「カルティエ パンテールについて知りたい」
「カルティエ パンテールの人気の理由って何?」
一部のファンから熱狂的な支持を受けているカルティエ 「パンテール」。
誕生とともに世界中の女性たちを虜にし、生産終了後も根強い人気を誇っていたこのモデルは2017年に復刻を果たしました。
そんなカルティエ パンテールについて詳しく知りたいという人は多いのではないでしょうか。
スクエア型ケースの「タンクシリーズ」やリューズガードが特徴的な「パシャ」は大変有名ですが、実は最もカルティエのブランドアイデンティティを象徴したモデルがパンテールです。
この記事ではカルティエ パンテールの魅力について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説しています。
人気モデルの紹介もしますので、カルティエの腕時計に興味がある人はぜひ参考にしてください。
出典:https://www.cartier.jp/
目次
カルティエ パンテールとは
控えめながら独特の角型ケース、細かいリンクブレスレットが特徴的なパンテール。
その初出は1983年のことです。登場と同時に、冒頭でもご紹介しているように、瞬く間に世界中の女性たちを虜にしました。
このパンテール、まるでアクセサリーのような装いと、カルティエらしい控えめな気品を一目見て感じられるのではないでしょうか。
パンテールがリリースされた時、レディース腕時計が「時刻を知るための日用品」から「日常を彩る装飾品」に昇華した瞬間だったように思います。
また、このパンテールはただ美しいだけではありません。カルティエにとってアイコニックな存在です。
その理由は、パンテールの出自にあります。
①パンテールの意味と由来
モデル名のパンテールはパンサー【豹】にちなみます。
豹はカルティエのブランドアイコン。
時計だけでなく、ブレスレットやブローチなどでも幅広くシリーズがラインナップされていますね。
パンテールの腕時計コレクションとしての初出は前述の通り1983年ですが、その名が初めてカルティエ製品に出てきたのは1914年です。レディース腕時計として特別製造されたこのパンテールは、オニキスとダイヤモンドでヒョウ柄がデザインアクセントとなったものでした。
※オニキス…漆黒が美しい天然石。古来から、魔除けの力を持つとされていた。
もっとも、1914年当時のパンテールは、ただヒョウ柄をあしらっているだけに留まりました。
↑1914年当時のパンテール(画像出典:https://www.cartier.jp/)
本格的に「豹」がカルティエのデザインコードとなり、パンテールがシリーズ化したのは1933年以降です。
女性デザイナー、ジャンヌ・トゥーサン氏がカルティエのジュエリー部門のクリエイティブ・ディレクターに就任。この出来事がパンテールをカルティエのアイコンに君臨させることとなりました。
実は彼女自身が、「ラ パンテール」の愛称を持っていました。彼女は毛皮を愛用しており、ルイ・カルティエによって親しみを込めてそう呼ばれていたと言います。
なお、1930年代当時のカルティエのデザイン哲学は「アール・デコ」。
アール・デコとは幾何学模様や直線を基調としたスタイルで、動物モチーフとなるパンテールとはちょっと一線を画しているように思えますね。こういった動物や植物といった自然の優美さを表すスタイルはアール・ヌーヴォ―と呼ばれ、アール・デコ以前に流行していました。
ジャンヌ・トゥーサン氏は、改めて優美で精緻なジュエリーを評価し、写実的なパンテールをデザインします。ちなみに豹のみならず、様々な自然をモチーフとして好みました。
出典:https://www.cartier.jp/
もっとも、ジャンヌ・トゥーサン氏がとりわけパンテールを愛していたことは、カルティエが豹をモチーフとして全面的に押し出したジュエリーを続々発表していたことからも伺い知れます。
そんな作品群の中でとりわけ豪奢なのが、1949年にウィンザー公爵夫人のために製造された、パンテール ブローチでしょう。
出典:https://www.cartier.jp/
このブローチには、152.35カラットのサファイアカボションの上にダイヤモンド製の豹があしらわれました。
その他パンテールを愛したロイヤルファミリーや著名人たちとしては、イスラム教の首領アガ=カーン一族のサドルディン王子,モナコ公国のグレース・ケリー后妃等が挙げられます。
②腕時計パンテールの登場とその特徴
このような沿革を辿ってきたパンテール。
腕時計のコレクション化は1983年です。前述したウインザー公爵夫人のためのブローチを、1980年代の華やいだ世相に応用したと言います。
登場したパンテールは角型ですが、サイドのラインが腕を伸ばした豹の背中から頭、手にかけてのラインをあらわしており、まさに女豹のような強さと優雅さが見事調和。
一見シンプルなのに腕に着けるとそれとすぐにわかる存在感もまた、高い評価を得続けました。
※なお、長い製造期間の中で、「ヴァンドーム」と題したラウンドフォルム等、変わり種もいくつか生み出されました。
5つの細かなリンクで構成されたブレスレットは、見た目の麗しさだけでなく、手首に絡みつくような抜群の装着感を実現します。ちなみにこのブレスレット、実は「マイヨン パンテール」というジュエリーからインスパイアされています。
まさに当代きってのジュエラー・カルティエ製であることがひと目でわかるデザイン性です。
ちなみに、しばしば「サントスと似ている」と言われてることがあります。確かに二つを並べてみると、結構共通点がありますね。
左:パンテール / 右:サントス
それは、文字盤デザインに拠るところが大きいでしょう。
正方形の風防に納められたシルバー文字盤に、上品なローマンインデックスと青針…この一目でカルティエとわかる文字盤はパンテールやサントスだけでなく、タンクシリーズにも見られるものです。
もっとも、パンテールとサントスはケースフォルムもなんだか似通っていますね。
しかしながらディテールまで見ていけば、その両者がそれぞれのコンセプトに則ったデザインをしていることがわかります。
まず、ケースについてですが、前述の通りパンテールは豹の身体が表されています。対してサントスは、カルティエが過去に製造していたスクエア型懐中時計を受け継いでいるとのこと。サントスは飛行家アルベルト・サントス・デュモン氏の要請によって作られた背景があるのですが、飛行中も腕からズレずにしっかりとフィットするため、この形状が採られたと考えられます。
また、ベゼルのビスもパンテールの方がやや小さめですね。
サントスのビスは飛行機に用いられるパーツ留めのネジを表現したものですが、そもそもビスはカルティエにとっては特別な存在です。
カルティエのラブブレスやラブリング等でも見られるデザインですが、ビスによって二人の絆を固定する、という意味を込めたもの。そのためパンテールの方のビスは、この絆の意味合いが強いのでしょう。
左:ミニパンテール / 右:サントス ドゥ モワゼル
さらに言うと、ミニサイズのミニパンテールとサントス ドゥ モワゼルも酷似しています。こちらはサントスの方にリューズガードがあるため、なおさらですね。
ただ、ミニパンテールはリューズを持たず、裏蓋側に取り付けられた専用プッシャーで時刻操作を行います。また、ビスを持つことも特徴です。
対してサントス ドゥ モワゼルはビスがなく、またケース・ブレスレットともにアール・デコスタイルに則った直線的な印象が強くなります。ちなみにサントス ドゥ モワゼルはサントス100周年にあたる2004年に発売されました。
ただ、カルティエ側もキャラ被りを自覚していたのでしょうか。
後述しますが2017年にパンテールが新作としてリバイバルされた折り、サントス ドゥ モワゼルの方が生産終了となりました。
③パンテールの生産終了と復活
出典:https://www.cartier.jp/
1983年に登場したパンテールは、2008年に惜しまれつつも生産終了となります。ジュエリーコレクションでのパンテールは変わらずラインナップされ続けましたが、腕時計はカタログから姿を消します。前述の通り、キャラが似ているサントス ドゥ モワゼルがリリースされたためでしょうか。
しかし、カルティエのアイコンがデザインモチーフとなっていること、そして当時の伝説的なまでの人気から、中古市場で常に品薄、変わらずに根強い人気を誇りました。
当店でも、非常にリクエストの多かったモデルのうちの一つです。
そして2017年。ファンの期待に応えてか、リバイバルとなりました!
ラインナップはオールステンレスからゴールドモデル、コンビネーション、ダイヤモンドがあしらわれたハイエンドのものなどリリース当初は17種。さらに、その後追加されたコマを重ねた瀟洒なマンシェットモデルやヒョウ柄の特別モデルを含めると、全38種にまで及びます。
基本サイズはミニ、SM、MMの3展開となります。前から縦25mm×横21mm,縦22mm×横30mm,縦27mm×横37mmです。
30年前と基本的なデザインは変わらず、カルティエらしいシンプルな気品と官能と呼べるまでのグラマラスを有しています。
新しいカルティエ パンテールを徹底解説!
次に、2017年にリバイバルされた新しいカルティエ パンテールの特徴を解説いたします。
とは言え前述の通り、1983年~2008年にまでに製造されていたパンテールと、そう大きな違いはありません。
カルティエは多数のロングセラーを有する高級時計メーカーでも珍しいブランドのうちの一つで、魅力的な新作を年々発表しています。しかし、各シリーズのオリジナルのデザインを大きく変えることはあまり見られません。それは、カルティエウォッチ全てに共通する特徴として、流行にとらわれないシンプルで上品なデザインが根元にいつもあるため。
カルティエが時代や国を超えて「レディースウォッチの定番」「いつまでも女性の憧れ」であり続け、かつ様々なモデルで「不朽の名作」と名高い理由は、そんなデザインコンセプトが作品に生きているからですね。
この考え方は、パンテールにも踏襲されています。そのため、パンテールも、オリジナルのデザインを誠実に守った復刻となりました。
そう、基本的なデザインはそのままに。
豹のボディラインをイメージした独特の角型ケース、細かいリンクが連なったブレスレット、ベゼルに打たれた8個のビス。そしてカルティエウォッチの定番であるローマンインデックスにブルースチール製剣型針、四角いレールウェイ…
カルティエはどのモデルもシンプルながらとにかくデザイン性の高いものばかりですが、2017年新作のパンテールにもそのコンセプトが受け継がれています。
新旧を比べてみても、細部にブラッシュアップが施されてはいますが、細かな違いに留まります。
左:2017年新作パンテール SM Ref.WSPN0006 右:旧作パンテール SM Ref.W25033P5
とは言え全然変わっていないわけではない、ということがミソ。
新しいパンテールは、仕上げがポリッシュで統一されました。ツヤ消しをしたクラシカルなパンテールも素晴らしい出来栄えでしたが、キラキラと輝く新型パンテールの存在感はひとしおです。
もちろんどちらが良いかは好みにもよりますので、新旧で悩ましいところでもありますが…
なお、2017年に登場した新作モデルは全17型。なかにはブリリアントカットダイヤモンドをあしらったモデルもございます。
カルティエウォッチはいつまでも時代遅れにならないどころか、常に「レディースウォッチの定番」の王者として君臨している・・。カルティエの新作が出るたびに、そんな思いを馳せずにはいられません。
カルティエ パンテールを愛用している芸能人・有名人
世界屈指のジュエラーであるカルティエを愛用している芸能人・有名人は多いもの。
とりわけパンテールの華やかさは、表舞台に合うのでしょう。メディアを通してよく見かけます。
例えば元AKB48に所属し、現在は女優やモデルとしても活躍する小嶋陽菜さん。小嶋陽菜さんは、オールイエローゴールドケースにダイヤ巻きのパンテールをご愛用されているようです。
また、同じくタレントの東原亜希さんやモデルの福士リナさんも、ゴールドのパンテールを腕元で光らせていました。
海外に目を向けてみると、女優のコートニー・イートンさんやアナベル・ウォーリスさん,モデルのミランダ・カーさん等が挙げられます。
人気のカルティエ パンテール5選
最後に、東京 銀座に店舗を構えるGINZA RASINで、特に売れているカルティエ パンテールをご紹介いたします!
なお、どのカルティエ製品にも言えることですが、同ブランドは新品と中古の価格差が大変大きいブランドです。そのため予算を抑えたい方は、ぜひ中古市場に目を向けてみましょう。
なお、生産終了した旧型パンテールも、中古市場なら手に入ります!気になる方は、探してみて下さいね。
カルティエ パンテール SM WSPN0006
素材:ステンレススティール
サイズ:縦22mm×横30mm
駆動方式:クォーツ
防水性:日常生活用防水
定価:462,000円(税込)
オールステンレスのため、オーソドックスで新作の中でも最もシーンを選ばない一本です。ケース径縦22mm×横30mmと小さいサイズが女性らしく、スーツスタイルにも邪魔しません。
扱いやすさから、当店のパンテール売上の中では、一番人気!
厚さは6mmと薄型のため、本当にジュエリーのように身に着けることができるでしょう。
中古相場は30万円台後半~。
カルティエ パンテール SM W2PN0006
素材:ステンレススティール×イエローゴールド
サイズ:縦22mm×横30mm
駆動方式:クォーツ
防水性:日常生活用防水
定価:858,000円(税込)
同じく新型パンテールですが、イエローゴールドとステンレススティールのコンビモデルとなります。
サイズ感はSSと同一であるものの、一気に華やかさが増しました。
中古相場は状態にもよりますが、70万円前後~。
カルティエ パンテール SM W4PN0007
素材:ステンレススティール
サイズ:縦22mm×横30mm
駆動方式:クォーツ
防水性:日常生活用防水
定価:891,000円(税込)
ベゼルに上質なダイヤモンドがセッティングされた一本です。
ベースはステンレススティールモデルのため、中古相場が70万円台後半~なのが嬉しいところ。
気軽に、しかしながらワンランク上のカルティエウォッチをお探しの方にお勧めです。
カルティエ パンテール ドゥ カルティエ ミニ WSPN0019
素材:ステンレススティール
サイズ:縦25mm×横21mm
駆動方式:クォーツ
防水性:日常生活用防水
定価:891,000円(税込)
新型ミニパンテールです。直径はわずか21mmという小ぶり感で、ジュエリー要素の強い逸品です。華奢な時計やジュエリーがお好きな女性にお勧めです。
中古相場は30万円台後半~。
カルティエ ミニパンテール WF3260F1
素材:ピンクゴールド
サイズ:直径17mm
駆動方式:クォーツ
防水性:日常生活用防水
定価:-
現在は生産終了してしまった、かつてのミニパンテールです。ご覧の通りリューズを持たず、直径17mmというサイズ感もあり、よりジュエリー感の強い逸品です。
ちなみにどうやって時刻操作を行うのかと言うと、裏蓋側に専用ボタンが取り付けられており、そこを推して針を進めていきます。
こちらはオールゴールド×ダイヤ巻きとハイエンドのため中古でも100万円をゆうにこ超える価格です。
それゆえに、今後40代、50代と年を重ねていく中で、末永く使っていける風格とステータスを有していると言えるでしょう。
まとめ
時刻を知る日用品ではなく、アクセサリー、ジュエリーである腕時計・パンテール。
現代をアクティブに生きる大人女子の皆さまがより輝くためにぜひおすすめしたいレディースモデルのうちの一つです。
2017年の登場以来、ますますの盛り上がりを見せる中。今後も皆さまに商品・情報をお届けできるよう頑張ってまいります!
当記事の監修者
安 寧実(AN NINGSHI)
中国吉林省の出身で中国語と韓国語が母国語。
日本語学校で1年半日本語を勉強し、専門学校では英語を専攻。卒業後、羽田国際空港のロレックス正規店に勤務し、2018年7月からGINZA RASINで勤務。中国語、韓国語、日本語、英語の4か国語に精通。時計業界歴10年。