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ロレックスとオメガって何が違うの?人気モデルを徹底比較!

最終更新日:

「ロレックスとオメガってどんな違いがあるの?」
「ロレックスとオメガの魅力や特長が知りたい」

当店売れ筋二大ブランドであるロレックスとオメガ。

それぞれが偉大な歴史を持った世界的に人気のブランドです。

そして、どちらも高級腕時計を持ちたいと思い立って探し始めた方の多くが、まず候補に挙げる有名なブランドではないでしょうか。

店頭でよく頂くご質問として「ロレックスとオメガって何が違うの?」という質問があります。

どちらのブランドもデザイン、品質共に素晴らしく、何が違うかわからないのもうなずけます。

ロレックスには誰にでも一目でわかるステータス、オメガには革新とコストパフォーマンスというように、それぞれ魅力があります。

この記事では各ブランドの魅力や特長の違いを、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。

人気モデルの比較も紹介しますので、2つのブランドどちらの腕時計を購入するか迷っている方はぜひ参考にしてください。

ロレックス オメガ 比較

ロレックスとオメガの概要

ロレックスオメガは時計に詳しくない人でもその名が知られており、世界的に知名度が高いブランドです。その人気から最初の1本として手にされる方も多く、高級腕時計における2大定番ブランドとして現在の時計界に君臨しています。

ロレックス

1905年に創業者であるハンス・ウイルスドルフがイギリスに時計輸入商社として「ウィルスドルフ&デイビス社」を設立し、1908年に「ROLEX」が商標登録される。

「オイスターケース」は金属の塊をくり抜く事で高い耐水性を実現し特許を取得。ロレックスの成功の礎を築いたと言われる。また自動巻き機構「パーペチュアル」や1945年に誕生した、瞬時に日付が切り替わる「デイトジャスト」を合わせてロレックスの3大機構といわれており、実用時計として不動の地位を築き上げる。

オメガ

1848年に設立され、後に開発された高精度な懐中時計用ムーブメント「オメガ」が1903年に社名となる。「オメガ」はギリシャ語のアルファベットの最後に登場する言葉で、意味は「物事の最終」。

オリンピックの公式時計を担当、さらに「スピードマスター」がNASAの公式時計として月面着陸をサポートするなど華々しい経歴を持つ。1932年に発表された「マリーン」から現在の「シーマスター」に至るまでダイバーズウォッチの製作においても強い存在感を示し、1988年「シーマスター プロフェッショナル200」がフランスの潜水艦ノーチラス号による深海探査計画にて携行され、危険な海底任務においても役目を果たしている。

 

まずは各ブランドの特色を比較!

人気モデルを比較する前に、まずはロレックスとオメガのブラントとしての特色を比較してみます。どちらのブランドにも長い歴史と時計製作への拘りが存在し、その特色を知ることはとても重要です。

 

ネームバリュー

ブランド力があるのは、なんといってもロレックス。時計に詳しくない若い人でも、「ロレックス」の名前を聞いた事の無い日本人はいないのではないでしょうか。

しかしながら「高級腕時計」の代名詞となっているせいで成金のイメージがついていたり、これ見よがしに着けているといやらしく見えてしまう事もあるようです。

「エクスプローラー」や「サブマリーナ」のブラックなど、ビジネスシーンにマッチした誠実な印象のモデルも多くありますので、初めて購入するのであればスタンダードなデザインのものを選べば間違いないでしょう。

ロレックス サブマリーナ

 

一方オメガも、オリンピック公式タイムキーパーとしてロゴマークを目にする機会も多く、高級腕時計として広く認知されています。

また、月面着陸の時計として有名な「スピードマスター ムーンウォッチ」には、腕時計が入っているとは思えないほどの大きなBOXをはじめ、リーフレットやメダル等の付属品がついてコレクション性も充実。宇宙や深海、過酷な状況への挑戦の歴史を読みとることができます。そういったロマンに思いを馳せて、時にはうんちくを語ってみたりと、腕時計が会話のきっかけになるシーンもあるかもしれませんね。

オメガ ムーンウォッチ

出典:https://www.omegawatches.jp/

 

コストパフォーマンス

実用時計としてのコストパフォーマンスを重視するなら断然オメガ。同じステンレス製ダイバーズモデルの新品でも、ロレックス「サブマリーナ デイト」の並行輸入品が95万円前後に対し、オメガ「シーマスター プロダイバーズ」は25万円前後で販売されています。

24回無金利のローン決済なら、月々約1万円で購入可能。とても手が届かないと思っていたオメガの時計も実は毎日のコーヒー代くらいの積み重ねで手が届くのです。

1999年に発表された「コーアクシャル脱進機」や、15,000ガウス耐磁性能の開発など、オメガは技術革新にも非常に積極的です。内部の部品同士の接触による摩耗を軽減するコーアクシャル脱進機の登場により、通常機械式時計には3~5年に一度は必要といわれているオーバーホールまでの期間を大幅に延長する事に成功しました。メンテナンスにかかる金銭的な負担はもちろん、メーカーや修理工房に時計を持ち込んだり手続きをしたりといった手間を減らせる事はユーザーにとって大きなメリットと言えます。

オメガ マスターコーアクシャル

出典:https://www.omegawatches.jp/

逆にロレックスは、購入時に相応の金額が必要ですが、他のブランドと比べて値崩れがしにくく、手放すときに得られる金額が高い事も大きな特徴です。購入したモデルの生産が打ち切られるなどして中古の需要が高まれば、なんと買った時より高い金額で売却できることもあります。初めての高級腕時計は少し頑張ってロレックスのスタンダードモデルを購入、自動巻き時計の使い方にも慣れ、高級腕時計に興味がわいてきたら、ロレックスを下取りに出して個性の光る自分だけの一本を、といった楽しみ方もあります。

 

外装、デザイン

全体的に、デザインはロレックスのほうがベーシックな傾向です。何十年も前の型番から見た目は大きく変わらず、ケースサイズや文字盤上のマイナーチェンジを繰り返しているモデルも数多くあります。時計として必要最低限の情報でまとめられ完成されたデザインが、常に新しいファンを獲得し続けていると言えます。

ロレックス サブマリーナ

左からRef.1680(1965年 ~ 1980年頃)、Ref.16610(1989年 ~ 2010年)、Ref.116610LN(2010年 ~ 現在)

また、ブランドネームに見合った外装部品の作り込みについても定評のあるロレックス。少し前のモデルでは、バックルがチープであると言われたこともありますが、現行モデルに採用されているバックルは厚みがあってしっかりしています。コマを外さなくてもある程度のサイズ調節が可能なアジャスターや、「グライドロッククラスプ」と呼ばれるブレス延長可能なクラスプも採用されており実用的。装飾の面でも、リューズの頭やバックルのフリップロック部分にはブランドシンボルの王冠マーク、バックルを開くとブランドロゴが彫刻されており特別感があります。

ロレックス バックル

一方、オメガは定番モデル「シーマスター」に採用されている縦縞模様「チークコンセプト」など、外装デザインにも個性的なディティールが見られます。「プラネットオーシャン 600M」に採用されているセラミックベゼルの一部にラバーを接合させるデザインは世界初の技術によるもの。オメガは、外装にも挑戦と革新を続けています。

オメガ シーマスター プラネットオーシャン 215.30.44.21.01.002

オメガ プラネットオーシャン 600M 215.30.44.21.01.002

 

 

■人気モデルを比較!

ロレックス・オメガの特徴がわかったところで、いよいよ人気モデルを比較していこうと思います。今回は「シンプルな3針」「ダイバーズウォッチ」「クロノグラフ」の3つのカテゴリーごとに比較してみました。

①「まずはシンプルな3針がほしい!」という方にお勧め

ロレックス エクスプローラー Ref.214270 オメガ シーマスター 231.10.39.21.03.002
 型番 214270 231.10.39.21.03.002
 モデル名 エクスプローラー シーマスター
防水性 100m 150m
パワーリザーブ 48時間 60時間
ケースサイズ 39mm 39mm
ケース素材 ステンレススティール ステンレススティール
新品販売価格 669,000円 385,000円

 

ロレックス エクスプローラー 214270

ロレックス エクスプローラー 214270

3針ノンデイト、ほどよいサイズ感のステンレスケースにブラックの文字盤。「エクスプローラーI」は、腕時計として完成されたシンプルな美しさにより世界中の多くのファンを引き付けています。2016年に針のサイズの変更の他、3・6・9のインデックス部分に夜光が塗布されるなどのマイナーチェンジが施され、視認性が向上。さらに人気も高騰しています。

参考記事:ロレックスの中で一番人気があるモデルは?

 

オメガ シーマスター マスターコーアクシャル 231.10.39.21.03.002

オメガ シーマスター 231.10.39.21.03.002

3針+シンプルなデイト表示。ブルーの文字盤上には「チークコンセプト」とよばれるヨットのウッドデッキを表す縦縞が並びます。今回比較する3モデルともに15,000ガウスの耐磁性を誇りますが、ロレックスの耐磁特化モデル「ミルガウス」でも耐磁性能は1,000ガウスなので、この数字はオーバースペックな程。技術力の追求を続けるオメガのこだわりが見られます。

②「ガッシリしたダイバーズウォッチがカッコいい!」という方にお勧め

ロレックス サブマリーナ デイト Ref.116610LN シーマスター プロダイバーズ 300M 212.30.41.20.03.001
 型番 116610LN 212.30.41.20.03.001
 モデル名 サブマリーナ デイト シーマスター プロダイバーズ
防水性 300m 300m
パワーリザーブ 48時間 48時間
逆回転防止ベゼル
ヘリウムエスケープバルブ
ケースサイズ 40mm 41mm
ケース素材 ステンレススティール ステンレススティール
新品販売価格 948,000円 276,000円

 

ロレックス サブマリーナ 116610LN

ロレックス サブマリーナ 116610LN

ダイバーズモデルの定番、通称「サブデイト」。ブラックのセラクロム(セラミック)ベゼルにブラック文字盤、ダイバーズウォッチとしては大きすぎない40mmケースサイズでシーンを問わず着用できます。大きなドットインデックスと針の広範囲に夜光が塗られ、暗所での視認性も〇。デイト表示がいらないという方は「サブマリーナ ノンデイト 114060」、もっと本格的にロレックスのダイバーズを極めたいという方は、3900mの水深に耐える「ディープシー 116660」をチェック。

 

オメガ シーマスター プロダイバーズ 212.30.41.20.03.001

オメガ シーマスター プロダイバーズ 212.30.41.20.03.001

深いネイビーブルーの文字盤、ベゼルに赤の差し色が映える人気モデル。10時位置のヘリウム・エスケープバルブは飽和潜水時のヘリウムガスによる風防破損事故を防ぐために搭載されていますが、高い潜水性を誇ると同時に機械的な印象がプラスされることでデザインのエッセンスとしても一役買っています。オメガは同じデザインでブラックとブルーのダイヤルを備えたモデルが多く、好みで選べるのもポイントです。

③「メカニカルなクロノグラフのデザインが好き!」という方にお勧め

ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.16500LN スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ クロノグラフ 311.30.42.30.01.005
 型番 116500LN 311.30.42.30.01.005
 モデル名 コスモグラフ デイトナ スピードマスター プロフェッショナル
防水性 100m 50m
パワーリザーブ 72時間 48時間
ケースサイズ 40mm 42mm
ケース素材 ステンレススティール ステンレススティール
新品販売価格 2,049,000円 347,000円

 

ロレックス コスモグラフ デイトナ 116500LN

バーゼルワールド2016にて発表されて以来、コントラストの効いたデザインに世界中が注目。需要に対して供給が足りず、中古価格がメーカーの新品定価を上回る現象も起きました。リューズだけでなくクロノグラフボタンにもロックが掛かった仕様なので、いつのまにかクロノグラフが作動していることがありません。こちらは72時間のパワーリザーブ搭載。週末に二日間休ませても、月曜日にちゃんと動いているのが頼もしく、仕事のスイッチも入ります。

 

オメガ スピードマスター 311.30.42.30.01.005

オメガ スピードマスター 212.30.41.20.03.001

月面着陸時と同じ機構の手巻きムーブメントを搭載しているなど、機械内部にも歴史的なこだわりが見られます。宇宙船を想起させるドーム型の強化プラスチックガラスも、個性を感じさせるポイント。付属品にはリーフレットやルーペ、工具、替ベルト等が充実し、もちろん時計のスペックは30万円台で購入できる高級ブランド腕時計として充分すぎるほどです。

 

まとめ

ブランド力とプレミアのロレックスで、誰にでも一目でわかるステータスを身に着けるか。

革新とコストパフォーマンスのオメガで、時計の技術を楽しむか。

双方とも歴史が深く誰もが知る世界的ブランドですので、どちらを選ぶべき!と断言するのも難しいものです。

初めての高級時計ぜひ、お気に入りの一本を見つけてみてください。

 

※新品販売価格は、当店における2017年6月時点の目安です。

当記事の監修者

南 幸太朗(みなみ こうたろう)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ

学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。

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