に判断することが可能です。

世界中のパイロットから愛された歴史をもち、「空」のタイムピースとして、現在ではロレックスの定番コレクションとして君臨しています。
 

GMTマスター 人気おすすめモデル

ロレックス GMTマスターII 126710BLRO

ロレックス GMTマスターII 126710BLRO

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
文字盤:黒
ムーブメント:自動巻きCal.3285
防水性:100m
定価:1,272,700円(ジュビリー) 1,247,400円(オイスター)

現行のステンレススティール製

幾度もモデルチェンジを重ね、進化を遂げてきたGMTマスター。

どのモデルも高い資産価値とステータス性を誇りますが、とりわけ人気なのが現行モデルである126710BLROです。

126710BLROは青赤ベゼルを搭載したGMTマスターの歴史を最も象徴するアイコン的存在であり、洗練された美しさを持ちます。

ムーブメントには正確性・耐衝撃性・耐磁性・エネルギー効率に優れるCal.3285を搭載し、デザイン面・スペック面共に死角のない仕上がりとなりました。

また、バリエーションとしてジュビリーブレスとオイスターブレスの2種類が用意されており、好みに合わせて選ぶことが可能です。
 

ロレックス GMTマスターII 126710BLNR

ロレックス GMTマスターII 126710BLNR

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
文字盤:黒
ムーブメント:自動巻きCal.3285
防水性:100m
定価:1,272,700円(ジュビリー) 1,247,400円(オイスター)

現行のステンレススティール製

126710BLROが登場した翌年にあたる2019年に製造された126710BLNRも人気があります。
こちらは通称バッドマンと呼ばれる個体で、スタイリッシュな青黒ベゼルを備えるモデルです。
需要が集中しているロレックスのうちの一つで、幅広い年代のビジネスマンに支持を得ております。
 

 

ロレックスの定番⑦デイトジャスト

近年スポーツロレックスの需要が高まりすぎて二の次に語られることもあるデイトジャストですが、それは違います。

ロレックスの定番」について語るとき、最もロレックスらしく、ロレックスの理念や情熱そのものである絶対に外せないモデルがデイトジャストと言えます。レディースもラインナップされている、ということもありますが、デイトナやGMTマスターIIを抑えて最も所有率の高いモデルがデイトジャストとなります。

ロレックス デイトジャスト 16234

なぜロレックスの定番を語るうえで欠かせないのか。それは、このモデル名に秘訣があります。

この「デイトジャスト」、日付がカシャっと切り替わる今では当たり前の機構なのですが、実はロレックスが1945年に開発したものです。

また、フルーテッドベゼルにジュビリーブレスレットといったドレッシーな面持ちは、スポーツロレックスが有名になる前は「いかにもロレックス」と言った、ロレックスを象徴する外装デザインでした。今ではデイトジャストも必ずしもこの意匠を踏襲しませんが、やはり着けている方は一目でわかりますね。時計に詳しくない女性でも、デイトジャストの外装は知っている、という方は少なくありません。

どうせロレックスを買うなら、「ロレックスを着けてる」ことを周囲に知らせたいもの。そんな時にデイトジャストは最適と言えるでしょう。

ロレックス デイトジャスト

また、「いかにもロレックス」という時計をお探しの方だけでなく、「人と違った」ファッションが好きなメンズにもおすすめ。

それは、バリエーションの豊富さゆえ

サイズ、素材、ダイヤルが多彩で、ステンレススティールとホワイト・ピンク・イエローゴールドとのコンビモデル、オールゴールド、ダイアルの装飾、カラー、インデックスやベゼルの種類…
組み合わせるとその数は数百種にも!

メンズ・レディースはもちろん、ボーイズサイズの展開もあり、ペアウォッチとして、そして個性を演出出来るモデルとして世界中で愛用されています。

こういったバリエーションの豊富さゆえ、一概に人気モデルを語ることはできないのですが、今は使いやすいステンレススティール製のモデルがよく選ばれています。

ロレックス デイトジャスト

出典:https://www.instagram.com/rolex/

一方でスポーツロレックスを筆頭にステンレスモデルの相場が軒並み上昇する今、ゴールドとのコンビモデルの方がお求めやすい実勢相場を記録するといった逆転現象を引き起こしています。

特にデイトジャストは新品と中古の価格差が大きいため、スポーツロレックスが100万円をださなくては買えなくなった昨今において、中古デイトジャストであればゴールドとステンレスのコンビモデルでも、50万円を切るものも。イニシャルコストを抑えつつもロレックスらしさは満杯・・・初めてロレックスをご購入される方に、ぜひ試してほしい一シリーズです。

ロレックス デイトジャスト41

ちなみにデイトジャストはメンズであってもケース径36mmで、少し小振りといった印象を受けるかもしれませんが、今はそれくらいの小径ケースが流行っているのでむしろトレンドです。

また、2009年には41mmサイズの「デイトジャストII」が誕生、ボリュームで敬遠していた男性にも一度デイトジャストをお試し頂く事をおすすめします。



 

まとめ

早い段階から高度な技術を確立し、万人受けするデザイン性を保持していることに定評があるロレックス。

そのため、どの世代のシリーズやモデルにも一定の需要・価値があり、その魅力は色褪せることを知りません。

王道には王道の、定番には定番の理由がある。

ロレックスは長い歴史の中で、そんな製品を作り続けています。

なお、「やっぱり値段の高さが気になる・・・」という方は、ぜひショッピングローンをご検討ください。当店では中古・未使用品ロレックスを対象に、60回払いまで無金利キャンペーン等をご用意しております。

欲しい時に手に入るとは限らないロレックス。気になるモデルがあったら、お問合せだけでもどうぞ!
 

当記事の監修者

池田裕之(いけだ ひろゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長

39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年

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