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速報!2021年H.モーザー新作モデルを発表!by Watches & Wonders Geneve
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出典:https://www.facebook.com/MoserWatches/photos/
時計玄人が愛用するH.モーザー。世界トップクラスの機械製造技術をもち、幾度なく独創的で美しい魅力的な時計を展開してきました。
Watches & Wonders Geneve 2021においてはミニマリズムに基づいた個性的なモデルが新作を発表し、時計ファンを大きく沸かせています。
果たしてH.モーザーが放つ2021年新作はどのようなモデルなのでしょうか?
この記事ではその全貌に迫ります。
目次
H.モーザー2021年新作 パイオニア・センターセコンド メガ・クール
出典:https://www.facebook.com/MoserWatches/photos/
スペック
外装
モデル名: | パイオニア・センターセコンド メガ・クール |
ケースサイズ: | 直径42.8mm × 厚み10.6mm |
素材: | ステンレススチール |
文字盤: | ブルーラグーン フュメダイアル |
ムーブメント
ムーブメント: | Cal.HMC200 |
駆動方式: | 自動巻き |
パワーリザーブ: | 約72時間 |
機能
防水: | 120m |
定価: | 181万5000円(税込み) |
H.モーザーの2021年新作として発表されたのは、「パイオニア・センターセコンド メガ・クール」。
ターコイズ カラーのブルーラグーン フュメダイアルを配した爽やかなモデルです。
シンプルなディテールですが、人間工学を徹底的に研究して開発されたデザインとなっており、曲線は美しく、何よりもしなやかな装着感を持ち合わせます。
なお、今作はストラップを簡単に付け替えることができるため、夏場はラバーベルト、冬場はレザーベルトなどフレキシブルに活躍してくれます。
出典:http://h-moser.jp/
搭載ムーブメントには、マニュファクチュール Cal.HMC200を搭載。
ネジの一本一本まで、全てのパーツを自社で開発した完全なるスイスメイドムーブメントです。
約3日間のパワーリザーブを保有し、実用性に関しても申し分ありません。
価格は181万5000円(税込)。
出典:http://h-moser.jp/
また、パイオニア・センターセコンド メガ・クールには「フライング トゥールビヨン」を装備した超複雑機構モデルも同時発表されています。
こちらはブルーラグーン フュメダイアルを配した上品な文字盤はそのままに、6時位置にフライングトゥールビヨンを配した一本です。
3針モデルと同じく、プラグ アンド プレイ システムによってストラップを自由に組み合わせることも特徴となっています。
搭載ムーブメントはCal.HMC 804。世界限定50本生産、価格は649万円(税込)です。
H.モーザー2021年新作 エンデバー・センターセコンド・コンセプト X seconde/seconde/
出典:https://www.facebook.com/MoserWatches/photos/
スペック
外装
モデル名: | エンデバー・センターセコンド・コンセプト X seconde/seconde/ |
ケースサイズ: | 直径40.0mm × 厚み10.7mm |
素材: | ステンレススティール |
文字盤: | ブルーフュメダイアル |
ムーブメント
ムーブメント: | Cal.HMC20 |
駆動方式: | 自動巻き |
パワーリザーブ: | 約72時間 |
機能
防水: | 30m |
定価: | 247万5000円(税込) |
今作はH.モーザーのエンデバーコレクションと人気アーティストseconde/seconde/とのコラボレーションモデルです。
文字盤は美しいブルーフュメダイアルを採用。
時針に鮮やかな色彩のピクセル化された消しゴムが配されているのが特徴で、ロゴすらも消した究極のミニマルデザインとなっています。
ケース直径は40mmと使いやすいサイズ感で、ステンレススティールとブラックレザーのシックな組み合わせも大人な魅力を感じさせます。
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時針に使われる消しゴムは「大切な概念である除去」を表現しており、そのコンセプト通り、今作は全ての無駄を省いた芸術的な意匠となっています。
搭載されるムーブメントは自動巻きCal.HMC200。前項で解説した「パイオニア・センターセコンド メガ・クール」と同じく、パワーリザーブ約72時間を誇るマニュファクチュールムーブメントを採用しています。
世界限定20本で発売される今作の価格は247万5000円(税込)。店頭での販売は行われず、WEBサイト限定商品となります。
H.モーザー2021年新作 エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイ
出典:https://www.h-moser.com/ja/
スペック
外装
モデル名: | エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイ |
ケースサイズ: | 直径40.0mm × 厚み11.2mm |
素材: | 18Kホワイトゴールド / 18Kレッドゴールド |
文字盤: | ファルコンアイ / オックスアイ |
ムーブメント
ムーブメント: | Cal.HMC 804 |
駆動方式: | 自動巻き |
パワーリザーブ: | 約72時間 |
機能
防水: | 30m |
定価: | 924万円(税込) |
今作はH.モーザーのエンデバー
「エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイ」はミステリアスな魅力を持つ天然石 タイガーアイ を文字盤に用いた美しい一本です。
天然素材であるが故、個体ごとにすべて模様やカラーが異なります。
ロゴとインデックスを排除したH.モーザーらしいミニマルなデザインは今作においても健在。6時位置に設けたフライング トゥールビヨンがより際立つデザインとなっています。
機械美を追求しながらも爽やかな印象を与える独特な個性を持ち、複雑時計としての存在感も強く感じられるモデルです。
出典:https://www.facebook.com/MoserWatches/photos/
「エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイ」のケース直径は43mm。素材には18Kホワイトゴールド及び18Kレッドゴールドがあしらわれました。
シースルー化されたケースバックからは搭載ムーブメント 自動巻き Cal.HMC 804を眺めることができ、アリゲーター製のストラップが高級感をより強く演出します。
なお、今作はブルーとレッドの2つがラインナップされていますが、ブルーの石はファルコンアイ(鷹目石)、レッドの石はオックスアイ(雄牛眼石)と呼ばれます。
いずれも世界限定50本で生産され、価格は924万円(税込)。
H.モーザー2021年新作 スイス・アルプ・ウォッチ ファイナル アップグレード
出典:https://www.facebook.com/MoserWatches/photos/
スペック
外装
型番: | Ref.5324-1205 |
ケースサイズ: | 38.2mm × 44.0mm |
素材: | ステンレススティール(ブラックDLCコーティング) |
文字盤: | ベンタブラック |
ムーブメント
ムーブメント: | Cal.HMC 324 |
駆動方式: | 手巻き |
パワーリザーブ: | 約96時間(4日間) |
機能
防水: | 30m |
予価: | 340万円(税抜予価) |
スイス・アルプ・ウォッチはアップルウォッチを始め、時計業界に新たなジャンルを築きつつある「スマートウォッチ」への皮肉として作り上げられたH.モーザーの注目モデルです。
2016年にオリジナルモデルが発表され、以降着々と進化を遂げてきました。
2021年モデルにおいては、その集大成としてファイナルアップデートという言葉がモデル名に加えられ、まさに最高品質の時計に仕上がっています。
出典:https://www.instagram.com/moserwatches/
スイス・アルプ・ウォッチ ファイナル アップグレードの特徴はなんといっても、スマートウォッチのように見えて伝統的な機械式時計であるというアンバランスさ。
デジタルに見えるけど、実は違う。H.モーザーだからこそ作ることのできる独創的な一本に仕上がっています。
一見Apple Watchのスタンバイモードにも見える文字盤の正体は、ベンタブラックという物質を使った完全なるアナログな文字盤。
ベンタブラックはカーボンナノチューブから構成される、可視光の最大99.965%を吸収する物質で、人工物としてはもっとも黒い素材といわれています。
このベンタブラックによってデジタル文字盤の個性を表現しているわけです。
また、時分針のカラーリングをブラックにすることで、スマートウォッチのスリープ状態を表現していることも大きな個性となっています。
針やリューズといった細かなパーツは全てこだわり抜かれた高級素材が使用されているため、見た目以上の高級感を味わうことができるでしょう。
出典:https://www.instagram.com/moserwatches/
文字盤上6時位置に配置されたローディングアイコンはスモールセコンドの役目を果たします。
このアイコンの下には本モデルのためにデザインされたディスクが備えられており、5秒に1目盛りずつ進んでいく仕様となっています。
時間が進むごとに色味がホワイトから濃いグレーへと変化していく様が美しく、デジタルをアナログで再現するというH.モーザーの独自性が垣間見れます。
出典:https://www.facebook.com/MoserWatches/photos/
スイス・アルプ・ウォッチ ファイナル アップグレードに搭載されるのは自社製手巻きムーブメントCal.HMC324。
このムーブメントは1万8000振動/時のロービート設計で作られ、薄さと耐久性を高い次元で両立させた名機です。
4日間のパワーリザーブを誇り、実用性に関しても申し分ありません。
ケースバックがシースルー加工されているため、ロービートならではの繊細な動きをその目で眺めることもできます。
発売予定日は2021年2月が予定されており、世界に50本しか存在しない数量限定モデルとして展開されます。
価格は日本円にして340万円(税抜)。
正直かなり高額ですが、人と被らない時計をお探しの方にはこれ以上ない選択肢となるはずです。
H.モーザー2021年新作 エンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨン
出典:https://www.facebook.com/MoserWatches/photos/
スペック
外装
型番: | Ref.1903-0500 |
ケースサイズ: | 直径43mm |
素材: | チタニウム |
文字盤: | エレクトリックブルー(サンバースト仕上げ) |
ムーブメント
ムーブメント: | Cal.HMC 903 |
駆動方式: | 手巻き |
パワーリザーブ: | 約90時間 |
機能
防水: | 30m |
予価: | 3900万円(税別) |
近年のH.モーザーはインデックスとロゴを取り除いた超ミニマルな時計の製造に力を注いでいます。
そのコンセプトにトゥールビヨンとミニッツリピーターを配したハイコンプリケーションこそが、2021年新作「エンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨン」であり、これまで以上に美しく繊細な時計に仕上がっています。
出典:https://www.facebook.com/MoserWatches/photos/
エンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨンはモデル名の通り、ミニッツリピーターとトゥールビヨンを搭載する超複雑時計です。
6時位置にはメカニカルな意匠が楽しめるフライングトゥールビヨンを備え、10時位置に配された二つのチャイムとミニッツリピーターハンマーが、美しい音色を響かせます。
ロゴおよびインデックスを取り除いたミニマルな文字盤には、新色のサンバースト仕上げ エレクトリックブルーダイアルを採用。
機械美を追求しながらも爽やかな印象を与える独特な個性を持つデザインとなりました。
ケース直径は43mm。素材にはチタニウムがあしらわれ、肥大化・重量化を抑えつつゴングがフライング トゥールビヨンの動作を妨げないように緻密な設計で組み上げが行われています。
出典:https://www.youtube.com/watch?v=aSyQDM4Ns_A
ミニッツリピーターはもともと暗闇の中でも音で時刻を確認するために開発された機構です。
文字盤の装飾を極限まで省いたエンデバー・コンセプトとの相性はすこぶる良く、トゥールビヨンの視覚的な美しさも相まってこれまで以上に上品な印象を与えます。
シースルー化されたケースバックからは搭載ムーブメント 手巻き Cal.HMC903を眺めることができ、レッド×ブラックアリゲーターレザー製のストラップが高級感をより強く演出します。
なお、本作は完全な新作ではなく、2019年に発表されたホワイトゴールド×ブラックダイアルの別バリエーションです。
スタイリッシュでモダンな前作と爽やかな意匠を楽しめる今作でだいぶ雰囲気が異なります。
今作は世界限定20本で発売予定で、価格は3900万円(税抜予価)。
まとめ
稀少な独立系ブランドとして独自路線を貫くH.モーザーの新作モデルをご紹介いたしました!
いずれのモデルも他のブランドには真似できない圧倒的な個性があり、H.モーザーの技術の高さを強く感じることができます。
高価なモデルばかりなので、なかなか手に取る機会はないかもしれませんが、一度は腕に巻いてみたいものですね。
今後も新作動向などが分かり次第、おってお伝えしていきたいと思います!
2021年新作情報はこちら!