フランクミュラーの真髄とも言うべき特殊機能。
インデックスがバラバラに並ぶクレイジーアワーズや表裏で異なる機構を有するダブルフェイスクロノグラフなど傑作を挙げると枚挙に暇がありません。
しかし、「それってどんな機能なの?」といったご質問をいただくこともしばしば。
確かに名称だけではわかりづらいですよね。
そこでこの記事では、フランクミュラー特有の機能を徹底解説いたします!
時計界をうならせる、同社の「粋」をお楽しみください。
フランクミュラー特殊機能、ダブルミステリーとは
ついに時計から時分針をなくしてしまった。
一目見ると、そんな印象を受けるのがダブルミステリーです。
時間を刻むのは針ではありません。文字盤上を二枚のディスクで構成し、それぞれスピードの異なる速さで回転。
外周ディスクが長針にあたり、そこに配された三角形のポイントで分を、中央が短針にあたり時間を指し示すのです。下の画像では、10時10分ということになりますね。
機械式時計のゼンマイがほどける力を利用しディスクを動かす仕様は近年いくつかのブランドで採用されるギミックです。
しかしこの技法をとれるところは稀少。スピードの異なる二つの回転ディスクで、完全な時・分の表示を実現することは決して容易ではありません。
フランクミュラーの中でも、制覇した幅広い特殊機構の中で最も難しい挑戦と称されるほどです。現在同社で特許が取得されていますが、開発には多くの年月や熟練した人手を要したことでしょう。
実は機構そのものだけでなくデザイン面でも非常に高度な技術力が必要とされます。
フランクミュラーのダブルミステリーはデザインそのものがシンプルですが、そこに純粋な統一感を出していることは、見事と言う他ありません。
また、ダブルミステリーは裏蓋からのぞくムーブメント装飾の美しさにも定評があり、機構・外観ともに「魅せる時計」と言えます。
出典:https://franckmuller-japan.com/
現在、ダブルミステリーは「ハイジュエリーウォッチ」としてラインナップされています。
贅沢な貴石に贅沢な機構・・・
眩い輝きに包まれて、その姿を一層際立たせていますね。
気軽に使用できる類ではありませんが、ダブルミステリーの持つ他を寄せ付けない高貴さが、フランクミュラーにとっても時計愛好家にとっても「特別」な存在として輝いていることに間違いはありません。
搭載モデル
現行モデルではハイジュエリーラインとなりますが、中古であればトノーカーベックスやラウンドケースモデルも手に入れることが可能です。
ダブルミステリー MYSDOUBLE39
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:39mm
現在はハイジュエリーラインとなりますが、過去にはステンレスモデルも製造されていました。
すっきりとした、しかし深みのある青文字盤に三角ポイントが浮いているように見え、非常にデザイン性の高い一本と言えます。
なかなか中古市場に出回らないモデルですので、見つけた時が買い時です!
ダブルミステリー DM 42 D 1R CD OG
素材:ホワイトゴールド
ケースサイズ:42mm
ダイヤモンドを顔全面にあしらい、さらにバゲットカットされたサファイアが極上の輝きを放つ一本。
非常にラグジュアリーなモデルで、気軽に買える代物ではありませんが見ているだけでも楽しめる一本です。