「カルティエの時計にはどんなものがあるの?」
「レディースカルティエウォッチのおすすめモデルついて知りたい」
女性からの圧倒的支持を誇るブランド、カルティエ。
飽きのこないシンプルな外観は、いつの時代もシーンを選ばず幅広い年齢層から愛用され続けてきました。
そんなレディースカルティエウォッチのおすすめモデルついて知りたいという人は多いのではないでしょうか。
シンプルさがありながら、斬新なフォルムにブランドアイデンティティとジュエラーとしての審美性が込められていることがカルティエウォッチの特徴です。
この記事ではレディースカルティエウォッチのおすすめモデルを、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。
おすすめの理由についても解説しますので、レディースカルティエウォッチをお探しの方はぜひ参考にしてください。
目次
1.カルティエ レディース腕時計特集 ベニュワール
1847年以来の長い歴史を持つカルティエは、腕時計の黎明と同時期の20世紀初頭からユニークなフォルムを有するモデルを展開していました。
ベニュワールもそのうちの一つで、デザインされたのは1906年。
モデル名はフランス語でバスタブの意を持ちます。
優しい丸みを帯びたオーバルシェイプのケースはラグを持たず、素材は金無垢ラインのみというカルティエ屈指のエレガンスかつラグジュアリーなモデルです。
他のライン同様、カルティエのアイデンティティがそこかしこに見られることも魅力の一つ。
丁寧にポリッシュされ、深みある色合いを持つ定番のブルースチール針。
なめらかなカラー上に独特のローマンインデックスとロゴを配したダイアル。
リューズの貴石。
カルティエのこういった控えめな個性は、腕時計が持つステータスの指標という役割にうってつけではないでしょうか。
ベニュワールは3種類のサイズ展開をしているため、ご自身の腕の細さに合わせたりパートナーとお揃いで身に着けることができます。
ベニュワールおすすめモデル
■ミニベニュワール Ref.W8000015/Ref.WB520025
縦25.3mm×横20.6mmの華奢で薄型のドレスウォッチ。
ベニュワール独特のカスクドールブレスレットはとりわけ人気があります。
持つものに幸運をもたらすという伝説のカスクドール―金色の冠―。
デザイン性の高さはもちろん、細かいコマによって繋がれているため腕まわりにフィットし、心地よい装着感を実現しています。
ケース同様、オール金無垢の贅を尽くしたラグジュアリーウォッチと言えるでしょう。
ベゼルにダイヤをあしらったモデルも、世界に名だたるジュエラー・カルティエならではです。
■ミニベニュワール Ref.WB5094W1
現行のベニュワールと比べてより丸みが強調された、女性的なミニベニュワールのイエローゴールドモデル。
ベゼルにダイヤモンドが二重にセッティングされ、得も言われぬ高級感を備えます。
ブレスレットのネジが隠されていることも、ドレスウォッチらしい気遣いを感じますね。
旧型の最終モデルのため、市場にはなかなか出回らない稀少性高い一本です。
■ベニュワール Ref.WB520004
縦32.0mm×横23.0mmのケース径を持ち、2009年の誕生以来ベニュワールの定番となったダイヤ巻きモデル。
ベニュワールの独特な雰囲気に、ピンクトーンベージュのサテンストラップを合わせてよりエレンガンスを強調した一本となりました。
厚さも8mm台と、フォーマルなスタイルにぴったりの薄型ドレスウォッチです。
もちろん、カジュアルファッションに合わせても個性を演出してくれること間違いなし。
2.カルティエ レディース特集 パシャ
角型のタンクシリーズと人気を二分し、ドレスウォッチが多いカルティエの中で、スポーティーなラインとして展開するパシャ。
小ぶりなラウンドケースやダイアルデザインなども特徴的ですが、最もパシャをパシャたらしめるデザインはリューズプロテクターにあります。
時計本体とチェーンで繋がれたプロテクター、他のカルティエウォッチ同様貴石があしらわれていますが、このプロテクターがあることで、他とかぶらず、とにかくファッション性高いパシャらしさを有するに至りました。
ちなみにモデル名も独特ですが、マラケシュの高官―パシャ―から「屋敷のプールで泳いでいる時も使える時計」を所望されたことに由来します。
その際、防水性確保のためリューズプロテクターを始めとする現在のパシャの原型が既にデザインされていました。
現在パシャの防水性は日常的なものも多く、必ずしも「スポーツウォッチ」の性能を有しているわけではありませんが、世界一のジュエラーが展開するスポーティーテイストを含んだエレガンスな時計は、やはり女性を虜にしてやみません。
パシャおすすめモデル
■パシャC
Ref.W31074M7/Ref.W31075M7/Ref.W31076M7
もともとパシャは「強さに惹かれる男性」のため1985年に誕生しましたが、その10年後、オールステンレス・ケース径35mmのユニセックスモデルが誕生します。
それがパシャC。
かつてパシャはゴールド素材を使用したハイエンドラインでしたが、ステンレス製になったことにより手が届きやすい価格に。
にもかかわらずダイアル中央のレイルウェイやリューズプロテクターなどパシャらしさは継承しており、カルティエの中でも高い人気を誇るモデルとなりました。
ブレスレットは繋ぎ目が目立たないフラットな形状をしており、大変つけ心地がよく、ステンレス製であることに加え日常使いに最適な時計と言えるでしょう。
■ミスパシャ
ケース径27mmのレディースラインとして2009年より展開するミスパシャ。
パシャらしさはそのままに、華奢で上品なドレスウォッチとして、より多くの女性をターゲットに誕生しましたが、狙いは的中。
新たな定番として非常に高い人気を誇ります。
サテンストラップを合わせたモデルも人気。
ダイアルやストラップカラーに合わせたリューズのカボションもカルティエの持ち味であるおしゃれさ。
スポーティーテイストを持ちながらも、女性らしい小ぶりなサイズ感が魅力です。
3.カルティエ レディース特集 バロンブルー
タンク,パシャシリーズと同じくカルティエのロングセラーとして君臨するバロンブルー。
カルティエのペットネームは凝ったものが多く、楽しみの一つとなっていますが、こちらはバロン―フランス語で風船―のように優しく軽やかな曲線のみで形成されたケースフォルムにブルーのサファイアを大切にしまったことにちなみます。
2007年に誕生し、瞬く間に世界中で大ヒット、イギリスのキャサリン妃がウィリアム王子からプレゼントされたことでも話題を呼びました。
使いやすいラウンドフォルムは柔らかく丸みを帯びていて、リューズのブルーカボションもケースの一部に覆われている様はさながら風船の無重力状態のよう。
カルティエらしい幾何学的なディテール―ギョーシェ彫が施されたダイアル上の大胆なローマンインデックスやブルースチールの剣型針―がケースとコントラストを成していることも特徴的。
まさにカルティエのデザイン性における実力が垣間見えるモデルです。
こちらもレディースのほか、メンズ、ユニセックスでもラインしているため、ペアウォッチにもおすすめ。
バロンブルーおすすめモデル
■バロンブルー SM 28mm
Ref.W69010Z4 /Ref.W2BB0009/Ref.W69007Z3
ケース径28mmのSMサイズ。
バロンブルーの中で最も小さく、華奢でフェミニンなモデルです。
オールステンレスの他、ピンクやイエローゴールドのコンビネーションなど、シンプルながらラグジュアリーなラインナップも展開しています。
近年ではインデックスにダイヤをあしらったものやシルバーで統一したものなど、そのバリエーションも豊になっています。
■バロンブルー 33mm
SMにあたるケース径28mmと、MMの36mmモデルの中間にあたるサイズとして2012年誕生した新ケース。
さらに、SMにはない自動巻きムーブメントを搭載したモデルです。
ダイアル上のブルースチール秒針が滑らかに時を刻むところは機械式時計ならではの醍醐味。
ほどよいサイズ感と合わせて、本格的な機械式時計が好みの女性に着けていただきたい一本です。
4.カルティエ レディース特集 タンクアメリカン
カルティエと言えばタンク―戦車―をモチーフにした角型フォルムのケースを持つタンクシリーズが最も有名。
1919年から連綿と続き、もはや「レディースの定番」の地位を獲得しています。
タンクシリーズは間もなく100年の歴史の中で、独特の角型ケースをベースに、ソロ,フランセーズ,アングレーズなど様々な派生コレクションを展開してきました。
1930年代にカルティエ ニューヨーク店から誕生したと言うロングセラー・タンクアメリカンは今なお人気が高く、タンクシリーズの中で最も縦長という特徴を持ちます。
しかしケースは直線ではなくは丸みを帯び、腕まわりに心地よくフィットする形状。
また、全てのケースにはゴールド素材が採用されています。
ちなみにカルティエにとってゴールドとは永遠の愛の象徴。
八角形のリューズと合わせて、他のシリーズとは一線を画すハイエンドライン。
一生の一本や、大切なパートナーへのプレゼントとしてもぜひおすすめしたい不朽の名作です。
タンクアメリカンおすすめモデル
■タンクアメリカン SM Ref.W2607456
2針のみのシンプルなアイボリーダイアルに、華やかなピンクゴールドを合わせたモデルです。
ピンクゴールドは主張しすぎず優美で、フェミニンな雰囲気を醸し出してくれるため人気の高い素材の一つ。
縦35mm×横19mmのサイズ感と合わせて、タンクアメリカンの持つエレガンスがよく活きた一本ではないでしょうか。
■タンクアメリカン SM Ref.W2601956
同じく縦35mm×横19mmのSMサイズの、ホワイトゴールドモデル。
革ベルトは好みによって付け替えできるという利点がありますが、カルティエウォッチは無駄のないシンプルな外観のため、シックな色合いから華やかなタイプまで合わせやすく、おしゃれ好きの女性には嬉しいブランドです。
■タンクアメリカン ベゼルダイヤ SM Ref.WB710009
縦長のホワイトゴールド製ケース表面を覆うかのようにダイヤモンドをセッティングした、ゴージャスなモデル。
コマの形が魚のウロコを思わせる新しいタイプのブレスレットは、見た目の華やかさだけでなく腕にフィットする着け心地の良さをも実現しました。
ブレスレットとしてジュエリー感覚で使えることも、他ブランドにはないカルティエウォッチの強みではないでしょうか。
5.カルティエ レディース特集 パンテール
タンクやパシャほどの知名度は無いものの、まつわる逸話や2000年代初頭に一度生産終了していることなどから一部のファンからは熱狂的なほどの人気を集めるパンテールシリーズ。
カルティエのシンボルであるパンテール―豹―がデザインモチーフですが、1949年、ウインザー公爵夫人が注文した152.35カラットのサファイアカボションの上にダイヤモンド製の豹を乗せたブローチを応用したと言われています。
パンテールは角型ですが、サイドのラインが腕を伸ばした豹の背中から頭、手にかけてのラインをあらわしており、まさに女豹のような強さと優雅さが調和されています。
5つの細かなリンクで構成されたブレスレットは、手首に絡みつくような抜群の装着感。
まさに当代きってのジュエラー・カルティエ製であることがひと目でわかるデザイン性です。
中古市場で根強い人気を誇ってきましたが、2017年、ついに満を持して復活を遂げます。
そのデザインやコンセプトはオリジナルを基調にしており、カルティエの色褪せない伝説的コレクションをまた楽しめることに期待感がやみません。
パンテールおすすめモデル
■パンテール SM
Ref.WSPN0006/Ref.W2PN0006
2017年ジュネーブサロンで発表され堂々復活を果たした、パンテール新作モデル。
こぶりなサイズ感と独特のケースフォルム、シンプルながらもカルティエらしさが溢れるダイアルと、カルティエファンにとってもおしゃれ好きな女性にとってもたまらないデザインです。
時計とアクセサリーとしての機能を両立させたまさに往年の名作と言えます。
■ミニパンテール ベゼル2重ダイヤ Ref.WF3210F3
スタイルを問わず使えるホワイトゴールド製ケースのベゼルには2重にダイヤモンドがセッティングされたゴージャスな一本。
縦24mm×横17mmと通常のパンテールより華奢なため、ファッションの邪魔はせず、でもダイヤによって抜群の存在感を放ちます。
既に生産は終了しており中古市場でもあまり見かけず、今年のパンテール復活によりさらに注目度が上がりそうな予感。
■ミニパンテール ベゼル2重ダイヤ Ref.WF3181F1
同じくミニサイズのパンテールの、ダイヤをふんだんにあしらったゴージャスなモデル。
こちらはやわらかなローズゴールド製です。
ダイアルは他シリーズではあまり見かけないタイプで、やはりローズゴールド製の2針にローマンインデックス、そしてカルティエの個性であるレイルウェイが外周に配されました。
ダイアルは全体的に曲線が目立つため、より女性らしくやわらかな一本です。
まとめ
時計の持つ装飾品としての側面を最大限活かすカルティエのコレクション。
一流のジュエラーでありウォッチメーカーでもあるからこそできる仕事です。
カルティエは、様々なシーンで活躍する現代の大人女子には絶対おすすめの時計。
お手元にカルティエの輝きを携えて出かけてみませんか。
当記事の監修者
安 寧実(AN NINGSHI)
中国吉林省の出身で中国語と韓国語が母国語。
日本語学校で1年半日本語を勉強し、専門学校では英語を専攻。卒業後、羽田国際空港のロレックス正規店に勤務し、2018年7月からGINZA RASINで勤務。中国語、韓国語、日本語、英語の4か国語に精通。時計業界歴10年。