「オメガのレイルマスターって何がすごいの?」
「定番化されるレイルマスターの魅力について詳しく知りたい」
1957~1961年というわずかな期間だけ製造されたレイルマスター。
2017年に初代レイルマスターを復刻した60周年記念モデル(トリロジー)が発売され、オメガファンの心を鷲掴みにしたことは記憶に新しいと思います。
そんなレイルマスターですが、60周年記念モデルだけの復活に留まらず、遂に定番コレクションになることが決定しました。
これはオメガファンにとって実に朗報といえます。
そんな定番化されるレイルマスターの魅力について詳しく知りたいという人は多いのではないでしょうか。
この記事ではレイルマスターの新作定番モデルを、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。
レイルマスターの魅力や特長についても解説しますので、オメガの時計に興味がある方はぜひ参考にしてください。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/seamaster/railmaster/the-collection/product/
目次
オメガ レイルマスターってどんなモデル?
最初のオメガ レイルマスターは1957年に誕生した「鉄道時計」です。
そもそも鉄道時計は鉄道員や磁気の強い現場で働いている技師たちのために開発された時計であり、何よりも耐磁性能が重視されてきました。初代レイルマスターも例にもれず、最大1,000ガウスの耐磁性を備えるハイスペックモデルとして製造された歴史を持ちます。
オメガ トリロジー レイルマスター 60周年リミテッド 220.10.38.20.01.002
写真を見てわかるように、レイルマスターはシンプルであることも大きな特徴です。
一分一秒を争う現場で使われる鉄道時計は正確で視認性が良いことが重要。そのため、クロノグラフやパワーリザーブといった機能を一切省いたシンプルなデザインになっています。
このような特徴をもつレイルマスターは2017年に60周年記念モデルとして復刻。加えて初期モデルが発売されてから60年が経過したという歴史がレイルマスターをヴィンテージ感溢れるデザインへと導きました。
ちなみに60周年復刻モデルが発売される前にも2003年にアクアテラの派生モデルとして復刻されたことがあります。この時も初期モデル同様に3.6.9.12のインデックスにアラビア数字が配置し、クラシカルな雰囲気を漂わせました。
2504-52の直径は36.0mmと小ぶりな設計。定価357,000(税込)で発売されました。
そして2017年末。遂にレイルマスターはオメガの新たなる”定番コレクション”として、オメガのラインナップに加わることになったのです。
新作レイルマスター
今回発表されたモデルは「シーマスター レイルマスター マスターコーアクシャル クロノメーター」の2モデルです。尚、新たに定番コレクションに加わったレイルマスターはシーマスターコレクションの一部として扱われます。
■黒文字盤
220.12.40.20.01.001/テキスタイルナイロンベルト
220.10.40.20.01.001/ステンレスブレスレット
■グレー文字盤
220.12.40.20.06.001/ブラウンレザーNATOストラップ
220.10.40.20.06.001/ ステンレスブレスレット
220.12.40.20.01.001/220.10.40.20.02.001
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/seamaster/railmaster/the-collection/product/
文字盤には縦方向にブラッシュ加工が施されており、美しさとレトロ感が融合された独特な味わいを楽しむことができます。
また、針やアワーマーカーにはヴィンテージカラーのスーパールミノヴァが塗布されており、鉄道時計として使われていた当時の意匠が見事に再現されていることも魅力です。
ケースサイズは約40mm。デザインはヴィンテージ風の仕上がりですが、サイズ感は現在の流行に乗っ取っています。
尚、ステンレスブレスレットは「ケースと一体化したデザイン」となっていて、同じ文字盤ながら異なった表情を見せます。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/seamaster/railmaster/the-collection/product/
クラシカルでシンプルな美しい文字盤は、シーンを選ばず身に着けることができるため、幅広い年齢層の方に愛されること間違いなしです。ベージュ色で転写された 「Railmaster」の文字はオシャレな筆記体となっており、よりクラシックな印象を与えます。
文字盤の縁には線路を思わせるミニッツトラック、中央にはオメガの精度を象徴する“十字”、秒針は鉄道をイメージした“ロリポップ”センターセコンドが備えられており、レイルマスターならではの伝統が濃く受け継がれています。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/seamaster/railmaster/the-collection/product/
ケースバックには波状のエッジが施されており、シーホースのメダリオンが刻印されています。加えてケースバックに刻印された文字の位置を揃えることができる”ナイアードロック機能”も付いています。
■搭載ムーブメント:コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー8806
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/seamaster/railmaster/the-collection/product/
ムーブメントには最先端の技術を集結させた最高水準のムーブメント Cal.8806が搭載されています。Cal.8806はスイス連邦計量・認定局(METAS)によりマスタークロノメーターが認定されており、15,000ガウスの超耐磁性能も兼ね備えたハイスペックムーブメントです。パワーリザーブは55時間、実用性も申し分ありません。
もちろんコーアクシャル機構を搭載しているため、維持費も他のムーブメントの半分です。
220.12.40.20.06.001/220.10.40.20.06.001
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/seamaster/railmaster/the-collection/product/
グレー文字盤はブラック文字盤と大きく異なる雰囲気です。
スーパールミノヴァが塗布された針やアワーマーカー、ブラッシュ加工が施された文字盤と言った基本的な特徴はブラック文字盤と同一です。違うのは文字盤全体がグレーになっていること、そして文字と中央の十字線が黒から白になったことくらいでしょうか。
それなのに、ここまで印象が変わるのですから文字盤の色の違いは大きいです。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/seamaster/railmaster/the-collection/product/
グレー文字盤のステンレスブレスレットは時計全体に統一感があり、非常にシックな仕上がりとなっています。時計はベーシックなブラック文字盤が人気になりやすいですが、このモデルは人気が高まりそうです。
気になる価格ですが、ブラック文字盤・グレー文字盤共にステンレスブレスレットは定価572,400円(税込)。ブラック文字盤のナイロンベルト、グレー文字盤のレザーベルトは定価561,600円(税込)です。並行相場価格は2018年現在45~48万円程度となっています。
マスターコーアクシャルムーブメント、15,000ガウス対磁性能、優れたデザイン性を兼ね備えていることを考慮すれば、いかにこの価格がリーズナブルなものであるかが分かるはずです。
まとめ
多くのオメガファンが待ち望んていた「レイルマスターの定番化」は遂に実現されました。”ヴィンテージ感溢れるデザイン”に”現代の最新技術”を盛り込んだ新たなるレイルマスターは今後誰にでも愛される不朽の名作となることでしょう。
これからレイルマスターからどんな名作が生まれるか、一時計ファンとして楽しみでなりません。
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。
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