「チューダー ブラックベイ セラミック 79210CNUって何がすごいの?」
「ブラックベイ セラミック 79210CNUの魅力について詳しく知りたい」
人気ブランドとして成長を遂げ続けるチューダー。
フラグシップであるブラックベイはヴィンテージ感溢れるデザイン性やスペックの高さから、時計ファンから常に注目を集めています。
そんなブラックベイですが、2021年新作モデルとして「チューダー ブラックベイ セラミック 79210CNU」が発売されたことで、さらなる話題を集めるに至っています。
そんなブラックベイ セラミック 79210CNUの魅力について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
ブラックベイ セラミック 79210CNUには、オメガのお家芸であったマスタークロノメーターが搭載され、見た目の美しさだけでなく実用性も大きく向上しました。
この記事ではブラックベイ セラミック 79210CNUの魅力について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
流通状況や実勢相場についても紹介しますので、ブラックベイの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
チューダー ブラックベイ セラミック 79210CNUとは?
チューダー ブラックベイ セラミック 79210CNUはWatches & Wonders Geneve 2021から1ヶ月遅れでコレクションに加わった新作モデルです。
レギュラーモデルでは珍しいセラミックをケース素材にあしらい、スタイリッシュな印象を与えます。
DATA
チューダー ブラックベイ セラミック 79210CNU
ケースサイズ:直径41mm
素材:ブラックセラミック
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:MT5602-U(マスタークロノメーター)
防水性:20気圧防水
定価:539,000円(税込)
概要
チューダーといえばブラックベイ。79210CNUは同シリーズの新たなる定番として製造された次世代モデルです。
ケースにはブラックセラミックが採用され、ベルトも文字盤も合わせてオールブラック仕様となっております。
時針にはチューダーの特徴とも言えるスノーフレーク針(イカ針)。ムーブメントには2021年、当新作で初搭載となる「MT5602-1U」が採用されました。
ロレックスの姉妹ブランドとして発展し続けてきたチューダーですが、今作において独立ブランドとして、更なる高みに辿り着いたと言えるでしょう。
マニュファクチュール キャリバー MT5602-1U
出典:https://www.tudorwatch.com/ja/black-bay-ceramic
ブラックベイ セラミック 79210CNUにはキャリバー MT5602-1Uが搭載されていることが、何よりの特徴です。
MT5602-1Uはチューダーの自社ムーブメントMT5602を改良する形でスペックが底上げされており、見た目に関してもメカニカルな意匠になっています。
注目すべきはなんといっても「マスタークロノメーター」認定機となったことです。
マスタークロノメーターといえばオメガの専売特許のようなイメージがありましたが、今作においてチューダーに初搭載。
COSC認定のクロノメーター、70時間のパワーリザーブ、そして15,000ガウスの耐磁性能も持ち合わせます。
ケースや文字盤の色に合わせてムーブメントがブラックカラーで仕上げられており、より美しさが際立つようになりました。
MT5602-1Uは可変慣性テンプが採用されています。
可変慣性テンプを搭載することで精度の安定性が向上しており、見た目もスマートかつスタイリッシュなデザインになりました。
精度に関しても日差5秒以内(0、+5秒)というクロノメーター仕様。70時間のロングパワーリザーブもまた実現されています。
チューダー ブラックベイ セラミック 79210CNUのディティール解説
出典:https://www.facebook.com/tudorwatch/photos/
79210CNUはキャリバー MT5602-1Uが搭載されていることが特徴ですが、デザインもまた秀逸です。
オールブラックで仕上げられた端正な顔つきに、セラミックならではの耐久性。
統一感に優れ、都会的でモダンな印象を与えます。
スノーフレーク針の採用(イカ針)
ブラックベイ 79210CNUの時針の形状は「スノーフレーク」と呼ばれるチューダーの伝統的な時針が採用されています。
1969年に発表されたチューダー ダイバーズウォッチのトレードマークの一つから範を取っており、かつロレックス サブマリーナとの大きな相違点となっていますね。
白い夜光塗料がブラックダイヤルと美しいモノクロの世界観を構築しています。なお、この夜光塗料はグレードAのスイス製スーパールミノバを使用しており、視認性も申し分なく、実用面に関しても大変優れております。
スタイリッシュなブラックセラミック
79210CNUのケース素材はブラックセラミック。2019年に開催されたチャリティーオークション「オンリーウォッチ」のために製造された「ブラックベイ セラミックワン」がデザインベースとなったと言われています。
ブラック仕様のブラックベイとして過去にRef.79230DKが発売されていましたが、こちらはステンレススティールをPVD加工したものでした。
そのため、ブラックセラミックを使用したモデルとしては今作がチューダー初となります。
出典:https://www.facebook.com/tudorwatch/photos/
ケース直径は41mmサイズ。従来のブラックベイと同様、使いやすいサイズ感で仕上げられています。
堅牢性、耐久性に優れるセラミック素材を採用しているため、キズや腐食にも強く、金属アレルギーを持つ方にもオススメです。
ベゼルはブラックPVD処理を施したステンレススティール&ブラックセラミック製ディスク仕様。
ケース・ベゼルとも艶消し加工されており、ベゼルの細部にはサンレイサテン仕上げが施されています。
全体的にマットな雰囲気を持つため、煌びやかなオールブラックというよりかは落ち着いた印象を与えます。
出典:https://www.facebook.com/tudorwatch/photos/
41mmケースと存在感のあるディテイールですが、オールブラック仕様であることから引き締まって見えます。
スーツとの相性が良く、ビジネスシーンにおいて大活躍してくれることは間違いありません。
シンプルなデザインであることから悪目立ちすることもなく、カジュアルスタイルともよくマッチします。
高級感も抜群なので、末長くご愛用いただけます。
チューダー ブラックベイ セラミック 79210CNUの流通と実勢相場
ブラックベイ セラミック 79210CNUはまさにチューダーの新時代を感じさせる革新的なモデルです。デザインもスペックも申し分なく、最高品質の仕上がりになっています。
ローターも特別仕様となっていることから大量生産できるようなモデルではありませんが、ローンチから半年ほど経て、じょじょに並行輸入市場にも流通するようになってきました。
しかしながら依然として品薄なことに変わりはありません。
正規店では必ず購入できるモデルというわけにはいかず、それに伴い実勢相場も高めの傾向にあります。
もともと定価自体が539,000円(税込)と、チューダーの中ではハイエンドとなっております。もちろんマスタークロノメーターであることやセラミックケースを採用していることを加味すれば、むしろ良心的とも言えますね。
一方の実勢相場は2021年11月現在、並行輸入品の新品で70万円超。中古や未使用品でも、なかなか70万円を切ることがなく、定価を上回るプレミアム相場となっています。
限定モデルでないにもかかわらずこれほどまでに高騰するのは、やはりロレックスのDNAを受け継ぐチューダーですね。
今後の流通状況によっても相場は変動しますが、これだけ注目度が高いこと。加えて前述の通り、大量生産とはなかなかいかないモデルであることから、相場が下落することは考えづらいと言えるでしょう。
今欲しい方は、見つけた時が買い時です!
まとめ
ブラックベイ セラミック 79210CNUはマスタークロノメーターをオメガに次いで搭載したことが話題を生んだモデルです。
セラミックケースの美しさは勿論のこと、針のデザイン、ベゼルの仕上がりにもこだわり抜かれています。
独立ブランドとしての知名度を高める中、79210CNUの発表はチューダーのステータス性向上に大きく貢献したと言えるでしょう。
これまでよりも確実に高級志向にシフトしているチューダー。
今後マスタークロノメーターの搭載が一般化する日もそう遠くはないはずです。
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年