「ブレゲの中で一番人気があるモデルはどれ?」
「ブレゲの人気モデルが知りたい」
時計愛好家にとっては特別な存在であるブレゲ。
18世紀、現代の時計製造の礎ともなる技術を次々と開発した一人の天才時計師からその歴史は始まります。
小径薄型で、気品が見事なクラシック。スポーティーながら高級機としての風格溢れるマリーン。
パイロットユースを想定して開発されたアエロナバルやトランスアトランティックなど、今なおブレゲの意志を受け継いだマスターピースを世に輩出しています。
そんなブレゲの人気モデルについて知りたいという人は多いのではないでしょうか。
ブレゲには数多くの名作があり、「買える」モデルを選択する人もいます。
この記事ではブレゲの最も人気が高かったモデルについて、GINZA RASINの売上データをもとに紹介します。
画像付きで詳しく紹介しますので、ブレゲの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
ブレゲの中で一番人気が高いモデル
マリーンII ラージデイト 5817ST/92/5V8
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] 517GG
[パワーリザーブ] 約65時間
[ケース材質] ステンレススティール
[防水] 100m
[重さ] 99g
[ケースサイズ] 直径39mm×厚さ約12m
ブレゲの名作を一つ選べ、と言われることは、多くの時計愛好家にとって非常に難しいことだと思います。
それだけブレゲは傑作と呼ばれるシリーズが多く、ブレゲの長い歴史やその伝統に裏打ちされた高い技術力を思い知らされるばかりです。
冒頭でも述べましたが、ブレゲは1755年、同名の時計師によって創業されたブランドです。自動巻き、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨンといった機械式時計機構。ギョーシェ彫り、ブレゲ針やコインエッジなどの装飾といった、現代の時計製造に繋がる技術や技能の、実に70%を開発しました。
「時計の歴史を200年早めた」と言われるまさに天才です。
現在の同社はそんなブレゲの意志を継いだ意義深いブランドでもあります。パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタン、ランゲ&ゾーネとともに世界五大時計ブランドに名を連ね、多くの時計愛好家の憧れの存在であり続けてきました。
とは言え名作を一つに絞れなくても、一番人気は挙げることができます。
長年当店で文句なしのナンバーワン人気ブレゲは、こちらのマリーンシリーズです。
マリーンは、ブレゲが18世紀にフランス海軍のマリン・クロノメーター(航海用精密時計)を製造したことへのオマージュとして1990年代に誕生した一大シリーズです。
「ギョーシェ彫りダイアル」「コインエッジ」などブレゲの伝統的なデザインを継承しつつも、モダン・スポーティーを取り入れた美しくもかっこいい仕上がりとなっていることが何よりの魅力。伝統と革新を兼ね備えた非の打ち所のない一本と言えるでしょう。
マリーンにはいくつかの系譜がありますが、よりスポーツテイストを強めて2004年に発表されたのがマリーンIIで、現在の主流はこちらです。
当店での売れ筋はブラック文字盤に「ヴァーグ」と呼ばれる波模様のギョーシェ、そして6時位置に整然と鎮座するラージデイトが特徴的な5817ST/92/5V8。ヴァーグは大海原を象徴しているのでしょう。
39mmと大きすぎないケースと併せて非常に上品であるにもかかわらず、ラバーベルトや堅牢なリューズプロテクタが全体にスポーティーの洗礼を与えています。
シースルーの裏蓋からはK18製ゴールドのローターが美しい自動巻きムーブメントを鑑賞できることも一つの肝。このローターにもヴァーグがあしらわれており、表裏で大海原を、そしてブレゲの伝統を感じさせる仕様となっているのです。
ちなみに裏蓋外周には「BREGUET HORLOGER DE LA MARINE」―フランス海軍の時計屋ブレゲ―の文字がエングレービングされています。
このマリーンIIを欲しい、と思った時、必ずしもすぐに手に入れられるとは限りません。と言うのも、ブレゲは一本一本の時計をこだわりぬいて作っているゆえ生産本数が多くはなく、入荷が難しいブランドの一つであるためです。
現在はオメガやハリーウィンストン属するスウォッチグループの傘下にあるといえど、大量生産はしていません。
そのため、見つけた時が「買い」だと思います。
特にこちらのステンレスモデルはゴールド製に比べるとすぐに売れてしまう傾向があること。そして2018年に惜しまれつつも生産終了していることから、次に出会えるのに時間がかかってしまう可能性も。
ロングセラーのため中古市場でも流通しますが、状態の良いものは即完売すると言っていいでしょう。
ブレゲの中で人気が高いモデルとは?
ブレゲの中で二番、三番人気もマリーンIIとなります。
まず、二番手がマリーンII ラージデイト 5817BR/Z2/5V8。
ローズゴールド製のマリーンIIで、スペックなどは変わりませんが非常に華やか。
ムーブメントのローターもローズゴールド製となっており、ますますの美しさを引き立てます。
マリーンはスポーツラインであるにもかかわらずローズゴールドがここまで上品に使われていると、パーティーシーンやここぞと言うときのビジネスシーンにこそ相応しい品格を醸し出していることがおわかりいただけるでしょう。
三番人気はシルバー文字盤が王道クラシカルなマリーンII ラージデイト 5817ST/12/5V8です。
ヴァーグ模様のギョーシェや堅牢なケースは変わりませんが、シルバーカラーが文字盤に採用されたことによって高貴なテイストがより強くなりました。
美しい青のブレゲ針や上品なローマンインデックスが際立ちます。
二番、三番人気のブレゲウォッチも流通量が少なく、加えて2018年にマリーンの大幅な刷新があったことから、軒並み生産終了となっております。つまり、これらのモデルは欲しいと思った時が買い時!
もちろん、そんなブレゲの稀少性も愛好家たちにとってはたまらなく魅力的なポイントと言えますが、素早い決断が必要です。
まとめ
ブレゲの、当店での人気モデルをご紹介いたしました。
冒頭でもご紹介したようにブレゲはマリーンだけでなく、ドレスウォッチの規範とも言えるクラシック、パイロットウォッチの系譜を引くアエロナバルやトランスアトランティックなど、名作には枚挙にいとまがありません。さらに言うと、マリーンの中にもGMT機能を搭載したRef.5857系や、クロノグラフ×ダイヤモンドのマリアージュが見事なRef.5829などが存在します。
人気モデルを選択するもよし、好みの一本を購入するもよし。あるいは稀少性ゆえ、「買えるモデル」を買う方もいらっしゃいます。
当店でもブレゲには力を入れており、お客様に一本でも素晴らしいブレゲウォッチをお届けできるよう頑張ってまいりますので、気になるモデルがある方はぜひ一度お問合せください!
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年
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