「カルティエのモデル名にはどんな意味が込められているの?」
「カルティエウォッチの魅力的なモデル名が知りたい」
圧倒的なデザイン力と感性で根強いファンが絶えないカルティエウォッチですが、モデル名にも人気の秘密が隠されています。
そんなカルティエウォッチの魅力的なモデル名が知りたいという人は多いのではないでしょうか。
モチーフやコンセプトをもとに名付けられているのが、カルティエウォッチの大きな特徴です。
この記事ではカルティエウォッチの魅力的なモデル名を、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介をします。
美しいデザインについても解説しますので、カルティエウォッチの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
カルティエウォッチとモデル名
有名ブランドの時計といえば、ロレックスのサブマリーナのように利用者を特定するネーミングが一般的です。機能面、活用シーンなどから名前をつける方法は分かりやすいのですが、カルティエウォッチの場合は少し異なる楽しさを実感できます。
例えば、「至上のよろこび」を示す「デリス」や、「虜にする」を示す「カプティブ」など、モチーフやコンセプトをもとに名付けるのが、カルティエウォッチの大きな特徴です。モデル名とデザインを見比べて「こういうことか」と想像力を働かせながら商品を眺めてみると、いつもとは違った視点で選択できるでしょう。
前衛的なデザインが多いカルティエウォッチ
ネーミングセンスはもちろんのこと、デザインも独自の感性が光ります。あえて歪んだ形状にしているクラッシュ、枡目のように十字形の区切りをつけたパシャ・オリジナルなど、一筋縄ではいかないモデルが特徴です。
カルティエウォッチをつけるからにはトータルコーディネートセンスが物をいいます。消費者主体のあり方ではなく、本当にブランドに惚れ込んだ利用者が合わせていく挑戦的なデザインに強いこだわりがあるようです。
ネーミングにこだわったカルティエウォッチ
ネーミングにこだわったカルティエウォッチの具体例、モデルの特徴をご紹介します。
カリブル ドゥ カルティエ
2010年にスイスで開催された高級時計展で登場しました。カリブルとは、ムーブメントを指す言葉です。カリブル登場以前のカルティエは他社ムーブメントを使っていましたが、自社開発に乗り出したことをきっかけにこの名前がついています。大きめのローマインデックス、立体的なベゼルなど、メンズ専用ラインらしい剛健さがあり、大人の男性に似合うデザインが特徴的です。カレンダー機能、スモールセコンドなど、これまでのカルティエにはなかった斬新な機能も備わっています。
パンテール
パンサー(豹)をイメージさせる凛としたたたずまいが印象的なモデルです。シルバーカラーとイエローゴールドのコントラストが美しく、生産終了して以降も一定の人気を誇っています。細かいリンクを5つ重ねるブレスレットがしっかりと腕にフィットして、作業の邪魔になりません。カルティエ時計の中でも有数の名作として名高く、知名度が高いモデル。誰が見ても高級時計と分かるエレガントな輝きで、身につける女性をより素敵に見せます。
バロンブルー
バロンブルーは「Blue Balloon(ブルーバルーン)」に由来します。その名前が示す通り風船のような丸いフォルムが特徴的で、やさしい表情に見せます。ケース直径33mmと適度な大きさがありますから、大人の男性のカジュアルシーンにもぴったりです。ホワイトカラーがさわやかさをプラス、肩肘張らずにのんびり過ごす休日をより楽しく演出します。伝統的なフォルムを重んじるカルティエにとって挑戦的なデザインであり、枠にはまらない自由な生き方を愛する方におすすめです。
ベニュワール
ペニュアールは、フランス語で「バスタブ」を意味します。縦に長い楕円形のフォルムがさながらバスタブのようで、丸みを帯びたラインに曲線美が感じられます。1912年に登場して以降、基本的なフォルムを維持しながら発展しているモデルであって、カルティエらしいクラシカルな雰囲気がお好みの方に支持されます。アイボリーの文字盤、ピンクのベルトが女性らしく、大切な人への贈り物にもふさわしい逸品です。
サントス ドゥモワゼル
サントスウォッチの100周年を記念して作られた女性らしいモデルです。ミニパンテールの後発モデルともいわれており、5つのリンクを重ねたブレスレットが装着感を高めます。ステンレスケースはかっちりとした表情にも見せてくれるデザインであり、ビジネスシーンにも使える汎用性の高さが魅力です。カルティエらしいシンプルでエレガントなフォルムは、クラシカルな美しさを感じさせます。腕時計として初めて実用化されたサントスのスピリットを現代に伝えてくれる、カルティエウォッチの名作でしょう。
タンクフランセーズ
戦車が通ったキャタピラの跡からインスパイアされた直線的なデザインです。スクエア形のフェイスをコンパクトかつ上品にまとめて、ユニセックスで楽しめるデザインに仕上がっています。オン・オフともに使いやすいのも魅力で、数あるカルティエの時計の中でも定番といえるアイテムです。タンクフランセーズが登場した1997年以降、年代や性別を問わず愛され続けています。
ミスパシャ
「パシャ」の名前は、モロッコの中央都市・太守(パシャ)に由来します。パシャとは、日本でいうところの「大名」です。泳ぐときに使う時計をカルティエにオーダーし、パシャの原型が生まれました。1943年に登場以降、いろいろなバリエーションを生み出してきましたが、ミスパシャ以外は生産終了。タンクフランセーズに並ぶ定番モデルとして、世の女性に愛されるアイテムです。
まとめ
モデル名から見る、カルティエ時計の特徴や魅力をご紹介しました。名称の意味を理解しつつ、上手につけこなすことができれば、ファッション上級者の仲間入りです。どんなストーリーを持つ時計に魅力を感じるか考えながら、お気に入りモデルを探してみるのはいかがでしょうか。
当記事の監修者
安 寧実(AN NINGSHI)
中国吉林省の出身で中国語と韓国語が母国語。
日本語学校で1年半日本語を勉強し、専門学校では英語を専攻。卒業後、羽田国際空港のロレックス正規店に勤務し、2018年7月からGINZA RASINで勤務。中国語、韓国語、日本語、英語の4か国語に精通。時計業界歴10年。
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