「パテックフィリップのレディースモデルにはどんなものがあるの?」
「パテックフィリップ レディースモデルの魅力について知りたい」
腕時計はステータスや経済力の証。
男性にとってそういった側面が強いものですが、女性にとっても腕時計のブランドやネームバリューは大切です。
とりわけ、ある程度の年代を迎えたら、気になるところでしょう。
様々なメーカーが本格的なレディースラインを製造していますが、貫禄のステータスを持つブランドと言えばどこでしょう。
超有名なロレックス?おしゃれなカルティエ?極上のダイヤモンドで定評のあるハリーウィンストン?
もちろんいずれも素晴らしいブランドですが、やはり貫禄と言えばパテックフィリップでしょう。
そんなパテックフィリップ レディースモデルの魅力について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
パテックフィリップは歴史・ステータス・品質どれをとっても世界最高峰です。
この記事ではパテックフィリップ レディースモデルの魅力について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
各コレクションについて詳しく解説しますので、パテックフィリップのレディースモデルに興味がある方はぜひ参考にしてください。
目次
レディース パテックフィリップとは
レディースで有名な時計ブランドと言うと、ロレックスを始めカルティエやブルガリ、シャネルやハリーウィンストンなどが挙げられると思います。
しかしパテックフィリップと言えば、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンと並んで世界三大時計ブランドに名を連ねる大御所。
凄まじいまでのステータスや貫禄、品格は間違いなく世界ナンバーワンです。
男女問わず時計好きの多くが「いつかは買いたい」と憧れるほど。
パテックフィリップの創業は1811年です。
以来、「世界最高の時計を製造する」というコンセプトのもと、時計製造の歴史を早めるような技術やデザイン開発を連綿と続け、名実ともに偉大な超一流時計ブランドとして成長してきました。
もちろん歴史やステータスを裏打ちする、高貴な美しさや品質も世界一。
どうしてもメンズのイメージが強くなりますが、歴史的にはイギリスのヴィクトリア女王やキュリー夫人が。現代ではタレントの梨花さんや『ゴシップガール』『ロスト・バケーション』などで有名なブレイク・ライヴリーさんなど、世界中のセレブ女性から愛用され続けています。
レディース パテックフィリップのラインナップ
では、レディース パテックフィリップにはどのようなモデルが存在するのか?代表的なシリーズからいくつかをご紹介いたします。
カラトラバ
パテックフィリップのフラグシップであり、「永遠の定番」「丸型時計の規範」などと呼ばれるクラシックシリーズです。
初代カラトラバは1932年に発表されました。
「機能がフォルムを決定する」という20世紀初頭のドイツ・バウハウスの哲学に強く影響を受けて創作されたように、視認性の高いインデックスとドフィーヌ針、ケースから流れるように一体化したラグなど、すべてが完璧なバランスで造形されます。
その比類のない美しさこそが、カラトラバの魅力でありステータス性です。
発売が開始されてから85年以上経つ現在も、決して色褪せることのない定番モデルとして時計ファンの憧れであり続けてきました。
基本的には2針モデル、またはスモールセコンドを配したシンプルな機能性となります。
しかし、針やインデックス、文字盤デザインにいくつかのバリエーションがあり、そのいずれもカラトラバの基本デザインを崩さない上品なドレスウォッチに仕上がります。
出典:https://www.patek.com/en/home
カラトラバは、ケース素材にゴールドを使用していること。そして流通量が少ないことから、中古であっても100万円を超える個体があります。
ステータスや品格もすごければ、価格も結構すごい高さ。だからこそのステータスとも言えますが・・・
長い歴史の中で培われてきた極上の銘品であるため、この値段もパテックフィリップのカラトラバなら仕方ないかもしれませんね。
一度手に取っていただければ、他社製品とはやはり一線を画すことがおわかりいただけるでしょう。
いくつかレディースカラトラバのモデルをご紹介いたします。
ケースサイズ26mmと華奢で小ぶりな、非常に女性らしいカラトラバです。
ムーブメントにはパテック最小の手巻きCal.16-250を搭載。
ゴールデンイリプスやゴンドーロなどのモデルにも採用される、女性のために製造された魅力的なムーブメントです。
オフィサーとは「将校」のことで、第一次世界大戦中に製造された時計に端を発しますが、その経緯もまたカラトラバの歴史を感じさせます。
25mmのローズゴールドケースが華やかなモデルです。
ローマンインデックスのホワイトダイアルを収め、ホブネイルパターンのベゼルがさらにラグジュアリーな印象を強めます。
フォーマルな場に出る機会の増えた大人の女性にふさわしい、上品で貫禄溢れるドレスウォッチと言えます。
33mmのローズゴールドケース、そしてベゼルにはダイヤモンドをセッティングしたレディースカラトラバ。
華やかで、定番をちょっと外したおしゃれな一本ですね。
文字盤にサンレイパターンを表現するギョーシェ加工を施しているので、見た目の良さはもちろん光の加減に左右されない視認性を誇ります。
ノーチラス
出典:https://www.patek.com/en/home
1970年代、パテックフィリップ初のスポーツウォッチとして誕生したノーチラス。
かつては日本国内ではカラトラバの方が知名度が高かったですが、今やカラトラバを超える人気と価格を有する一大コレクションに仕上がりました。
オクタゴン型(八角形)フォルムが各辺で緩やかなカーブを描き、全体が洗練されたクラシックな形をつくり出します。
基本の3針+デイト表示モデルならケース厚8mm台と、意外にスタイリッシュ。
最近ではレディースでも厚みのあるスポーツウォッチが幅をきかせていますが、カジュアルにもフォーマルにも使用できると言えばノーチラスを置いて他はないでしょう。
金無垢だとどうしても傷が気になり、普段使いを躊躇してしまいがちですが、ノーチラスはオールステンレスモデルもあるのが嬉しいところですね。
基本の3針からパテックのお家芸であるコンプリケーション(複雑機構)まで、スポーティーの枠に留まらない、多彩な展開をしているシリーズです。
定価はステンレスモデルでも300万円近くしますが、中古であれば50万円台からとパテックフィリップにしては比較的リーズナブルでしょう。
ちなみにメンズのステンレス製ノーチラスは中古であっても300万円超えますから、レディースはお手頃な方ですね。
ただ、カラトラバ同様になかなかレディースモデルが市場に出回らず、良いモデルに出会ったらなるべく早く決断することをおすすめいたします。
2015年に登場したレディースノーチラスの現行モデル。
ステンレス製ケースは35.2mmと大きめと思いきや、厚みはわずか8.6mmのため非常にスタイリッシュに決まります。
6気圧防水と「スポーツモデル」というには低い堅牢感ですが、パテックフィリップレベルのラグジュアリ―モデルでは寧ろ高い方です。
メンズカラトラバやノーチラスにも搭載されている自動巻きムーブメントCal.324SCを搭載した本格派機械式時計でもあります。
オールイエローゴールドのケース・ブレスレットにブリリアントカットダイヤモンドをセッティングした超ゴージャスなノーチラスです。
ノーチラス特有の水平エンボス加工が施された文字盤もシャンパンゴールドとなり、メンズノーチラスにはなかなか見られない華やかなモデルです。
24mmサイズの珍しいレディースノーチラス。
独特のブレスレットも小ぶりなため、まるでアクセサリーのようなエレガントスポーツウォッチです。
アクアノート
出典:https://www.patek.com/en/home
アクアノートもノーチラス同様、スポーツラインとなります。
1990年代登場とパテックフィリップの中では新世代コレクションにあたりますが、たちまち定番と化した人気シリーズです。
凹凸のある格子状の文字盤デザインとノーチラスとはまた異なるオクタゴンフォルムが特徴的ですね。
3気圧~6気圧程度の防水性が多いノーチラスと異なり、アクアノートは120m防水と本格スポーツウォッチ。
強度と紫外線に対する抵抗力を誇るトロピカル・コンポジットバンドも実用面で嬉しいところ。
アクアノートに「ルーチェ」というモデルが存在しますが、これはメンズにはない、女性だけの専用ライン。
メンズモデルとは異なりクォーツモデルを搭載しています。
また、ルーチェでは、ベゼルに46個のダイヤモンドをセッティングするなど、極上感には事欠きません。
ノーチラスにも言えることですが、やはりスポーツウォッチと言えどパテックフィリップが製造したものは他社とは一線を画します。
ビジネスやフォーマルシーンにも貫禄を見せる、大人のスポーツウォッチと言えるでしょう。
46個のダイヤ付ケース(約1.00カラット)を備え、雲上ブランドにふさわしいエレガントなスポーツウォッチとなったアクアノート ルーチェ。2016年発表モデルです。
ケースサイズは36.5mmとレディースにしては大きめですが、厚みはわずか7.7mm。まるでドレスウォッチです。
一方で120m防水を備えていること、また、強度あるトロピカル・コンポジットベルトが備わるため、普段使いにもおすすめできます。
同じくアクアノート ルーチェの、ホワイト基調が爽やかなモデル。
ホワイトは変色しやすいですが、強度や耐食に強いトロピカル・コンポジットベルトなら普段使いに嬉しいポイントですね。
カジュアルにもエレガントにも決められるパテックフィリップの新ラインと言えます。
ゴンドーロ
あまり聞きなれないかもしれませんが、1993年よりラインナップを開始しているゴンドーロ。アクアノートとともに、新世代コレクションに当たります。
「アールデコの精神を再現」したデザインコンセプトが最大の特徴。
アールデコとは1910年代~1930年代にかけてヨーロッパ各地やニューヨークで流行したデザインで、幾何学図形をモチーフにしたり原色を使った対比表現で一世を風靡しました。
フランクミュラーやジラールペルゴでもよく見られる表現ですが、パテックフィリップも上手に高級時計として昇華させています。
ケースフォルムが独特で、同シリーズ内でありながらレクタンギュラーやクッション型などいくつかのバリエーションを持ちます。
出典:https://www.patek.com/en/home
ちなみにメンズとなりますが、サッカーの川島永嗣選手やタレントの堺正章さんが愛用していることをご存知でしたか?
レディースラインではクォーツムーブメントを搭載した使い勝手の良いモデルがラインナップされています。
独特のフォルムやデザインなので、詳しい方でなければぱっと見でパテックフィリップとは気づかないでしょう。
定番を外したい、ステータスも大切だけどおしゃれもしたい!という女性にとってもおすすめできます。
立体感が強調された角型ケースが特徴的なモデルです。
ケースは手首にそって優しくカーブしているため、装着感も良いでしょう。
独特のアラビア数字が、可愛らしくも上品に仕上がります。
ゴンドーロ・コレクションのNEWモデル。
ローズゴールドケースに108個のパヴェダイヤ(約0.31カラット)をセッティングした文字盤を備えた華やかな仕様です。
ムーブメントには手巻きムーブメントCal.215PSを搭載。
機械式時計の味わい深さもお楽しみいただけます。
トゥエンティ4
レディースパテックフィリップの中で最も人気が高く、中心的な存在がこちらのトゥエンティ4です。
名前の由来は、24時間女性の腕にずっと着けていて欲しい、という思いにちなむとのこと。
モデルの道端アンジェリカさんやAKB48の柏木由紀さんも愛用されています。
ステンレス製・クォーツという使いやすさと、中古であれば100万円を切る、パテックフィリップの中では比較的リーズナブルな価格帯が魅力ですね。
もちろん外装はパテックフィリップらしく高級感と上品さが溢れますが、どこかフェミニンな可愛らしさも備えます。
やや湾曲した角型ケースとブレスレットがシームレスになり、まるでアクセサリーのようなおしゃれさがありますね。
ホワイトゴールドのハイエンドモデルもラインナップされています。
インデックスだけでなくベゼルやケースにもダイヤモンドをセッティングしたラグジュアリーさで、スペシャルな時間を楽しむことができるでしょう。
インデックスに10個、ケースサイドに36個のダイヤモンドをセットしており、格調高いドレッシーなトゥエンティ4です。
ちなみに道端アンジェリカさんなどが愛用しているトゥエンティ4は、このモデルの文字盤カラーが異なるものとなります。
リューズの先端に装着されたオニキスもまた、全体を引き締めるアクセントとしての役割を果たしており、完成されたデザインウォッチという様相を呈しますね。
ホワイトゴールドのラグジュアリーなトゥエンティ4です。
ベゼルに二連のダイヤモンドが敷き詰められていて、遠目にもそのラグジュアリーな存在感が一目瞭然。
かなりのハイエンドラインとなりますが、現存するレディース腕時計の中で最高峰のステータスと品格を有するモデルのうちの一つであることに間違いはないでしょう。
ゴールデンエリプス
エリプスとは、楕円形のこと。
パテックフィリップが「完璧な均衡」と自負する、エリプス(楕円形)フォルムが特徴的なモデルです。
イギリス女王・エリザベス二世が特別オーダーしたモデルをオリジナルに、1968年からシリーズ化。その独創性から人々を驚嘆させるも、やがて受け入れられていきました。
ケースの縦横の比率はかの有名な黄金分割です。神聖なる比率とも呼ばれ、まさにパテックフィリップにふさわしい均衡と言えます。
いったんは製造が終了されましたが、50周年を迎える今年にメンズで復刻されました。
レディースはアンティークや中古で手に入れることとなりますが、普遍かつ不変のエレガントは今もこれから先も世の女性たちを魅了していくことでしょう。
エリプスフォルムのイエローゴールドケースに、深みのあるブラウン文字盤が大人の女性にうってつけの一本です。
生産終了品のためなかなか市場に出回りませんが、パテックフィリップを代表する名作であることに間違いありません。
ゴールデンエリプス ダイヤ/ルビー 4834/12J-001
イエローゴールドのケースにダイヤモンドを配したゴージャスなモデルです。
上下のラグに配したハート形のルビーがまたそのラグジュアリー感に一役買っています。
文字盤にはホワイトシェル、インデックスにもルビーを配しており、女性らしくエレガントながら妖艶な一本です。
その他
ネプチューン 4881/120G-001 /アニュアルカレンダー? 4947R-001
その他にも、ネプチューンやスカルプチャーなど、生産終了モデルも含めると多彩なレディースラインを展開しています。
パテックフィリップは古くから時計製造技術で名を馳せていましたので、アンティークなんかも味わい深くていいかもしれませんね。
また、「コンプリケーション」と呼ばれる、トラベルタイムやアニュアルカレンダーなど製造に高い技術を要する複雑機構が搭載された一大コレクションが存在しますが、レディースでも数は少ないながら健在。
前述のノーチラスなどにも搭載モデルがありますので、本格派の女性は一度手にとってみることをおすすめします。
まとめ
レディース高級時計の中でも頂点に君臨する、パテックフィリップをご紹介いたしました。
パテックフィリップのステータスや品格、品質は本当にすさまじいまでの威厳があります。そのため、ある程度の年齢・地位を迎えた大人の女性にこそ身に着けてほしい最高級ブランド。
難点を挙げるとすれば、やはり若干手に入れづらいこと。時計専門店でも常時レディース パテックフィリップを置いているお店は少ないかもしれません。
当店GINZA RASINでは、パテックフィリップの取扱いに力を入れております。
もちろんレディースラインも注力しておりますので、気になるモデルがありましたら是非一度お問合せください!
当記事の監修者
安 寧実(AN NINGSHI)
中国吉林省の出身で中国語と韓国語が母国語。
日本語学校で1年半日本語を勉強し、専門学校では英語を専攻。卒業後、羽田国際空港のロレックス正規店に勤務し、2018年7月からGINZA RASINで勤務。中国語、韓国語、日本語、英語の4か国語に精通。時計業界歴10年。