加工技術が発達した昨今、安価でも性能・デザイン面ともにハイレベルな製品は少なくありませんが、やはりここぞと言う時の一本は持っておきたいものですね。
そこでお勧めしたいのが、金無垢ロレックス。もはや説明不要の王者ロレックスが誇る、屈指のハイエンドラインです。
とは言え男性で金無垢を躊躇してしまっている方もいらっしゃるかもしれません。
ゴールドは、男女問わず装飾品として活躍してくれる高級素材。ちなみに、古来は男性の権力の象徴でした。他素材にはない妖艶な輝きと、ロレックスのスタイリッシュなデザインが融合して、大人の男の魅力を引き立てます。
この記事では、お勧めの金無垢ロレックスをご紹介いたします。
※この記事で掲載している定価・相場は最新版に更新途中となります。
目次
金無垢ロレックスをお勧めする三つの理由
現在、ロレックスのステンレススティールモデルが相場を上げに上げていることは、ご存知の通りです。でも、こんな時代だからこそ、金無垢ロレックスがお勧め!その三つの理由をご紹介いたします。
理由①ロレックスのゴールド素材の質の高さ
出典:https://www.instagram.com/rolex/
「ゴールドはゴールドなんだから、質もへったくれもない」という考え方は、いささか早計です。
金は、人々を魅了する輝き以外にも、装飾品として優れた特性を有しています。
変色や酸化(サビ)をせず、温度や湿度、酸素などによって影響をほとんど受けません。つまり、素材として安定しており、経年による劣化がない、ということになります。また、展延性に富むため加工がしやすく、所望のデザインを実現しやすい、という特性も持ちます。
ちなみに金の輝きは、光の中の青色のみを吸収してその他の色は反射することに拠ります。
このように、金は内外ともに「装飾品として」優秀すぎると言っていいでしょう。
ただし、一つ難点を挙げるとすれば、やわらかすぎること。そのため、多くの時計・宝飾品メーカーは金無垢製品を作る時、銀や銅などを割り金に合金とします。
この合金を各社工夫することで、金の輝きを活かしつつ硬度を調整したり、色味を変化させたりしています。
出典:https://www.rolex.com
しかしながら、ゴールドの含有率が低いと、硬くて傷つきづらくなる一方で、ゴールドの美しさ・価値は当然ながら落ちてしまいます。また、加える割り金によって、ゴールドならではの特性が失われ、錆びはおろか金属アレルギーが誘発されることもあります。
そこで高級と呼ばれるメーカーでは、金含有率を約75%(純度・品位ともいう。K18)とすることが一般的です。この品位が、ゴールドの美しさを損ねず普段使いに適する、とされているためです。
さらにロレックスでは、割り金を独自レシピで配合。変色やアレルギーリスクを最小限に抑えつつ、ゴールド×ロレックスの独特の美しさを引き出しているのです。ロレックスは、ピンクゴールド配合に特許を取得しており、「エバーローズゴールド」なる名称まで授けてますからね。
ロレックスの品質の良さは多くの時計専門家が太鼓判を押しますが、こと金無垢モデルに至っても、それは変わりません。
とは言え、「急に金無垢はちょっと・・・」と言う方は、ステンレススティールとのコンビモデルやオイスターフレックスベルト(ロレックスの独自ラバーベルトのこと)タイプを選択すると良いでしょう。
理由②ステンレススティール製モデルの価格が軒並み高騰しているから
冒頭でも少し触れたように、ロレックスはスポーツモデルを中心に、現在異常なまでの価格高騰を遂げています。
例えばステンレス製デイトナ116500LNは、中古であっても黒文字盤が420万円前後~、白文字盤に至っては状態が良いと500万円超の実勢相場となることが珍しくありません。デイトナでなくとも、GMTマスターIIやサブマリーナー等々、人気のステンレススティールモデルは「200万円出さなきゃ買えない」といった風潮が常態化してきました。
そんな時代。ゴールドは素材自体が高いため、金無垢ロレックスなんて恐るべき価格になっているのでは・・・?そんな風に心配になる方もいらっしゃるかもしれません。でも、ご安心ください。モデルにもよりますが、金無垢ロレックスの価格は高値とは言え、比較的安定しています。
むしろ、金無垢モデルの方がお得感がある、と言う、逆転現象が起きつつあるのです。
出典:https://www.instagram.com/rolex/
例えば、デイトナに次いで価格高騰しているGMTマスターII。
2018年に誕生して以来、赤×青のツートン配色のベゼルが「ペプシ」として親しまれている126710BLROの実勢相場は290万円前後~。青×黒の「バットマン」 126710BLNRは250万円前後~となっております(いずれもジュビリーブレスタイプの場合)。
一方、エバーローズゴールド×ステンレススティールのロレゾール(コンビ)である126711CHNRは300万円~。オールエバーローズゴールドの126715CHNRは600万円前後~の実勢相場。決して安くはありませんが、定価を基準とした時の上昇率は下記の通りであることを鑑みれば、金無垢のお得感は強く感じますよね。
126710BLRO(定価1,296,900円):上昇率224%
126710BLNR(定価1,296,900円):上昇率193%
126711CHNR(定価1,920,600円):上昇率156%
126715CHNR(定価4,826,800円):上昇率124%
もちろんどれだけ素材が使われているかや、人気・コンディションなど・・・モデルによってそれぞれ異なるので、一概に差を比べることはできません。しかし定価と比較した「相場の上昇率」としてみた時、GMTマスターIIのステンレススティール製のモデルが定価のほぼ2倍であることに対して、金無垢の126715CHNRは1.2倍程度というのはお得感を覚えやすいのではないでしょうか。GMTマスターIIは本当に人気の高いコレクションですので、定番外しのコレクションであれば、お得感はなおいっそう強いでしょう。
貴金属市場でトップクラスのゴールドがSSに比べてお得なんて状況、なかなかありませんよね。また、SSモデル人気に釣られてジワジワ相場が上がってきており、今後さらに上昇するかもしれません。
金無垢ロレックスがもともと気になっていた。そんな方は、あるいは今が大きな節目ではないでしょうか。
理由③ゴールド自体が資産になる
前述の通り、SSモデルが相場を上げすぎている現在ですが、それは金無垢ロレックスが価値がない、ということではもちろん全くありません。
当然ながら、ゴールド素材が使われている分だけ定価は高くなります。ゴールドは価値が落ちづらく、しかもここ20年ほど、おおむね右肩上がりに相場を上げているのです。
ゴールドは世界中で価値を持つ素材です。そのため、毎日国際価格がロンドンまたはニューヨークの金市場で決定します。そして、この国際価格を基に為替などを考慮して、国内価格も決まります。
ちなみにゴールドが相場を上げる理由はロレックスなどの時計人気とは異なり、世界情勢が不安定な時などです。「有事の金」とも言われるように、何かあった時の資産として買いに走る人が増えるためですね。
こういった現代の国際社会情勢によってゴールド相場は上がっています。つまり、イニシャルコストは高かったとしても、資産として価値を持つ、ということ。
もちろん「ロレックスの時計」ということでも立派な資産価値です。しかしながら、時計人気は永続的に続くかというと断言できません。やはり、景気など、需要に左右されるためです。しかしながらゴールドという素材そのものは、長年価値の落ちづらいものの代表格です。もちろんこちらも絶対とは言えませんが、今後もし何かあった時でも資産として活かすことができ、現金化しやすいというメリットを持ちます。
お勧めの金無垢ロレックス~デイトナ~
キングオブクロノグラフ・・・いや、高級時計の中でも、絶対王者と呼んで差支えないデイトナ。
スポーツロレックスの中では珍しく、素材やデザインに多彩なバリエーションを持つシリーズでもあります。
金無垢ではYG、WG、ERG(エバーローズゴールド)を基調にしており、デイトナの貫禄とゴールドの風格が絡み合い、至極の高級時計として君臨しています。
デイトナ イエローゴールド 116508/116508G
ケースサイズ:40mm
文字盤:シャンパン,グリーン,ブラックなど
ムーブメント:自社製Cal.4130
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:4,602,400円~(生産終了時)
華やかなイエローゴールドモデル。重厚なスーツスタイルもいいですが、よく日焼けした肌に、Tシャツ×デニムなどで合わせてほしいゴージャスさです。オーソドックスなシャンパン・ブラック・ホワイト文字盤などもイイですが、注目すべきはグリーン。ロレックスのコーポレートカラーでお馴染みですが、仕上げによって独特の光沢を出しており、高級感が抜群です。
絶大な人気を有するデイトナということもあり、ほとんどのモデルが定価を超えますが、グリーン文字盤は中でも頭一つ抜きんでた高相場。2016年の登場以来ずっと品薄続きで、なかなか出回らないということも大きな要因でしょう。
なお、現行では廃されていますが、基本的にインデックスにダイヤモンドがセッティングされると型番の後にGが付くこととなりました。
ダイヤモンドが付属すると、一気にゴージャス感が増しますね。
116508Gはグリーン文字盤はなく、代わりにメテオライトという稀少な隕石素材を使ったラインナップがあるので、気になる方は探してみましょう!
デイトナ イエローゴールド 116518LN
ケースサイズ:40mm
文字盤:シャンパン,ブラック,ホワイトなど
ムーブメント:自社製Cal.4130
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:3,566,200円(生産終了時)
これまでデイトナと言うと、ケースと同素材のメタルベゼルが精悍でした。ヴィンテージ感があり、特にゴールドモデルだと素材の美しさが全面に出て、デイトナの王者感がよく出ていたものです。
一方で近年、ロレックスは多くのスポーツモデルでベゼル(またはベゼルインサート)をセラクロムという独自素材へ置き換えつつあります。
セラクロムとはロレックスが開発・特許取得したセラミック素材で、硬度が高く耐傷性・耐蝕性およびメタルとはまた違った高級感を醸し出したもの。これが非常にスタイリッシュで、現在のデイトナ高騰のきっかけになったとも言われています。ちなみに24時間目盛りがプラチナの微粒子層でコーティングされているという徹底ぶりです。
金無垢モデルでは現行においてメタルベゼルとセラクロムベゼルが共存している形となり、いずれもかっこいいのですが、好みが分かれるところです。
出典:https://www.rolex.com/ja
「いかにもギラギラしたモデルは苦手!」という方は、黒ベースが増え、デイトナのスポーティーテイストが強まる116518LNを選択すると良いでしょう。
ブレスレットもオイスターフレックス(これまたロレックス独自仕様で、ラバーベルトのこと)で、非常に軽快な印象。悪目立ちしませんので、初めて金無垢ロレックスにチャレンジする方にもお勧めです。
デイトナ エバーローズゴールド 116505/116505A
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブラック,ピンク,ブラウンなど
ムーブメント:自社製Cal.4130
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:4,951,100円~(生産終了時)
ピンクゴールドを、独自合金によって変色しづらく、それでいてゴールドの輝きとピンクの柔らかみを両立した。そんなロレックスの審美性活きるデイトナがこちらの116505です。なお、イエローゴールド素材とは異なりインデックスに貴石をセッティングする際は8個のバケットダイヤと3個の小ぶりダイヤが採用され、型番最後にはAが付属します。かなり目立つYGに比べ、優美な印象が強く汎用性が高いためか、116505の方にやや人気が集中している印象です。
デイトナはインダイアルの色味やインデックスの種類など、細かなところにバリエーションがあり、好みに合わせて選択することができる、というのも嬉しいところ。事実、116505一つとっても、過去にはアラビアインデックスがあったり(現在はHPから消えており、相場が上がっている)、現行だけでもインダイアルを黒くして、パンダフェイスを楽しめたりと、オシャレさが極まる逸品と言えるでしょう。
デイトナ エバーローズゴールド 116515LN
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブラック,ピンク,ブラウンなど
ムーブメント:自社製Cal.4130
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:3,741,100円(生産終了時)
エバーローズゴールド製デイトナの、セラクロムベゼル×オイスターフレックスバージョンです。
エバーローズゴールドという、どちらかと言えばエレガンス寄りの素材と合わさって、「甘辛」をうまい具合に使い分けている逸品です。デザイン性もさることながら、「金無垢ロレックスは欲しいけど、重さが気になる」そんな方は断然こちらがお勧め。
出典:https://www.instagram.com/rolex/
また、ゴールドはその特性からどうしても傷がつきやすいので、最も傷・衝撃にさらされやすいベゼルがセラクロムになっている、というのは嬉しいところですね。
アクティブに動く方々に、ぜひ着けていただきたい一本です。
デイトナ ホワイトゴールド 116509/116509G
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブラック,グレー,ブルーなど
ムーブメント:自社製Cal.4130
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:4,951,100円(生産終了時)
ホワイトゴールドは、ゴールドにプラチナやパラジウムなどを配合させて、ゴールド特有の色味を消し、白を強くした素材です。ブライダルリングなどにもよく使われるカラーゴールドで、清潔感のあるテイスト、および肌映りが良いとあって、女性を中心に高い人気を誇ってきました。
デイトナでも、YG、ERGとはまた違った魅力。しかも、前者二種とは違った文字盤カラーを用いていることも特徴です。それは、グレーやブルーと言った、どちらかと言えば上品で控えめな色合い。
そのため、デイトナを、ドレスウォッチと言っても遜色ないような上品さに昇華させました。ロレックスは時計製造技術の高さが取沙汰されますが、デザイン面でも見事と言う他ありませんね。
上品な金無垢ロレックスが欲しい。そういった方はぜひホワイトゴールド製デイトナをお選びください。
デイトナ ホワイトゴールド 116519LN/116519LNG
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブラック,グレーなど
ムーブメント:自社製Cal.4130
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:3,741,100円(生産終了時)
デイトナはどの素材でも需要が高く、入荷するとすぐに売り切れてしまいます。
そんな中でも、SSモデルの116500LNに次いで、入荷即完売となってしまうような人気モデル。それが、こちらの116519LNです。
やはりセラクロムベゼルは強い。メタルベゼルの魅力も重々承知はしていますが、そんな思いに駆られてしまうものです。
黒ベースが多くなると精悍な印象が強まって、まさに「俺の腕時計」といった印象ですね。
116519LNは文字盤色にもよりますが、前述したオールホワイトゴールドの116509よりも相場が上回っている現状です。
もし気になる方は、見つけた時が即買いですよ!
なお、全てのデイトナに言えることですが、2023年のモデルチェンジによって、11から始まる型番は生産終了となりました。
2023年5月現在、新作はまだ出回っておりませんが、じょじょに国内入荷の話も出てきています。新旧の金無垢デイトナ、目が離せませんね!
お勧めの金無垢ロレックス~GMTマスターII~
出典:https://www.instagram.com/rolex/
ロレックス初のGMT機能を備えたパイロットウォッチとして1954年に誕生。以来、おなじみのロングセラーとして愛され続けてきたのがGMTマスターIIです。
その人気は2007年、セラクロムベゼルを搭載した116710LNの登場で急上昇。ジワジワと相場を上げており、2018年に赤青ベゼルをリバイバルした、新型GMTマスターIIにあたる126710BLROが出た頃からデイトナに次ぐ相場急騰を記録しました。
GMTマスターIIは歴史もあり、かつ多彩なバリエーションも誇る定番機種。そのため、現在の人気にはうなずけるものがあります。もちろん金無垢モデルのGMTマスターIIも、魅力が盛だくさん!個人的にはSSモデルより、高級感があって「パイロットウォッチ」らしいように思います。
それでは金無垢GMTマスターIIをご紹介いたします!
GMTマスターII エバーローズゴールド 126715CHNR
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブラック
ムーブメント:自社製Cal.3285
パワーリザーブ:約70時間
防水性:100m
定価:4,826,800円
SS製赤青ベゼルのリバイバル・126710BLROが登場したバーゼルワールド2018。ファン待望のデザイン―通称ペプシベゼル―が採用されたとあって、大きな話題を呼びましたね。
その裏側で、結構大きな話題となっていたのがこちらの126715CHNRです!ロレックス独自合金のエバーローズゴールド素材もさることながら、セラクロムベゼルの黒×ブラウンカラーと言う、これまでにないデザイン性が本当に魅力の一本なんです!
出典:https://www.rolex.com/ja
恐らく、エバーローズゴールドは幅広い年代の方が金無垢ロレックスのうちの一つでしょう。一方でGMTマスターIIの風格は、やはりある程度脂の乗った男性陣の腕元でいっそう映えるようにも思われます。
サテンとポリッシュ仕上げが融合したケース・ブレスレットは、いかにも高級ロレックスといった様相ですね。
なお、126715CHNRは生産数が少ないためか、発売から5年が経過する今なお、あまり市場で見かけません。
SSとERGのコンビモデルである126711CHNR(定価1,920,600円、相場は300万円台~)の方が比較的手に入れやすいでしょう。初めて金無垢ロレックスを着ける、という方はこちらから初めてもいいかもしれませんね。
GMTマスターII ホワイトゴールド 126719BLRO
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブルー
ムーブメント:自社製Cal.3285
パワーリザーブ:約70時間
防水性:100m
定価:4,826,800円
GMTマスターが終了し、GMTマスターIIに完全移行して以来、赤青ベゼル―ペプシ―は市場から姿を消していました。
あれから20年以上。2014年、Ref.116719BLROとして赤青ベゼルをリバイバルしたのがホワイトゴールド素材です。
さらに時代を下って2018年。黒文字盤は生産終了となり、青バージョンで復活。さらに翌年にあたる2019年、バーゼルワールドで新世代ムーブメントCal.3285を搭載してリニューアルされました。
外観自体は昨年モデルと全く変わっていませんが、パワーリザーブは約1日延長され、かつメンテナンス性やムーブメントの信頼性といった、実用面が増しています。
出典:https://www.instagram.com/rolex/
なお、2023年にGMTマスターIIにイエローゴールドを採用したモデルが復活しました!
GMTマスター時代ではお馴染みであった華やかなこの素材、待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。2023年時点ではジュビリーブレスレットモデルのみがラインナップされていますが、渋い顔立ちですよね。
出典:https://www.rolex.com/ja
こちらも2023年5月現在、国内にはまだ出回ったという話を聞きませんが、人気は必至。「俺の金無垢ロレックス」として、ぜひ一度チェックしておきたい逸品です!
お勧めの金無垢ロレックス~サブマリーナ~
デイトナが陸の王者だとしたら、海の王者にあたるサブマリーナ。300mという高い防水性を誇りながらも、ケースサイズ直径40mm×厚さ13mmというスタイリッシュさで、海辺のアクティブな活動にも、街中のワンランク上のレストランでも、良い存在感を放ってくれます。
金無垢サブマリーナはイエローゴールドかホワイトゴールドかの選択となりますが、いずれもサブマリーナをゴージャスに昇華させていますね。
ダイビングやマリンアクティビティがお好きな方にも、インドア派にも、かっこよく着けこなしていただきたい一大シリーズです。
サブマリーナ イエローゴールド 126618LB
ケースサイズ:41mm
文字盤:ブルー
ムーブメント:自社製Cal.3235
パワーリザーブ:約70時間
防水性:300m
定価:4,639,800円
「これぞ金無垢ロレックス!」といったイメージのイエローゴールド製サブマリーナ。SSとのコンビモデルは「青サブ」とも呼ばれますが、青ベゼルは金無垢サブだけの特権です。
デザイン・アイコンは1953年の登場以来一貫して守り抜かれていますが、実はサブマリーナは個性的とも称されます。それは、こういった素材によって色を使い分けるといった、遊び心を感じさせるためでしょう。
確かにSSの黒サブやグリーンサブと比べると、全く違った様相ですよね。
出典:https://www.rolex.com/ja
サブマリーナ特有のドットインデックスが本当に爽やかな一方で、前述の通り決して無骨さはなく、大きさや厚みを抑えたスタイリッシュさも持ち合わせます。
人によっては、ダイバーズウォッチを買おうと思っても躊躇してしまうことがあるかもしれません。なぜかと言うと、高い防水性を持つモデルはえてしてケースに厚みが出やすいためです。それに、あんまりにも若々しすぎるモデルはビジネスシーンでは使いづらいこともありますよね。
金無垢サブマリーナは、まさに俺の腕時計。腕元をキラリと彩って、周囲を圧倒させてください。
サブマリーナ イエローゴールド 126618LN
ケースサイズ:41mm
文字盤:ブラック
ムーブメント:自社製Cal.3235
パワーリザーブ:約70時間
防水性:300m
定価:3,906,100円
黒面積が大きくなり、スポーティーテイストが強くなったイエローゴールドサブマリーナです。
青とはまた違った、サブマリーナ特有の魅力が広がりますね。
ちなみにイエローゴールドモデルは針やインデックスにもイエローゴールドがあしらわれており(SSモデルなどはホワイトゴールド。これはこれで気品あり素晴らしいのですが)、どこまでも華やかさを楽しめます。
サブマリーナ ホワイトゴールド 126619LB
ケースサイズ:41mm
文字盤:ブルー
ムーブメント:自社製Cal.3235
パワーリザーブ:約70時間
防水性:300m
定価:4,988,500円
サブマリーナも、ホワイトゴールドモデルがラインナップされています。
2008年にラインナップに加わりましたが、これがまたとっても上品!ブルーセラクロムベゼルにはプラチナコーティングがされている、と前述しましたが、独特の光沢感と青の爽やかさがマッチしており、大人男子必携の一本。
出典:https://www.instagram.com/rolex/
ちなみにサブマリーナにホワイトゴールドが投入されたのは116619LBが初。その試みは成功したと言っていいでしょう。ただし2020年のモデルチェンジで126619LBへと変更され、ブルー文字盤からブラック文字盤へと変化しています。
そのためホワイトゴールド製のサブマリーナは新旧で大きく相場を上げていることは注意しなくてはなりません。もともと流通数が少ないというのも大きいでしょう。
今後まだまだ上がりそうとあって、なかなか目を離せませんね。
お勧めの金無垢ロレックス~ヨットマスター~
サブマリーナ同様、ヨットマスターもまたマリンアクティビティを想定して生まれたスポーツモデルです。しかしながらコンセプトは「ラグジュアリー」。ダイビングなどではなく、ヨッティングを楽しむセレブをターゲットに開発されました。まさに理知的で、優雅な大人に楽しんでいただきたい一大シリーズです。
ゴージャスラインのため、ラインナップは全てゴールドが含まれています。ステンレススティール×ゴールド(またはプラチナ)または、オールゴールド。さらに、同じヨッティングでも、本格的なヨットレースに特化し、レガッタクロノグラフ(カウントダウンがついたクロノグラフ)機能を搭載したヨットマスターIIがシリーズに加わっています。
ヨットマスター エバーローズゴールド 126655
ケースサイズ:40mm
文字盤:ブラック
ムーブメント:自社製Cal.3235
パワーリザーブ:約70時間
防水性:100m
定価:3,429,800円
みんな大好きエバーローズゴールド。ヨットマスターの優雅な雰囲気と合わせると、他のスポーツモデルとはまた違った雰囲気となりますね。
特にこちらの126655の回転ベゼルのインサートは多くのスポーツロレックスと同じようにセラミック製ですが、マット仕上げが施されており、エレガンスと遊び心が両立したデザインです。また、ストラップはオイスターフレックス、文字盤も黒基調とエバーローズゴールドの優美な色味とコントラスト際立つ逸品でもあります。
ヨットマスターは前述のようにいくつか種類がありますが、126655は特に人気が高く、すぐに売れてしまうので欲しい時に手に入れるのが難しいモデルでもあります。さすがロレックス独自合金!!
なお、ヨットマスター自体は1992年から続くロングセラーですが、エバーローズゴールド×オイスターフレックスのこちらのデザインコードは2015年登場と結構最近です。また、2019年には新世代ムーブメントCal.3235を搭載した最新モデルの126655が登場しており、旧型の116655・126655ともに製造期間は長くはありません。
そのため一時期よりかはロレックス相場が落ち着いたと言われる現在でも相場は高値をキープ。今後も人気は続くことが予測されるため、これ以上相場が上がる前に買っておきたい一本です。
ヨットマスター42 ホワイトゴールド 226659
ケースサイズ:42mm
文字盤:ブラック
ムーブメント:自社製Cal.3235
パワーリザーブ:約70時間
防水性:100m
定価:3,628,900円
2019年、ヨットマスター初の42mmケースで登場した、ホワイトゴールド製のヨットマスター42も、併せてご紹介いたします!前項のエバーローズゴールド製モデルと同様にマットなセラクロム製ベゼルインサートとオイスターフレックスを備えていますが、ホワイトゴールドになるとまた印象が変わりますね。アップサイジングされたケースと併せて、スポーティーな俺の金無垢腕時計です。
ちなみにヨットマスター生誕30周年の2022年には、イエローゴールドバージョンもリリースされました。
ヨットマスター42 イエローゴールド 226658
ケースサイズ:42mm
文字盤:ブラック
ムーブメント:自社製Cal.3235
パワーリザーブ:約70時間
防水性:100m
定価:3,467,200円
ひとくちにゴールドと言っても、配色によって大きく変わりますよね。
ぜひご自分だけの一本をお選び下さい(ただしヨットマスター42はリリースからまだそこまで年数を経ていないこともあり、流通量は多くないので、出会った時が買い時です)。
ヨットマスターII イエローゴールド 116688
ケースサイズ:44mm
文字盤:ホワイト
ムーブメント:自社製Cal.4161
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:4,836,700円(現在は要問合せ)
ヨットマスターにレガッタクロノグラフを搭載した上位機種が、ヨットマスターIIです。3針というシンプルなヨットマスターに比べると、かなりスポーティーな印象ですね。
前で少し軽く触れましたが、レガッタクロノグラフはカウントダウンできるクロノグラフです。ヨットレースはカウントダウンスタートのため、必須機能ということでロレックスが開発にあたりました。ちなみにこのカウントダウンは最大10分までできるとのこと。
ヨットマスターに比べてケースサイズも4mmもアップサイジングされており、イエローゴールドの華やかさと併せて非常に精悍。かなり目立つので、金無垢ロレックスの良いところが存分に出ていると言えます。
重量は254gとずっしり感がありますが、大人の男性の重厚感・存在感は抜群です。
ヨットマスターII ホワイトゴールド 116689
ケースサイズ:44mm
文字盤:ホワイト
ムーブメント:自社製Cal.4161
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:5,049,000円(生産終了時)
同じくヨットマスターIIの、ホワイトゴールド×プラチナモデルです。イエローゴールドとは一転。打って変わって端正で上品な印象が強くなりましたね。ちなみにヨットマスターIIの116689だけはベゼルにもプラチナが使われており、セラミックとはまた違った高級感を醸し出します。
かなり大きめサイズにもかかわらず、こういったディテールのこだわりがあるゆえに、ボリュームを感じさせず。それでいて存在感は申し分のない逸品と言えるでしょう。
なお、現行ヨットマスターIIはイエローゴールドモデル、ステンレススティールモデル、ステンレススティール×エバーローズゴールドのロレゾールモデルの3種がラインナップされています。
しかしながら冒頭でデイトナがフルモデルチェンジしたことで、次はヨットマスターIIの番なのではないか・・・そのように囁かれます。なぜならデイトナはフルモデルチェンジに際して、ムーブメントをアップデートしたため。デイトナが搭載してきたCal.4130をベースとしてきたヨットマスターIIも、アップデートのメスが入る可能性はきわめて高いと言えるでしょう。
お勧めの金無垢ロレックス~スカイドゥエラー~
2012年に発表され、ロレックス一番のコンプリケーションとして君臨するようになったスカイドゥエラー。これまでのどのロレックスとも異なるデザイン、機構、テイストに驚かされたロレックスファンもいらっしゃるかもしれません。
GMT機能を搭載させていることが特徴なのですが、GMTマスターIIと異なるのはGMT針ではなくセンターより下にセッティングされた回転ディスクで第二時間帯を表示させる、というシステムを採用しています。
また、ロレックス初となる年次カレンダー(2月の閏月にだけリューズを使って日付を変更すれば、あとは何月でも手動の調整は必要のないカレンダー機能のこと)、その名も「サロス」を搭載させたことでも話題となりました。ちなみに全ての操作はリューズ一つでできるということにも驚かされます。
スカイドゥエラー イエローゴールド 326138
ケースサイズ:42mm
文字盤:ホワイト,シャンパン,ブラックなど
ムーブメント:自社製Cal.9001
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:3,960,000円(生産終了時)
イエローゴールドケースに革ベルトを合わせると言う、ハイエンドラインならではの逸品がこちらの326138です!スポーツロレックスなのに、まるでチェリーニなどといったドレスラインのような。そんな上質な高級感を感じさせます。
デイトナの116515LNもかつて革ベルトモデルがラインナップされていましたが、ロレックスと革ベルトの相性の良さにはため息が出ます!
出典:https://www.instagram.com/rolex/
文字盤カラーは現行モデルでは白、シャンパン、黒の三種類。王道の白を選ぶもよし。あるいはシャンパンで思いっきりゴージャスにするもよし。黒で精悍さを出すもよし。
どんなスタイルでも大人の風格を出してくれるでしょう。
スカイドゥエラー エバーローズゴールド 326935
ケースサイズ:42mm
文字盤:ホワイト,ブラック
ムーブメント:自社製Cal.9001
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:5,172,200円(生産終了時)
こちらはスカイドゥエラーの、オールエバーローズゴールドというゴージャス×優美×エレガントという、腕時計における審美性の三重奏とも言うべき逸品です。
文字盤色はホワイトまたはブラックの王道パターンとなりますが、スカイドゥエラーのインデックスやインダイアル、針の配列や大きさの分配が本当に巧みで、王道の一言では終わらない個性を放ちます。
ロレックスの中でも屈指の高価格帯で、品薄傾向なこともあり、実勢相場も高値続き。でも、一本持っておけば50代、60代、70代・・・一生のパートナーにしていけることに間違いはありません。
なお、デイトナ同様スカイドゥエラーも、2023年にフルモデルチェンジを果たしました。
大きくデザインは変わりませんが、やはりムーブメントがアップデート!まだ新作の実機を見れていませんが、きっとロレックスらしい、畢生の出来栄えを楽しめることでしょう。
お勧めの金無垢ロレックス~デイデイト~
「成功者が身に着ける」「大統領の腕時計」
そう称されてはばからない威厳と実力を持つのがデイデイトです。
日付と曜日表示機構を持つ時計、と言ってしまえばそれまでなのですが、素材は頑なにゴールドまたはプラチナを採用。フルーテッドベゼルに風格のあるプレジデントブレスレットと、仕様の至るところが超高級品なのです。
そのため、選ばれた人間が着ける、と言われてきました。確かにデイデイトはお若い方と言うよりも、重厚感のある大人の男性に身に着けていただきたいと強く思います。
ラインナップは現行では36mmか40mm。2015年に生産終了しましたが、41mmサイズも存在します。
インデックスや文字盤カラー、デザインなどにもバリエーションがあり、ダイヤモンドなどの貴石をあしらったものも少なくありません。
最高の逸品を選べる、というところも、大人の男性にふさわしいコンセプトですね。
デイデイト40 イエローゴールド 228238A
ケースサイズ:40mm
文字盤:ホワイト,シャンパン、グレーなど
ムーブメント:自社製Cal.3255
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:モデルによる
バーゼルワールド2015のロレックスブースにおいて、あるドラスティックな変革が発表されました。「新世代」と銘打った、新型ムーブメントCal.3255が発表されたのです。
もともとロレックスで製造されていた3100番台のキャリバーも性能が良く、実用面に申し分はありませんでした。しかしながら3200番台に入るや否や、パワーリザーブを約1日分もアップ。また、耐磁性や耐衝撃性といった実用性、加えて二倍の高精度など、より便利に・より使いやすくなったと大きな話題となったものです。
そんな記念すべき3200番台の第一弾が、デイデイト40に搭載されたのです。そしてこちらが、そのファーストモデルとなります。
出典:https://www.instagram.com/rolex/※こちらの画像は2019年に追加された新ダイアル
眩しいまでのイエローゴールドにブレスレットなどデイデイトならではの意匠が映えており、さほどケースサイズはないのに存在感は抜群。
これで外装のみならず、内部にまでロレックスのこだわりが貫かれていると言うのだから、ロレックスファンも、至極の逸品が欲しいと言う方にも自信を持ってお勧めできる一本です。
デイデイト エバーローズゴールド 228235
ケースサイズ:40mm
文字盤:ピンク,ブラウン,グリーン,パヴェダイヤなど
ムーブメント:自社製Cal.3255
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:モデルによる
同じく2015年よりラインナップに加わった、40mmデイデイトのエバーローズゴールドモデルです。
デイデイト全てに言えることですが、様々な文字盤・インデックスバリエーションがあり、パヴェダイヤを敷き詰めたものやストライプ仕上げをしたものなど魅力的なハイエンドも魅力ですが、私の推しはチョコレートブラウンです。
近年同社が力を入れている色合いで、2019年の新作エバーローズゴールド製GMTマスターIIにも採用されていましたね。クラシックでエレガント。エバーローズゴールドの魅力を最大限引き出してくれる色味でしょう。
デイデイトII ホワイトゴールド 218239A
ケースサイズ:41mm
文字盤:ブラック,シルバーなど
ムーブメント:自社製Cal.3156
パワーリザーブ:約48時間
防水性:100m
定価:生産終了
既に生産終了した、41mmサイズのデイデイトです。小径ケースが流行しているとは言え、まだまだ40mm超えがいい!と言う方もいらっしゃるでしょう。
デイデイトはスポーツロレックスと異なり、比較的流通量が豊富です。そのため生産終了品であっても出会いやすいというのが嬉しいところ。
また、新品と中古の価格差が顕著なため、コンディションの良い中古を購入する、という選択肢もお勧めです。確かにデイデイトはスカイドゥエラーやヨットマスターIIなどと並ぶハイエンドラインですが、探し方によっては意外とコストパフォーマンスが高いという嬉しい側面もあります。
お勧めの金無垢ロレックス~チェリーニ~
チェリーニはロレックスの歴史あるドレスウォッチラインです。
コレクション名はイタリア・ルネッサンス期の彫金・彫刻家として知られる「ベンヴェヌート・チェッリーニ氏」が由来。エレガントで美しい作風が魅力のモデルが数多く存在します。
初代モデル プリンスではレクタンギュラー(長方形)ケースが採用されていましたが、徐々にその姿を変え、2014年にはフルモデルチェンジされました。
もっとも2023年に生産終了。しかしながら根強い人気を博しており、ロレックスの定番ドレスウォッチとしての座にはチェリーニがあることでしょう。
ロレックス チェリーニ デイト 50515
ケースサイズ:39mm
文字盤:シルバー,ブラック
ムーブメント:自社製Cal.3156
パワーリザーブ:約48時間
防水性:5気圧
定価:1,982,200円(生産終了時)
チェリーニデイトは文字盤とデイト機能を持つチェリーニの定番モデルです。
サンビームのギョーシェ彫りが施されており、シックな魅力に溢れます。
エバーローズゴールド×シルバー文字盤以外にもホワイトゴールドケースブルー文字盤、ブルーのアリゲーターストラップの組み合わせなどがあり、バリエーションも豊富です。
3時位置にサブダイヤルとして設置されており、スポーツロレックスにはない高級感を秘めています。
ロレックス チェリーニ ムーンフェイズ 50535
ケースサイズ:39mm
文字盤:シルバー
ムーブメント:自社製Cal.3195
パワーリザーブ:約48時間
防水性:5気圧
定価:3,180,100円(生産終了時)
チェリーニ ムーンフェイズは、シリーズで唯一ムーンフェイズ機能を搭載したモデルです。ケースにはエバーローズゴールドを使用し、ポリッシュ仕上げでつややかに仕立てられています。
文字盤はホワイトラッカー仕上げ。6時位置にムーンフェイズが配置されています。
メテオライトを活用したムーンフェイズは非常に美しく、特定の層からの支持も厚いです。
金無垢のロレックスは何金?金の割合は?
金無垢とは「無垢」という言葉が示すとおり、一般的に混じりけのない金、すなわち純金を指して使用される言葉です。
そのため、金無垢のロレックスと聞くと、金の含有量が100%の純金製をイメージする方が多いのではないでしょうか?
しかし、実際には18金製のロレックスを金無垢のロレックスと呼ぶことが多いです。また、ロレックスにはブレスレットまで金が使用されたモデルもあれば、ケースだけが金でレザーベルトが採用されているモデルもあり、これらすべてを金無垢のロレックスと呼ぶことが一般的です。
ところで、18金の場合、金の割合はどれくらいになるのでしょうか?18金は、一般的に「18K」と表記されます。このKとは「カラット」のことで、金の含有量が24分のいくらであるかを表しているのです。
例えば、24Kなら24/24、つまり100%が金ということなので、混じりけのない純金ということになります。18金すなわち18Kの場合は18/24、つまり75%が金となります。18金は金75%に対し、割り金と呼ばれる他の金属を25%混ぜて作られるのです。
ロレックスに限らず、時計業界では18金製を金無垢と称する場合が多く、多くの時計ブランドが製造する金無垢の時計は18金が最上級とされているのです。
ロレックスの金は本物ですか?
前述したように、金無垢ロレックスに使用されている金は、純金に割り金を混ぜたカラーゴールドであり、金の含有量が100%の金ではないことが一般的です。
とはいえ、本物の金が使われていることにはかわりなく、金無垢ロレックスは高級時計としてはもちろんのこと、金としての資産価値も有しているといえます。
では、なぜ金に割り金を混ぜるのかというと、金は非常に柔らかい素材のため、含有量が高いほど傷がつきやすく加工しにくくなるからです。適度に割り金を混ぜることで、硬さや加工のしやすさを調整できます。
金無垢のロレックスはどんな素材が使われている?
金無垢のロレックスに使用されている素材は、基本的に75%の純金と25%の割り金で構成されたカラーゴールドです。では、そのカラーゴールドに使用されている割り金には、具体的にどのような金属が使われているのでしょうか?
金無垢のロレックスに使われている主な割り金には、銀や銅、パラジウムなどがあります。そして、割り金に使用される金属の種類や割合などによって色や硬さなどに違いがあり、とくに色の特徴によって大きく3つの種類に分けることが可能です。
イエローゴールド(YG)
1種類目は「イエローゴールド」です。金と聞いて多くの方が想像するのは、このイエローゴールドではないでしょうか?高級時計やハイブランドジュエリーによく使用されている素材で、純金に近い高級感のある輝きは装いに華やかさをプラスしてくれます。イエローゴールドは純金に同量の銀と銅を混ぜ合わせて作られます。変色しにくく、プラチナと同程度の硬度があることから、実用性の高さも魅力といえます。
ホワイトゴールド(WG)
2種類目は「ホワイトゴールド」です。まるでプラチナのような白い輝きを放つホワイトゴールド。控えめで上品な印象を与えられることから、さまざまなシーン、ファッションに合わせやすく、幅広い層に人気のモデルといえます。このホワイトゴールドは、純金に銀とパラジウムを混ぜ合わせて作られます。イエローゴールドと同じく変色しにくいという特徴があり、また傷がつきにくい点も優れているでしょう。
エバーローズゴールド(ERG)
3種類目は「エバーローズゴールド」です。このエバーローズゴールドは、ロレックスが独自に開発し特許も取得している配合で製造されているため、他では味わえない色みが最大の特徴です。色合いはピンクゴールドに近く、純金に銀や銅、少量のプラチナを混ぜ合わせて作られます。通常、錆びやすい銅が含まれるピンクゴールドは、他のカラーゴールドに比べて変色しやすいとされていますが、エバーローズゴールドは一般的なピンクゴールドに比べて含まれる銅の割合が少ないため、変色しづらく長く愛用できるモデルといえるでしょう。
他素材を使用するコンビモデルもある
金無垢のロレックスの中には、ゴールドとゴールド以外の素材を組み合わせ、2つのコンビネーションを楽しむモデルも存在します。このようなモデルを、通称「コンビモデル」と呼ぶのです。
たとえば、バブル期に人気があったモデルの一つに、ロレゾールのデイトジャストモデルがあります。「ロレゾール」とは、ステンレススティールとゴールドを組み合わせたモデルを指し、ロレックスの時計にのみ使用される言葉です。ステンレスとゴールドという異なる素材の組み合わせを楽しむことができ、他の金無垢のロレックスとは違った魅力があるといえるでしょう。
金無垢時計はどの年齢層が似合う?
金無垢の時計が似合う年齢層というと、一昔前までは50代、60代の渋くていかにもセレブな男性にこそふさわしいというイメージがありました。
しかし、近年はカジュアルなデザインの金無垢時計も多く製造されており、以前に比べて幅広い年齢層の方がつけても違和感がなくなってきています。
結論、金無垢時計が似合うのは、40代、50代以上の男性といえるでしょう。40代を超えると徐々に大人の風格が出てくる頃合いです。もちろん、金無垢時計にもさまざまなデザインがあり、モデルによって似合う年齢やファッション、シーンはさまざまですが、金無垢時計はやはり成熟した大人の男性にこそ身につけてほしい一本といえます。
また、ロレックスのような高級時計は、使い続けるごとに味が出てくるものですので、若いうちに購入してメンテナンスを繰り返しながら一生愛用するのもよいでしょう。
金無垢ロレックスのメリット
金無垢ロレックスは一般的なステンレス製のモデルに比べて高価であり、華やかすぎる見た目とも相まって敬遠されがちです。
しかし、ステンレス製のモデルとは一味違う魅力を持っているといえます。
そんな、金無垢ロレックスを身につけるメリットは、主に以下の4つです。
・重量感と高級感がある
・金属アレルギーになりにくい
・素材自体に資産価値が生まれる
・耐久性に優れ、変色に強い
次の項目から、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
重量感と高級感がある
金無垢ロレックスを身につけるうえで最大の魅力といったら、なんといってもゴールドが醸し出すその重量感と高級感でしょう。
重厚な金無垢ロレックスは、数ある高級時計の中でも圧倒的な存在感を放っており、身につけることで一般的なステンレス製のモデルでは得られない、高いステータス性を身にまとうことができます。
また、ロレックスの金無垢時計はどのモデルも上品な高級感を備えているため、決して下品になることなく装いにエレガントさを添えてくれます。そのため、ビジネスからプライベートまで、あらゆるシーンで着用できるのです。
金属アレルギーになりにくい
金は他の金属に比べて、金属アレルギーになりにくいという特徴もあります。
そのため、金無垢ロレックスは金属アレルギーの方でも安心して身につけられる腕時計といえます。
もし、金属アレルギーを理由に貴金属の時計を身につけることを諦めているなら、金無垢ロレックスを検討するのもよいかもしれません。
素材自体に資産価値が生まれる
前の項目でも少し触れましたが、金はその希少性の高さから価値の高い貴金属といえます。しかも、その価値は社会情勢に左右されにくく、世界中どの国でも資産として認められるという特徴があるのです。
そのため、金無垢ロレックスは、たとえ時計として機能しなくなったとしても、金という素材自体に価値があるので資産価値が下がりにくいといえます。なかには、資産の保全策として金無垢ロレックスを購入する人もいるほどです。
加えて、近年は金の相場が上昇傾向を見せています。理由としては、世界的な低金利や新型コロナウイルス感染拡大、ウクライナ危機などの社会情勢が影響していると考えられます。銀行の金利が低かったり、株や貨幣の価値が下がったりすると、資産価値が安定している金の需要が高まる傾向があるのです。今後も不安定な経済状況が続く場合、金相場は上がり続ける可能性が高いでしょう。
耐久性に優れ、変色に強い
高級時計を普段使いする場合、錆びや変色、傷などの経年劣化は避けて通れない問題といえます。
その点、金無垢ロレックスは、錆びや変色などが発生するリスクが低いです。なぜなら、金はイオン化傾向が低く安定した素材のため、酸化や皮脂などの影響を受けにくいからです。
加えて、前述したように、金無垢ロレックスは純金に他の金属を混ぜることで硬度を上げ、耐久性も確保しています。
耐久性に優れ、かつ経年による変色にも強い金無垢ロレックスは、一生をともにできる腕時計として高い人気を誇っているのです。
金無垢ロレックスのデメリット
前項では、金無垢ロレックスのさまざまな魅力についてお伝えしましたが、そんな金無垢ロレックスにも、身につけるうえでのデメリットが存在します。
具体的には、以下の3つです。
・重さに慣れる必要がある
・修理費用などが高め
・服装などにマッチさせにくい
次の項目から、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
重さに慣れる必要がある
金無垢ロレックスに使われている素材は、純金に何の金属を混ぜているかにもよりますが、ステンレスより重い場合がほとんどです。
そのため、いままでステンレス製の腕時計をしていた方が金無垢ロレックスを使用する場合、その重量感に慣れるまで時間がかかるかもしれません。
腕時計の重さに耐え切れず手首を痛めたり、場合によっては腱鞘炎になったりする恐れもあるので、とくに体つきが華奢な方は気をつけて使用するようにしてください。
修理費用などが高め
一般的に、金はステンレスより価格の高い金属といえます。
そのため、パーツに金が多く使用されている金無垢ロレックスは、基本的にステンレス製のロレックスよりも高額であり、部品交換などが必要になったときの交換パーツの値段も、ステンレス製モデルより高くなる可能性が高いということです。
せっかく買った時計を長く愛用するためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠ですから、金無垢ロレックスの購入を考える際は修理費用なども考慮して検討することをおすすめします。
服装などにマッチさせにくい
金無垢ロレックスのモデルは、上品で自然な高級感を備えているものが多く、比較的幅広いファッション、シーンに合わせやすい金無垢時計といえます。
とはいえ、金特有の強い存在感は、どんな装いにもマッチするとは言い難いのが現実です。
そのため、金無垢ロレックスを身につける際はどうしても合わせる服装を選ばなければならず、手持ちの服によっては「せっかく購入したのに着用する機会がほとんどなかった」という事態に陥る恐れもあるでしょう。
とくに、普段使い用として金無垢ロレックスの購入を検討される際は、一緒に身につける服についても考慮しながら検討することをおすすめします。
まとめ
大人の男性が「俺の時計」にするのにふさわしい、金無垢ロレックスをご紹介いたしました!
現在SSモデルが主流とはいえ、やはりゴールドにしか出せない輝き、美しさ、凄み・・・そういったものを感じていただけたら幸いです。
なお、文中でもご紹介しましたが、ゴールドはSSを凌ぐ耐蝕性を誇ります。そのため、一生の資産あるいはパートナーとしてもお勧めできます。
ライフキャリアが一段階上がった時。金無垢ロレックスで腕元を飾ってみてはいかがでしょうか。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年