「セイコー プロスペックスって何がすごいの?」
「セイコー プロスペックスのおすすめモデルと魅力が知りたい」
セイコーは「質実剛健」「ビジネスユースに強い」といったイメージがあるかもしれませんが、アウトドア派には断然プロスペックスがお勧め!
1965年に国産初のダイバーズウォッチとして誕生した「マリーンマスター」を皮切りに、本格ダイバーズウォッチ「ダイバー スキューバ」、山岳や極地などの過酷な環境下でも時刻確認に支障のない「ランドマスター」、全ての冒険家に捧げられた「フィールドマスター」など、多彩なシリーズ展開を行ってきました。
そんなセイコー プロスペックスのおすすめモデルと魅力が知りたいという人は多いのではないでしょうか。
セイコー プロスペックスは、デザインはもちろん異なりますが、どれもとにかくかっこよくて高性能で、みんな欲しくなってしまうという声が高いコレクションです。
この記事ではセイコー プロスペックスのおすすめモデルと魅力を、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。
コレクションごとに詳しく紹介しますので、セイコーウォッチの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
セイコー プロスペックスとは?
セイコーは数々のブランドを有しています。あるいは時計界随一と言っていいかもしれません。
世界初のGPSソーラーウォッチ「アストロン」。日本の伝統を活かした「プレサージュ」。リーズナブルなメカニカル「セイコー5」などなど・・・そして本項でご紹介する「プロスペックス」は、陸・海・空・走の4つのアウトドア・スポーツシーンに対応させた、一大スポーツコレクションとなります。
プロスペックスという名の通り、それぞれのフィールドでプロユースに特化した性能を誇っており、どんな過酷な条件下でも時計としての本質を発揮することにコレクションの主眼が置かれてきました。
どのモデルも高い実用性と確かな精度を約束しており、幅広い層―国・世代を超えて―から愛される人気ブランドとして君臨しています。
詳細をご紹介いたします。
始まりはダイバーズウォッチから
プロスペックスの原点は1965年に誕生したマリーンマスターにまで遡ります。同名のモデルは後述しますが現在も続いており、プロスペックスで一番人気。原点にして頂点、というやつですね。
1950~60年代、戦後の復興も進みつつあった日本ですが、時計産業においてはスイスを始めとした時計先進国に、追いつけ・追い越せの時代でした。
そんな中、「国産初のダイバーズウォッチを作りたい」との思いで誕生したのが、マリーンマスターです(ただしマリーンマスターの名前がシリーズとなったのは後年)。
本邦初のダイバーズウォッチであったにもかかわらず、初代から既に自動巻き×150m防水というハイスペック!翌1966年には4回にわたって南極観測隊越冬隊員の装備品として使用され、高い実用性を証明したというのだから、驚きを禁じえません。
※初代セイコー ダイバーズウォッチ(画像出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/news/20170323_01)
ちなみにセカンドモデルは映画『地獄の黙示録』にて、ベンジャミン・ウィラード大尉を演じたマーティン・シーンさんが作中で身に着けました。早い段階から世界的に高評価を獲得していたことがわかるエピソードと言えるでしょう。
その後もマリーンマスターは名だたる冒険家や探検家にも使用され、どんなに過酷な環境においても壊れることなく動き続けることで信頼を勝ち取ってゆくこととなりました。
さらにセイコーのすごいところは、初代ダイバーズウォッチで慢心しなかったこと。そのため着々とスペックアップを進めていき、1968年にはプロダイバーたちに向けた更なるプロフェッショナルモデルの製作に着手。開発チームを結成し、ついには国産初の300m防水&当時では世界最高水準ムーブメントとなるメカニカルハイビート(10振動)を搭載するという偉業を成し遂げました。
なお、華麗なるエピソードはまだ終わりません。
実は前述した開発チームは、実際のプロダイバーから「ダイビングに耐えられる造りではない(飽和潜水に耐えられない、ということ)」という指摘があって結成されたものです。そのため進化の手はその後も止まず、ついに世界最高峰のプロフェッショナルダイバーズウォッチ「6159-022」を1975年にローンチしました。そのスペックは600m防水・・・
当時既にロレックスから610m防水を誇るシードゥエラーが生み出されていたとは言え、国産ダイバーズの黎明からわずか10年ほどでこの偉業を成し遂げたセイコー技術の凄まじさよ!
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/special/historyofdiverswatches/
さらにその後、1978年には世界初の600m防水クォーツ式ダイバーズウォッチをリリース。
70年代には「走モデル-スーパーランナーズ」のルーツ、デジタルクオーツ0634の発表。1993年には命を賭けて極限に挑む冒険家に捧げるアドベンチャーウオッチとして「陸-ランドマスター」シリーズを開発するなど、プロユース向けの時計開発はセイコーの代名詞と呼ばれるほどに注目を浴びるようになりました。
現在では、このプロユース向けモデルたちを一括りにして「セイコープロスペックス」と呼ばれています。
世界中で高い評価を得るセイコー プロスペックス
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex
このような誕生秘話を持つセイコー プロスペックス。
今では世界中でプロスペックス=高性能スポーツウォッチというイメージが根付いています。
実際、世界的な国際見本市でもプロスペックス系の新作への注目度は高く、各国メディアも例年大きく報じてきました(もっとも、マリーンマスターが抜群の注目度を浴びる傾向にはありますが・・・)。
今では以下のような多彩なラインナップを持つに至っております。
海のマリーンマスター プロフェッショナル
深海のダイバースキューバ
アドベンチャーのランドマスター
サバイバルのフィールドマスター
登山用途のアルピニスト
その他生産終了モデルも入れると、かなりの豪華な顔ぶれとなります。
なお、日本ではあまり知られていないものもありますが、実はプロスペックスは海外では様々な「ニックネーム」を持っていることも愛されエピソードの一つ。
ロレックスの「ハルク」(グリーンサブマリーナのこと)や「バッドマン」(GMTマスターIIの青黒ベゼルのこと)のように、「ツナ缶」「タートル」「サムライ」「スモウ」など主に外観から名付けられた愛称を持ち、数ある国際ブランドの中でも、きわめて稀有な存在と言えるのではないでしょうか。
もちろんその人気は国内でも健在。芸能人や有名人の愛用者も多く、タレントのテリー伊藤さんやココリコ遠藤章造さん、加藤浩次さんなどが挙げられます。
それでは次項より、セイコー プロスペックスの代表的なシリーズと、お勧めモデルをご紹介いたします。
セイコー プロスペックス①マリンマスター プロフェッショナル
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex
マリーンマスター プロフェッショナルは世界最高峰の性能を備える真のダイバーズウォッチです。かつてはプロスペックス=マリーンマスター感がありましたが、シリーズが多様化するにつれてダイバーズラインとして認知されるようになりました。シリーズ名にも「プロフェッショナル」が付与され、よりプロユースに近づくこととなりました。
世界各国のプロダイバーから絶大な信頼を得ており、50年以上の歴史の中で培われたセイコー技術を凝縮した一本と言えるのではないでしょうか。
なお、現在リリースされているモデルは300m、600m、1000m防水のいずれかを有し、駆動方式は自動巻き、スプリングドライブ、クォーツ式がラインナップされています。
マリーンマスター プロフェッショナルの魅力
マリーンマスター プロフェッショナルの何よりの魅力。それは、外観にあるのではないでしょうか。
基幹モデルはRef.SBDX014ですが、この圧巻のデザイン、一目見たら絶対に忘れないように思います。
ダイナミックにケースを包む外胴プロテクタのデザインコードは、1978年に確立されたものとなります。
ちなみにその1978年誕生の個体が、前述した世界初のクォーツ式600m防水ウォッチです。同年、北極探検隊に運用されることとなりました。その後1986年に1000m防水にリファインして再リリースされ、現在のマリーンマスター プロフェッショナルの基盤が作られます。
このプロテクタは防水性・気密性を確保するために採用されたものとはなりますが、今ではマリーンマスター プロフェッショナルの大切なアイデンティティ。その寸胴っぷりから、「ツナ缶」の愛称でも知られています。
なお、あっと驚かされるのは見た目だけではありません。普通のメンズは40mm前後のケース径が多くなりますが、こちらのマリーンマスター プロフェッショナルに至っては50mm
!プロテクタを持たないツナ缶以外の派生モデルもありますが、そちらも直径44mmオーバーと、スタンダードで大きいことに変わりはありません。
ビジネスユースに使おうと思うと職場を選んでしまう感はありますが、一目でセイコーのプロスペックスを着けてる!とわかること。加えて強烈な個性を演出できることなど、間違いなくこのデザインで人気を集めていると言えるでしょう。
なお、後述するダイビングに特化した「ダイバーズ スキューバ」は飽和潜水が可能ですが、マリーンマスター プロフェッショナルでもモデルによっては対応しています。
マリーンマスター プロフェッショナルの価格帯
セイコー5やブライツなど、リーズナブルな製品も少なくない同社ですが、プロスペックスは比較的高価格帯に位置しております。
高い防水性を保つために非常に作り込まれていること。加えて高級スポーツウォッチらしく丁寧に外装が仕上げられていることなどから、どうしても製造コストがかかってしまうのでしょう。
そのためエントリーモデルにあたるクォーツ搭載機で定価12万円~、ハイスペックの高級機だと47万円台となり、中には手を出しづらい年齢の方もいらっしゃるでしょう。
しかしながらマリーンマスター プロフェッショナルの実機を触ってみると、これだけハイレベルの時計が50万円以下って、結構安いな、と思うのではないでしょうか。実際、10万円台~であれば20代の方でも無理がありませんし、「ワンランク上の高級時計を買いたい」という20代・30代の男性陣にとっても、30~40万円台の価格帯はちょうどよいものがあるでしょう。
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/marinemaster-professional
さらに言うと、よく「セイコーのネームバリューってどうなの?」「世間の評価って良いの?悪いの?」といった声を聞くことがありますが、もちろんセイコーの知名度は抜群。また、セイコーは価格帯的に20代・30代にお勧め、といったメディアを見かけることがありますが、実は何本も高級時計を所有しているような、40代・50代の通な方もセイコー愛用者は少なくありません。
ことマリーンマスター プロフェッショナルとなると、「本邦初のダイバーズウォッチ」「ツナ缶としてのデザインコード」など、時計を知っている方から見ると魅力的なポイントが満載。そのためイニシャルコストは高くとも、パフォーマンスは高い旨を明言しておきます。
プロスペックス マリーンマスター プロフェッショナル 人気・おすすめモデル
マリンマスター プロフェッショナル SBDB001
素材:ブライトチタン
ケースサイズ:直径45mm
駆動方式:スプリングドライブ
ムーブメント:5R66
防水性:600m
定価:495,000円
SBDB001の誕生は今から約10年前。国産ダイバーズ誕生40周年を記念して作られました。
ゼンマイのほどける力を動力源としながらも水晶からの正確な信号によって精度を制御するスプリングドライブを搭載し、圧倒的な精度を持つダイバーズウォッチとして大きな注目を集めたモデルです。
搭載ムーブメントは「5R66キャリバー」。
パワーリザーブインジケーター・24時間針・カレンダー連動時差修正機能を備えており、GMT機能を搭載しているため海外でのダイビングにも適しています。
また、24時間針は方位計としても活用でき、海中から浮上後、太陽の位置で方位を確認することも可能です。
さらにはスクリューバッグ+特殊パッキンにより600m飽和潜水機能を実現。
素材にステンレススティールよりも約40%軽量で、強度の高いブライトチタンを採用しているため、見た目よりも重みがありません。
定価は495,000円ですが、現在中古品であれば25万円前後で購入することができます。
マリーンマスター プロフェッショナル SBDX016
素材:チタン
ケースサイズ:直径52.4mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:8L35
防水性:1,000m
定価:432,000円
2015年に発売された”SBDX016″は国産ダイバーズウォッチ発売50周年の集大成となる新モデルです。外胴プロテクターの素材として「ジルコニアセラミックス」を採用し、さらに堅牢性を高めています。インデックスには、残光時間が従来品に比ベ約60%向上した新開発のルミブライトを用い、判読性を向上させました。
メンズ時計の標準的なケース径が40mm程なのに対し、SBDX016の直径は52.4mm。高級腕時計の中でも圧倒的な存在感を放ちます。厚みも15mm以上あり、日常使いを度外視したド迫力プロスペックダイバーズウォッチに仕上がっています。
バンドには従来のポリウレタンバンドから、耐久性が高く引張り強度が強い強化シリコン素材に変更。肌なじみのよさも同時に実現しています。
マリーンマスター 1968メカニカルタイバーズ 復刻デザイン SBEX007
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径44.8mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:8L35
防水性:300m
定価:594,000円
1968年、国産初の300m防水を実現し、かつ世界最高水準のハイビードムーブメントを搭載していたという伝説の名機のリバイバルがこちらです!2018年、誕生50周年を祝してリリースされました。
認性の高い、文字盤やベゼルの見た目もそのままに当時300mを実現した裏蓋の無いワンピースケースやシリコン素材のセイコーオリジナルデザイン、ピラミッドパターンを採用していることがミソです。
なお、ケース径はマリーンマスターらしく大きめですが、往年の名作らしく薄型設計がなされており、心地よい装着感を実現しております。
セイコーファンはもちろん、ヴィンテージ・アンティークなデザインがお好きな方は、ぜひ一度試して頂きたい逸品です。
セイコー プロスペックス②ダイバースキューバ
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/diverscuba
マリーンマスター プロフェッショナルと混同しがちですが、「ダイバー スキューバ」は実用的なダイバーズウォッチ、というコンセプトのもとに誕生したコレクションです。
そのためマリーンマスターほどのハイスペックさは持たないものの、一律で200m防水を持ち、飽和潜水が可能。デイリーユースには十分すぎるスペックですね。
搭載するムーブメントはメカニカル、キネティック(セイコーのクォーツラインの一つ)、ソーラー式。扱いやすいものが揃っていると言えるでしょう。ちなみにスプリングドライブはハイエンドムーブメントとなるため、中~高価格帯の
価格帯も比較的リーズナブルで、大体定価40,000円~120,000円といったプライスレンジとなるのも、初めて腕時計を購入する層にとっては嬉しいところ。
もちろん「実用的」「リーズナブル」とは言え、ダイバーズウォッチに必要な逆回転防止ベゼルやがっしりとしたケースなどはダイバー スキューバでも健在。そのためこちらも強烈な個性を有している、と言えるでしょう。
プロスペックス ダイバー スキューバ 人気・おすすめモデル
プロスペックス ダイバースキューバ 2000本限定 SBDX019
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径39.9mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:8L35
防水性:200m
定価:378,000円
近年、過去の名作のリバイバルが時計業界で流行っておりますが、こちらはその時流に乗り、セイコーから復刻された「ファーストダイバー」です。
前述したようにプロスペックスの歴史は1965年のダイバーズウォッチから始まりましたが、当時の意匠を忠実に再現したのがこちら。2017年に2,000本限定生産でリリースされましたが、発売後から爆破的な人気を博しました。
ちなみにセイコーの復刻も出えるは結構色々出ています。例えばマリーンマスター プロフェッショナルの項でご紹介したSBDX007しかり。そのいずれも高い人気を博しますが、こちらのSBDX019は中でも抜きんでている
画像を見ただけで、ヴィンテージ調が伝わってくるのではないでしょうか。
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/news/20170323_01
ヴィンテージな顔立ちの特徴の一つとして、「シンプルさ」「良い意味での武骨さ」が挙げられます。もともとセイコーはシンプルイズベストなデザインが多いですが、とりわけっこのSBDX019はそれが際立っていますね。
あえてツヤ消ししたケースやチョコ―ルグレー文字盤、ボックス型の風防など、本当に昔ながらのヴィンテージウォッチの良い風合いが出ていると思います。
一方で、スペックはもちろん現代風にリファインされています。
JIS規格に準拠したダイバーズウォッチであるのもさることながら、耐磁性能を確保。また、ダイバーズウォッチ専用のメカニカルムーブメントCal.8L35を搭載しており、優れた精度と信頼性を誇ります。
先程、ダイバー スキューバは実用的で価格帯もリーズナブルと申し上げましたが、こちらは忠実な復刻モデルということもあり定価は378,000円とお高め。加えて限定生産であったため市場になかなか出回っておらず、状態の良い個体であれば50万円前後の実勢相場を記録しております。
れでも「欲しい」という方が後を絶たず、時計好きが求めてさまよう時計の逸品となります。
セイコー プロスペックス③アルピニスト
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/alpinist
アルピニストは「安全に登山を楽しむ」という着想のもと、冒険家 三浦豪太氏監修により開発された登山用ソーラーデジタルウォッチです。
見た目はフィールドマスターのデジタルモデルに似ていますが、機能性が登山用に特化されています。
現在はプロスペックスのラインナップの一つに位置付けられ、アウトドアだけでなくオールシーンで扱える時計として注目されています。
出典:https://lamecaniquedesmontres.blogspot.com/2012/09/seiko-alpinist.html
アルピニストは1960年代初頭に生産された「ローレル アルピニスト」をベースに製造されたコレクションです。
1995年に登場した「SCVF009」により、その人気は確固たるモノになりました。
セイコーらしからぬ個性的なデザインに洗練されたディティール。プライス以上の価値を持つ時計として、近年評価を高めています。
ヴィンテージテイストを持つため、人と被らない時計をお探しの方におすすめです。
アルピニストの人気モデル① プロスペックス アルピニスト SBDC147
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/sbdc147
SBDC147は1959年に発売された初代モデルを現代デザインにリファインした新シリーズの一本。
端正なブラックダイヤルにヴィンテジージテイストのインデックスと針。アウトドアからビジネスまで幅広いシーンに対応可能です。
シンプルな見た目をしていますが、20気圧防水を備え、視認性も抜群です。
また、ムーブメントにCal.6R35を採用しており、70時間パワーリザーブの性能も有します。
国内価格は税込82,500円。機能性を考えれば非常にリーズナブルな価格です。
アルピニストの人気モデル② プロスペックス アルピニスト SBDC115
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/sbdc115
2020年に発売されたアルピニストのスタンダードモデル。
深みのある緑文字盤に金のインデックスを配した、これまでのアルピニストの伝統を受け継いだ新たなる定番モデルです。
2006年に展開された旧型モデルをベースにブラッシュアップが図られ、ムーブメントがより高性能にパワーアップしています。
インデックスの外周にはシンプルなハシゴ目盛りを採用。約70時間のパワーリザーブを持ち、実用性も抜群です。
アルピニストの人気モデル③ プロスペックス アルピニスト SBDC087
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/sbdc091
アルピニストのラインナップにおいて強い存在感を放つのがSBDC087。
内転リング式簡易方位計が搭載され、悪環境でも高い視認性が確保されます。
アウトドアに特化したモデルとなっており、針には特徴的なコブラ針を採用。10万円以下で買える手頃な価格から人気モデルに君臨しています。
セイコー プロスペックス④スピードタイマー
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/special/speedtimer/
スピードタイマーは、それまで不可能とされていた0.01秒単位の計時を実現した画期的なモデルです。
「セイコー プロスペックス」の新作として、2021年に開発され、以降人気を博しています。
1964年に開発された、国産初のクロノグラフ「クラウン クロノグラフ」からインスピレーションを得たヴィンテージデザインが特徴的で、計測機器と称される精密性が高い評価を得ています。
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/special/speedtimer/
スピードタイマーの魅力はデザインだけでなく、実用的な機能面にも秘められています。線ではなく点であしらわれたメモリ、視認性を高めるために長く設計された秒針、使用感に優れるプッシュボタンなど、細かなディティールにおいて実によく作り込まれています。
基盤ムーブメントとしてはメカニカルクロノグラフ「キャリバー8R46」を採用。精度や耐久性に関しても高い性能を誇ります。
スピードタイマーの人気モデル①スピードタイマー メカニカルクロノグラフ SBEC009
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/SBEP001
SBEC009はレトロなデザインが美しいスピードタイマーの顔ともいえるモデルです。
無駄のない計測機器のDNAを受けついだ端正な顔つきとディティールを持ち、操作性に優れたプッシャーと力強い印象を与えるリューズデザインに特徴があります。
ムーブメントにはプロスペックスシリーズとしては初となる横目インダイヤル仕様のCal.8R46を搭載。
ケースにはダイヤシールド加工を施し、防水性能も10気圧と抜群。実用性に関しても申し分ない一本です。
スピードタイマーの人気モデル② スピードタイマー ソーラークロノグラフ SBDL085
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/special/speedtimer/
駆動方式にソーラー充電を取り入れた、スピードタイマーの話題作。
流行りのパンダダイヤルにシックなタキメーター。カーブサファイアガラスを採用することで、レトロな印象を与えています。
横目クロノグラフ設計となっており、レーシーな顔立ちを持つことから20代30代から絶大な支持を集めています。
精度は平均月差±15秒と極めて高く、防水性能も10気圧と抜群。
耐久性にも優れるため、幅広いシーンでご愛用いただけます。
セイコー プロスペックス⑤ランドマスター プロフェッショナル
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex
ランドマスターは、プロスペックスの中でも「陸」にあたるシリーズです。80歳にしてエベレスト登頂を果たした三浦雄一郎氏の監修のもと、堂々ラインナップされた最高峰の実用時計と言っていいかもしれません。
誕生は1993年と比較的最近ですが、過酷な環境条件に耐える性能と信頼性を備えた本格アドベンチャーウオッチとして大人気。なお、リリースは「冒険家が待ち望んだ」というコピーとともに打ち出されました。今ではスポーツウォッチの定番といった立ち位置です。
なぜ「最高峰」かと言うと、セイコーのハイエンドモデルに採用されるスプリングドライブが搭載されている、ということが理由の一つに挙げられます(モデルによる)。加えてチタンなど機能性に特化した素材が使われていることもあり、プロスペックスの中では、マリーンマスタープロフェッショナル同様、やや高価格帯をカバーするシリーズとも言えます。
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/special/historyoflandmaster/
ちなみに発売当初は、AGSと呼ばれるムーブメントが用いられました。これは後のキネティックとなるのですが、「クォーツなのに腕の動きに合わせて、まるで自動巻きのように発電する」という革命的な新技術で、時計業界に大きな話題を呼び込んだものです。
現行はメカニカルまたはスプリングドライブの2ラインのみですが、限定モデルなど豊富に生み出されてきたシリーズでもあり、コレクターズアイテムとしても高い人気を博しています。
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/news/20180306-12418375825
2018年には新開発のメカニカルGMTムーブメントを搭載した数量限定モデルを発表し、話題を博しました。
20気圧防水仕様のチタンケースとアジャスター機能を備えたブレスレット。まさに過酷な環境に立ち向かう挑戦者たちに最適な一本に仕上がっています。
現在も進化を続けているコレクションであり、限定モデルにおいては一部価格高騰が見受けられるモデルも存在します。
プロスペックス ランドマスター プロフェッショナル 人気・おすすめモデル
プロスペック ランドマスター SBDB015
素材:チタン
ケースサイズ:直径43.7mm
駆動方式:スプリングドライブ
ムーブメント:5R66
防水性:100m
定価:378,000円
冒険家向けに作られた本格アドベンチャーウォッチ、「ランドマスター」コレクション。夜間や悪天候時でも見やすいよう視認性に配慮したフェイスと、登山中にロープ等が引っ掛かるのを防ぐため12時位置に配置されたリューズが特徴です。
ケースは迫力のある縦49.4mm × 横46.7mmという超大型ケース。どんな時計よりもタフな設計となっています。
また、一見重そうに見えますが、軽量チタン素材がケースに採用されているため 140g 程度の重さです。
冒険家・三浦雄一郎監修モデルであるSBDB015の価格は定価378,000円。並行店であれば30万前後で購入することができます。
プロスペックス ランドマスター SBDB007
素材:チタン(PVDコーティング)
ケースサイズ:直径42mm
駆動方式:スプリングドライブ
ムーブメント:5R66
防水性:100m
定価:399,000円
冒険家の三浦雄一郎氏と共同開発により誕生した2013年限定モデルです。リューズを12時方向に備え、スプリングドライブ5R66を搭載しています。
煌かしいスタイリッシュなブラック文字盤とPVDコーティングが施された軽量チタンケースが魅力的な300本限定モデルです。
基本的な性能は先ほどご紹介したSBDB015とほぼ同等です。ただ、インデックスやGMT針に使われるに赤色が使われており、ブラック色のケースと豊かなコントラストを生んでいます。
定価は399,000円。
SBDB015よりも約2万円ほど高い価格設定です。
プロスペックス ランドマスター サウスポール セラミック SBCW023
素材:チタン×セラミック
ケースサイズ:直径41mm
駆動方式:キネティック
防水性:100m
定価:399,000円
1999年800本限定で販売された「ランドマスター サウスポール」。冒険家大場満郎氏が世界で初めて北極海単独徒歩横断に成功したことを記念して作られました。製造されてからもうすぐ20年を迎えるモデルですが、現在その希少価値の高さから注目が集まっています。
ケース直径は日常使いに最適な41.0mm。現行モデルよりも控えめなサイズ感で作られています。
素材にチタンが採用されていることから時計の重量が軽く、簡易方位計として使用されるベゼルは、万が一の破損を避けるために強度の高いセラミックを使用しています。
実用性・デザイン性ともに申し分なく、非常にポテンシャルが高いモデルです。
ムーブメントには自動巻機構で発電するクォーツ・ムーブ『キネティック』を搭載しています。市場に出回ることは稀ですが、中古相場が10万円台とかなりお得な価格となっていることも魅力的です。
セイコー プロスペックス⑥フィールドマスター
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/fieldmaster
陸の名作はランドマスターだけではありません。独創的技術とアイデアを具現化した冒険家に捧げるサバイバルウォッチ「フィールドマスター」もファンから絶大な人気を誇ります。
「デジタルモデル」と「アナログモデル」の2種類が存在し、いずれもアウトドアウォッチとして常に需要があります。
マリンマスターと同じく外胴プロテクター構造が採用されており、耐久性も抜群です。
厚みがなくケースサイズも小さめな設計になっているため、細身の男性からも支持を集めています。
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/fieldmaster
タフネスに優れることで有名なフィールドマスターですが、文字盤デザインも特徴的なユニークです。
セイコーの歴史的名作からインスパイアされた針の形状やアラビア数字のフォント。
カウントダウン機能つきの回転式ベゼルを採用することで、他のモデルにはない強い個性を演出します。
ベルトの種類も豊富に存在し、カジュアルなカーキ、シックなベージュ、万能なブラックと、好みに合わせた時計選びを行うことができます。
フィールドマスターの人気モデル① フィールドマスター SBEP001
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/SBEP001
セイコーの70年代の2つのヒストリカルモデルからインスパイアされたデザインが特徴的なアウトドア向けの一本。
LOWERCASE プロデュースのセイコーであり、実用性重視のプロスペックスの中ではとりわけデザイン性に優れるモデルです。
耐衝撃性を高める独自の外胴プロテクター構造を採用した20気圧防水ケースに、電池交換を必要としないソーラームーブメント。
200m防水性能も有しているため、多少ラフに扱ったとしても壊れることはありません。
フィールドマスターの人気モデル② フィールドマスター SBDJ029
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/SBDJ029
LOWERCASEクリエイティブディレクター梶原由景氏監修モデル。
ヴィンテージ感溢れる個性的な文字盤を持ち、これぞアウトドアと言わんばかりの存在感を放つカーキカラーのナイロンベルトを備えています。
ムーブメントにはソーラーV157を搭載。スクリューバックによる200m防水性能も健在です。
デジタル時計では味気ない!という方は是非、こちらのモデルも検討されてはいかがでしょうか?
セイコー プロスペックス⑦スカイ プロフェッショナル
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex
計器感溢れる精緻なデザインが男心をくすぐるパイロットウォッチです。プロフェッショナルユース向けに作られていますが、どんなシーンでも活躍するユーティリティモデルとして製造されています。
航空計測用円形計算尺付き回転ベゼルにクロノグラフを備え、プロフェッショナルツールとしてはもちろんのこと、ファッションアイテムとしても使えます。
価格に関してもリーズナブルな価格帯のモデルが多く、時計初心者にもおすすめです。
人気モデル スカイ SBDL029
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/SBDL029
スカイプロフェッショナルは航空機コックピットの操縦席を想起させる縦目3カウンターインダイヤルと、簡単な操作で速度や燃費といった複雑な計算ができる「航空計算尺」を装備したパイロットクロノグラフです。
光を電気エネルギーに変換するソーラー時計であるため、電池を変える必要がありません。
12時位置に1/5秒計測60分計のストップウォッチ機能、6時位置にアラーム機能、9時位置にスモールセコンド、3時位置に日付窓を備え、豊かな実用性を兼ね備えます。
ちなみに定価は40,000+税。高性能の割にリーズナブルな価格です。
人気モデル スカイ SSC609P1
こちらは日本国内では発売されていない海外限定のスカイ プロフェッショナル。基本的な性能はSBDL029と同等ですが、SSC609P1には美しいブルーカラーの文字盤が採用されています。
また、それに伴いベゼルもブルーカラーに変更されており、爽やかな印象にドレスチェンジされています。
現在のプロスペックスにおいて、スカイシリーズのラインナップはSBDL029と海外限定のカラーバリエーションモデルのみです。
他のシリーズと比較すると少ないため、今後のラインナップに否応なしに期待が集まります。
セイコー プロスペックス⑧スーパーランナーズ プロフェッショナル
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex
スーパーランナーズは3D加速度センサーやターゲットタイマー機能など、多彩な機能を搭載したビギナーからトップアスリートまでの全ランナーをサポートするランニングウォッチです。
他の3つのコレクションとは異なり、ラインナップはデジタル式が並びます。
現行モデルにおいてはソーラー充電機能を搭載したモデルが数多くラインナップされ、実用性がさらに向上しました。
プロスペックの中では定価が抑えられたおり、どのモデルも1万円〜2万円のモデルが多いです。
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/news/20190606-44625459752
また、スーパーランナーズは限定モデルも多数発売されています。
2018年にはセイコーの社員アスリートである山縣亮太、福島千里とコラボレートした限定ランニングウオッチ2機種が発売され、話題を生みました。
フィット性に優れたストレスフリーな装着感を持つため、アスリートだけなくスポーツ好きの方からの評価が高いです。
人気モデル スーパーランナーズ SBDH015
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/SBDH015
スーパーランナーズSBDH015は高性能ランニングウォッチです。目標を設定しトレーニングを充実させるターゲットタイマー機能、走行距離と現在のペースをリアルタイム表示する3D加速度センサー、その他各種のデータを表示する多彩な機能を搭載しています。
また、ランナーの事を第一に考えているため、重量46.0gと非常に軽い設計で作られていることも見逃せないポイント。
定価は14,000円+税と非常にリーズナブルな価格となっています。
新作モデル スーパーランナーズ SBEF045
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/SBEF045
2018年12月に満を持して発売されたスーパーランナーズの新作モデル。薄さ・軽さを追求したプラスチックケースは歴代最薄となりました。
その軽さはなんと41.0g。長時間着用しても全く気になりません。
また、シリコンのような柔らかさと、シリコンを上回る引き裂き強度を兼ね備えた薄型ポリウレタンバンドを採用することで、これまでにない豊かな装着感が実現されています。
定価は定番モデルSBDH015より1000円高い15,000円+税。機能性を考えれば破格なお値段にも思えます。
新作モデル SBEF050 東京マラソン2019 記念限定モデル
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東京マラソン2019の開催を記念して作られた限定モデル「SBEF050」。限定1,000本しかこの世に存在しないレアモデルです。SBEF045をベースにピンクゴールドカラーメッキが施されています。
41.0gという超軽量時計であり、裏蓋にはTOKYO2019の刻印が刻まれています。
出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/SBEF050
こちらのモデルの定価は16,000円+税。
少しでもレアなモデルが欲しい方にオススメです。
まとめ
「海・空・陸・走」。セイコープロスペックスは各分野のプロフェッショナルの為に作られたプロユースモデルです。
マリンマスターの防水性はまさに最強といえ、ランドマスターのタフさは冒険家が身に着ける時計としてはこれ以上ない実用性を誇ります。
価格もリーズナブルなモデルが多く、プロスペックスはプロフェッショナルのみならず、アウトドアがお好きな方にも最適です。
是非この機会に一度ご検討くださいませ!
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年