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2018年新作クロノグラフ10選~ロレックス、オメガ、ブライトリングなど~
最終更新日:
SIHH・バーゼルワールドから約半年も経つと、各社渾身の2018年新作が国内へも続々入荷してきますね。
当店でも新作ラインナップを銘打ち、販売に力を入れております。
今熱い注目を浴びているのがクロノグラフ搭載機。
レーシングスピリットにインスパイアされたかっこいい外観が特徴ですが、今年はクロノグラフの当たり年です!ヴィンテージ感や特別感溢れるモデルが多数登場しており、最近は寡作だ、なんて風潮を一掃しました。
そこでこの記事では、2018年新作の中でも特におすすめのクロノグラフ10選をピックアップしました!
ロレックス、オメガ、タグホイヤーにセイコーやブライトリング・・・
クロノグラフの名作選をお楽しみください。
出典:https://www.rolex.com/ja
目次
2018年新作クロノグラフ10選
2018年の新作クロノグラフは、最近流行りのヴィンテージ感ある復刻モデルが多くラインナップされました。そのため、アンティーク好きにはたまらないデザインをお楽しみいただけます。
また、「節目」を迎えアニバーサリーモデルを発表するブランドも目立ちます。それだけ「クロノグラフ」という機能が歴史を持ち、成熟した証と言えます。
それでは、既に国内入荷しているもの・未入荷のもの合わせて、最も輝きをみせたクロノグラフモデルを10本ご紹介いたします。
①ロレックス デイトナレインボー 116595RBOW
バーゼルワールドの目玉と言えばロレックス。
まぎれもないナンバーワンブランドであることに疑いはありません。
当店でも新型ディープシー126660やGMTマスターIIの新コンビモデル126711CHNRなどが入荷し、店頭を華やがせています。
一方で2018年の新作ロレックスと言えばステンレス製GMTマスターIIの126710BLROが最も話題となりましたが、実はデイトナでも「伝説の復活」が起こりました。
出典:https://www.rolex.com/ja
キングオブクロノグラフであり、過去から今まで生産されたほとんどのモデルがプレミア価格となっているデイトナ。
今年は、そんなデイトナの誕生55周年にあたります。
そこで出たこちらのアニバーサリーはデイトナレインボー。一目見ればもはや説明いらずのインパクトを感じることでしょう。
ロレックスの中でも人気の高い素材・エバーローズゴールド製オイスターケース・ブレスレットには、宝石がふんだんにあしらわれています。
その数なんと103個!ものすごく贅沢です。
出典:https://www.rolex.com/ja
ベゼルには36個のバゲットカットサファイヤがレインボーに彩られており、非常に華やかなモデル。
過去にデイトナレインボーはホワイトゴールドとイエローゴールドで登場しましたが、エバーローズゴールドでは初。
エバーローズゴールドらしい、柔らかく上品な色合いが魅力です。
インデックスにも彩られたバケットカットダイヤが、ラグやケースサイドには56個のブリリアントカットダイヤモンドがこれでもかとあしらわれます。
出典:https://www.rolex.com/ja
「伝説の復活」と語られる所以は、2012年に発表されたデイトナレインボーの復活だから。
と言うのも、前述した過去モデルYGとWG製デイトナレインボー、今や2000万円超えのプレミア化を果たしてしまっているのです。
エバーロースゴールドで復活させてきたところに、55周年という節目への意気込みのようなものを感じます。
冒頭で「今年はクロノグラフ当たり年」といった理由はデイトナレインボーが大きく担っております。
定価はまだわかりませんが、過去のデイトナレインボーが900万円前後でしたので、900万円台でしょうか。
実勢価格ともなれば、1千万円を超えることは間違いないでしょう。
気軽に時計店などで見かけることのできる代物ではありませんが、見ているだけで心躍るような魅力がそこにはあります。
搭載ムーブメントは自社製Cal.4130、100m防水のためスペックは従来モデルと変わりません。
型番:116595RBOW
素材:エバーローズゴールド
文字盤:ダイヤモンド&サファイア入りブラック
ケースサイズ:40mm
ムーブメント:自動巻きCal.4130、パワーリザーブ約72時間
防水性:100m
②オメガ スピードマスター ダークサイドオブザムーン アポロ8号
ロレックスに次いで人気の高いオメガ。
とりわけスピードマスターはデイトナと同世代であり、クロノグラフ人気をともに牽引してきました。
オメガは何かと「スペシャルエディション」が多いブランドでもありますが、今回ご紹介するおすすめの2018年新作クロノグラフはアポロ8号記念シリーズのダークサイドオブザムーン。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/
スピードマスターがNASAの6度にわたる月面着陸計画に携えられていたことはご存知の通りですが、最も有名なミッションは初めて月面に降り立ったアポロ11号かもしれません。
しかし、人類が初めて月を周回し、月の裏側を見た乗組員はアポロ8号ミッションでした。
そのアポロ8号の偉業へのオマージュが「ダークサイドオブザムーンシリーズ」ですが、アポロ8号50周年にあたる今年、さらなる特別モデルとして抜群にかっこいい一本が登場しました。
ミソはなんと言っても文字盤・裏蓋ともにスケルトンなこと。
これまでの当シリーズは文字盤に月面の裏側を文字盤で再現していましたが、今回は新ムーブメントにその役割を継いだのです。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/
かつて月にいったスピードマスターに携えられていたレマニア製手巻きキャリバー1861に特別な装飾を施した新キャリバー1869。
さながら月をそのままインジェクトしたかのような様相です。レーザー加工のクレーターがいい味出してます。
文字盤側は明るい色合いで地球に見せる風景を演出し、一方シースルーバックではダークサイド―月の裏側―を表現していますね。
裏蓋外周には「裏側で会おう」のセリフが印字。
これは、アポロ8号の司令船操縦士ジム・ラヴェル氏の有名な言葉です。
ちなみにジム・ラヴェル氏はかの有名なアポロ13号にも乗船しており、酸素爆発の危機から乗員を救った英雄としても有名ですね。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/
ケースはブラックセラミック製、パンチング加工したレザーストラップのラインナップとなっており、かっこいいながら普段使いもしやすい一本と言えます。
定価は1,040,000円(税抜)。
2018年8月発売ですので、しばらくは定価以上の実売価格が続くかもしれません。
これまでのダークサイドオブザムーンシリーズは70万円~90万円台とオメガの中でも高値で安定していますので、人気が出ることに間違いはないでしょう。
型番:311.92.44.30.01.001
素材:ブラックセラミック
文字盤:黒
ケースサイズ:44.25mm
ムーブメント:手巻き式クロノグラフキャリバー1869、パワーリザーブ約48時間
防水性:50m
定価:1,040,000円(税抜)
③タグホイヤー カレラ ホイヤー02 クロノグラフ GMT
タグホイヤー随一の人気を誇るカレラシリーズ。
多彩なバリエーションがあり、デザインや素材だけに留まらず、こだわりの自社製キャリバー搭載モデルやリーズナブルなキャリバー5搭載機など、様々。
しかし、どのモデルもモーターレースにインスパイアされ、王道のクロノグラフといった趣があります。
バーゼルワールド2017で発表された名機・ホイヤー02にGMT機能が搭載されたモデルが登場しました。
出典:https://www.tagheuer.com/ja-jp
タグホイヤーのGMTというとキャリバー8など汎用ムーブメントがメインでしたが、今回はマニュファクチュール、しかも新ムーブメント搭載となります。
新ムーブメントのホイヤー02は2017年に蘇ったヴィンテージウォッチ・オータヴィアとともに世に送り出され、カレラ搭載は2018年の今年が初となります。
実は、カレラは今年で55周年のため、そのアニバーサリー的な意味合いもあったのでしょう。
外観はホイヤー01と大きくは変わりません。
しかし、クロノグラフ機能を鑑みると、全く異なる様相を呈することとなったのです。
それは、コラムホイールと垂直クラッチを組み込んだこと。
まず、コラムホイールとは高級機に採用される制御機能で、クロノグラフのスタート・ストップ・リセットの全動作をスムーズに操作します。
有名どころだとロレックスのデイトナやオーデマピゲのロイヤルオークオフショアが挙げられますね。
より安価なカム式と違って少ない力での操作が可能で、またプッシュボタンを押す時にクラッチやレバーなどへの影響を最小限に抑えるため、動作が安定します。
出典:https://www.instagram.com/tagheuer/
次に垂直クラッチ。
コラムホイールに欠かせないスタイルで、クロノグラフのオンオフを司るクラッチが上下2枚の歯車間で切り替える仕様です。
オンオフ時にトルクにかかる負担が少なく、かつ針飛びもないため正確な動作が可能に。
パワーリザーブ約80時間と、ホイヤー01より約30時間もの延長に成功していることも必見。
出典:https://www.instagram.com/tagheuer/
これまでのGMT搭載モデルよりサイズアップの45mm、ホイヤー01の近未来感を受け継いだ文字盤スケルトンとなり、かなりかっこいい新作になりました。
ケースはモジュール式で、エッジのきいたラグや丁寧に仕上げがされたステンレス素材などは健在。
しかし、文字盤構造が再編成されており、SFチックでありながら60年代のファーストモデルにより忠実になったと言えます。
クロノグラフに別機能が搭載されるとどうしても文字盤がごちゃごちゃしがちですが、GMT針は一番目立つラッカー仕上げのオレンジで彩られているため、視認性の邪魔はしません。
型番:CBG2A1Z.BA0658
素材:ステンレススティール
文字盤:スケルトン
ケースサイズ:43mm
ムーブメント:自社製自動巻きキャリバーホイヤー02、パワーリザーブ約80時間
防水性:100m
定価:650,000円(税抜)
④ブライトリング クロノマット44 日本限定モデル
新生ブライトリングとなってから初の新作お披露目となった今年。
最も注目されたシリーズは、航空計算尺がなくなったナビタイマー8でしょう。
クロノマット44もロゴや文字盤が一新したことで騒がれましたね。
しかし、定番モデルではありませんが、今国内の巷間で話題の的となっているのが日本限定版のこちら。
出典:https://www.breitling.co.jp/
クロノマットにも新ロゴの波がきているにもかかわらず、この日本限定クロノマット44はなんと翼ロゴのまま!
また、人気のブラックマザーオブパール文字盤にこれまた人気のローマンインデックスが採用されており、これはもう定番クロノマットを超える注目度と言ってもも良いでしょう。
しかし、新CEOのジョージ・カーン氏はローマンインデックスを今後採用しない方向だとか・・・?
翼ロゴ、しかもローマンインデックス。
これが、もしかしたら最後のデザインになってしまうかもしれません。
裏蓋は限定モデルによく採用されるシースルーバック。
自社製ムーブメントキャリバー01を鑑賞することができます。
出典:https://www.breitling.co.jp/
クロノマットは1942年にファーストモデルが生まれ、1980年代というクォーツ黄金期の真っただ中に復刻されました。
機械式時計の返り咲きの立役者の一人として、今なお自動巻きクロノグラフの代表としても語られます。
そのため、例年「代表的なクロノグラフ」と言えば、やはりナビタイマーやアベンジャーIIなどを差し置いてでもクロノマットは語らなくてはならない存在でしょう。
ブライトリングの日本限定モデルは本当に人気があって、クロノマットにかかわらず当店でも入荷すると即完売となります。
この新作は定価1,100,000円(税抜)。
しかし、日本限定版の人気や500本限定ということを鑑みると、しばらく定価を超える高値が続くかもしれません。
型番:S011B64PA
素材:ステンレススティール
文字盤:ブラックマザーオブパール
ケースサイズ:44mm
ムーブメント:自社製キャリバー01
防水性:100m
定価:1,100,000円(税抜)
⑤パテックフィリップ 5270P サーモンダイアル
2018年に発表されている新作の目玉のうちの一つに、パテックフィリップ アクアノートの初となるクロノグラフがあるでしょう。
しかし、やはりパテックフィリップにおけるクロノグラフの真髄というのは、手巻き・永久カレンダー搭載クロノグラフを置いて他をありません。
今年は、グランドコンプリケーションRef.5270から、最高級のプラチナモデルが誕生しました。
出典:https://www.patek.com/en/home
Ref.5270は2011年にホワイトゴールド、2015年にローズゴールドモデルがラインナップされており、その傑作ぶりというのは時計に詳しい方ならもはや説明不要。
「グランドコンプリケーション」と銘打った当シリーズは、永久カレンダーなど超複雑とされる機構が伝統的に組み込まれます。
そのため、一つの文字盤上で様々な情報が絡み合うのです。
ご説明しますと、3時位置に30分積算計、9時位置にスモールセコンド、6時位置にムーンフェイズとポインターデイト。
7時位置の小窓は昼夜表示で5時位置はうるう年。
そして12時位置に曜日と月、外周にタキメーターと続きます。
出典:https://www.patek.com/en/home
こんなにも複雑なのに、Ref.5270は飽くまで端然と、美しいバランスを保っている。この事実だけでパテックフィリップが世界の頂点をほしいままにする理由が瞭然です。
時計を裏返すことによってさらに驚くことになるでしょう。
この自社製手巻きクロノグラフはCH29-535に永久カレンダーがモジュール的に組み込まれており、普通でない精緻な世界が広がります。
出典:https://www.patek.com/en/home
実はパテックフィリップはクロノグラフの自社開発を始めたのは結構最近で、オメガのスピードマスターなどにもムーブメント提供をしていたヌーベル・レマニア社製が採用されていました。
2005年に完全自社開発のCHR27-525PSを発表し、そして2011年にこの永久カレンダー搭載機を作り上げたことにより、パテックフィリップが目指すクロノグラフが完成されたのかもしれません。
グランドコンプリケーションモデルは市場には滅多に出回らず、基本的には受注生産のような形となります。
そのため、すぐに時計店で見る事ができるものではなく、普通の人なら一生手にとることはないでしょう。
高価、そして排他的。
どうしてもそういったイメージが付きまといます。
今回このおすすめクロノグラフ10選をリストアップするにあたり、Ref.5270を追加することを迷いました。
おすすめされても、普通は目にすることはないのですから。
しかし、やはり一目見ただけでただ事ではないとわかる文字盤やムーブメントは、クロノグラフの金字塔としてどうしても無視できないオーラがありました。
型番:5270P
素材:プラチナ
文字盤:ゴールドオパーリン
ケースサイズ:41mm
ムーブメント:自社製手巻きムーブメントキャリバーCH29-535PSQ
防水性:3気圧
定価:20,380,000円(税抜)
⑥ショパール ミッレミリア 2018レースエディション
ハッピーダイヤモンドやハッピースポーツなど、まるでアクセサリーのように美しく愛らしい時計が女性を中心に人気のショパール。
実は時計製造でもかなりの本格派で、ジュエラー出身の時計メーカーとしては珍しいマニュファクチュールを確立しているブランドでもあります。
上品でシンプルなモデルが多いためクロノグラフのイメージは少ないかもしれませんが、ミッレミリアはレーシングモデルを展開する、生粋のクロノグラフシリーズ。
出典:https://www.instagram.com/chopard/
奇をてらわないラウンドフォルムにシンプルな文字盤が、ヴィンテージクロノグラフといった趣。
ミッレミリアとは、1927-1957年にかけてイタリアで開催された伝説的なクラシックカーラリー。イタリア全土を1000マイル走破する事から名づけられました。
イタリア国内だけでなくイギリスやドイツ、そして日本など世界各国からも参加者が集うだけでなく、フェラーリやベンツが関連イベント・そしてスポンサードを行うなど、今やクラシックカーラリーの最高峰を誇ります。
ショパールはこのラリーのオフィシャルタイムキーパ―を務めており、2018年はその関係が30周年と、節目を迎えたのです。
出典:https://www.chopard.jp/
まず目を惹くのが、円形のペルラージュを並べたブショネ仕上げでしょう。
これは、古き良きクラシックカーのダッシュボードからインスピレーションを得ていると言います。
リューズはタンクの栓。プッシュボタンはエンジンピストンを、そしてパンチング加工がされたラバーストラップは1960年代のダンロップ・レーシングタイヤからイメージしているとのこと。
出典:https://www.chopard.jp/
このクラシックテイスト、まさに往年のクロノグラフといった貫禄を持ち、車好きだけでなくヴィンテージ好きにもたまりませんね。
ちなみにショパールの共同社長カール=フリードリッヒ・ショイフレはクラシックカードライバーとして有名。
自身の愛車で当レースに参戦している熱烈っぷりで、そんな社風だから完成度の高いヴィンテージクロノグラフが生まれたのでしょう。
出典:https://www.chopard.jp/
世界限定1000本生産。
裏蓋にはアニバーサリーロゴが印字されております。
ショパールの数少ないスポーツコレクションとはなりますが、ジュエラーらしく完成されたフォルムをも両立しており、おしゃれ好きも納得の一本でしょう。
型番:168589-3006
素材:ステンレススティール
文字盤:チャコールグレー
ケースサイズ:42mm
ムーブメント:自動巻きキャリバーETA2894、パワーリザーブ約42時間
防水性:50m
定価:645,000円(税抜)
⑦ロンジン コンクエスト
2017年にロンジンが発表したコンクエストV.H.Pをご存知でしょうか。
年差±5秒という驚くべき高精度を持ったクォーツ時計で、さらに衝撃や磁気にさらされた時でも、GPD(ギアポジション探知)システムと呼ばれる、針位置の自動補正機能によって正確な時を刻み続ける、歴史的な新開発モデルです。
2018年にはこのコンクエストV.H.Pに、ステンレスとブラックPVD加工のクロノグラフが加わりました。
出典:https://www.instagram.com/longines/
ロンジンのウリは「正統派」。
ほとんどのシリーズでラウンドフォルムをとっており、下手に奇をてらわない、いつの時代にも通用する魅力を備えます。
それは、ロンジンが1832年創業とスイス時計界の中でもとりわけ老舗なことに由来するでしょう。
歴史や伝統にまつわるエピソードには事欠きません。
昨今の復刻腕時計という分野で真っ先に成功したのも、ロンジンではないでしょうか。
そんなロンジンだから、コンクエストV.H.Pの革新的機構であっても、外装は正統派のクロノグラフ。
出典:https://www.facebook.com/Longines/?ref=page_internal
ステンレススティールの他、ブラックPVDコーディングモデルがラインナップされています。
ブラックPVDケースはスポーティーテイストが強くなりますが、あくまで視認性が優先されており、洗練されたシンプルさをまといます。
ロンジンのウリのもう一つは、コストパフォーマンスの高さ。
かつては高級時計も製造していましたが、オメガやブレゲなどを傘下に加えるスウォッチグループに所属するとリーズナブルで、実用に適した時計製造がメインとなりました。
こちらの新作もSSモデルは211,680円、ブラックPVDは252,720円とかなりお値打ち。
もちろんクォーツは機械式時計に比べれば安価にはなりますが、ブライトリングやグランドセイコーなど近年では高級クォーツに力を入れるところも少なくありません。
そのため、最先端のクォーツクロノグラフが20万円前後で購入できるという事実には驚かされるばかりです。
型番:L3.717.4.66.6/L3.717.2.66.6他
素材:ステンレススティール/ブラックPVDコーティング
文字盤:黒など
ケースサイズ:42mm
ムーブメント:クォーツキャリバーL289
防水性:5気圧
定価:SSモデルは211,680円、ブラックPVDは252,720円(いずれも税抜き)
⑧IWC ポートフィノ 150周年記念モデル
幅広い年代層から人気のあるIWC。2018年にあたり、創立150周年となりました。
そのため、特別なモデルが続々ラインナップされています。
クロノグラフというとポルトギーゼやパイロットウォッチも有名ですが、ポートフィノはいかがでしょうか。
出典:https://www.instagram.com/iwcwatches/
1984年から続くポートフィノは、身につけると「地中海式ライフスタイル」を彷彿とさせるような、ゆったりとした美しさをたたえます。
パイロットウォッチ等、大きめモデルが主流のIWCウォッチの中で、中古も含めれば多彩なサイズ展開があること、そして何より同社では比較的安価でエントリーモデルとして選ばれることなどがあり、一大ロングセラーとして君臨してきました。
「高い機能に伴う優雅さ」が、外装だけではない、時計本来の価値を訴求する男性陣を中心に支持されているのでしょう。
ポートフィノの150周年記念モデルで最も特筆すべきことは、新たに人気の青文字盤が登場したこと!
出典:https://www.iwc.com/ja/watch-collections/jubilee-collection.html
ラッカー仕上げとなっており、ポートフィノの優美さに華を添えていますね。
もちろん白文字盤もまた捨てがたく、IWCのおしゃれなモデルに多いブルースティール製リーフ針が上品に端座します。
ポルトギーゼも非常に素晴らしいモデルであることに変わりはありませんが、やはりポートフィノは柔らかさを備えます。
バーインデックスのため、スタイリッシュな印象がより強まりますね。
出典:https://www.iwc.com/ja/watch-collections/jubilee-collection.html
裏蓋には創業年と、15YEARSが刻印されます。
各文字盤ごと、2000本限定生産。
型番:IW391023(青文字盤)/IW391024(白文字盤)
素材:ステンレススティール
文字盤:青/白
ケースサイズ:直径42mm、ケース厚13.6mm
ムーブメント:自動巻きキャリバー79320
防水性:3気圧
定価:635,000円(税抜)
⑨ゼニス デファイ エルプリメロ21
ロレックスのデイトナ。オメガのスピードマスター。
クロノグラフには定番の名作ロングセラーがいくつか存在しますが、ゼニスのエルプリメロもそのうちの一つでしょう。
ただ、圧倒的に他社と一線を画す点は、大幅な進化を遂げていっていること。
2017年にクロノグラフの歴史を覆したとまで言われたデファイ エルプリメロ21に、新ランナップが追加されました。
出典:https://www.instagram.com/zenithwatches/
エルプリメロのすごいところは、36,000振動ものハイビートに0.1秒まで計測可能な高性能クロノグラフ。
1969年に開発されたこの機構は、いまだ成しえるブランドは多くはありません。
デファイ エルプリメロ21は、さらに0.01秒までの計測を可能にしているのです。
まさに21世紀のエルプリメロと言えるでしょう。
出典:https://www.instagram.com/zenithwatches/
新たに加わったのは、スケルトン文字盤からさわやかなブルーがのぞくSFチックな新作。
レザーストラップもラバーストラップもブルーで統一されているので、かなりスポーティーにきまりそうです。
出典:https://www.instagram.com/zenithwatches/
また、チタン製のブレスモデルも追加されました。
細かいコマで構成されているので、装着感もきちんと考えられていそうですね。
その他に、ローズゴールドやダイヤモンドモデルなどのハイエンドラインも登場。
デファイ エルプリメロ21は本当に人気が高く、ゼニスも本腰入れて定番化を始めたのでしょうか。
ステンレスモデルであっても定価100万円超えとゼニスにしてはかなり高価格帯となりますが、それに見合うだけの機能性を備えていることに間違いはなさそうです。
型番:95.9002.9004/78.R584/95.9000.9004/78.M9000
素材:ステンレススティール、チタン他
文字盤:スケルトン
ケースサイズ:44mm
ムーブメント:自動巻きエルプリメロ9004
防水性:10気圧
⑩モンブラン モノプッシャー クロノグラフリミテッドエディション
モノプッシャークロノグラフという機構をご存知でしょうか。
クロノグラフを作動させるプッシャーは通常二つありますが、一つのボタンでストップ・リセットを交互に行うことのできる、見た目にもシステム的にもシンプルにすっきりとした機構です。
とりわけ傑作と名高いモノプッシャークロノグラフは老舗ムーブメント会社「ミネルバ」によって1920年代に製造されたもの。
2018年はこのミネルバにとって160年周年という、記念すべき年となります。そのオマージュとしてパートナーシップを結ぶモンブランがミネルバへ贈る1858シリーズより、スペシャルエディションが発表されました。
出典:https://www.montblanc.com/ja-jp/home.html
モンブランは万年筆などの筆記具で有名ですが、1997年以降と比較的新しいながら、時計製造でも辣腕をふるっている企業。
その大きな部分でミネルバの開発力や技術力を受け継いでいることは間違いありません。
1920年当時にミネルバによって製造された手巻き式モノプッシャークロノグラフCal.13.20へのオマージュとして搭載されたCal.MBM13.21。
実はモンブラン通の間ではコードネームのようなものがあって、「ミネルバ」製のムーブメントは「キャリバー20」と呼ばれているのです。
いったんは市場から姿を消すものの、その機能性と息を呑むような造形美は長く通の間で語り草になったもの。
そしてこの度、なんとシースルーバックで「21」の数字を携え、蘇ってきたのがこちらの新作なのです。
出典:https://www.montblanc.com/ja-jp/home.html
ただ帰ってきただけでなく、かつてはオーナーの目からは隠されていたこの傑作ムーブメントが裏蓋から鑑賞することができる。さながらミネルバの160年の歴史が息づいた新作と言えます。
スモークグリーン文字盤にそれと合わせたアリゲーターストラップ、大きめのアラビアンインデックスと、全てがヴィンテージにまとめ上げられているのはモンブランの腕前。
この二社のパートナーシップがあったからこその傑作と言えます。
ちなみにモンブランは大半のモデルを30万円以下で購入することのできるコスパ良いブランドですが、こちらの定価は300万円超え。
世界100本限定生産と、かなりの「特別感」をまとっていると言えます。
型番:117834
素材:ステンレススティール
文字盤:スモークグリーン
ケースサイズ:40mm
ムーブメント:手巻き式Cal.MBM13.21
防水性:10気圧
定価:3,375,000円
まとめ
クロノグラフはストップウォッチの役割を果たします。
そのため、日常的に頻繁に使用する機能ではありませんが、文字盤の中に色味の異なるインダイアルやタキメーターを備えた外観は本当にかっこいいですよね。
また、クロノグラフは複雑機構のうちの一つで、どのブランドも気軽に製造できるものではありません。
長くクロノグラフ製造に携わってきたメーカーというのは、それだけ技術力が抜群に高いということ。
こういった歴史や背景が込められたクロノグラフというのは、夢やロマンを感じさせられます。
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年