WEBマガジン, 南幸太朗, ラグジュアリーモデル特集, ロレックス, パテックフィリップ, オメガ, オーデマピゲ, ランゲ&ゾーネ
金投資がアツい今。買っておきたい金製腕時計~ロレックス,パテックフィリップなど~
最終更新日:
「金の相場って上がっているの?」
「金製腕時計の投資について知りたい」
多少の上下はあるものの、ここ20年ほど、金相場は右肩上がりを続けています。
2019年に入ってからは相場や各国での需要の高さがさらに顕著になっており、「金投資」というワードが注目を浴びてきました。
金投資は株などと異なり、大きな損をしづらい,世界共通で価値を持つといった、手の出しやすさも魅力ですね。
しかしながらインゴットなどの地金を手元に置くのは怖い・難しそうといった気持ちから、躊躇してしまう方もいらっしゃるでしょう。
そんな今、金製腕時計の投資について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
地金と違って腕時計としても楽しめますし、上手くいけば金素材としてではなく、腕時計として価値が爆上げする可能性もあるでしょう。
この記事では金製腕時計から金投資を始める方に向けて買っておきたい有名ブランドを、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。
金製腕時計を選ぶ際のポイントや注意点も解説しますので、高級腕時計の投資をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
金投資とは?金相場の上下はどう決まる?
「金の価値」は歴史的に、そして世界共通で認識されています。
日本でも「黄金時代」「金言(きんげん)」など、「極上のもの」を指すのに金を用いてきたことからも、価値あるものであり続けてきたことがわかりますね。
しかしながら「投資」となると、相場の上げ下げがある、ということになります。
つまり、「相場が下がった時に買い」で、「相場が上がった時に売り」ということ。そう、金にも相場が存在します。
株のようにアップダウンの激しいものではありません。
また、相場を決定する要素は、ある会社の業績や、国内需要だけに留まりません。
金が相場を上げるのは、以下のような時になります。
①世界情勢が悪化した時
②地政学リスクが高まった時
③世界各国での需要が高まった時
「有事の金」「安全資産の金」という言葉を聞いたことがありませんか?
冒頭で金は「長い歴史の中で」「世界共通の」価値を持つ、と述べましたが、そこが金の魅力。つまり、全世界共通で価値が落ちないため、リスクが高まった時こそみんなが買いに走り、需要集中。相場を上げてくるのです。
また、金は錆びづらく耐蝕に強いことも、金の価値が落ちないことの要因の一つです。
日本は円という強い通貨を持つためあまりピンとこないかもしれませんが、2008年のリーマンショックやそれに続くギリシャ経済危機により、ドルやユーロの信頼性が驚くほど低下しました。
これは地政学リスクにも言えること。
地政学リスクとは、ある特定の地域が紛争やテロなど政治・軍事的に情勢悪化した時、その地域に関連した別の複数の地域に影響を及ぼすことです。
今なら、米中対立や日本の近隣諸国との外交問題などが挙げられます。
こういったリスクが高まった時、金は買いに走られるのです。
そうして③で取り上げた世界各国での需要の高まりに繋がるのですが、これは個人のみならず「国」の金保有も関係しています。
そう、各国中央銀行もまた、世界情勢や地政学リスクによって金の確保を積極的に進め、それに伴い需要上昇。金はさらに相場を上げる、という構図になります。
こういう理由で今、金は過去最高と呼んでいい上げ幅を記録しており、日本国内でも改めて金投資が注目されているのです。
なお、国内の金価格は、円/ドル為替相場も関わってきます。
金の国際価格はドル建てであるためです。
円安ドル高になると国内での金価格は上昇し、円高ドル安となると下落します。
今、金製腕時計での金投資をお勧めしたい4個の理由
金価格が右肩上がりを続ける現状。今後も、この動向は続くと見られています。
また、日本国内でも「投資」への注目度が高まり、貯蓄から投資の時代へと変遷していますね。
そこで、金投資への初めの一歩として、金製腕時計を購入してみませんか?
お勧めする理由をご紹介いたします。
理由①時計の価値がなくなっても金価格が暴落しない限り資産回収が可能
金投資はインゴットなどの地金だけが対象ではありません。
腕時計やジュエリー,文具や楽器、そしてパソコンなどの電子部品に使われる金もまた価値を持ちます。
純金は軟らかすぎるため、硬度や加工性を調整することを目的に、銀や銅などと合金することが一般的です。
しかしながら金は他元素と化合しないので、鋳つぶせば金だけを取り出すことが可能となります。つまり、欠けていようが折れていようが汚れていようが、金そのものの価値は変わらない、ということになります。
もちろん腕時計も、価値を持ち続ける資産のうちの一つとして語られます。
機械式などはメンテンナンスをすればずっと使い続けていくことができるためです。
しかしながら修理不可能になってしまうなど、時計としての価値がなくなってしまう可能性はゼロではありません。
そこで、金を含有している個体を選択すれば、金素材の分は資産回収ができる、という算段です。
金素材の価値は、前述の相場に加え、その個体に金がどれくらい含まれているか(含有量)で決定します。
K18とかK14といった、純度(含有率のこと。品位とも言う)での表記が一般的ですが、K18は金が75%、K14は58.5%となります。
高級腕時計であれば、K18が一般的となりますし、価値のみならず見た目の美しさを考慮すればK18の商品をお選びいただくことをお勧めします。
ちなみにピンクゴールドとかイエローゴールドとかカラーリングによって種類がありますが、これは合金の配合を変えることによって異なる色味を出したものです。金の価値には影響しません。
理由②腕時計そのものの価値が上がる可能性もある
腕時計自体が、投資の対象となることをご存知でしょうか。
これは何も金やプラチナなど、高級素材を使ったモデルに限りません。
ロレックスやパテックフィリップ、オーデマピゲなど、ステンレス製モデルが定価を大幅に上回る高騰を遂げています。
つまり、金製腕時計と言うのは金素材そのものの価値に加えて、腕時計自体が価格高騰するかもしれない、というポテンシャルを秘めているのです。
理由①でもご説明したように、時計の中でも機械式はメンテナンスをすればずっと使い続けていける個体がほとんどですので、「資産」としての資格は申し分ありません。
もちろん人気・有名ブランドだからと言って、必ずしも価格が上がるわけではありません。
爆上げともなると、一部のブランドの一部のモデルに留まります。
しかしながら売却時に、購入価格を取り戻すとまではいかなくても、ある程度の資産回収ができるのは腕時計ならでは。これは、同じブランド品であるバッグや靴。そして同じ精密機器であるパソコンやカメラなどではめったに見られない現象です。
そんな時計としての値上がりに期待しつつ、金製モデルに狙いを定めてみましょう。
理由③長期保有が前提のため大損することは少ない
金が「安全資産」と言われる理由は、価格が暴落しづらいと言われていることです。
もちろん多少の上下はあります。世界的な需要によって相場は決まります。
しかしながら、大幅なアップダウンは少ないでしょう。
そのため、株のように短期投資というよりも、いったん保有したら長期間保有することが前提となります。
実際、金の売却時の課税は、保有期間が5年を超えると優遇されるようになります。
つまり、どうしも現金が必要、と言う時以外は、相場を下げている時に売りさえしなければ、大損することはないのです。
時計も同じように長期保有が前提です。
時計を売る時は相場ももちろん大切ですが、「別の時計が欲しくなったからその資金調達に」「使わなくなったから」といったタイミングが多いでしょう。
そのため、「相場が大幅に下落した時」でさえなければ、大損するというリスクはありません。
こういったローリスクは、投資に興味を持ち始めた方や、時計の購入を考えているけどどうせなら価値の落ちない時計が欲しい、といった、ライトな投資家向けの投資スタイルと言えます。
理由④オシャレでラグジュアリーなファッションアイテムとしても楽しめる
腕時計が投資として注目を浴びている大きな理由は、その「趣味性の高さ」にあるでしょう。
金庫などで保管するインゴットと異なり、実際に身に着けたり時間を確認したりと、ファッションや日用品として有意義に楽しむことが可能です。
つまり、例えイニシャルコストを上回るような資金回収ができなかったとしても、「時計として使い倒した」のであれば損をしたとは言えません。
もちろん購入価格は金そのものの価格に加え、ブランドバリューやコストを上乗せした金額となります。
そのため購入価格を上回る利益を得た、というのは一部に留まりますが、「時計として楽しんで売る」「金相場が上がったから売る」「腕時計としての価値が出たから売る」と、売り時を上手に売れば、どう転んでも損した感は非常に少ないでしょう。
なお、高級腕時計のステンレスモデルで、値段が付きやすいものはある程度ブランドが決まっています。
でも、金製なら金素材そのものの価値は変わらないので、腕時計の値上がりに期待しないのであればお好きなブランドを選べばいいでしょう。
好みの一本を選びという楽しみにもつながりますね。
金投資のために金製腕時計を購入する人が気をつけたいこと
初めて金投資や腕時計投資に手を出す方にありがちな誤解や、気をつけるべきポイントをご紹介いたします。
①金に利息はつかない。配当もない。
よくある誤解と気をつけるポイントはここ!
金は株などとは異なり、利息もなければ配当などはありません。
金投資はいわば「保険」の側面が強いです。
会社の業績や国内景気によってアップダウンはしない代わりに、上がった時に売らなければ利益や恩恵を手にすることはありません。
一方で有事の際に資産となる、といったところが注目されているため、資産として高い注目を浴びているのです。
もちろん、だからこそ趣味性の高い腕時計は「初めての投資」としてお勧めできます。
普段は時計として楽しみ、何かあった時に売ることもできる。そういった意味では地金と異なり、「利益」「恩恵」に預かれやすいですね。
②地金と違って売却時の価格が購入価格を上回るのは一部モデルのみ
定価3,574,800円のところ、新品買取価格が3,800,000円を記録するYG製デイトナ116508(当店キャンペーン価格/2019年3月現在)
先ほども触れましたが、腕時計の価格にはブランドバリューや製造コストなどが上乗せされており、素材だけの価格ではありません。
そのため、いくら金相場が右肩上がりだと言っても、購入価格を上回るというのは、そう多くはありません。
しかしながらロレックスのデイトナやパテックフィリップのノーチラスのように、時計そのものの需要が高まり相場を大きく上げた場合はこの限りではないでしょう。
購入価格を上回る利益も夢ではないと言えます。
③需要あっての価格高騰。なるべく人気・有名ブランドのモデルを選択しよう
先ほど「金そのものの価値だけ見るなら、ブランドやモデルはある程度自由に選べる」というお話をいたしました。
「でも、時計の値上がりにも期待したい!」そんな方々はなるべく人気・有名ブランドのモデルを選択することをお勧めいたします。
やはり需要あっての相場上昇。あまりにコアなブランドだと、国内の買取店ではブランド価値を理解されない、といったデメリットにも繋がってしまいます。
また、人気があると言っても、一過性ではなく長年愛され続けている定番ブランドをお選びください。
ロレックスやパテックフィリップ、オーデマピゲやランゲ&ゾーネなどが良い例となります。
金製のお勧めモデルは後述しますので、ぜひご参考にしてください。
④金メッキはほとんど金の価値はない
「金メッキも金でしょ?」と言ったご質問をいただくことがあります。
確かに金メッキは、ある金属の表面に金を電着させています。
しかしながら使われている金は非常に微量。そのため、金素材としての価格はほとんど評価されません。
もちろん金メッキは金の輝きや美しさを時計に添えてくれる大切な装飾技法です。
金の魅力を安価に味わえるとあって、非常に人気が高くなります。
しかしながら、「投資」として時計を買うのであれば、金メッキモデルはお勧めできません。
ちなみに金メッキの見分け方は、刻印や仕様書などにGP(ゴールドプレート),GF(ゴールドフィールド。金張りのことで、厳密にはメッキとは異なる)などと書いてあることが多くなります。
⑤買ったらほったらかしではなく、メンテナンスをしよう
投資に本腰を入れている方々の中には、腕時計を購入した後、保護シールなどを剥がさずそのまま保管し売りに出す、といった方もいらっしゃいます。
もちろん「新品」「未使用品」として売却できる可能性が高くなるため、それはそれでアリ。
しかしながら、こういったガチ勢でないのであれば、やはり腕時計は身に着けて楽しんでいただきたいな、と思います。
そもそも、一部のモデルを除き、買ったものをそのまま売っても利益が出るとは限りません。
であれば、時計として楽しんで使い倒して、「別の時計が欲しい」「どうしても現金が必要になった」という時に売るようにしたいですね。
また、時計としての価値を守りたいなら、メンテナンスは必須。
オーバーホールはもちろん、動かさないままタンスの肥やしにしてしまうと、内部の油が固着して劣化の原因となります。
例え普段は使っていなくとも、定期的にゼンマイを巻いたりワインディングマシーンにセットしたりしましょう。
⑥紛失・盗難に要注意!
当然ですが、紛失や盗難には気をつけましょう。
そのまま戻ってこなければ、利益も何もありません。
インゴットであれば金庫に保管する,純金積立をする,といった形で手元に金地金を置いてもそうでなくても、ある程度のリスク回避ができますが、腕時計は持ち歩くもの。
海外などでは金製の高級腕時計を着けていると、腕ごと持ってかれるなんて話も聞きます。
金製腕時計の管理にはお気をつけください。
金投資がアツい今!買っておきたい金製腕時計ブランド5選
実際に金投資の手始めとして、どの金製腕時計を選べばいいのでしょうか?
基本的には、人気ブランドから選ぶのが無難かな、と思います。
また、K14よりもK18の金純度を持った製品を選択するようにしましょう。
金の素材の価値が高いことはもちろん、輝きがやはり金由来の、本当に美しいものとなります。
以上の観点から、お勧め金製腕時計を製造するブランドを5個厳選してみました!
ぜひご参考にしてくださいね。
ロレックス
腕時計投資対象としてNo.1のロレックス。
時計としての価値はもちろん、質の高い素材を使用していることでも有名です。
もちろん金もご多分に漏れず。K18の高い純度に加え、独自の合金配合を行うことで他にはない美しく味わい深い色味や、さらに高い耐蝕性・耐久性を獲得しているのです。
先ほど「金は錆びない」と解説しましたが、ここに銅などが多く配合されると変色の可能性が出てきます。
人気のピンクゴールドは銅の含有量が高くなるため、このリスクは高まります。
しかしながらロレックスは2005年、ピンクゴールドのこういった弱点を克服したエバーローズゴールドという素材を開発しました。
これはロレックスの技術力の一端に過ぎませんが、質の高い素材を使っていることは間違いありません。
このエバーローズゴールドは色調自体の人気も高く、デイトナや2018年の新作GMTマスターIIで同素材が使われたモデルは、今でも非常に高い相場を記録していますし、何よりまるでジュエリーのような美しさがありますね。
エバーローズゴールド製デイトナ 116505/SS×エバーローズゴールド製 GMTマスターII 126711CHNR
王道のイエローゴールドやホワイトゴールドモデルも高い人気です。
イエローゴールド製デイトナ 116518LN / ホワイトゴールド製GMTマスターII 116719BLRO
また、ロレックスのスポーツモデルは現在でかなり高値で手を出しづらい・・・という方は、ぜひデイトジャストをご選択ください!
スポーツロレックスほどの高騰はありませんが、ロレックスらしい高い技術力を惜しげもなく投入されているので、ロレックスの時計として十二分にお楽しみいただくことができます。
中古市場も潤沢ですので、比較的安い値段で手に入れられる商品が多いところも嬉しいですね。
時計としても優秀で、K18と金の含有量も豊富。
金投資としても腕時計投資としても、弱点はどこにも見当たらないのがロレックスと言えるでしょう。
②パテックフィリップ
オーデマピゲ,ヴァシュロンコンスタンタンと並んで世界三大腕時計ブランドに名を連ねるパテックフィリップ。その御三家の中でも頭一つ抜きんでており、世界最高峰と言って過言ではありません。
創業から今年2019年でちょうど180年。
その長い伝統に裏打ちされた技術力、そして他の追随を許さない風格から、投資と言うより「資産」「家宝」としても語られます。
そんなパテックフィリップの今最も熱いモデルはノーチラスです。
ステンレス製の5711/1Aの青文字盤は、ステンレスであるにもかかわらず相場は700万円超え。当店の買取サロンでは、約450万円~買取をさせていただいております(2019年3月現在)。ちなみに定価は定価は3,326,400円です。
ただ、現在の相場を上げているのはステンレス製スポーツモデルが中心です。
そのため、本来ステンレス製より価格の高い金製モデルが、そんなに変わりのない相場で売買されている、という現状があります(モデルによる)。
また、カラトラバやゴンドーロといったドレスウォッチであれば、ロレックスのデイトジャスト同様にスポーツモデルほど大きく高騰はしておりません。
金投資は「有事の際のリスクヘッジ」といった側面があります。そのため、既に高額すぎるモデルを選んでしまって今の生活がきつくなってしまうようでは本末転倒です。予算が厳しい場合は、こういった需要が高まり切っていないモデルを狙うようにしましょう。
そうは言っても天下のパテックフィリップ。価格はどうしても他ブランドと比べて非常に高くなるので、お財布と相談しつつ購入に踏み切りましょう。
③オーデマピゲ
ピンクゴールド製ロイヤルオーク 26120OR.OO.D088CR.01
パテクフィリップと並んで御三家の一角を成すのがこちらのオーデマピゲです。
今でこそノーチラスが有名ですが、高級時計ブランドとして世界で初めてステンレスを使用したスポーツモデルを世に輩出し、「ラグジュアリースポーツ」という概念を生み出した、時計史にとって意義深いブランドでもあります。
その歴史的なスポーツモデルがロイヤルオークです。
こちらも、大変な高値を記録中。しかも、まだまだ天井を見せない先高感はロレックスやパテックフィリップと並んで、目を見張るものがあります。
一方でミレネリーなど定番を外したドレス系モデルは、決して安いとは言えませんが、時計そのものの価値や素材の良さを考慮すれば、まだコストパフォーマンス高く購入できるモデルのうちの一つです。
15352OR.OO.D093CR.01 / 15350OR.OO.D093CR.01
ロレックスやパテックフィリップにも言えることですが、歴史のあるブランドは中古市場がしっかりと確立されています。
そのため、信頼できる時計店で上質な中古品を選べば、金製モデルでも安く手に入り、しかも時計の価値もなかなか落ちません。
金そのものの価値は変わらないので、「新品は価格が高いな」と感じたら中古からお選びいただくのも一つの手でしょう。
なお、人気モデルは中古であっても新品定価を大きく上回る価格で販売されていることがほとんどとなりますので、気をつけましょう。
④オメガ
あまりイメージがないかもしれませんが、オメガも質の高いK18モデルを定期的にラインナップに加えています。
近年ではレディースを中心にラグジュアリーラインを強化しており、デ・ヴィルやスピードマスター,コンステレーションなどでオシャレな金製腕時計が目立ちます。
スピードマスターはプロフェッショナル(ムーンウォッチ311.30.42.30.01.006)が一番人気となりますが、その人気ゆえに「スピマスかぶり」が気になるところ。つまり、他人と同じモデルを着けている!といった現象がしばしば起こります。
しかしながら金製を選べば、他人と違ったモデルを楽しむことができ、しかも何かあった時に換金しやすいという金ならではのメリットを謳歌することができます。
スピードマスター 311.63.42.30.03.001 / 3659.50.31
もちろんデ・ヴィルやコンステレーションなどのドレスウォッチもいいでしょう。
ドレッシーなためシーンを選ばず、普段のビジネスシーンはもちろんのこと、特別なパーティーやここぞと言うときのデートシーンにも威力を発揮します。
また、オメガも時計メーカーとして優秀です。
そのため、時計そのものの価値が落ちづらい、という特性も持っております。
⑤ランゲ&ゾーネ
ランゲ&ゾーネというブランドをご存知でしょうか。
ドイツ・グラスヒュッテで創業された世界5大腕時計の一角をなすメーカーで、「ランゲとその息子たち」という意味をもつメーカー名通り、時計師ランゲ一族によって連綿と受け継がれてきました。
第二次世界大戦と戦後のドイツ東西分裂によって一時休眠状態に陥るものの、1990年のベルリンの壁崩壊とともに復活。
現在ではパテックフィリップに追随できる唯一のメーカーとして高い名声を築き上げています。
ランゲ&ゾーネはムーブメントの見事さが何よりの魅力です。
現代技術を以てしても製造が難しいと言われる数々の複雑機構を、熟練した時計職人たちの手作業によって実現しており、ランゲ&ゾーネでしか作られないであろうと言われる時計は少なくありません。
サクソニア 384.026(LS3843AJ) / 1815 クロノグラフ 402.032/LS4024AD
一方でそんな高い技術力の結晶であるムーブメントを包むための、外装技術もまた一流です。
使われている素材は金がほとんど。もちろんK18と、高い純度を誇ります。
ランゲ&ゾーネの腕時計は非常に高価なうえにそう多くは市場に出回っていません。
そのため、「気軽な投資」としてはちょっと重たすぎるかな、と思いますが、100年後も残せる家宝として語られることもしばしば。「絶対に価値が落ちない」とは言えませんが、何十年と使い続けても時計としての価値は消えない一本と言えるでしょう。
なお、ここでご紹介したブランドの他にも、ハリーウィンストンやヴァシュロンコンスタンタン、ブレゲなど極上の金製腕時計を製造するメーカーを当店GINZA RASINでは取り扱っております。
「投資」という観点も大切ですが、やはり自分が使い続けたいモデルを選択したいですね。気になるモデルがございましたら、ぜひお気軽にご相談くださいね。
まとめ
初めて金投資に興味を持ち始めた方に向けて、金製腕時計での投資についてや、注意点、お勧めブランドをご紹介いたしました。
金投資は利息や配当がないため、大きく「得」をしている感覚は薄いかもしれません。
しかしながら、金製腕時計であれば、普段からオシャレでラグジュアリーな時計として楽しめること。そして、何かあった時でも換金できる資産であることから、初心者にこそお勧めしたい投資形態です。
金は安全資産とは言えど、今後の相場がどう動くかはわかりません。
しかしながら有史以来愛され続けてきた金の魅力を味わう一端として、金製腕時計の購入をご検討していただければと思います。
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。