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高く売れる腕時計ブランドってどれ?買取率の高い時計をまとめてみました
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高級時計は中古市場が非常に活発です。バックや財布といったブランド品に比べ、時計は高く売れる特徴を持ちます。しかし、どの時計でも高く売れるわけではありません。需要の高いメジャーな時計やプレミア価格がついた時計は高い価値を持ちますが、逆に知名度の低いマイナーブランドや、メジャーブランドでも人気の低いモデルはそれなりの価格にしかなりません。
そこで今回は「飽きてしまった」「どうしても纏まったお金が必要」などの理由で時計を手放すことがあっても、高く売れる時計をまとめてみました。時計を購入する際の参考になれば幸いです。
目次
高く売れる時計① ロレックス
時計界の王者「ロレックス」は高く売れる時計として非常に有名です。その知名度とステータス性の高さから時計の需要は他のブランドを圧倒しています。
エントリーモデルとして大人気の「エクスプローラー」、ダイバーズモデルのパイオニア「サブマリーナ」、GMT機能を搭載した「GMTマスター」は多くの時計ファンに愛される定番モデルです。その人気から中古需要が高く、買取価格も高い水準で推移しています。
今回はその中でも「特に高く売れるモデル」を厳選してご紹介いたします。
ロレックス エクスプローラー Ref.14270
「探検家」と名付けられた“エクスプローラーI”。ロレックスのスポーツモデルの中でもシンプルで飽きのこないデザインが特徴で、どんなシーンやスタイルにも合わせやすい人気のモデルです。市場での数も豊富に流通しておりますので、価格は安定傾向にありロレックスのエントリーモデルとして非常にオススメ。
ロレックス エクスプローラー Ref.114270
Ref.14270をマイナーチェンジしたRef.114270。ムーブメントがCal:3000からCal:3130に変更となり、耐久性が向上しました。それ以外にも偽造防止のために風防の6時位置に王冠透かしマークを施したり、ブレスレットに一体型フラッシュフィットを採用するなど、ぱっと見では分からない細かな変更が行われています。
ロレックス エクスプローラー Ref.214270
ロレックス エクスプローラー Ref.214270(最新型)
エクスプローラーの現行モデルRef.214270。2016年バーゼルワールドで最新型が発表されました。アラビアインデックスの3・6・9にもクロマライト夜光が塗布され視認性が向上。さらに時分針にも変更が加えられ、これまでよりも長く太い針になりました。リファレンスナンバーに変更は無くマイナーチェンジの位置づけになりますが性能は確実にアップしています。
ロレックス サブマリーナ デイト Ref.16610
1953年に発表されたダイバーズウォッチ“サブマリーナ”は、50年以上経った今でもロレックスのスタンダードダイバーズとして絶大な人気を誇るモデルです。精悍なブラックダイアルとメタルラインの入ったインデックスの組み合わせは、シンプルながらもスポーティなデザインに仕上がっており、その端正なフェイスに心惹かれるファンが多いのも頷けます。
ロレックス サブマリーナ デイト Ref.16610LV
Ref.16610LVは、2003年にサブマリーナ誕生50年を記念してバーゼルで発表されたモデル。ベゼルの鮮やかな緑から「グリーンサブ」の俗称で呼ばれています。2010年に現行のグリーンサブ(Ref.116610LV)が登場してリニューアルされたため、その製造期間の短さからコレクター垂涎アイテムの一つとなっています。
ロレックス サブマリーナ デイト Ref.116610LN
Ref.116610LNはサブマリーナ・デイトの現行モデル。ベゼルはステンレス製からキレイで艶のあるセラクロム(セラミック)に変更され、目盛りはプラチナでコーティングされています。従来のクラスプは工具を使って長さ調節をしていたのに対し、新型クラスプはグライドロッククラスプが装備され、手動で簡単に2mmごと最大20mmまでの調節が可能になりました。様々な状況下で最高のパフォーマンスを発揮するプロダイバーズウォッチの決定版です!
ロレックス サブマリーナ デイト Ref.116610LV
現行サブマリーナのグリーン文字盤モデルがコチラ。ロレックス社のコーポレートカラーでもあるグリーンをベゼルとダイヤルに纏った、斬新なカラーリングのスポーツモデルです。
ロレックス サブマリーナ ノンデイト Ref.14060M
通称「ノンデイト」と呼ばれる、デイト表示の無い”サブマリーナ”です。サイクロップレンズ式の日付表示が好きでない方にオススメ。品番の最後にMが付いた新仕様のサブマリーナで、Cal.3130を搭載しています。それまでのモデルとは違いダイアルにクロノメーターの表記が印字され、ヒゲゼンマイがブレゲヒゲに変更され、テンプの受け部が片持ちから両持ちへ改良されました。
ロレックス サブマリーナ ノンデイト Ref.114060
ノンデイトの現行モデルであるRef.114060。このモデルはムーブメントには耐磁性、耐衝撃性に優れるパラクロム・ヘアスプリングを使用したCal.3130を搭載したハイスペックモデルです。現行デイトモデルと比較しても全く遜色ない機能性を持ちながら、デイトモデルより定価が約10万ほど安いことも大きな魅力。お得感が強いモデルとしても高い人気を誇ります。
ロレックス GMTマスター 赤青ベゼル Ref.16700
生産終了になった今でも多機能さと、洗練されたデザインで人気の高いRef.16700″GMTマスター”。GMTマスターIIと違い、日付のクイックチェンジ機能を備えており、唯一ロレックスの中でツートンカラーを楽しめるモデルです。ムーブメントには毎時28,800振動数を誇るC.O.S.C認定クロノメーター自動巻き“Cal.3175”を搭載。昼夜を直感で認識できる赤青ベゼルのGMTマスターは、流通量が少なくなり稀少性が高まりつつあります。
ロレックス GMTマスターII 赤青ベゼル Ref.16710
ロレックス GMTマスターII 赤青ベゼル Ref.16710
時針、GMT針、ベゼルの容易な操作で3つの時間帯を同時に確認できる本モデルは、航空機のパイロットや世界を旅するジェットセッターから高い人気を誇ります。ファーストモデルのスタイリングを継承しつつ、さらに高性能なムーブメントを組み込んだことで機能性を大きく向上させました。生産終了に伴い人気が急上昇。特に赤青ベゼルに人気が集まっています。
ロレックス GMTマスターII Ref.116710LN
2007年に大幅にリニューアルされ発売された新型”GMTマスターII”。丸みを帯び装着感が増したケース、太く大きくなった針・インデックス、セラミックを使用することにより強度と質感が向上したベゼルディスクなど、従来の機能性を変えることなく近年のロレックスの特徴をそのまま引き継いでいます。
ロレックス GMTマスターⅡ Ref.116710BLNR
2013年新作 自動巻きCal.3186を搭載した新型GMTマスターIIです。ブルー×ブラックのセラクロムベゼルが装備され、24時間針もブルーになりました。24時間目盛りにはプラチナがコーティングされているため大変美しい仕上がりです。6時インデックス上にある「GMT-MASTER II」表記はホワイトで統一され非常にスタイリッシュなデザインとなっています。
高く売れる時計②パテックフィリップ
高級腕時計の頂点に君臨するパテックフィリップは『世界一の時計を作る』という理念の基に、世界の時計製作を大きく進歩させ、歴史に名を残してきた老舗時計ブランドです。
パテックフィリップは現在まで自他共に認める”世界最高峰で最高級の時計ブランド”として数多くの時計を世に輩出してきました。その中でも近年高い人気を誇っているのが、初のスポーツウォッチとして開発された「ノーチラス」やスポーツ・エレガンスをテーマに1990年代に誕生した新世代コレクション「アクアノート」です。そのどちらも精度・視認性・耐久性・装着感など、あらゆる点で実用時計の最高峰を追求したパテックフィリップの最高級コレクションとなっています。
ロレックスと同様にパテックフィリップも需要が多く価値が落ちづらいのが特徴です。その中でも「特に高く売れるモデル」を厳選してご紹介いたします。
パテックフィリップ ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A
パテックフィリップ ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A
多くの人気ウォッチを手がけてきたジェラルド・ジェンタ氏がデザインを担当し、パテックフィリップの中でも人気の高い“ノーチラス”の入荷です。ポインターデイト、ムーンフェイズ、パワーリザーブと様々な機能を付加した多機能モデルは、通称「プチコン」と呼ばれ、ノーチラスの中でも高い人気を誇ります。
パテックフィリップ アクアノート エクストララージ 5167A
パテックフィリップ アクアノート エクストララージ 5167A
凹凸のある格子状の黒文字盤、緩やかなカーブを描いたオクタゴン型(八角形)のフォルム、そして最高の強度と紫外線に対する抵抗力を誇るトロピカル・コンポジットバンドが特徴的なモデルです。ムーブメントには同社の高い技術力が生み出した自動巻きCal.324SCを採用しており、その美しい動きをシースルーバックの裏蓋からご覧頂けます。
パテックフィリップ アクアノート エクストララージ 5167/1A
パテックフィリップ アクアノート エクストララージ 5167/1A
「スポーツ・エレガンス」をテーマに誕生した新世代コレクション”アクアノート”。梅雨や夏の季節には金属ベルトを採用したこちらの5167/1Aがオススメです。革モデルも金属ベルトモデルも大変人気が高い逸品となっています。
高く売れる時計③オメガ
オメガはロレックスと並び、高い知名度を誇ります。普遍性のあるデザインは幅広い層に支持されており、いつの時代も人気時計ブランドとして君臨し続けてきました。
数あるモデルの中でも月に到達した伝説をもつ「スピードマスター」は腕時計に興味がなくともその名前を知ってる人は多いはず。需要が常にあるため、高く売れる時計としても人気があります。
オメガはスピードマスターのみならず、シーマスターシリーズも人気。どのモデルも安定した価値を持っているのは流石オメガといったところです。
オメガ スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ 311.30.42.30.01.005
オメガ スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ 311.30.42.30.01.005
NASAの6度にわたる月面着陸プロジェクトすべてに携帯された時計”スピードマスター”。オメガを代表的する人気モデルです。搭載している手巻き・Cal.1861は、月面着陸時に着用されていた手巻きムーブメントと同じ機構となっています。
オメガ スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ 311.30.42.30.01.006
オメガ スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ 311.30.42.30.01.006
Ref.3573.50を仕様変更し、2014年に登場した新型モデルです。付属の特製ボックスには、交換用ベルト2本、ルーペ、メタルプレート、スピードマスターの冒険冊子などが収納され、コレクターズアイテムとしても最適です。
オメガ シーマスター 300 マスターコーアクシャル 233.30.41.21.01.001
オメガ シーマスター 300 マスターコーアクシャル 233.30.41.21.01.001
1957年に、潜水士などの水中作業のプロフェッショナルへ向けてデザインされ登場した“シーマスター300”。こちらは、そのアイコニックなモデルの雰囲気を現代の技術と共に再構築したモデルです。サンドブラスト仕上げのブラックダイアルにはスーパールミノバが塗布され、ベゼルのインデックスにはリキッドメタルが使われています。
プレミア価格になっている時計
腕時計の中には定価よりも高いプレミア価格になっている時計も存在します。例えばロレックスのデイトナ。このコレクションは生産本数が少なく、正規店で購入することがほとんど不可能なほどレアな存在になっています。そのため、並行店では人気モデルになると定価の1.5倍~2倍の価格で販売されていることが多いです。
ここではデイトナとノーチラスでプレミア価格がついている人気モデルを紹介します。
ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.16520
ロレックス・スポーツモデルの最上位機種であり最人気機種の“コスモグラフ・デイトナ”。1959年に誕生したデイトナですが、24時間耐久カーレースで有名なデイトナ・インターナショナル・スピードウェイの名にちなんで命名されました。デイトナは廃盤になると価格が高騰する傾向にあり、このRef.16520も定価よりもかなり高い価格で売買が行われています。
ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.116520
2000年~2016年にかけ、長い期間デイトナの定番モデルとして君臨していたRef.116520。初の自社製クロノグラフムーブメントCal.4130を搭載したことで話題を生みました。製造期間が長かったので、時期によってデザインや機能性に若干の違いがあることも特徴の一つです。また、後期モデルの方が販売価格は高く設定されています。
ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.16500LN
2016年のバーゼルワールドで発表された、新型「コスモグラフ デイトナ」116500LN。ベゼルがステンレスから傷のつきにくいセラクロムへ変更され、文字盤のインダイヤルの縁取りもブラックとなり、より精悍なイメージになりました。今回は通称「パンダ」と呼ばれる白文字盤の方が人気を博しており、価格も白の方が高めとなっています。
パテックフィリップ ノーチラス 3800/1A
30年以上前にパテックフィリップ初の本格スポーツウォッチとして誕生した“ノーチラス”。オリジナリティあふれるオクタゴン型(八角形)のケースフォルムは、各辺が緩やかなカーブを描き全体が洗練されたクラシックな形をつくり出しています。この3800/1Aは製造終了していますが、パテックフィリップの人気上昇に伴い価格が急上昇しました。今後も相場の上昇が見込めるため、是非買っておきたい時計です。
パテックフィリップ ノーチラス 5711/1Aブルー
ノーチラスは近年デイトナの上回る勢いで価格が沸騰しています。中でもこの”5711/1A”はステンレスモデルとネイビー文字盤というノーチラスの定番モデルとして人気を博してきました。3800/1Aの38mmケースに対し、5711/1Aは43mmケースと大きめの設計になっているのも人気の秘訣です。
パテックフィリップ ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A
パテックフィリップ ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A
ポインターデイト、ムーンフェイズ、パワーリザーブと様々な機能を付加した多機能モデルは通称「プチコン」と呼ばれ、ノーチラスの中でも高い人気を誇ります。ムーブメントにはCal.240をベースにしたマイクロローター採用の自動巻き”Cal.240PS IRM C LU”を搭載しており、その美しい動きをシースルーバックの裏蓋からご覧頂けます。
まとめ
高く売れる時計の筆頭はやはり「ロレックス」。デイトナ、エクスプローラー、マブマリーナ、GMTマスターは非常に需要があり価値が安定しています。現行モデルは特に人気が高く、購入時の75%以上の金額で売れることも珍しくありません。
また、パテックフィリップのスポーツモデルも相場の上昇が見受けられるため、狙い目の時計といえます。特にノーチラスは今後も相場が上昇する可能性があり、投資目的の方にもオススメです。
高い相場を推移する「資産価値が高い」時計はそれだけ多くの人を魅了し続けてきた時計であるといえます。どのモデルを購入しても決して後悔はしないでしょう。
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年