「フィフティーシックスって何がすごいの?」
「フィフティーシックスの魅力について知りたい」
ヴァシュロンコンスタンタンといえば、ドレスウォッチのパトリモニー、スポーツウォッチのオーヴァーシーズが定番でした。
しかし、SIHH2018にて新コレクション「フィフティーシックス」が登場。
美しくスタイリッシュなデザインは熱烈な支持を集め、以降その人気は急速に高まりを見せています。
そんなフィフティーシックスの魅力について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
フィフティーシックスはヴァシュロンコンスタンタンの新たなるフラグシップモデルです。
この記事ではフィフティーシックスの魅力について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
人気モデルの紹介もしますので、お洒落な雲上時計をお探しの方はぜひ参考にしてください。
出典:https://www.facebook.com/vacheronconstantin/
目次
ヴァシュロンコンスタンタン フィフティーシックスってどんなモデル?
フィフティーシックスはヴァシュロンコンスタンタンの新たなるフラグシップモデル。
SHII2018にて発表され、まだ発売されてから1年しか経過していませんが、早くも人気モデルの仲間入りを果たしています。
デザイン的にはパトリモニーとオーヴァーシーズの中間的に位置し、これまでのヴァシュロンコンスタンタンにはない「お洒落」な印象を与えることが特徴です。
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フィフティーシックスはアクティブなイメージを与えていたオーヴァーシーズと比較すると、モダンで大人の色気を感じさせるデザインです。
ハミルトン ジャズマスターやロンジンといった硬派な時計が好きな方であれば、凄く気に入るモデルだと思います。
お洒落さに加え格式高さも持ち合わせるため、40代・50代の方に最適な時計といえるでしょう。
ヴァシュロンコンスタンタン フィフティーシックスの魅力
ヴァシュロンコンスタンタンが持つ歴史の重み。そして硬派なデザイン。
フィフティーシックスは一目で優れた雲上時計だと分かりますが、掘り下げれば掘り下げる程魅力のあるモデルであることを実感できます。
何故これ程までにフィフティーシックスは世界中の男性から支持を集めたのか。
それはフィフティーシックスが持つ6つの魅力に隠されています。
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フィフティーシックスの魅力① 伝統と歴史を重んじるリバイバルモデル
フィフティーシックスのデザインは古典的なデザインと革新性を兼ね備えた調和の取れたデザインです。
ただ、実はフィフティーシックスは完全なオリジナルデザインではなく、1956年に発表された人気モデル「Ref.6073」がモチーフになっています。
最新の機能を搭載しながらも、どこかクラシカルなモデルである。
それこそがフィフティーシックスの最大の特徴です。
出典:https://www.vacheron-constantin.com/jp/
Ref.6073が製造された1950年代は各社が精度のみならずデザイン性に趣を置いて凌ぎを削っていた時期であり、様々な名作が発表された時期でした。
中でもRef.6073はヴァシュロンコンスタンタンの独創性と洗練された技術が体現された傑作といわれており、現代でも通用する造形美を持ち合わせます。
これらを踏まえると、ヴァシュロンコンスタンタンの次世代機のモチーフとしてRef.6073が選ばれたことは何ら不思議ではありません。
フィフティーシックスの魅力② マルタ十字モチーフのラグ
「Ref.6073」をモチーフにして作られたフィフティーシックスにおいて、最も注目したいポイントはラグです。
いずれのモデルもケースのラグがマルタ十字の4枝から着想を得た伝統的かつ斬新なデザインとなっており、他のモデルでは決して味合うことのできない魅力を秘めています。
マルタ十字はヴァシュロンコンスタンタンの時計製作における情熱を象徴する紋章です。
ラグにマルタ十字モチーフが使われていることは、コアなファンにとって極めて重要な意味合いを持ちます。
フィフティーシックスの魅力③ ボックス型サファイアクリスタル
フィフティーシックスの風防は一般的なサファイアクリスタルではなく、ボックス型サファイアクリスタルが採用されています。
ボックス型サファイアクリスタルはベゼルから高く盛り上がった特殊な形です。
これはケースデザインと同じく、オリジナルモデルとなった「Ref.6073」の特徴を忠実に再現したモノであり、他の雲上時計にはない個性を感じさせてくれます。
フィフティーシックスの魅力④ 実用性を考慮したムーブメント設計
オリジナルモデルとなった「Ref.6073」が自動巻きモデルであったことをリスペクトし、フィフティーシックスは全てのモデルに自動巻きムーブメントが採用されています。
雲上時計の複雑機構は手巻きムーブメントが搭載されていることが多いですが、フィフティーシックスは使い勝手まで十分考慮されているモデルといえるでしょう。
ケースバックシースルーバックを採用。フィフティーシックスのためにデザインされた22Kゴールド製ローターを備えています。
フィフティーシックスの魅力⑤ ゴールドorステンレスを選べる
フィフティーシックスはゴールドとステンレスの両方を同時に発表しました。
これは雲上時計としては極めて異例なことです。
煌びやかなピンクゴールドは勿論のこと、スティール素材も高級仕上げで加工されているため、実に美しい仕上がりとなっています。
自身が持つファッションアイテムや予算によって素材を選べることは大きなメリットといえるでしょう
フィフティーシックスの魅力⑥ 手に入れやすい価格帯
フィフティーシックスはヴァシュロンコンスタンタンの中では、比較的手に入れやすい価格帯です。
新品定価約130万円~手に入れることができ、他の雲上ブランドのモデルよりも遥かに安い価格設定となっています。
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特にコンプリケーションに関してはパテックフィリップに比べ圧倒的な割安感があり、コストパフォーマンスに優れた時計と言えるでしょう
少しでも安く雲上時計を手に入れたい方にとっては最高の一本といえます。
ヴァシュロンコンスタンタン フィフティーシックスの人気モデル
フィフティーシックスはヴァシュロンコンスタンタンの今後を占う重要なコレクションです。
どのモデルも売れ筋は好調ですが、その中でも特に人気のあるモデルをご紹介致します。
ヴァシュロンコンスタンタン フィフティーシックス オートマティック 4600E/000A-B442
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.]Cal.1326
[パワーリザーブ] 最大48時間
[ケース材質] ステンレススティール
[防水] 3気圧防水
[重さ] 70g
[ケースサイズ] 直径40.0mm
シルバーダイアルにダークグレーのストラップを採用したヴァシュロンらしいエレガントなモデルです。
センターセコンドのシンプルな3針デイトモデルであり、ケースバックからは自動巻きムーブメントCal.1326とマルタ十字が施された22金製のローターの動きを堪能することができます。
色味の強いシルバー文字盤はモダンな印象を与えるフィフティーシックスと相性が良く、高い評価を得ました。
40mmという収まりのよいケースサイズに加え、拘りぬかれた薄型設計。重さは70gしかありません。
定価は1,306,800円(税込)。雲上時計としては非常にリーズナブルなモデルといえます。
ヴァシュロンコンスタンタン フィフティーシックス デイデイト 4400E/000A-B437
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.]Cal.2475 SC/2
[パワーリザーブ] 最大40時間
[ケース材質] ステンレススティール
[防水] 3気圧防水
[重さ] 84g
[ケースサイズ] 直径40.0mm
フィフティーシックスのデイデイトモデル。9時位置に曜日・3時位置に日付・6時位置にパワーリザーブ表示を搭載しています。
基本的な性能は3針デイトとほぼ同一。ピンクゴールドも同時ラインナップされていますが、人気があるのはステンレスです。
価格はステンレスが1,944,000円、ピンクゴールドが3,639,600円となっています。
ヴァシュロンコンスタンタン フィフティーシックス オートマティック 4600E/000A-B487
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.]Cal.1326
[パワーリザーブ] 最大48時間
[ケース材質] ステンレススティール
[防水] 3気圧防水
[重さ] 70g
[ケースサイズ] 直径40.0mm
2019年新作モデル。
フィフティーシックス特有のレトロモダンな印象と爽やかなブルー文字盤が見事に調和し、最上級の高級感を持つ仕上がりとなりました。
レザーベルトタイプだけでなく、7連ブレスレットもラインナップに加わり、より選択肢が広がっています。
ヴァシュロンコンスタンタン フィフティーシックス・コンプリケーションカレンダー 4000E/000R-B438
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.]Cal.2460 QCL/1
[パワーリザーブ] 最大40時間
[ケース材質] ピンクゴールド
[防水] 3気圧防水
[重さ] 91g
[ケースサイズ] 直径40.0mm
最後に紹介したいモデルはフィフティーシックスのコンプリケーションモデル「4000E/000R-B438」。
122年に1度の修正で済む高精度ムーンフェイズとトリプルカレンダーを組み合わせたモデルです。
過剰な装飾を施さず、シンプルにまとまった文字盤には定評があり、ヴァシュロンの新たなるコンプリケーションとして人気を博しています。
価格はゴールドが4,006,800円。ステンレスは2,559,600円です。
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。