「ロレックス ヨットマスター116622って何処の部分がプラチナなの?」
「ステンレスとプラチナのコンビってどういうこと?」
ロレックス ヨットマスターの一番人気116622。
ステンレスとプラチナのコンビになりますが、何処がプラチナなのか知りたいという人は多いのではないでしょうか。
ヨットマスター116622はベゼルの部分がプラチナ素材です。
この記事ではヨットマスター116622のプラチナ部分について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
116622のバリエーションも紹介しますので、ロレックスの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
ヨットマスター 116622のプラチナってどこに使われているのか?
ヨットマスター116622はブレスレットやケースはステンレススティールが使われています。
では、どこにプラチナが使われているか?
それはベゼルとダイヤルです。
プラチナベゼルについて
116622をよく見ると、ベゼルだけ色味が若干違うことが分かるはずです。
ただしプラチナベゼルといっても、全てがプラチナではありません。
実はベゼルのフチはステンレススティールとなっています。
尚、ブレスレットの真ん中のコマもプラチナだと思われている方がいますが、残念ながらプラチナではありません。
プラチナダイヤルについて
116622はベゼルだけでなく、ダイヤルにもプラチナが使用されています。
ダイヤルをよく見ると独特の光沢感があることが分かると思います。
ただ、ブルーダイヤルだけはダイヤルにプラチナが使用されていません。
プラチナダイヤルではないことから、他のバリエーションよりも価値が低いと思われる方もいますが、ブルーダイヤルの価値は低くなく、寧ろヨットマスターのコンセプトにピッタリ合う爽やかな雰囲気から人気を博し続けています。
そもそもプラチナってどんな金属?
白い光沢(銀色)を持つ金属として存在しているプラチナは、科学的に非常に安定している金属で「アレルギー発生率が低い」金属です。
また、長年常用をしていても変色を起こしにく、錆びも発生しません。
これらの優れた性質から、高級金属としての装飾品や時計に多く利用されています。
ちなみにプラチナにはゴールドと同じく純度があり、Pt 900(プラチナ90% パラジウム10%)、Pt 950(プラチナ98% ルテニウム2%)、Pt1000(Pt1000は100%を意味するが実際の純度は99.9%。)の3種類が貴金属としては一般的に扱われています。
ただ、pt1000は他の2つのプラチナよりも強度が低いため、時計素材としてはpt900もしくはpt950が使われることが多いです。
圧倒的な希少価値
あらゆる金属において、とりわけプラチナは希少価値の高い金属として知られています。
プラチナは1トンの原鉱石からたった3gしか取れない希少価値の高い金属です。南アフリカ共和国などの限られた地域でしか産出されず、ゴールドの1/30の量ほどしかありません。
これだけでもプラチナが如何に貴重なモノであるかどうかが分かるはずです。
また、プラチナはゴールドに比べ地金になるまでの時間が長いことでも知られています。ゴールドは約1週間で地金に加工することができますが、プラチナは約8週間ほど加工に時間がかかります。
希少価値が高い金属である上に、膨大な手間と時間がかかる。
そんなプラチナが使われた116622は実に贅沢なモデルなのです。
ヨットマスター 116622のバリエーション
最後にこの記事の締めくくりとして、ヨットマスター116622のラインナップを紹介します。
どのモデルも幅広い層から支持を受ける人気モデルなので、この機会に是非覚えておきましょう!
ヨットマスター 116622 シルバー
プラチナならではの魅力を堪能できる116622シルバー。デザインに統一感があり、どなたでも使いやすい一本です。しかしながら、2016年にダークロジウムダイヤルが発売されると同時に製造終了。今は現行モデルのラインナップから外れています。とはいえ人気は未だに衰えておらず、シルバー文字盤を探している方は非常に多いです。
ヨットマスター 116622 ブルー
2012年に発売されたブルーダイアルを備えたヨットマスター116622。旧作に対しプラチナ製のベゼルが一新されており、120個もの刻みとトリゴナル・スプリングにより両方向へよりスムーズな回転が可能になりました。インデックスと針にはクロマライトを採用。長時間の発光が確保されています。
ヨットマスター 116622 ダークロジウム
バーゼルワールド2016で発表された新色のヨットマスター 116622。ダークロジウムダイヤルを備え、トレンドのブルーを差し色に使用しています。ムーブメントにはクロノメーター認定のCal.3135を搭載。ブレスレットとクラスプに改良が加えられ、実用性と質感が向上しています。3色の中では最も人気のあるモデルです。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年