「ユンハンスの時計にはどんな種類があるの?」
「ユンハンスの人気モデルの種類や魅力について詳しく知りたい」
ドイツ屈指の老舗時計ブランド「ユンハンス」。
一般的な知名度こそ高くはありませんが、シンプルで使いやすいデザイン性に加え、価格帯もリーズナブルであることから老若男女問わず誰からも支持を受けているブランドです。
そんなユンハンスの人気モデルの種類や魅力について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
ユンハンスには、マックスビル以外にも魅力的なコレクションがたくさん存在します。
この記事ではユンハンスのオススメの人気モデルを、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。
ユンハンスのブランドについても解説しますので、初めての機械式時計をお探しの方はぜひ参考にしてください。
出典:http://www.europassion.co.jp/junghans/index.html
目次
①ユンハンスってどんなブランド?
ユンハンスは1861 年にドイツ・シュランベルクで創業された長い歴史を誇る時計ブランドです。
機械式時計の全盛期に当たる20世紀初期には、現代の「ロレックス・オメガ」に相当するほどの人気を博したこともあり、「知る人ぞ知る」時計ブランドとして知られています。
出典:http://www.europassion.co.jp/junghans/index.html
ユンハンスは流行をうまく取り入れたデザインを仕上げる技術に長けており、常に最先端のデザインを取り入れてきました。
そのため、時代によってユンハンスのコアデザインは大きく異なり、現在はドイツ発祥のバウハウスデザインを取り入れた”シンプルで美しい”時計の製造に特化しています。
また、価格もリーズナブルな設定となっており、大半のモデルが10万円ほどで購入することが可能です。
ビジネスにもカジュアルにもご利用いただけるので、非常に使い勝手のよいブランドだといえます。
②人気No.1モデルはマックスビル
ユンハンスの代表作「マックスビル」。 マックスビルはアート、建築、インダストリアルデザインなど多方面で活躍したデザイン界の巨匠マックス・ビルがデザインした名作時計を復刻した人気シリーズです。
無駄を削ぎ落したシンプルなデザインでありながら、極薄のベゼルやドーム型風防、必然性を感じさせるインデックスの配置など、シンプルであることの美しさを感じさせるアート作品のような時計です。
過度な装飾を施していないため文字盤は実に見やすく、厚みを抑えた設計となっているため長時間身に着けていても疲れにくい設計となっています。
出典:https://www.facebook.com/Junghans-Japan-951921685003250/
高級時計を多くお持ちの方でも、マックスビルの繊細なデザインに惚れ込んで使用されている方が後を絶ちません。
基本的には男性向けのコレクションにはなりますが、女性が身につけても違和感なく使用することができます。
豊富な駆動方式
マックスビルには、オートマティック(自動巻き)、ハンドワインド(手巻き)、クォーツの3つの駆動方式が用意されています。
パッと見殆ど同じ商品に見えるもでも金額が大きく違うのはこの駆動方式の違いによるものです。
ビギナー層から時計好きまで、様々な人を魅了する時計だからこその豊富ラインナップといえます。
ユンハンス マックスビル エディション2017 041/4762.00
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:38mm
ムーブメント:クォーツ
全重量:33g
防水性:3気圧
定価:96,120円
白文字盤にカーフベルトを組み合わせたスタンダードなモデル。
こちらのエディション2017は、シンプルな正面のルックスとは対照的に、裏面にはマックスビルが1930年代に手がけたアート作品「バリエーション1」がプリントされており、まさに表裏で“巨匠マックスビル”を楽しめるモデルです。
カジュアルにもビジネスにも合わせやすく、新社会人の方によく選ばれます。
ユンハンス マックスビル 027/4701.00M
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:38mm
ムーブメント:機械式(自動巻き)
全重量:37g
防水性:3気圧
定価:169,560円
こちらは黒文字盤にバーインデックス、メッシュベルトを組み合わせたモデル。
メッシュベルトが繊細な文字盤デザインの印象を崩すことなく調和しており、革ベルトとはまた違った良さを持ち合わせます。
また、アラビア数字ではなくバーインデックスが採用されていることも特徴です。よりシンプルな美しさが引き立っています。
定価は約19万円ですが、並行輸入店であれば8万円台から購入することが可能です。
ユンハンス マックスビル クロノスコープ 027/4501.01
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
ムーブメント:機械式(自動巻き)
全重量:66g
防水性:3気圧
定価:285,000円
マックスビルのオリジナルの雰囲気はそのままに、クロノグラフを搭載した“マックスビル クロノスコープ”です。シンプルで視認性の高いダイヤルが特徴的で、こちらも通常のマックスビルに負けないほど人気のあるモデルです。
メッシュベルトも非常に似合うので革ベルトとどちらを選ぶか悩ましいモデルでもあります。
定価自体は28万5000円と高価ですが、コチラも並行輸入店であれば約10万円台から購入することが可能です。
ユンハンス マックスビル ハンドワインド 027/3701.00
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:34mm
ムーブメント:機械式(手巻き)
全重量:32g
防水性:3気圧
定価:118,800円
027/3400.04はシャープなベゼルとドーム型風防、ブラックダイアル上に3針とアラビアンインデックスを配したシンプルな印象を与えるモデルです。
控えめな気品を纏いながらも視認性を追求した美しいデザインとなっており、男女問わずお使い頂けるサイズ感となっています。
③新作コレクションの『フォーム』も人気!
マックスビルは知っていても、フォームシリーズを初めてご覧になったという方も少なくないのではないでしょうか。 それもそのはず、こちらはユンハンスの2017年ニューモデルなのです。
フォームは、ユンハンスの特徴でもあるバウハウスデザインを受け継ぎつつ、古典的なデザインと現代デザインが融合したモデルです。
文字盤上のデザインの違いはもちろんのこと、マックスビルの特徴であるドーム型のプレキシガラスではなく、フラットなサファイヤガラスが採用されているなど、よりシャープさを感じます。
また、採用されているレザーベルトも、裏面に汚れの目立ちにくい別のカラーになっている点や、肌との接地面を減らす為に湾曲した形状を採用するなど、ニューモデルらしい工夫がされています。
ユンハンス フォームA 027/4735.00
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:39mm
ムーブメント:自動巻き
全重量:53g
防水性:3気圧
定価:138,240円
ホワイトの文字盤とブラックカーフベルト、主張しすぎることなく溶け込んだアラビアインデックスがユンハンスらしさを感じます。自動巻きムーブメント搭載で、裏面から機械の様子を覗くことのできるシースルーバック仕様も嬉しい特徴です。
マックスビルよりも使いやすいデザインであることから発売開始後から大きな人気を博し、コストパフォーマンスに優れる一本として高い評価を獲得しています。
並行新品の相場も7万円台となっており、2本目の機械式時計として購入される方も多いです。
ユンハンス フォームC 041/4770.00
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:41mm
ムーブメント:クォーツ
全重量:60g
防水性:3気圧
定価:73,440円
クロノグラフ搭載モデルでありながら、ムーブメントにクォーツを採用することで、41mmの程よいサイズ感、10mm薄さ、お手頃な価格とバランスの良さを感じます。控え目でクラシカルな顔立ちなのでフォーマルな装いにも違和感なく溶け込みます。
優れたデザイン性をもつこのモデルの定価は驚異の約7万3000円。並行新品であれば4万円台から買えてしまいます。
ユンハンス フォームC 041/4877.44
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
ムーブメント:クォーツ
全重量:91g
防水性:3気圧
定価:84,240円
スタイリッシュなブラック文字盤にミラネーゼブレスレットを配したオシャレな一本。クロノグラフ積算計は縦目に配置されており、スポーティーな印象を与えます。
現代のデザインと古典的な時計の芸術的な手腕を兼ね備えたフォームCのコンセプトをまさに体現したモデルであるといえ、誰にとっても使いやすいモデルに仕上がっています。
ユンハンス フォームA バウハウス 100周年記念限定 027/4937.44
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:39.0mm
ムーブメント:機械式(自動巻き)
全重量:84g
防水性:3気圧
定価:140,800円
2019年新作として発表された027/4937.44はバウハウス 100周年記念限定モデルとして製造されたユンハンスとしてはポップなデザインを持つ一本です。実用性に特化した薄型設計となっており、20代30代の女性にもオススメできます。
価格も手ごろであるため、機械式時計最初の一本としても最適です。
④クラシックなデザインを求めるなら『マイスター』
実はマックスビルより前の1936年に誕生した“マイスター” 技術と美しさの密接なつながりに着目したことで生まれたユンハンスの歴史が表現されているモデルです。
当時と同じデザイン、つくりを再現しているマックスビルに対して、マイスターはシースルーバックを採用するなど、アイデンティティとなる部分は残しつつ、現代的な要素が取り込まれています。
マイスターシリーズには「パイロット・クラシック・クロノスコープ・テレメーター」など個性溢れる多くのモデルがあるので、きっとお気に入りの一本が見つかるはずです。
ユンハンス マイスター クラシック オートマティック 027/4311.44
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:38.4mm
ムーブメント:機械式(自動巻き)
全重量:105g
防水性:3気圧
定価:241,920円
027/4311.44はマイスターシリーズの中でもよりシンプルで洗練されたスタイリッシュなモデルです。ドーム型の風防と9連ブレスが魅せる曲面が腕に馴染み美しいシルエットを演出します。
ブレスレットはステンレスの7連タイプ。腕によくフィットします。
定価は約24万とユンハンスとしては高価なモデルとなりますが、並行新品であれば約半額の12万円前後が相場です。
ユンハンス マイスター ドライバー クロノスコープ 027/3684.00
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40.8mm
ムーブメント:機械式(自動巻き)
全重量:59g
防水性:3気圧
定価:291,600円
ヴィンテージカーに着想を得たドライバークロノスコープ。レトロ感たっぷりの二つ目クロノグラフが魅力的なモデルです。
ユンハンスにしては文字盤の要素が多いモデルではありますが、視認性重視の実用的な時計というコンセプトはブレていません。
珍しいグレー文字盤も個性を引き立てる大きな要因となっています。
ユンハンス マイスタークロノスコープ 027/4729.01
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40.7mm
ムーブメント:機械式(自動巻き)
全重量:86g
防水性:3気圧
定価:306,540円
ユンハンス本社を象徴する建物、テラスビルディングの完成100周年の限定記念モデルです。
ワニ皮革製ベルトは緑色の壁のタイル、文字盤のミニッツトラックは壁装飾物の湾曲したデザインをそれぞれ表現しています。
ユンハンスらしい幾何学的なデザインとなっており、幅広い世代から支持を集めています。
ユンハンス マイスターカレンダー 027/4200.00
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40.0mm
ムーブメント:機械式(自動巻き)
全重量:55g
防水性:3気圧
定価:349,920円
トリプルカレンダー・ムーンフェイズを備えたマイスターの多機能モデル。非常にシンプルにまとまったデザインとなっており、シーンを問わずご愛用頂けます。
ムーブメントには自動巻きCal.J800.3を搭載。シースルーバックよりその精巧な動きをご覧いただけます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。マックスビルばかりがピックアップされがちなユンハンスですが、他にも魅力的なモデルが多くあることがお分かり頂けたと思います。
比較的手に取りやすい価格帯でありながら、高額な時計に負けない魅力的なモデルがそろったユンハンスは、「高級時計がほしいけど中々手が出ない」という方や、カジュアルに使えるサブ機、プレゼントとしてもおすすめです。
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年