「ロレックス ヨットマスターのラグ裏に刻印が入っていたけど何か意味があるの?」
「ヨットマスターは仕様変更したの?」
先日入荷した「ヨットマスター116622 ブルー」のラグ裏に謎の刻印が刻まれていました。
突然出現した、ロレックス ラグ裏の刻印について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
この刻印はこれまでに見たことのない刻印であり、今後ロレックスの主要モデルに採用される可能性があります。
この記事ではロレックスのラグ裏に入った刻印について、GINZA RASINスタッフ監修のもと考察します。
画像付きで説明しますので、ロレックスに興味がある人はぜひ参考にしてください。
目次
刻印が刻まれていたのはスイス本国の個体
先日ヨットマスター116622の新品が2本入荷しましたが、1つは香港のギャランティー、もう1つはスイス本国のギャランティーです。
謎の刻印が刻まれていたのはスイス本国のギャランティーのみであり、香港のギャランティーには刻まれていませんでした。
高級時計における刻印は薄く彫り込まれたものが多いですが、今回ヨットマスターに刻まれていた刻印は「焼き印」のような立体感があります。
スイス本国で販売されている個体は他国で販売されている個体よりも早い段階で最新の仕様になるため、今回の仕入れではより最新の個体であるスイスギャランティーだけに刻印が刻まれていたのだと推測されます。
つまり「最新の仕様=刻印付き」の可能性があるわけです。
新しく刻まれた刻印の意味
刻印には「ste R」と刻まれていますが、おそらく「ステンレススティール」という意味なのではないかと推測されます。
ヨットマスター116622はステンレススティールケースが採用されているので、この刻印が刻まれている理由に合致します。
ただ、気になるには今後この刻印が全てのステンレススティールケースに採用されるかということです。
ディープシーのような特殊なモデルに特別な仕様が施されるのは頷けますが、ヨットマスター116622はロレックスの中では一般的なモデルです。
敢えてヨットマスター116622のみに採用したとは考えにくく、ステンレススティールモデル全般に採用された可能性が高いと予想しています。
レア個体になる可能性も?
今後一斉に刻印が施されるわけではない場合、この刻印自体がごく一部の個体のみにしか刻まれないレア個体である可能性もあります。
もしかしたらヨットマスター116622のみに実験的に刻んだ可能性もあるわけです。
ロレックス ヨットマスター ロレジウム 116622 ブルー
今はまだ推測の域を出ませんが、仮にヨットマスター116622だけの特徴だった場合、これまで目立ったレア個体が存在しなかったヨットマスターから待望のレア個体が誕生するかもしれません。
いずれにせよ2018年9月末の時点において、この刻印の詳細は不明です。
ステンレススティール全般に刻まれるのか、それともヨットマスター116622のみの特徴であるのか、はたまた別の意味合いを持つのか。
暫くの間はケース裏ラグに目を凝らす日々が続きそうです。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年