「オメガのレマニアcal.321が搭載されたスピードマスターって何がすごいの?」
「レマニアcal.321搭載の新作スピードマスターについて詳しく知りたい」
レマニア321は月に到達したオリジナルのスピードマスターに搭載されていた伝説のムーブメントです。
機械の美しさを全面に楽しめるコラムホイール式で作られており、アポロ11号の宇宙飛行士たちが着用したクロノグラフを動かした歴史を持ちます。
そんなレマニア321ですが、なんと2020年のスピードマスタ新作モデルにリバイバルされることが決定しました!
近年オメガは復刻モデルを多岐にわたってラインナップさせてきましたが、その中でも今作は最も大きな話題を生みそうです。
レマニアcal.321搭載の新作スピードマスターについて知りたいという人は多いのではないでしょうか。
レマニアcal.321はオメガが製造したムーブメントの中で最も人気があります。
この記事ではレマニアcal.321搭載の新作スピードマスターについて、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。
2種類のラインナップについても紹介しますので、スピードマスターの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/moonwatch/calibre-321/product
目次
レマニア キャリバー321について
レマニア キャリバー321はオメガが製造したムーブメントの中で最も人気のあるムーブメントです。
スピードマスターを高精度クロノグラフとして認知させた最大の功労者であり、オメガとレマニア社によって1942年に開発されました。
設計はレマニア社の時計技師アルバート・ピゲによるもの。
細かな部品の構成による見事な様式美は数多くの時計ファンを魅了し、手巻きクロノグラフの最高峰として高い評価を得ました。
キャリバー321が評価を受ける理由。それは以下の3点に集約されています。
・機械式時計ならではのギミックが楽しめるコラムホイール式を採用していること。
・毎時18000振動のロービート設計でありながらも高い精度を出していること。
・非常にコンパクトな直径27mm・厚さ6.7mmというサイズ感で製造されていること。
キャリバー321は当時の時計界において圧倒的な性能を誇りました。デザインよし、機能性よし、そして月に到達したというステータス性。
この度2020年新作モデルとして搭載されることになりましたが、70年以上前に作られたとは思えない「技術の高さ」を味わうことができるでしょう。
2種類のラインナップ
キャリバー321搭載モデルとして今回新たにラインナップされるのは2つ。
1つはステンレススティール「311.30.40.30.01.001」。もう1つは圧倒的な存在感を放つプラチナ×レザーストラップ「311.93.42.30.99.001」。
ステンレスモデルは2020年初旬に日本入荷が予定されており、今後大きな話題を呼びそうです。
スピードマスター ムーンウォッチ クロノグラフ キャリバー321 311.30.40.30.01.001
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 39.7mm
全重量:-
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:手巻き Cal.321
パワーリザーブ:約55時間
防水性能:50m
「311.30.40.30.01.001」はスピードマスター第3世代のスタイルからインスピレーションを得たモデルです。
ベゼルにはポリッシュ仕上げのブラックセラミック、タキメータースケールにはホワイトエナメルを採用。
ダイヤルは当時のデザインを活かしたヴィンテージ風の仕上がりとなっており、特徴的なムーンウォッチ針と古き良きオメガロゴが12時位置に配されています。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/moonwatch/calibre-321/product
搭載されるキャリバー321は専用の工房にて再構築を施したモノです。当初の仕様に沿った設計で製造されていますが、現代でも長く使えるように細かな部分でブラッシュアップが施されています。
キャリバー321を手にしたいけど、アンティークウォッチは耐久性やメンテナンス性が不安で踏ん切りがつかない。
このように思っていた方でも、311.30.40.30.01.001であればキャリバー321の魅力をいつでも味わうことができます。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/moonwatch/calibre-321/product
ケースサイズはスーツの裾にシックリと収まる39.7mmです。
風防はプラスチックではなく、表面裏面にサファイアクリスタルを採用。ヴィンテージデザインではありますが、機能性に関しては現代的なスペックを有します。
尚、気になる定価は1,661,000円とのこと。
なかなか手が届きにくい価格帯ではありますが、時計ファンであれば無理をしてでも欲しくなりますね。
スピードマスター ムーンウォッチ クロノグラフ キャリバー321 311.93.42.30.99.001
素材:プラチナ
ケースサイズ:直径 42.0mm
全重量:-
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:手巻き Cal.321
パワーリザーブ:約55時間
防水性能:50m
ステンレスモデルと同時に展開されるのはブラックのレザーストラップが付いたプラチナモデル。ゴールドを配合した特殊なプラチナ合金(Pt950Au20)を素材としており、圧倒的な存在感を放ちます。
文字盤や針の素材も拘り抜かれており、ダイヤル素材にはブラックオニキスが採用。針とヴィンテージロゴには高級感のある18Kホワイトゴールドが使用されました。
ベルトにはブラックレザーを合わせ、全てにおいてスタイリッシュで煌びやかな仕上がりとなっています。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/moonwatch/calibre-321/product
311.93.42.30.99.001はまさに月のイメージにピッタリの逸品です。
背面はもちろんシースルーバック仕様となっており、ゴールドに輝くCal.321の精密で美しい動きを堪能することができます。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/moonwatch/calibre-321/product
ステンレスモデルとの決定的な違いはインダイヤルです。
3つのインダイヤルはそれぞれ月の隕石で作られており、写真を切り抜いたかのようなリアルな質感を感じることができます。
なお、インダイヤルはそれぞれ天然素材を使用しているため、一つとして同じ個体は存在しません。
この「特別感」は必ずやオーナーの所有欲を満たしてくれることでしょう。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/moonwatch/calibre-321/product
ステンレスと同じく、プラチナも両面サファイアガラス仕様です。立体感のあるボックス型となっており、オリジナルの雰囲気を彷彿とさせます。
尚、ケースサイズは42mm。ステンレスよりもやや大きい、迫力のあるサイズ感です。
最後に定価をご紹介いたします。
プラチナが美しく煌めく311.93.42.30.99.001の定価は7,018,000円。
紛れもない超高級時計です。
当記事の監修者
廣島浩二(ひろしま こうじ)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチ コーディネーター
一級時計修理技能士 平成31年取得
高級時計専門店GINZA RASIN 販売部門 ロジスティクス事業部 メンテナンス課 主任
1981年生まれ 岡山県出身 20歳から地方百貨店で時計・宝飾サロンで勤務し高級時計の販売に携わる。 25歳の時時計修理技師を目指し上京。専門学校で基礎技術を学び卒業後修理の道に進む。 2012年9月より更なる技術の向上を求めGINZA RASINに入社する。時計業界歴19年