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南幸太朗, パネライ, その他

パネライ PAM00024の初期モデル 「ピカサブ」

最終更新日:

「パネライのピカサブってどんなモデル?」 
「パネライ PAM00024初期モデルの魅力や特長が知りたい」

パネライのダイバーズウォッチ PAM00024。

Aシリアルから存在し、2017年に後継機のPAM01024が出るまで20年近く販売されたロングセラーモデルです。

そんなPAM00024ですが、実は初期にしか見受けられないレアな個体が存在します。

それは「ピカサブ」ですが、その魅力や特長が知りたいという人は多いのではないでしょうか。

ピカサブには現行モデルにはないヴィンテージ感があり、似たようなのデザインとなるパネライにおいて豊かな個性を放っています。

この記事ではPAM0002初期モデルの魅力や特長について、一般的なモデルと比較しながら紹介します。

価格についても解説しますので、個性的なパネライをお探しの方はぜひ参考にしてください。

パネライ ルミノール サブマーシブル PAM00024

パネライ サブマーシブル PAM00024ってどんなモデル?

パネライ ルミノール サブマーシブル PAM00024

パネライ ルミノール サブマーシブル PAM00024

パネライのロングセラーモデル、PAM00024「ルミノール・サブマーシブル」。

44mmのステンレス製ケースに、5分ごとにドットを配置した逆回転防止機能付きベゼル。そして時間の読み取りの妨げにならないよう工夫された文字盤デザイン。ダイバーズウォッチとして完成されたそのフォルムはパネライファンのみならず、多くの時計ファンを魅了し続けてきました。

 

パネライ pam00024

元々パネライはイタリア海軍向けに時計の製造を行ってた事もあり、ダイバーズウォッチの製造技術にはすこぶる長けています。

ケース径44mm・厚み15mmというデカ厚設計であるにも関わらず、どこかスタイリッシュです。

 

パネライ pam00024

ヘアライン仕上げのベゼルと、ポリッシュ仕上げのケースは絶妙なコントラストを醸し出しています。

 

パネライ pam00024

ストラップは革ベルトではなく、ダイバーズウォッチらしくラバーストラップが採用されています。

PAM00024は年間生産数2500本と生産数が多く購入しやすいモデルでしたが、製造終了に近づいた2014年には年間約800本と1/3程度に減少しました。

自社ムーブメント移行に伴い、汎用機搭載モデルに比べ生産数は減少傾向にあるようです。

 

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 44.0mm
ムーブメント:OP III 自動巻き/Self-Winding
パワーリザーブ:約50時間
防水性:300m

 

パネライ サブマーシブル PAM00024 初期仕様 ピカサブ

パネライ ルミノール サブマーシブル PAM00024 ポリッシュベゼル

パネライ ルミノール サブマーシブル PAM00024 ポリッシュベゼル

1998年にSIHHでデビューしたpam00024はサブマーシブルの記念すべきファーストモデル。パネライのベーシックラインのなかで唯一、「回転ベゼル」を備えた時計です。

ルーツは1956年にエジプト海軍のために製造した軍用時計にあり、オリジナルモデルを改良・発展させることでPAM00024は製造されました。

そして、PAM00024の初期型である通称「ピカサブ」は特にオリジナルモデルに近い設計で作られています。

 

ピカサブは初期の数年間だけ製造されていたオールポリッシュ仕上げの「PAM00024」です。ベゼルがピカピカにポリッシュされていることから、今ではピカサブと呼ばれています。

また、ピカサブには目盛りが無い為、とてもシンプルなデザインとなっていることも特徴的です。

パネライ ルミノール サブマーシブル PAM00024

左:一般的なPAM00024 右:ピカサブ  

一般的なPAM00024と初期型ピカサブを比較してみると、同じモデルとは思えないほど雰囲気がちがうことが分かります。

ベゼルの仕上げ、質感、目盛りの有無。

さらにピカサブは「トリチウム夜光」がインデックスに採用されているため、全体的にヴィンテージな雰囲気です。

 

パネライ pam00024

左:一般的なPAM00024 右:ピカサブ  

正面から見比べても、ピカサブは一般的なPAM00024と全然雰囲気が異なります。初期型はダイバーズウォッチというよりは、ルミノールマリーナに近いシンプルな雰囲気があると思います。

 

ピカサブの価格について

時計好きにとって人気の高いピカサブですが、プレミア価格にはなっていません。

目盛りのあるPAM00024と比較しても相場は大した違いはなく、どちらも2018年12月の中古相場は約50万~60万円ほどです。

若干ピカサブの方が高いですが、あからさまな価格の違いはありません。

ちなみに初期型ピカサブはシリアルナンバーでいうとA番~C番までが該当します。市場に出回っているモデルはC番が最も多く、A番・B番はあまり見かけません。

 

例外はA番

A品番は今となっては大変貴重な存在であり、例外的に相場が高いです。B番・C番と比較すると市場の価値は約2倍違うといわれます。

ただ、製造数の少ないA番の多くは海外に流れてしまっているため、国内市場で出回るのは非常に稀です。

今後手に入れることがますます難しい一本となるのは間違いないでしょう。

 

最後に

初期型PAM00024、通称「ピカサブ」は1998年から2000年のわずか3年間だけ生産されたレア個体です。現行モデルにはないヴィンテージ感が魅力であり、どうしても似たり寄ったりのデザインとなるパネライにおいて豊かな個性を放ちます。

「人とは違うパネライを持ちたい」というパネライファン・時計愛好家の方にはうってつけではないでしょうか。

当記事の監修者

南 幸太朗(みなみ こうたろう)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ

学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。

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