サブマリーナ, デイトナ, WEBマガジン, GMTマスター, 新美貴之, シードゥエラー, エクスプローラー, ロレックス, パテックフィリップ, フランクミュラー, カルティエ, パネライ, IWC, ウブロ, オメガ, タグホイヤー, ブライトリング, オーデマピゲ, ヴァシュロンコンスタンタン, ブレゲ, グランドセイコー, ハリーウィンストン, シャネル, ゼニス, ジャガールクルト, ブルガリ, ハミルトン, ランゲ&ゾーネ, ユンハンス, リシャールミル, ロンジン, ノモス, その他
高級腕時計の平均単価ってどれくらいなの?各ブランドを価格帯別にまとめてみました
最終更新日:
高級腕時計にはロレックス・オメガ・タグホイヤーなど多くの人気ブランドが存在します。
ブランドの名前は知っていても「どのブランドがどれくらいの価格なのか」は知らない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、当店GINZA RASINの2023年売上データをもとに、高級腕時計の平均単価がどれくらいなのかをブランド別にまとめてみました。
気になっているブランドの平均単価はどれくらいなのか?是非ご一読くださいませ。
目次
各ブランドの平均単価
精密・精緻なムーブメント。丁寧な仕事による美しい仕上げや装飾。こだわりのデザイン・・・高級腕時計には、日用品とはまた違った趣味性がありますね。もっとも高級腕時計と一口に言っても、ブランドによって搭載する機械に違いがあり、装飾や素材によっても価格は大きく異なります。
では、各ブランドはいったいどのくらいの価格で購入できるのか?当店GINZA RASINでの2023年販売価格をもとに、各ブランドの平均単価を調査してみました!
なお、平均単価30万円以下で買えるブランドを「ベーシック」、100万円以下で買えるブランドを「ミドルレンジ」、100万円以上を「ハイエンド」と定義して分類しております。平均単価で簡易に分けておりますので、あくまで参考程度にご覧ください。
※ブランド一覧表は、平均単価が高い順となっております。
ブランド名 | 平均単価 | 価格帯グループ |
---|---|---|
リシャールミル | 21,812,300円 | ハイエンド |
オーデマピゲ | 4,540,540円 | ハイエンド |
ランゲ&ゾーネ | 4,094,494円 | ハイエンド |
パテックフィリップ | 4,067,382円 | ハイエンド |
ウルバンヤーゲンセン | 3,480,000円 | ハイエンド |
ヴァシュロンコンスタンタン | 2,524,576円 | ハイエンド |
ダニエルロート | 2,211,600円 | ハイエンド |
ロレックス | 2,064,413円 | ハイエンド |
ハリーウィンストン | 1,935,090円 | ハイエンド |
ブレゲ | 1,916,882円 | ハイエンド |
H.モーザー | 1,723,900円 | ハイエンド |
パルミジャーニ・フルーリエ | 1,646,717円 | ハイエンド |
ジャケ・ドロー | 1,570,000円 | ハイエンド |
ショパール | 1,496,218円 | ハイエンド |
ウブロ | 1,296,392円 | ハイエンド |
ロジェデュブイ | 1,250,000円 | ハイエンド |
ジラールペルゴ | 1,141,118円 | ハイエンド |
ユリスナルダン | 1,065,800円 | ハイエンド |
ブランパン | 1,017,348円 | ハイエンド |
グラスヒュッテ・オリジナル | 1,015,367円 | ハイエンド |
ヴァンクリーフ・アーペル | 980,000円 | ミドルレンジ |
ジャガールクルト | 966,805円 | ミドルレンジ |
ピアジェ | 949,067円 | ミドルレンジ |
ゼニス | 922,354円 | ミドルレンジ |
IWC | 754,216円 | ミドルレンジ |
パネライ | 738,421円 | ミドルレンジ |
オメガ | 700,322円 | ミドルレンジ |
カルティエ | 641,662円 | ミドルレンジ |
グランドセイコー | 616,560円 | ミドルレンジ |
シャネル | 603,236円 | ミドルレンジ |
ブルガリ | 592,423円 | ミドルレンジ |
フランクミュラー | 549,740円 | ミドルレンジ |
ブライトリング | 548,412円 | ミドルレンジ |
シチズン | 541,200円 | ミドルレンジ |
チューダー | 507,471円 | ミドルレンジ |
ポルシェデザイン | 415,914円 | ミドルレンジ |
ルイヴィトン | 442,000円 | ミドルレンジ |
ボヴェ | 434,500円 | ミドルレンジ |
ベル&ロス | 353,600円 | ミドルレンジ |
タグホイヤー | 347,854円 | ミドルレンジ |
セイコー | 276,243円 | ベーシック |
エルメス | 266,000円 | ベーシック |
ジン(Sinn) | 257,350円 | ベーシック |
ノモス | 256,838円 | ベーシック |
ロンジン | 252,956円 | ベーシック |
モンブラン | 251,000円 | ベーシック |
ハミルトン | 172,600円 | ベーシック |
モーリスラクロア | 168,560円 | ベーシック |
ユンハンス | 81,133円 | エントリーブランド |
※当店の直近1年間の各ブランドごとの平均単価です。新品・中古品・アンティークまで幅広く取り扱っており、そのすべてを合わせた数値になります。
価格帯別① ハイエンドブランド
上記の一覧表をもとに、当店での主要取扱ブランドの人気コレクションの平均単価をご紹介いたします。
なお、前述の通り本稿では、平均単価が100万円を超えるブランドをハイエンドブランドと定義いたしました。
この価格帯は世界有数の時計を製造する超一流ブランドばかり。特にパテックフィリップ・ヴァシュロンコンスタンタン・オーデマピゲは世界3大時計ブランドとして有名です。
パテックフィリップ
平均単価:4,067,382円
世界最高峰の時計ブランドの一つと名高いパテックフィリップ。カラトラバ・ノーチラス・アクアノートといった銘コレクションを有し、世界各国の時計愛好家を魅了してきました。
なお、例年は平均単価などと言った場合、パテックフィリップが一位にくることがほとんどですが、2023年の売上データでは4番目となりました。(リシャールミルは別格)これは価格が下がったなどということではなく、ノーチラスやアクアノートといった人気モデルの品薄が加速し、なかなか入荷しづらかったことが要因の一つと思われます。実際、市場相場では特にレアモデルではないにもかかわらず、驚くべき値付けとなっている個体も少なくありません。
カラトラバ 平均単価:2,546,084円
パテックフィリップを代表するコレクションがカラトラバです。流行に流されることなく、普遍にして不変のエレガンスを誇ります。
カラトラバの平均単価は250万円超。取り扱いのほとんどが中古であるにもかかわらず超高価格帯に位置づけられており、カラトラバの永世定番としての、価値の落ちづらさをも示唆します。
ノーチラス 平均単価:8,984,809円
1976年、パテックフィリップのスポーツウォッチとして誕生したノーチラス。オリジナリティあふれるオクタゴン型(八角形)のフォルムは、各辺が緩やかなカーブを描き全体が洗練されたクラシックな形をつくり出しています。
近年のラグジュアリー・スポーツウォッチ人気によって、現在驚くべき価格高騰を遂げているモデルです。とりわけ5711/1Aを始めとした、一部モデルの相場が異常に跳ね上がっていることもあり、ノーチラスのみで見た平均単価は驚きの800万円超となっております。
アクアノート 平均単価:6,623,594円
アクアノートパテックフィリップの中では比較的新しいコレクションです。カジュアルな印象を与え、スタイリッシュになりすぎない為、様々なファッションに良く似合います。
ノーチラスやカラトラバと比べると流通量が少なく(そもそもパテックフィリップが少量生産体制であるがゆえ、どのモデルも稀少価値が高くなりますが)、時計店同士の争奪戦が激化しているモデルでもあります。
ノーチラスほど高額とはなりませんでしたがアクアノートも価格高騰が著しく、平均単価650万円超となりました。
オーデマピゲ
平均単価:4,540,540円
パテックフィリップ・ヴァシュロンコンスタンタンと並んで、世界三大時計ブランドの一角を担うオーデマピゲ。確かな時計製造技術のもと、唯一無二の美しくも精緻な高級腕時計を手掛けてきました。一方で老舗でありながらも革新的なコレクションやコンプリケーション製造にも一家言持っており、例年ユーザーを驚かせるような新作発表を行っています。
ロイヤルオーク 平均単価:4,848,802円
世界的有名時計デザイナーであるジェラルドジェンタ氏がデザインを手掛けたロイヤルオークは、ラグジュアリー・スポーツウォッチの先駆け的存在です。八角形特徴的なベゼルには8本のネジが埋め込まれており、非常にアイコニックな顔立ちです。また、シームレスになったケース・ブレスレットはオーデマピゲらしい極上の仕上げが施されており、この美しさが所有欲を刺激しているのです。
オーデマピゲにはミレネリーやジュールオーデマなど魅力的なモデルが沢山ありますが、ダントツで人気が高いのはロイヤルオークです。パテックフィリップのノーチラス同様、近年の価格高騰は著しいものがあります。にもかかわらず「高くても欲しい」というマインドから、飛ぶように売れているのは、さすがオーデマピゲといった思いです。
ロイヤルオーク オフショア 平均単価:3,800,009円
1993年、ロイヤルオークがよりダイナミックに、よりスポーティーになったのがロイヤルオーク オフショアです。
直径42mm~44mmのビッグサイズケース(現行は37mmサイズもラインナップ)は肉厚で、メガ・タペストリー文字盤と相まって、力強さを感じます。一方でオーデマピゲらしい丁寧な仕事ぶりによって、高級機としての風格も十二分であることも、特筆すべき点です。
CODE11.59 平均単価:3,920,242円
CODE11.59は、2019年にリリースされた新コレクションです。
一見するとベーシックなラウンドウォッチですが、細部にオーデマピゲの精神性が宿ります。と言うのも、ミドルケースにロイヤルオークなどでも扱われている、八角形シェイプが見て取れるのです。
ビス留めされたラグホールやオーデマピゲらしい作りこみの高さなど、細部に至るまで「オーデマピゲ」と言える逸品です。
比較的新しい個体が出回っていること。基本素材は貴金属であることから、平均単価も高めですが、お値段以上の価値をお楽しみ頂けるでしょう。
ヴァシュロンコンスタンタン
平均単価:2,524,576円
ヴァシュロンコンスタンタンもまた、世界三大時計ブランドとして君臨する名門中の名門です。さらに1755年の創業以来、一度も途切れることなく時計の製造を続けている、歴史的ブランドでもあります。
スポーツコレクションとなる「オーヴァーシーズ」も素晴らしいですが、「パトリモニー」や「フィフティーシックス」、「トラディショナル」などといった、美しくドレッシーなモデルを幅広く手掛けます。
オーヴァーシーズ 平均単価:2,737,950円
ヴァシュロンコンスタンタンのスポーツラインがオーヴァーシーズです。
150m防水や耐磁性、流線型のスポーティなケース。あるいはスクリューでしっかりと固定したベゼルなどといった強固なスペックを誇り、アクティブな現代のライフスタイルに最適のスポーツウォッチとして高い評価を得ています。
ラグジュアリー・スポーツウォッチの中ではまだ価格を上げ切っておらず、とりわけ中古モデルは手の届きやすい値付けとなっているのが嬉しいところです。
フィフティーシックス 平均単価:2,585,676円
端正な顔立ちを湛えつつも、スポーティーすぎずドレッシーすぎないフィフティーシックス。2018年に誕生した新コレクションとなりますが、デザインは1956年にヴァシュロンコンスタンタンが製造していたRef.6073に範を取っているとのことです。確かにボックス型サファイアクリスタルガラスやセクターダイアルが、1950年代の古き良き時代を感じさせますね。
雲上ブランドであるヴァシュロンコンスタンタンの中ではベーシックな価格帯となっております。初めてヴァシュロンコンスタンタンをご購入になる方にとっても、良い選択肢になるのではないでしょうか。
ランゲ&ゾーネ
平均単価:4,094,494円
高級腕時計と言うとまずスイスが思い浮かぶかもしれませんが、ランゲ&ゾーネはドイツのブランドです。1845年にドイツ東部のグラスヒュッテでランゲ&ゾーネが工房を構えて以降、同地は時計製造の聖地として発展していきました。
第二次世界大戦やその後のドイツの混乱で一度は休眠しましたが、1990年代に四代目当主ウォルター・ランゲ氏によって復興が果たされます。
以来、高級腕時計業界のトップブランドの一つとして、連綿と時計製造を担ってきました。
ランゲ&ゾーネの時計は美術工芸品とも呼べる傑作ばかりであり、その美しさに魅了される方は後を絶ちません。
ランゲ1 平均単価:5,106,904円
ランゲ1はランゲ&ゾーネの、当店一番人気モデルです。ランゲ&ゾーネが1994年に発表した、復興後初コレクションの一つでもあります。
かつて、創業者のフェルディナント・アドルフ・ランゲ氏が師匠であるグートケスと共に作った「ドレスデンのオペラハウス」に設置されている5分時計をモチーフにしており、黄金比を用いてレイアウトされたアシンメトリーな文字盤が目を惹きます。
流通個数が少なく、また近年ではブティックでは品薄が続いているとあって、ハイエンドなプライスレンジとなっております。
サクソニア 平均単価:2,752,754円
ランゲ1と同様、1994年の復興コレクションに名を連ねていたサクソニア。グラスヒュッテが位置するザクセン州(ラテン語でサクソニア)にコレクション名を由来しており、かつて19世紀~20世紀まで栄華を誇ったザクセン王国もまた有名です。
当店入荷個体がベーシックな機構であったため平均単価はランゲ1よりもお安くなっておりますが、ダトグラフやパーペチュアル・トゥールビヨンなどといったコンプリケーション搭載モデルは、超絶ハイプライスとなります。
ハリーウィンストン
平均単価:1,935,090円
『キング・オブ・ダイヤモンド』と呼ばれる超一流ジュエリーブランド「ハリーウィンストン」。 腕時計の製造は1989年から開始し、現在はラグジュアリーなジュエリーウォッチから本格的なコンプリケーションまで展開しています。
本稿でご紹介する他の高級腕時計とは異なり、レディースのクォーツ時計を多くラインナップしていることも特筆すべき点です。平均単価はおおよそ200万円とハイエンド。もっとも、使用されるダイヤモンドは最高品質です。また、ジュエラーとして長年培ってきたクラフトマンシップを強みにしており、高価格も納得の至高の腕時計を世に送り出しております。
アヴェニュー 平均単価:1,627,237円
ハリーウィンストンの定番中の定番「アヴェニュー」。ニューヨークにあるハリーウィンストン本店の玄関ドアがモチーフです。
当店での取り扱いの中心はレディースとなります。また高価格帯であるにもかかわらず非常に活発に売れているのには、驚きを禁じえません。それだけ、ハリーウィンストンへの需要が、幅広い属性のユーザーから高いということを示唆しているのでしょう。
オーシャン 平均単価:2,068,207円
男性から高い評価を得ているのがオーシャンです。このコレクションの中にはアルミニウムとジルコニウムの合金であるザリウムをケース素材に採用したモデルがあり、そちらが当店での取り扱いオーシャンの中で、一番人気となります。ザリウムはチタンよりも耐久性に強く、軽量で非アレルギー性に優れ、耐食性にも優れています。 力強さに加え、トップジュエラーであるハリーウィンストンの気品も両立した人気モデルです。
平均単価は約200万円。他のコレクションとは異なり、ジェムセッティングではなくムーブメントで勝負したモデルといえます。
ロレックス
平均単価:2,064,413円
圧倒的な知名度とステータスを誇るロレックス。ラインナップの豊富さは群を抜いており、ミドルクラスから超高級モデルに至るまで、幅広い価格帯で展開しています。
レディースモデルも含んだ平均単価のため200万円以下に収まっていますが、メンズモデルだけでみれば平均単価は250万円以上になります。
デイトナ 平均単価:6,832,918円
デイトナは高級時計において最も有名なモデルといって良いでしょう。
ファーストモデルであるデイトナ Ref.6239からモデルチェンジを繰り返し、現行126500LNに至るまで、世界各国で愛され続けてきました。歴代モデルのほとんどでプレミア価格を記録していることからも、その需要の高さが伺えますね。
ロレックススポーツモデルの中では珍しく、ステンレス、ゴールド、プラチナなど様々な素材が販売されており、文字盤の装飾や色も多種多様の為バリエーションが豊富なのも魅力です。
GMTマスターII 平均単価:2,763,420円
GMTマスターはGMT機能を搭載したパイロットウォッチです。GMTとは「グリニッジ・ミーン・タイム(世界標準時間)」の略であり、現行モデルはGMT針と回転ベゼルを用いて、3カ国の時刻表示が可能となっております。
平均単価は約270万円。ベゼルの色味に個性があり、黒、青×赤、赤×黒、黒×茶など様々な種類がございます。
デイトナに続いて、歴代モデルで価格高騰が著しいコレクションでもあります。
エクスプローラーI 平均単価:1,774,693円
ロレックスの中で最もシンプルなモデルであるエクスプローラー。シンプルゆえに汎用性が高く、ビジネスマンから絶大な支持を受けています。
2021年のモデルチェンジによって歴代モデルで価格高騰していおりますが、100万円前後で購入できる中古モデルも多く、ねらい目となっております。
サブマリーナー 平均単価:2,768,911円
ダイバーズウォッチの定番サブマリーナ。ダイバーズウォッチは夏場の売れ行きが大きく目立つものですが、ことロレックスのサブマリーナーはコンスタントに売れております。
クラシカルなノンデイトモデルやコーポレートカラーのグリーンが美しいグリーンサブ、あるいは金無垢モデルなど幅広く人気を集めており、どのロレックスを購入しようか迷ったら。一度サブマリーナーを身に着けてみて下さい!
デイトジャスト 平均単価:1,817,674円
近年ロレックス市場を騒がせる「価格高騰」ですが、この点で関して言えばデイトジャストはあまり話題に上りません。しかしながら、「コレクション」として分類した時、最も売れているのがデイトジャストとなっております。
サイズや素材、文字盤バリエーションがとても豊富であるため、男女問わず幅広い年齢層のお客様にご購入して頂いております。
ドレッシーでありながらもロレックスらしく実用性・メンテナンス性ともに優れており、比較的お手頃価格で購入できる中古モデルは良い選択肢になるのではないでしょうか。
ブレゲ
平均単価:1,916,882円
“時計の歴史を200年早めた”と称されるアブラアン・ルイ・ブレゲの遺産を受け継ぐ「ブレゲ」。 ブレゲといえば、どうしてもメカニカルな技術に目が行きがちですが、ケースに施されたコインエッジ装飾や文字盤のギョーシェ彫りなど、装飾の美しさも一級品です。その魅力は今なお衰えず、現代腕時計にも大きな影響を与えることとなりました。
平均単価は1,916,882円。雲上ブランドゆえに大量生産とは無縁であるため、各モデルの稀少性は高いです。そのため欲しいモデルが見つかった時は、お早めにご決断頂くことをお勧めいたします。
クラシック 平均単価:1,286,372円
クラシックはブレゲの伝統的な時計製造技術を見事に体現した美しいコレクションです。コインエッジ装飾・ブレゲ針・ブレゲ数字・ギョーシェ彫りといったアブラアン・ルイ・ブレゲの遺産を受け継いだ装飾が施されています。平均価格は130万円前後。至高のドレスウォッチは様々なシーンで活躍してくれるため、一本所有していれば良き相棒となってくれることは間違いありません。
マリーン 平均単価:2,445,822円
マリーンはブレゲの伝統的な特質を継承しながらも、よりスポーティに仕上げられたモデルです。
平均単価はブレゲのコレクションの中では最も高く、200万円を超えています。
マリーンは1990年に誕生していますが、大きく三つの世代に分類することができます。いずれも中古であっても高価格帯とはなりますが非常に売れるため、豊富に在庫を用意しておきたいコレクションです。
トランスアトランティック 平均単価:1,141,531円
トランスアトランティックは 1955年にフランス海軍航空部隊の為に設計された「TYPE XXI」を現代にリメイクさせたモデルです。飛行中の連続した時計計測の為に必要とされたフライバック機能をそのまま受け継いでおり、ミリタリーウォッチとしても支持を受けています。
クラシックやマリーンと比較するとブレゲの「定番」ではないかもしれませんが、ハイエンドブランドの時計が100万円前後で買えるということもあり、人気を博しています。
ウブロ
平均単価:1,296,392円
ウブロは伝統的な時計作りと最先端のデザインを融合させた革新的なブランドです。
とりわけ初代モデルに端を発する、異素材と高級時計の融合や、独創的なデザイン・構造は今なお私たちに鮮烈な印象を与えます。
「ダイヤモンドや貴金属を用いた瀟洒な装飾」や「超複雑な機械」だけが高級ではないという、新しい時代の高級時計を示し続けているブランドです。
ビッグバン 平均単価:1,681,212円
ウブロの知名度を一気に押し上げたフラグシップモデル「ビッグバン」。豊富なバリエーションが用意されており、素材・ケース・デザインといったあらゆる項目から選ぶことが可能です。
そんな中でも特に人気が高いのが、「ウニコ」搭載モデルです。ウニコはウブロが2010年に発表した自社製ムーブメントで、文字盤・裏蓋ともにスケルトナイズされていることが特徴です。ビッグバンの多層構造と相まって、唯一無二の存在感を示します。
クラシックフュージョン 平均単価:907,803円
クラシックフュージョンはウブロの伝統的なコレクションで、シンプルなデザインが特徴です。平均価格はビッグバンよりもリーズナブル。それでいてウブロらしいデザイン性を感じられる逸品となっております。
スピリットオブビッグバン 平均単価:2,171,883円
スピリットオブビッグバンは2014年に発売されたビッグバンの派生モデルです。特徴は何といっても角ばった樽型ケースに採用していることです。平均単価は他のコレクションよりも高めになっておりますが、ダイナミックで美しいスピリット オブ ビッグバンは、特別な一本をお探しの方から圧倒的な指示を誇ります。
ショパール
出典:https://www.chopard.jp/news/post/2020-revolution-awards-jp
平均単価:1,496,218円
ハッピーダイヤモンドが非常に有名であるがゆえに、ショパールはジュエラーといったイメージが強いかもしれません。
しかしながら、ジュエリーウォッチで大成功を収めつつも、1990年代という早い段階から自社開発ムーブメントを手掛ける名門マニュファクチュールブランドがショパールなのです。
近年ではL.U.Cやミッレミリア、あるいはアルパインイーグルといった名作コレクションの知名度が高まり、人気も急上昇。当店ではハイエンドでありながら、非常に回転率の高いブランドとしても注目をしており、今後さらにファンを獲得していくことは必至です。
アルパインイーグル 平均単価:2,584,412円
2019年に登場した、ラグジュアリー・スポーツウォッチ「アルパインイーグル」。ルプスの豊かな自然に対する情熱と、そこに生息するイーグル(ワシ)の圧倒的な力強さが名前の由来です。
新しいコレクションとはなりますが、オリジナルは1980年代に同社が手掛けたサンモリッツに遡れます。
高く作りこまれた外装に、鷲の虹彩を彷彿とさせる美しい文字盤は、多くの時計愛好家を魅了しています。
ハッピーダイヤモンド 平均単価:429,000円
ショパールは1860年に創業した時計ブランドながら、1963年にハイジュエラーでもあったショイフレ家に経営権が譲渡した歴史があります。そのためダイヤモンドの美しさを活かしたハッピーダイヤモンドで大ヒットを遂げ、この人気は今に至ります。
特殊技術によって、ケースの周囲をダイヤモンドがコロコロと走るハッピーダイヤモンドは、女子必携の一本!
ショパールは新品と中古の価格差が大きいブランドなので、ご予算がある方は中古市場からぜひお気に入りのモデルをお探し下さい。
なお、ハッピーダイヤモンドよりも価格が抑えられた「ハッピースポーツ」も人気です。
ブランパン
出典:https://www.blancpain.com/ja
平均単価:1,017,348円
一度の休眠を経るものの、1735年創業と、現存する時計ブランドの中では最古と言われるブランパン。伝統的な機械式時計がクォーツ式時計に市場シェアで押された時代において休眠から目覚めましたが、機械式時計の市場での返り咲きに大きく貢献したことで高名です。以来、機械式時計製造にこだわり続けてきたことでも知られています。
知名度という点ではロレックスやオメガといった定番どころに後塵を拝するかもしれません。しかしながら、機械式時計へのこだわりというクラフトマンシップやロマン。それでいて古臭さはなく、常に進化と革新を止めない企業姿勢。そしてラウンドケースを基本とした、美しくも洗練されたデザイン性は、時計愛好家にとって特別な存在となっております。
フィフティファゾムス 平均単価:1,236,903円
1953年に誕生し、現代ダイバーズウォッチの黎明を担ったフィフティファゾムス。名前の「ファゾム」は、シェイクスピアの戯曲から由来する長さの単位であり、1ファゾム=1.829mに相当しています。50ファゾムスは91.45mで1953年当時、スキューバで最も潜水できる深さでした。
このハイスペックの精神性を受け継ぎ、現行もまたダイバーズウォッチらしい高い防水性と堅牢性、そして優れた視認性を発揮しつつも、多彩なコレクション展開を行っております。
ヴィルレ 平均単価:1,588,300円
ブランパンの創業地・ヴィルレから名前をちなむ当コレクションは、名門らしいエレガンスを最も感じられる高級腕時計です。
1980年代から製造されているため種類も多く、一概に「平均単価」と言っても、扱われている素材や機構によって大きく変わってきます。とは言え流通量がとても豊富というわけではありませんので、お気に入りの一本を見つけた時に買っておきたいですね。
価格帯別② ミドルレンジブランド
並行輸入価格で30万円程度~100万円程度までを分類した、ミドルレンジ。この価格帯にはゼニスやIWCといった玄人好みのブランドもあれば、カルティエ・オメガといった誰もが知る有名ブランドも存在します。
コンセプトやコレクションの傾向等、ブランドによって異なりますので、ご予算の中でぜひお気に入りの一本を見つけてみて下さいね。
ジャガールクルト
平均単価:966,805円
ジャガールクルトは1833年に創立された老舗時計ブランドです。ムーブメント製造技術に長けており、「パテックフィリップ・オーデマピゲ・ヴァシュロンコンスタンタン」といったハイエンドブランドにムーブメントを供給してきた歴史を持ちます。
ジャガールクルトの平均単価は966,805円。新品・中古の価格差が大きく、また一大二次流通市場を築いていることから、中古モデルをお探し頂くこともオススメです。
レベルソ 平均単価:946,724円
レベルソは文字盤を180度回転させられる画期的な時計です。1931年、馬に乗りながら木製ボールを打ち合うポロの競技中、風防を守る目的で製造されました。ちなみにレベルソはラテン語で「回転させる」という意味を持ちます。
現代では実用面というよりも、「回転させる」ギミックの面白さから、絶大な人気を誇るようになりました。バリエーションも非常に豊富で、表裏に別の文字盤を持つモデルや美しいムーンフェイズモデル、レディース向けモデル等、様々な顔立ちをお楽しみ頂けます。
マスター 平均単価:807,400円
レベルソのイメージが強いジャガールクルトですが、マスターコレクションも人気があります。クラシカルなデザインが特徴的で、「1000時間コントロール」と呼ばれる厳しい検査にその名をちなみます。
こちらも非常にバリエーションが豊富で、特に搭載される機構によって大きく価格が異なります。複雑機構を搭載させているとその分高値となりますが、一方でジャガールクルトの手掛ける精密精緻な世界観は唯一無二です。
ゼニス
平均単価:922,354円
ゼニスは1865年に創業され、高性能ムーブメントで名を馳せた名門時計ブランドです。とりわけ1969年にリリースされた自動巻きクロノグラフ「エルプリメロ」は傑作と名高く、ロレックス デイトナやタグホイヤー モンツァ、パネライ ルミノールクロノグラフ等の名作にも搭載されました。
伝統を活かしたリバイバルモデルからモダンで最先端なモデルまでと非常にバランスの良いコレクションを抱えており、しかもそれらを意欲的に刷新していることから、例年新作が楽しみなブランドとなっております。
クロノマスター 平均単価:1,082,036円
1994年に誕生したクロノマスター。オーセンティックなラウンド型に薄く絞られたベゼル、そして基本的にはエルプリメロを搭載しており、ゼニスを代表するコレクションとなっております。どちらかと言えばクラシカルなモデルが多かったものですが、近年ではクロノマスター スポーツやリバイバル作品など、モダンでアグレッシブなライン開発しており、ゼニスの最先端を感じられます。
デファイ 平均単価:999,863円
1960年代後半からゼニスに誕生した「デファイ」という言葉は、挑戦するという意味を持つと聞きます。この名の通り、時代に合わせてアヴァンギャルドなデザインや機構を採用されてきたデファイは、人と違った時計が欲しいといった層から強く支持されてきました。
2017年にコレクションが刷新し、デザインに洗練が加わりましたが、デファイらしいスポーティーさや独創性は健在です。
パネライ
平均単価:738,421円
シンプルなデザインでありながらも、一目でパネライとわかる独創性。それこそがパネライの魅力です。
ダイナミックなケースはマッシブで、「パネリスティ」と呼ばれる愛好家を生み出すほど人気を博しています。
そんなパネライの平均単価は70万円台~。中古市場が活発ですが、堅牢で作りこまれた至高のタイムピースは、時代に左右されない魅力を抱えます。
ルミノール 平均単価:780,597円
パネライの定番「ルミノール」。ロックレバー式リューズプロテクターが特徴的です。シンプルでクラシカルなモデルから最先端の技術が搭載されたものなど、多彩なラインナップがあります。
そのため平均価格とは言えモデルによって大きく異なる場合がありますので、気になる一本を見つけた方はお問合せ下さい!
ラジオミール 平均単価:906,305円
デカ厚の印象が強いルミノールとは異なり(もっとも、近年では薄型ルミノールも人気ですが)、薄くクラシカルなクッションシェイプケースが特徴的なラジオミール。ハイエンドとして登場しましたが、ベーシックなモデルも登場しており、ルミノールほどではないものの多彩なバリエーションをお楽しみ頂けます。
ルミノールに比べると流通量が少なく、またゴールドモデルが多いことなども相まって、価格が高くなる傾向にあります。
オメガ
平均単価:700,322円
ロレックスと並んで、高級腕時計ブランドの中では絶大な知名度と人気を誇るオメガ。最近だと、オリンピックの公式計時としても話題になっておりましたね。
そんなオメガの魅力の一つは、きわめて高い実用性です。もともと高い精度と堅牢性には定評がありましたが、近年ではマスタークロノメーターとして、他の追随を許さぬ耐磁性能で、日常使いの高級腕時計の可能性を拡張しています。
長い歴史を有するがゆえに一大中古市場を築いており、活発な売買が行われています。
スピードマスター 平均単価:849,068円
NASAの公式装備品として、月に到達したエピソードを持つスピードマスター。特別な時計ファンでなくとも、この名前は知っていることでしょう。
スピードマスターは1957年に誕生したオメガの傑作であり、1969年にはアポロ11号の月面着陸にも着用、1970年にはアポロ13号における酸素爆発の危機から乗務員救ったことでムーンウォッチの称号を得ました。
月面着陸から約50年たった現在も基本的なデザインは受け継がれており、アイコニックな存在となっております。
シーマスター 平均単価:525,309円
オメガのもう一つの定番モデル「シーマスター」。コレクション全体で見ると、スピードマスターよりもシーマスターの方が売上売本数に軍配が上がります。
これは、シーマスターのコレクションが非常に多彩であるため。1957年発表の同社初本格ダイバーズウォッチの復刻「シーマスター300」やプロフェッショナル「ダイバー300M」、エレガンスな「アクアテラ」等、多彩ゆえに流通本数も多く、活発に売買されているのです。
平均単価は約57万円。オメガのステータス性、確かな実用性と精度を踏まえて考えると、いかにお得なモデルか分かるはずです。
コンステレーション 平均単価:375,978円
コンステレーションは1952年に誕生しました。 精度を競う様々なコンペティションで優勝してきた歴史を寿ぐモデルでもあります。
現在は緻密な精度と星座をモチーフにした美しいデザインを武器に、男女問わず人気があります。
レディースモデルやアンティークモデルが豊富にあるため、価格の幅は広いです。ちなみに近年発売されたグローブマスター等もコンステレーションの一部として扱われています。
IWC
平均単価:754,216円
スイスは北東部、ドイツ語圏のシャフハウゼンに本拠を置くIWC。質実剛健な時計作りに定評があるブランドで、確かな品質とシンプルながら端正なデザインを特徴とします。
コレクションの多くが自社の歴史に裏打ちされた銘品揃いとなっており、時計愛好家の心をくすぐります。
ポルトギーゼ 平均単価:1,118,637円
ポルトギーゼは1939年にポルトガル人時計商がマリン・クロノメーターの精度を備えたステンレススティール製ケースの腕時計を発注したことによって作られたことにDNAを引き継ぐ、歴史的モデルです。シンプルかつ正統派なデザインで流行に流されない魅力を持ち、IWCのフラグシップ的存在となっております。
平均単価はIWCの中でも高額な約110万円。売上本数はダントツの一位です。
パイロットウォッチ 平均単価:770,662円
パイロットウォッチはポルトギーゼと並ぶ、IWCの人気コレクションです。
コレクション内のバリエーションも豊富で、「マークシリーズ」「パイロットウォッチ クロノグラフ」「ビッグ パイロットウォッチ」等、いかにIWCがパイロットウォッチに一家言持っているかがわかる力の入れ方です。
堅牢な設計ゆえに、年式を経てなお実用性の高いモデルが出回っているため、中古モデルを買いやすいシリーズです。
インヂュニア 平均単価:817,450円
1954年に「耐磁時計」として開発された“インヂュニア”。名前はドイツ語で「エンジニア」を意味し、医師や放射線技師など電磁波の影響が心配される特殊な職業に就いている方の為に設計されたモデルです。
一見マニアックなモデルにも思えますが、耐磁時計の中ではトップクラスの人気を誇ります。
また、年代の古いモデルの価格上昇が凄まじく、平均価格も高くなりました。
アクアタイマー 平均単価:568,690円
アクアタイマーはIWCのダイバーズウォッチコレクションです。平均単価は約56万円。優れたダイバーズウォッチをこの価格で手に入ることができるのは非常に魅力的です。
カルティエ
平均単価:641,662円
カルティエは創業以来『王の宝石商 宝石商の王』と呼ばれ、貴族などに愛される高級ジュエラーとして名を馳せた名門ブランドです。 1888年にブランドとして初の女性向けジュエリーウォッチを製作、以降様々な人気コレクションを世に送り出してきました。
近年はメンズモデルの開発が目覚ましく、ペアウォッチとしてご購入になるお客様も大変多いです。
カリブルドゥカルティエ 平均単価:779,900円
2010年のジュネーブサロンで発表されたカルティエ初のメンズ専用コレクション。それがカリブルドゥカルティエです。
カリブルドゥカルティエは本格的な自社ムーブメントを搭載した高性能機械式時計。力強いシルエット、堅牢で42mmと大型のケース、高いステータス性を持ち合わせ、男性の心を見事に射止めました。
現在は生産終了しておりますが、比較的よく流通しているため、気になる方は中古市場で探してみましょう!
サントス 平均単価:941,084円
サントスはルイ・カルティエが飛行家アルベルト・サントス・デュモンのために作った腕時計に端を発します。「飛行中に手を離さずに時間を確認できる」最初の時計として、1911年に一般発売されました。 カルティエらしいエレガンスな文字盤にローマンインデックス、飛行機のボディのパーツをつなぐネジをモチーフにした6本のビスが特徴的です。
近年はコレクションが刷新され、メンズモデルの人気が急上昇。これに伴い、実勢相場もまた上昇が見受けられます。
タンクフランセーズ 平均単価:564,882円
ルイ・カルティエが第一次世界大戦で活躍したルノー製の戦車の無限軌道にアイデアをインスパイアされて1919年誕生した「タンク」シリーズ。サントスと並びカルティエの代表モデルとなっており、「タンク ソロ」「タンク アメリカン」「タンク アングレーズ」といった様々なランナップが用意されていますが、レディース一番人気はタンクフランセーズ。まるでブレスレットのような愛らしいモチーフは、レディースの永世定番となっております。
パシャ平均単価:569,759円
1985年に強さに惹かれる男性のためにデザインされたパシャ。「クルドゥパリ」をモチーフにしたリューズに小さなチェーンでケースに繋がれたねじ込み式リューズプロテクターがパシャの個性を表現しています。
当初は男性用として開発されましたが、現在はレディースモデルも大人気。
中古モデルの入荷が多い分、平均単価は約56万円と、カルティエの中では比較的リーズナブルになっております。。
チューダー
平均単価:507,471円
ロレックスのディフュージョンブランドとして誕生したチューダーは、かつてロレックスとパーツを共有しつつも、ロレックスよりもリーズナブルに購入できるといったアイデンティティを有していました。しかしながら近年では、ロレックスとは異なる独自路線を突き進みます。
ロレックスにはないスポーティーで独創的なコレクション展開を行いつつも、ロレックスとのダブルネーム感をも楽しめるチューダー製品は、またたくまに国内外で人気を博していくこととなりました。
さすがロレックスの兄弟ブランドと言うべきか、近年では価格高騰著しいモデルも散見されます。一方で相も変わらず良心的な定価設定を堅持しており、初めて高級時計をご購入になる方の、素晴らしい選択肢となっております。
ブラックベイ 平均単価:512,968円
チューダーを代表するコレクションがブラックベイです。1970年代のチューダー サブマリーナの復刻モデルとして、2012年に誕生しました。
フラグシップだけあり、派生モデルが非常に多くなります。中でも39mmサイズのブラックベイ58や、GMT搭載モデル、またロレックスの初代エクスプローラーIIを彷彿とさせるブラックベイ Proなどは常時品薄で、その分値付けも高くなります。
サブマリーナー 平均単価:648,600円
「リーズナブルな定価設定」に定評のあるチューダーですが、生産終了モデルはロレックスの兄弟ブランドらしい価格上昇率を誇ります。
こちらのサブマリーナーは、1954年に公式発表され、2000年頃まで製造されたダイバーズウォッチコレクション。ブラックベイのオリジナルにもなっております。
サブマリーナー及びクロノタイムはここ数年で大きく相場を上げており、状態やモデルによっては100万円超の値付けがなされています。
シャネル
平均単価:603,236円
誰もがその名を知る超一流ファッションブランド「シャネル」。
「J12」が有名ですが、最近はプルミエール、コードココ、ボーイフレンドなど人気のラインナップを増やしています。
J12 平均単価:568,213円
男女問わず高い人気を誇る、シャネル J12。ちなみにレディースはホワイトセラミックの方が人気で、メンズはブラックセラミックがよく売れます(もっとも、その差はどちらも僅かです)。
セラミックは傷や変色に強いため、気軽に日常で使える高級腕時計となっております。
ブライトリング
平均単価:548,412円
ブライトリングは「クロノグラフの雄」として時計愛好家から絶大な支持を受けるブランドです。もともとは精密機器やストップウォッチの開発を中心に行っていた計器メーカーでしたが、現在は時計業界を代表する高級ブランドとなっております。
平均単価は約54万円。性能・デザイン性・ステータス性を鑑みれば、非常にリーズナブルと思わざるをえません。
ナビタイマー 平均単価:649,954円
ナビタイマーは、ブライトリングが手掛けた世界初航空用計算尺付きクロノグラフからDNAを受け継ぐモデルです。世界パイロット協会AOPAの公式時計にも認定されたことでも知られています。
自社製ムーブメントを搭載したナビタイマーB01、24時間表示の文字盤を採用し宇宙へと旅立ったナビタイマー「コスモノート」、クロノグラフのないシンプルな「ナビタイマー オートマチック」等、様々なバリエーションが存在します。
クロノマット 平均単価:594,856円
ブライトリングの代表モデルであるクロノマットはイタリア空軍のパイロットの協力のもと、1984年にコレクション化しました。重厚で特徴的な逆回転防止ベゼルなど存在感のある独特なデザインが愛されています。
スーパーオーシャン 平均単価:451,593円
プロフェッショナルダイバーのために開発されたモデルです。ハイスペックでありながらもブライトリングの中ではかなりお得に購入できるシリーズであり、平均単価はなんと35万円台。よく流通しているため、初めてのブライトリングにもオススメです。
フランクミュラー
平均単価:549,740円
奇想天外な機構や卓越したデザインセンスにより、世界屈指のブランドとなったフランクミュラー。従来のセオリーでは全く考えられない機能、奇抜でありながらも高い芸術性を持つデザインは老若男女問わず幅広い層から支持を得てきました。
フランクミュラーは今回取り上げたすべてのブランドの中でも、特に価格帯の幅が広いブランドといってよいでしょう。レディースモデルだと30万円程度~、ハイエンドになると500万円を超えるものもあります。
定価が高いという声も多く、正規店と並行店の価格差が非常に大きいブランドです。また新品と中古品の価格差が大きいブランドでもあります。
今回は平均単価54万円でしたのでミドルレンジに分類しましたが、この分類には賛否両論あるかもしれません。
トノーカーベックス 平均単価:490,187円
最も代表的で最もフランクミュラーの美学を表しているモデルが、こちらのトノーカーベックス。
トノー型の3次元のフォルムが特徴的で、これは1920年代から1930年代に流行したアールデコ様式が基になりました。ケースのアウトラインが全て曲線で描かれており、どの角度から見ても直線が無い優雅な美しさが見られます。
中古品で50~80万円前後のモデルがよく売れており、機能性はもちろんデザイン性が評価されている傾向にあります。
ロングアイランド 平均単価:521,620円
ロングアイランドは2000年に発表されたモデル。トノーカーベックスと並ぶフランクミュラーの定番モデルとして君臨しています。
1920年代にイタリアで流行したノヴェチェント(イタリア語で1900年代)にインスピレーションを受け、同時期に流行したアールデコを調和させたデザインが特徴的です。
価格・ラインナップが非常に豊富であり、30万円台のエントリーモデルがよく売れる一方、100万円を超える高額モデルも人気です。
サイズ、材質、文字盤色、装飾など多岐にわたり、非常にバリエーションが豊富なのが特徴です。ファッションアイテムとして考え抜かれたコレクションといえるでしょう。
ヴァンガード 平均単価:789,533円
トノーシェイプのダイナミックなケースに、力強いアラビアンインデックスが特徴的なヴァンガード。メンズ・レディースともに流通しておりますが、いずれもスポーティーながらフランクミュラー独自のエレガンスを楽しめるコレクションとなっております。
価格は高くなるものの、大変よく売れるモデルとなっており、フランクミュラー市場を牽引してきました。
グランドセイコー
平均単価:616,560円
日本が世界に誇る時計ブランド・グランドセイコー。装飾品としては地味、渋い、派手さがないといったイメージがあったことも事実ですが、その品質は超一流。丁寧な仕事によって作りこまれた外装や実用的なムーブメントに魅せられている愛好家は数知れません。
グランドセイコーは「クォーツ」「メカニカル」「スプリングドライブ」の3つのムーブメントが用意されており、いずれもグランドセイコーらしいこだわりのもとに製造されています。価格的にはクォーツが一番安価で、スプリングドライブが最も高価になりますが(モデルにもよる)、そのどれもが高級機として確かな品質を堅持します。
平均単価は616,560円。ミドルレンジの価格帯の中でもお求めやすい一方で、近年では高価格帯にブランド路線の舵を切っており、現行モデルに絞ると平均単価はもう少し高くなります。
ブルガリ
平均単価:592,423円
2019年に創業135周年を迎えた高級ファッションブランド「ブルガリ」。時計製造においても一目置かれており、イタリアンデザイン溢れる創造性とスイスの熟練技術とを融合して生まれた「ブルガリブルガリ」は20代・30代の男性から熱い支持を受けています。また、スポーツモデルである「ディアゴノ」、あるいは時計製造の醍醐味を感じられる「オクト」も近年人気急上昇中です。
ブルガリブルガリ 平均単価:278,725円
ブルガリの永遠の定番モデル「ブルガリブルガリ」。ローマ帝国のアンティークコインを彷彿とさせるデザインをもち、ベゼルにはブランドロゴを刻印しています。他のブランドでは決して真似できない高貴なデザインは魅力的です。
価格はエントリーモデルとして平均値に近い約25万円ですが、ハイジュエラーらしいエレガンスなデザインをお楽しみ頂けます。
オクト 平均単価:1,343,142円
八角形の優美で幾何学的なフォルムを持つ「オクト」はアールデコ様式の伝統を受け継いだ個性豊かなコレクションです。天才時計デザイナー ジェラルド・ジェンタ氏によって手掛けられ、多角形デザインである八角形(オクタゴン)を駆使したデザインであることからオクトと名付けられました。
現行モデルを中心に販売しているため、平均単価はブランド全体のそれと比べて高額となります。しかしながらこの価格に見合った、美しい外装とムーブメントを味わえるコレクションとして、屈指の人気を誇っております。
タグホイヤー
平均単価:347,854円
スポーツ界との結びつきが強く、圧倒的な知名度を誇るタグホイヤー。低価格帯のクォーツモデルから本格的な機械式時計まで、幅広くラインナップされていることが特徴です。
また、タグホイヤーは高品質でありながらも価格が抑えられており、ユーザーにとって非常に嬉しいブランドであるといえます。超複雑機構であるトゥールビヨン搭載モデルすらもリーズナブルに購入することができるのは驚異的です。
平均単価は347,854円であるためミドルレンジの中でもお求めやすい価格帯と言えますが、一方で技術力やデザイン力はロレックス・オメガといった定番人気ブランドに引けを取りません。
カレラ 平均単価:447,681円
タグホイヤーの人気モデルといえば真っ先に浮かぶのがカレラでしょう。
カレラはスペイン語で「レース」や「情熱」を意味しており、1964年ロードレース「カレラ パンアメリカーナ・メキシコ」とF1チャンピオン「ファン・アニュエル・ファンジオ」へのオマージュとして作られました。まさにレーシングウォッチの決定版ともいえる存在です。
タグホイヤー創業150周年の2010年には自社キャリバー1887を搭載するカレラ1887クロノグラフを発売。2015年からはスケルトン仕様のホイヤー01がラインナップに加わりました。
平均単価は約44万円。近年は自社ムーブメントを搭載したモデルが増えているため価格は上昇傾向にあります。
フォーミュラ1 平均単価:211,635円
フォーミュラ1はマクラーレンフォーミュラ1チームの極めて優れたパフォーマンスからインスピレーションを得て製作されたモデルです。F1シリーズのために特別に開発された最先端のセラミック素材が一層の卓越性を生み出しました。
価格が手ごろであることも人気の秘訣で、コレクションとしての価格はタグホイヤーの平均単価よりも安めです。
アクアレーサー 平均単価:235,297円
アクアレーサーは高い防水性能を誇るタグホイヤー唯一のダイバーズモデルで、プロのダイバーがデザイン・開発を手がけた信頼性の高い防水性を誇るプロスペック仕様モデルです。2009年発売のアクアレーサー500Mを筆頭に多くのモデルで300M防水以上を獲得しています(現在は200mの薄型エレガンスなモデルもラインナップ)。
機械式モデルも人気ですがクォーツモデルの需要が高く、時計愛好家のサブ機としてもよく選ばれます。
価格帯別③ ベーシックブランド
今回は30万円以下のモデルをベーシックモデルとして定義いたしました。初めて機械式時計の購入を検討している方に、是非選択肢に入れて頂きたいブランドばかりです。
ロンジン
平均単価:252,956円
ロンジンは歴代万博で合計28個の金メダルを獲得し「最も受賞数の多いブランド」としての名誉を誇ってきた老舗ブランドです。19世紀後半から20世紀前半に第一の黄金期を迎え、「翼を持つ砂時計」のロゴを持つ人気モデルを数々と輩出してきました。
この栄光は過去のものなどでは決してなく、今なお連綿と素晴らしいコレクションを多数抱えています。
定番は長い歴史で培ってきた技術力を生かした「マスターコレクション」や往年の名作のリバイバル「レジェンドダイバー」、あるいは最先端技術が投入された「ハイドロコンクエスト」・・・技術遺産を継承しつつ、新しい時代への羽ばたきを感じられるコレクションの数々です。
ノモス
平均単価:256,838円
バウハウス調のシンプルなデザインが美しい、ドイツを代表する一流時計メーカーです。美しさだけでなく精度を始めとした品質にも強いこだわりを持っており、優れた実用性を誇ります。
また、薄型エレガンスが基調となっているため、どんなシーンにも合わせやすいことも魅力です。
平均価格は256,838円。ここ数年で売上も販売本数も急激に増加しています。
タンジェント(タンゴマット含む) 平均単価:268,823円
12・2・4・8・10が数字で描かれる飛びアラビアインデックスが印象的なタンジェント。ただシンプルなだけでなく、遊び心を兼ね備える傑作モデルです。カラーバリエーションが豊富にあり、デイト付きやパワーリザーブ付きも存在します。
また、手巻き式ムーブメントを搭載しているタンジェントに対し、自動巻きムーブメントを搭載しているモデルはタンゴマットと呼ばれます。
オリオン 平均単価:256,375円
オリオンはノモスの中で最もシンプルな時計です。薄く、エレガントなフォルムは男性のみならず女性からも支持を集めています。
平均単価はタンジェントよりやや低めですが、人気に大きな差はありません。
ユンハンス
出典:http://www.europassion.co.jp/junghans/index.html
平均単価:81,133円
ノモスと同じくバウハウス調のシンプルな時計を製造するユンハンス。機能美を優先したシンプルで端正な顔立ちを特徴としております。
並行輸入店であれば、平均単価は約8万円と10万を切る価格。優れたコストパフォーマンスを持つため、始めての機械式時計に選ばれる方も少なくありません。
人気モデルには「マックスビル」「マイスター」「フォーム」。
いずれも比較的リーズナブルな価格設定となっている一方で、ドイツらしい高い作りこみをお楽しみ頂けます。
ハミルトン
平均単価:172,600円
高級時計のエントリーブランドとしてはメジャーな「ハミルトン」。スタイリッシュさと渋さを兼ね備えるそのフォルムに心奪われる人が後を絶ちません。
当店での人気モデルとしては一番人気の「ジャズマスター」、それに「ベンチュラ」「カーキフィールド」が続きます。
多くのモデルが20万円以下で購入することが可能です。予算抑え目で渋さを求める方に最適なブランドだと思います。
まとめ
人気高級時計ブランドの、平均単価をご紹介致しました。
意外と平均単価が低いと思ったブランドもあれば、思ったよりも高いと感じたブランドもあったのではないでしょうか。
なお、繰り返しになりますが、この記事における平均単価は当店の売上データに基づいたものです。正規定価とは異なりますのでご注意ください。
ご購入の際の、一つの指標となれば幸いです!
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年
タグ:トノーカーベックス, ポルトギーゼ, ロイヤルオーク, タンクソロ, タンクアメリカン, タンクフランセーズ, ルミノール, コンキスタドール, ロングアイランド, アクアタイマー, アクアノート, ノーチラス, カラトラバ, デイトジャスト, エクスプローラー, GMTマスター, サブマリーナー, レベルソ, ロレックス, カリブルドゥカルティエ, パシャ, サントス, J12, コンステレーション, シーマスター, スピードマスター, ビッグバン, オーヴァーシーズ, アクアレーサー, フォーミュラ1, カレラ, スーパーオーシャン, ナビタイマー, クロノマット, 時計の選び方, オーデマピゲ, ヴァシュロンコンスタンタン, ハリーウィンストン, ブルガリ, ノモス, 価格帯別, まとめ記事, 特集記事, ブライトリング, ブレゲ, ユンハンス, ゼニス, シャネル, ハミルトン, ランゲ&ゾーネ, リシャールミル, フランクミュラー, パテックフィリップ, ウブロ, オメガ, パネライ, IWC, タグホイヤー, セイコー, カルティエ, アンティーク, デイトナ