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デイトナ, WEBマガジン, ラグジュアリーモデル特集, 池田裕之, ロレックス

ロレックス デイトナ Ref.116506を買うなら知っておきたいこと

最終更新日:

ロレックス コスモグラフ デイトナ 116506 アイスブルー

出典:https://www.facebook.com/rolex/photos/

「デイトナ 116506って何がすごいの?」
「デイトナ 116506が気になるけど重いの?」

年々需要が上がり続けるロレックス デイトナ。

ここ数年の相場高騰は凄まじいものがあり、モデルによっては100万円以上高騰したモデルも存在します。

元々デイトナは圧倒的な人気を誇っていましたが、現在はそれが更に顕著になっており、「正規店で定価で買う」ことは不可能といっても過言ではありません。

庶民の憧れだったデイトナは、すっかり高嶺の花になってしまいました。

そんな中でも特に注目を集めているモデル、デイトナ 116506について知りたいという人は多いのではないでしょうか。

116506はプラチナ素材×アイスブルー文字盤を備えるロレックス屈指の高級機で、その美しさはまさに「キングオブクロノグラフ」の名に相応しい仕上がりとなっています。

この記事ではデイトナ 116506の魅力や特長について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。

新品・中古の実勢相場と今後の予測についても解説しますので、ロレックスの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。

デイトナ 116506とはどのような時計か?

①DATA

ロレックス コスモグラフ デイトナ 116506 アイスブルー

素材:プラチナ
ケースサイズ:直径40mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.4130
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:8,013,500円(税込)

 

②概要

デイトナ 116506は、2013年のバーゼルワールドでリリースされたモデルです。

デイトナ史上初となるプラチナモデルとして発表され、チェスナット(栗色)のセラクロム製ベゼルと、清涼感のあるアイスブルーダイアルのカラーリングが大きな話題を生みました。

現行デイトナよりも前に発表されたモデルではありますが、基本的なデティールは最新の仕様です。

今もスポーツロレックスの最上位モデルとして君臨しており、世の紳士の憧れの的になっています。

ロレックス コスモグラフ デイトナ 116506 アイスブルー

スペックに関してはステンレススティールのデイトナと同等です。

完全自社製ムーブメントCal.4130を搭載しており、ケースサイズも40.0mmと同一規格となっています。

ただ、116506のケースにはプラチナが採用されているため、ステンレススティールよりも重みがあります。

116500LNが140gなのに対し、116506の重量はなんと284g!

ほぼ2倍の重みです。

ロレックス アイスブルーダイヤル

出典:https://www.rolex.com/ja/watches/cosmograph-daytona/m116506-0001.html

116506の大きな魅力として、栗色のセラクロムベゼルの採用が挙げられます。

セラクロムベゼルは主にスポーツロレックスに搭載されているロレックスの独自素材であり、セラミックをベースに特許技術による加工が施された素材です。

従来のメタル素材に比べて傷つきづらく耐蝕性・耐紫外線性に富み、経年劣化に強いといった特性を持ちます。

デイトナにおいては116500LN(現行ステンレス製デイトナ)に搭載されたことで話題を生みましたが、先にセラクロムベゼル搭載機として世に放たれたのは116506です。

アイスブルーダイアルにの相性がいい栗色のカラーリングで作られていることも高評価の要因となりました。

メモリ部分はプラチナコーティングされており、タキメーターの視認性も抜群。最高品質のモデルらしい、贅沢な仕上がりとなっています。

 

デイトナでは116506だけに採用されるアイスブルーダイアル。美しい栗色のセラクロムベゼル。そして最高級モデルに相応しいプラチナの重み。

これらの特徴を持つ116506は、ロレックス屈指のハイエンドモデルです。

ロレックスの現行モデルにおいては、ずば抜けて高価なモデルであるため、成功者が身につける時計としても有名です。

あまりにも高価なモデルであるため、話題に上がる頻度は多くありませんが、最近は生産終了になると噂が飛び交っており、一気に注目度が上がっています。

当店においても、お問い合わせを頂くことが増えており、注目度の高さをひしひしと感じています。

 

デイトナ 116506のディテールの解説とレビュー

次にディテールの解説とそのレビューをお伝えします。

 

①アイスブルー文字盤

アイスブルー文字盤とは、その名の通りアイスブルーカラーで作り上げられた文字盤のことを指します。

その仕上がりは非常に上品で美しく、数ある文字盤色のなかでもトップクラスに人気が高いです。

文字盤自体のデザインが秀逸であることは勿論のこと、アイスブルー文字盤はプラチナモデルにしか採用されない文字盤であることも特徴的です。

ゴールドの上をいく最高級素材であるプラチナにだけ搭載が許される文字盤。

そのプレミア感こそがアイスブルー文字盤の魅力なのです。

ロレックス アイスブルーダイヤル

出典:https://www.rolex.com/ja/watches/cosmograph-daytona/m116506-0001.html

アイスブルー文字盤は「氷のような水色」となっていることから、その名が名付けられました。

ロレックスに採用されているブルー文字盤は深みのあるカラーリングが大半ですが、このアイスブルーは他のどんな文字盤よりも清涼感があり、クールな印象を与えます。

また、インダイヤルの色味に関してもベゼルに合わせたデザインとなっており、こちらもお洒落です。

②チェスナットセラクロムベゼル

チェスナットセラクロムベゼル

出典:https://www.facebook.com/rolex/photos/

116506といえばアイスブルー文字盤に目がいきがちですが、チェスナットセラクロムベゼルの美しさも見逃せません。

この独特な色味を持つベゼルが搭載されているからこそ、アイスブルー文字盤はより輝かしく見えるのです。

また、色味だけではなく艶のある光沢感も時計全体の高級感を上げています。

デイトナ 116506のステータス性は、チェスナットセラクロムベゼルによって更に強調されていると言えるでしょう。

 

セラクロムベゼルがデイトナに初搭載されたのは2011年リリースのエバーローズゴールド製116515LNでした。

116506はデイトナにおいては2番目にセラクロムベゼルが搭載されたモデルとなります。

2016年に発売されたステンレス製デイトナ116500LNもブラックセラクロムベゼルですが、116506だけはチェスナットカラーで作られているのが特徴です。

特別感を演出するだけでなく、プラチナケースとの相性も考え抜かれた色味となっています。

 

なお、デザイン性だけでなくセラクロムベゼルは衝撃にも強く、滅多なことで割れたり欠けたりすることがありません。

美しさが注目されるベゼルですが、実用性に関しても秀逸です。

②デイトナ唯一のプラチナケース

デイトナ116506はシリーズで唯一ケースにプラチナを採用したモデルです。

完成された外装デザインを持つこともデイトナが支持される理由の一つですが、116506に関してはプラチナの採用がプレミア感を演出しています。

重量に関しては284gと決して使い勝手の良いモデルとはいえませんが、この重みは116506を持つことが許された成功者だけに感じられる重みともいえます。

高級感、光沢感、そして重み。これらをぜひ味わっていただけたら幸いです。

ロレックス コスモグラフ デイトナ 116506 アイスブルー

ケース厚もブレスレットも薄い設計となっており、洗練されたデザインになっています。

サイズ感よりもずっとスタイリッシュなデザインに加え、100m防水の実用性。ケースやコマが若干湾曲している造りのため、腕にもジャストフィットします。

バックルに関しても高級感があるだけでなく堅牢で、落下のリスクが低減された実用性高いものとなっております。

 

③ムーブメント

cal.4130

出典:https://www.rolex.com/ja/

振動数:28800振動(毎時)

石数:44石

パワーリザーブ:72時間

伝達方法:垂直クラッチ

作動方式:コラムホイール

 

116506には、116500LN(現行ステンレス製デイトナ)や116520(1世代前のステンレス製デイトナ)と同一の完全自社製ムーブメントCal.4130が搭載されています。

Cal.4130は歴代デイトナに搭載されたバルジュー、エルプリメロといった名機の良さを取り入れ、それを自社ムーブメントとして理想形に昇華した最高品質のムーブメントです。

普段は堅牢性の高い裏蓋に隠れてその姿を見ることは叶いませんが、圧倒的なスペックを有します。

 

Cal.4130には2つの技術的な強みがあります。

1つはキャリングアーム方式から垂直クラッチ構造に変更が加えられたことにより、クロノグラフの針飛びが解消されたこと。

各積算計の動きも同期させることも成功しており、コンパクトな設計となっています。

もう1つの強みは時計の精度を決めるテンプを支えるブリッジというパーツがダブルブリッジ式に変更されたことです。

これにより、精度の安定性と堅牢性が大幅に向上しました。

メンテナンス性も向上し、故障しても一生使い続けやすくなったのもポイントです。

 

また、Cal.4130では、クロノグラフ機構に関わるパーツを約60%削減することに成功しています。

116506の薄型でスタイリッシュなデザインは、この技術仕様によって確立されたといっても過言ではありません。

また、ロレックスのムーブメントの主流となっているパラクロムヒゲゼンマイを初めて用い、耐磁性を高めたことも特筆すべき点となります。

機械式時計 ヒゲゼンマイ

https://www.rolex.com/ja/watches/rolex-watchmaking/new-calibre-3255.html

振動数は28,800振動/時(1秒間に8振動)のハイビート設計。パワーリザーブも約72時間と基本スペックの高さも申し分ありません。

上品で華麗な外装だけでなく、時計としての実用性にも優れるからこそ、116506はこれ程までに高い評価を得ています。

デイトナ 116506 新品・中古の実勢相場と今後の予測

 

デイトナ 116506 アイスブルー

ロレックス コスモグラフ デイトナ 116506 アイスブルー

定価:8,013,500円(税込)

新品並行相場:1,000万円~

デイトナ 116506は、かつてないほどのプレミア価格を記録し続けています。

もともとデイトナ唯一のプラチナモデルとして高い地位を築いてきたモデルですが、生産終了の噂があるとはいえ、異常ともいえる相場高騰が起こっています。

 

ロレックス コスモグラフ デイトナ 116506 アイスブルー

出典:https://www.facebook.com/rolex/photos/

2013年に発売され、デイトナの最上位モデルとして愛される116506。ステンレスモデルと同じく、定価を超える実勢相場を維持しています。

近年は定価より30万円〜程度高い実勢相場が続いており、比較的緩やかな相場高騰が続いていたモデルだといえるでしょう。

しかしながら、新作発表を4月に控え、2021年3月中旬から相場が一気に高騰。

2021年4月現在の相場は1,000万円を既に超えています。

3月1日時点の相場と比較すると、新品並行相場・中古相場共に約200万円以上値上がりしていることになります。

1ヶ月でこれ程までに価格高騰が起こるのは、極めて稀です。

 

ロレックスマラソン 六本木

「WATCHES&WONDERS GENEVE」を間近に控えた現在が高騰のピークとなる可能性もありますが、新作の発表によっては、更に相場が高騰する可能性も否定できません。

買取価格すら1,000万円に迫る勢いとなっており、デイトナ 116506にどれだけ注目が集まっていることが伺えます。

 

ちなみに、直近二年間での平均販売価格(中古)は以下の通りです。

 

2019年:781万円

2020年:884万円

2021年4月:1,000万円〜

 

これまではロレックスの相場高騰に合わせた値上がりでしたが、ここにきて一気に1,000万円を超える相場に。

116506だけでなく、ステンレス116500LNも大きく値上がりしており、今年のデイトナに何らかの動きがあると市場では予想されています。

 

なお、116506はこれだけ高価なモデルであるにも関わらず、当店での平均滞留日数(仕入れてから販売に至るまでの日数)は24日程度です。

入荷してから1ヶ月以内でほぼ確実に売れます。

これだけ高騰しても購入される方がいるわけですから、もし生産終了になれば、パテックフィリップのノーチラスを超える凄まじい相場になる可能性もあります。

売却予定がある方は今は絶好のチャンス。購入を考えている方にとっては、しばらく手が出にくい高値が続くことになるでしょう。

今後の相場は新作発表次第となりますが、いずれにせよ116506から目が離せません。

まとめ

この記事ではロレックスのデイトナ 116506の魅力について解説いたしました。

116506は発売以来、デイトナの最上位モデルとして君臨し続けてきたラグジュアリーな時計です。

プラチナケースの重厚感にアイスブルー文字盤の美しさ。そして実用性。

廃盤が噂されていることもあり、資産価値も凄まじい勢いで上がっています。

価格が価格なだけに、誰でもお買い求めいだたけるモデルではありませんが、ぜひ一度お手に取って、ご試着だけでもしてみてください。

その特別感を存分に味わえるはずです。

当記事の監修者

池田裕之(いけだ ひろゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長

39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年

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