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WEBマガジン, 新美貴之, エントリーモデル特集, ハミルトン

時計通も唸るハミルトン ジャズマスター オープンハートの魅力

最終更新日:

「ハミルトン ジャズマスター オープンハートはどんな時計?」
「ジャズマスター オープンハートの魅力や特長について詳しく知りたい」

社会人になると、学生時代とは違ったワンランク上の持ち物が欲しくなりますよね。

特にビジネスシーンでは必須の腕時計。

手元はよく見られることもあり、他人と差をつけた一本を所有したいものです。

もっとも、時計に無尽蔵にお金をかけられる方はそういらっしゃらないでしょう。

そこで初めて本格的な高級時計をご購入されるという方に向けてお勧めしたいのがハミルトン ジャズマスター オープンハートです。

ハミルトンのオープンハートは、大胆にカッティングされた文字盤からムーブメントが鑑賞できる、おしゃれなデザインが特徴の時計です。

さらに高精度な自動巻きムーブメントを搭載しながら10万円代で購入できる、コストパフォーマンスが優れている時計でもあります。

そんなジャズマスター オープンハートの魅力や特長が知りたいという人は多いのではないでしょうか。

ジャズマスター オープンハートは安いだけではなく、極限まで磨き上げられたデザイン性と機械式時計の魅力を楽しめる唯一無二のコレクションです。

この記事では知られざるハミルトンのジャズマスターオープンハートの魅力や特長を、実機レビューと合わせて紹介します。

画像付きで詳しく紹介しますので、センスの良い機械式時計をお探しの方はぜひ参考にしてください。

ハミルトン ジャズマスター オープンハート

 

ハミルトン ジャズマスター オープンハートとは?

ハミルトンジャズマスターオープンハートは、アメリカの時計ブランド「ハミルトン」の人気モデル「ジャズマスター」の派生モデルの一つです。

ミリタリーイメージが強いハミルトンですが、ジャズマスターはスーツやジャケットといったスタイルにあわせやすいモダンスタイルの一大コレクション。

ビジネスからプライベートまで幅広く使えますね。

また「ハミルトンといえばオープンハート」というイメージが定着するほど同社の中では存在感のあるコレクションで、初めてハミルトンに挑戦する方にもまずお勧めしたい時計となっております。

 

①概要

ハミルトンは今でこそスイスのビエンヌに本拠を構えますが、もともとはアメリカのペンシルベニア州で1892年に創業しました。

当時のアメリカは鉄道黎明期でしたが、正確な時刻を把握する方法がなかったため、鉄道事故が相次いでおり、深刻な問題となっていました。

しかしハミルトンの高精度な懐中時計が、この問題の解決に大きく貢献します。ハミルトンは「The Watch of Railroad Accuracy(鉄道公式時計)」として地位を確立し、以降アメリカの産業史において欠かせない存在となっていきました。

 

さらに時代が下って飛行機が到来します。

ハミルトンは1918年に航空時計にも着手しますが、この分野でも大いに重宝されることとなります。とりわけ米国初の定期航空郵便公式時計となったエピソードは華やかですね。その後の第二次世界大戦では、100万個以上の軍用時計の生産に注力しました。

出典:https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/

ちなみに余談ですが、この軍事下において、時計の「ハック機能」が誕生します。これはリューズを引くと秒針が止まる機能のこと。この機能は、兵士が互いの時刻を一斉に合わせる際の掛け声が「ハック」だったことから由来しています。そしてこれをルーツとしているのがハミルトンのカーキシリーズです。

もっともカーキシリーズがミリタリーウォッチとしての印象が強い反面、今回ご紹介するジャズマスターはモダンかつスマートなデザインと軍用時計のタフネスさを融合したモデルです。

 

そんなジャズマスターのルーツは、名前の通りジャズ。諸説ありますが、ジャズの起源はアメリカニューオーリンズが発祥の地とされており、ヨーロッパ音楽とアフリカ音楽が融合して生まれた音楽です。ハミルトンのジャズマスターも、伝統的な血脈と、革新的な現代性を融合し型にとらわれないという点で、音楽のジャズと大きな共通点があると言えるでしょう。

ハミルトン ジャズマスター オープンハート

出典:https://www.facebook.com/Hamiltonwatch

さらに言うと、ジャズマスターは多くの派生モデルがあることでも知られています。自動巻きクロノグラフを搭載した「オートクロノ」や上品薄型な「シンライン」,シンプルドレスウォッチの「ジェント」など本当に多彩ですが、オープンハートは特に人気のモデル。

ジャズマスターの「曲線が意識されたラウンドフォルムケース」というオーソドックスなスタイルを一貫しながらも、カッティングされた文字盤とそこから覗くムーブメントは遊び心があり、独創的なデザインに仕上がっています。

なお、ジャズマスターには「スケルトンオート」と呼ばれる、やはり文字盤を肉抜きしたモデルが存在するのですが、オープンハートは12時~4時位置外周とセンター一部のみがスケルトナイズされていることが特徴です。

 

②オープンハートのバリエーション

ハミルトン ジャズマスター オープンハート

出典:https://www.facebook.com/Hamiltonwatch

先ほど、ジャズマスターには多彩な派生モデルがある、と申し上げました。さらにハミルトンのオープンハートもまた、バリエーション豊かでお気に入りの一本を楽しめるという魅力を持ちます。

まず、ケースサイズは直径36mm、40mm、42mmの3展開(36mmは2020年からリリース)。素材は基本的にステンレススティールですが、ゴールドカラーにPVDコーティングされた華やかなモデルもリリースされてきました。

文字盤一つとってもブラック,ブルー,アイスブルー,レッド,マザーオブパールなどなど…ハミルトンのオープンハートはまさに「自分の理想の1本」と出会うことができるモデルと言えますね。

 

③優れたコストパフォーマンスも特筆すべき点

ハミルトン ジャズマスター オープンハート

出典:https://www.facebook.com/Hamiltonwatch

ハミルトンジャズマスターオープンハートのもう一つの魅力が、コストパフォーマンスに優れていること!

現行のモデルは定価10万円台、新品並行相場では10万円以下というお手頃な価格です。そしてハミルトンのすごいところは、この価格帯では考えられないほどの優れたパフォーマンスを持っていること。

ハミルトンの搭載しているムーブメントは、世界最大の時計製造グループであるスウォッチ・グループに所属するETAというムーブメントメーカーのものです。このETAは、オメガやフランク・ミュラー、パネライなど多くの時計ブランドがムーブメントとして採用しています。

ETAは優れた性能を持ちながらも量産を目的に作られているため、比較的コストを抑えやすいというメリットを有します。つまり、このETA社製ムーブメントを搭載することで良心的な価格設定を実現でき、かつムーブメント開発で浮いたリソースを外装やデザインに割けるため、ジャズマスター オープンハートは優れたコストパフォーマンスを実現しているのです。

【実機レビュー】ハミルトン ジャズマスター オープンハートの魅力を語る

ハミルトンジャズマスターオープンハートの魅力を実機レビューとともに語っていこうと思います。

ちなみに、今回実機レビューに使用するモデルはこちらです。

ジャズマスター オープンハート H32565155

ハミルトン ジャズマスター オープンハート H32565155

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
ムーブメント:自動巻きH-10
パワーリザーブ:約80時間
防水性:5気圧
定価:116,600円

 

①文字盤の美しさ

ハミルトンジャズマスターオープンハートの一番の魅力といえば、なんといっても文字盤の美しさ。

文字盤が透けていたり、一部ムーブメントが覗けるようにカットされたりしている時計は他にもありますが、オープンハートほど大胆にムーブメントを覗けるものはないでしょう。切り抜いた部分のムーブメントには、真珠のような模様をつける装飾「ペルラージュ加工」が施されており、目で見て楽しい美しい仕上がりになっています。

ジャズマスター オープンハート H32565155

なお、ジャズマスター オープンハートは内部のムーブメントが覗ける仕様を採用しているにもかかわらず、時刻の視認性を損なわないデザインという点も嬉しいポイントです。一部の肉抜きに留めたこと、加えて無駄の一切を省き上品に傾倒した文字盤としたことから、スケルトンにありがちな「今何時なの?」といった悩みが一掃されました。

針はドルフィン針で、クラシカルな印象を強めています。時刻を表示する数字であるインデックスは、あえて12,3,6,9の飛びアラビアになっており、ドレッシーにしすぎないカジュアルさを醸し出しています。

 

②仕上げによって醸し出される高級感

ケースは仕上げ加工が施されているため、高級感が醸し出されています。

仕上げ加工には、いくつか種類がありオープンハートでは、鏡面加工とヘアライン加工が使い分けられています。

ハミルトン ジャズマスター オープンハート H32565155

鏡面加工とは、金属の表面に光沢を出すための加工で、見栄えを良くするために用いられます。ヘアライン加工では、単一方向へ研磨することで、髪の毛のような細く長い筋目をつけます。鏡面加工では光沢を出していたのに対し、ヘアライン加工では光沢をなくしつや消しを行うことで、よりステンレスの質感を落ち着いた雰囲気にすることができます。

オープンハートでは、鏡面加工とヘアライン加工の良さをそれぞれ生かした仕上げ加工が施されており、バランスの良いデザインとなっているのです。

 

③高いスペック

ハミルトン ムーブメント H-10

出典:https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/

前述の通り、ジャズマスター オープンハートの魅力のひとつに、コストパフォーマンスの高さがあります。この魅力は、スペックにこそ現れていると言っていいでしょう。

なぜなら最新のジャズマスター オープンハートには、ETA社と共同開発した自社製のムーブメントH-10が搭載されています。

このムーブメントは、タグホイヤーやロンジンのムーブメントのベースにもなっているETA社のキャリバー2824-2がベースになっています。

このムーブメントの一番の特徴は、80時間のパワーリザーブを実現したこと。パワーリザーブとは、ゼンマイを完全巻き上げた状態から、時計を放置して止まるまでの駆動時間のことを指します。つまりオープンハートは、完全にゼンマイを巻き上げてから80時間、ゼンマイを巻き上げる操作が必要ない時計なのです。

一般的な時計のムーブメントのパワーリザーブは約40時間と言われているため、これよりも2倍の長さを実現しています。

ムーブメントの心臓部分である香箱から脱進機までの、運動連鎖の改良を行ったことにより、80時間という画期的な標準持続時間を達成しました。世界最大のムーブメントメーカーとの共同開発だからこそ実現できた、クオリティのムーブメントと言えます。

ハミルトン ジャズマスター オープンハート H32565155

さらに裏蓋には、気密性が高いねじ込み式のスクリューバック方式を採用することで、5気圧の防水性を確保。日常生活で扱いやすい一本となっております。

 

 

まとめ

20代男性や初めて機械式時計を購入する方におすすめの、ハミルトンジャズマスターオープンハートのご紹介をしました。

ハミルトンオープンハートは、お手頃な価格でありながら、高いスペックのムーブメントや高級感のある仕上げ加工といった本格的な時計製造を行っていることが特徴です。

最新の時計には、ETAと共同開発した自社製自動巻ムーブメントを搭載しており、80時間という驚異的なパワーリザーブを実現しています。

また見た目も、ドレッシーさとカジュアルさを絶妙に融合しており、ビジネスでもプライベートでも合わせやすい点も大きな魅力です。

時計好きは誰しもが通るブランド、ハミルトン。その魅力がつまったオープンハートをぜひ試着してみてください。その魅力にきっと、虜になるはずです!

当記事の監修者

新美貴之(にいみ たかゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長

1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年

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