「126720VTNRの魅力って何?」
「ロレックス GMTマスターII 126720VTNRの使用方法について知りたい」
2022年、ロレックスの新作として打ち出されたGMTマスターII Ref.126720VTNR。
グリーン×ブラックのハイセンスなツートンカラーベゼルにも驚かされましたが、何と言ってもリューズが左側に搭載された「レフティ仕様」で、大きな話題になりました。
また、例年ロレックスの新作モデルは発表から1~2か月ほどで国内市場に出回り始めるものですが、Ref.126720VTNRはなかなか流通せず。
ついに並行輸入市場にも登場したと思いきや、ご祝儀価格も相まって、実勢相場600万円超という過去類を見ない値付けがなされました。
少し落ち着いてきたとは言え、現在でもステンレススティール製モデルとしてはきわめて高値での売買が行われています。
そんなGMTマスターII 126720VTNRについて知りたいという人は多いのではないでしょうか。
126720VTNRはインパクトがあるルックスで、ロレックスらしい高精度や実用性が感じられるモデルです。
この記事では126720VTNRの魅力を、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
国内定価と実勢相場についても紹介しますので、GMTマスターIIの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
ロレックス GMTマスターII 126720VTNR スペックと概要
GMTマスターII 126710BLRO
ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.3285
防水性:100m
定価:1,309,000円(オイスターブレス)/1,334,300円(ジュビリーブレス)
冒頭でもご紹介した通り、Ref.126720VTNRは2022年にロレックスが新作として発表したGMTマスターIIのレギュラーモデルです。
GMTマスターIIについて補足を加えると、1954年に誕生した同名シリーズの進化版です。パン・アメリカン航空(パンナム航空)の要請によって、ロレックスが製造したパイロットウォッチがその祖となります。
GMTマスターの大きな特徴は、回転ベゼルを用いて、ローカルタイムの他に第二時間帯を表示させられるという多機能機であることです。なお、現在では時分針とベゼルを用いて複数時間帯を表示させる機能をGMT(Greenwich Mean Time、グリニッジ標準時のこと)ウォッチと称しますが、この原型となったのがGMTマスターと言われています。
その後、1983年には時針を単独稼働させることで、第三時間帯表示までを可能としたGMTマスターIIが登場。2000年に入るとラインナップはGMTマスターIIに一本化され、現在ではロレックスを代表する人気パイロットウォッチとして確立されております。
約40年の歴史の中でGMTマスターIIは何度かのアップデートを経ますが、最新モデルは2018年にローンチされました。
もっとも近年の「最新モデル」への移行は、GMTマスターIIに限った話ではありません。
2015年のデイデイト40以降、ロレックスは各種コレクションを刷新し続けてきました。
刷新の主な内容としては、新世代ムーブメントへの切り替えです。ロレックスは1980年代後半以降、長らくCal.3100系を基幹ムーブメントとしてきました。この3100系の優秀さは多くの業界人が認めるところであり、ロレックスの実用性を下支えしてきた存在です。
しかしながら2015年より、Cal.3200系を搭載開始。このCal.3200系はロレックスが「新世代」と自負する高性能ムーブメントで、「約70時間のパワーリザーブ(3100系までは約48時間ほど)」「ブルーパラクロム・ヒゲゼンマイやニッケル・リン合金で作られた脱進機による高耐磁性」「独自耐震装置パラフレックス・ショック・アブソーバーによる耐衝撃性」「巻き上げ効率の向上」などと、あらゆる面でロレックス技術が発揮された、最新機種となっております。
GMTマスターIIは2018年にこの新ムーブメント搭載モデルの販売がスタートしましたが、GMTマスターIIのパイロットウォッチとしての性能や信頼性を、また一段と高めることとなりました。
なお、GMTマスターII(およびGMTマスタ)は歴史的にツートン配色のベゼルを搭載させてきたことも特徴の一つです。24時間スケールを用いたベゼルにおいて、視覚的に昼夜表示させやすいことがツートン配色の理由の一つでしょう(もちろん、シックでオーセンティックな黒一色のベゼルも素晴らしいですが。特に先代Ref.116710LNはGMT針がコーポレートカラーのグリーンに一点彩られており、ロレックスらしい派手すぎない、でも洗練されたデザインにまとめ上げられていたと感じます)。
※二代目GMTマスターII Ref.16710の赤青ベゼル。かつては黒一色のベゼルの人気が高かったものですが、近年では「赤青」の配色への人気が特に高まっております。
こういった機能性や伝統を象徴するかのように、2018年以降の現行GMTマスターIIは、全てのモデルでツートン配色となっておりますね。
ちなみにこのベゼルの配色にも、ロレックスの進化の軌跡があります。
かつて、アルミベゼルによってツートン配色を実現してきたロレックスですが、2005年にリリースされた金無垢GMTマスターII Ref.116718LNを契機に、セラクロムベゼルに移行してきました。ちなみに、これは他のスポーツロレックスにも言えることです。現行スポーツロレックス(プロフェッショナルウォッチ)のスムースベゼル搭載機以外でセラクロムベゼルを搭載していないのは、エクスプローラーIIのみです(スカイドゥエラーはクラシックウォッチに分類されております)。
このセラクロムベゼルで多色成型するのは、難しいと言われてきました。
そのためしばらくはワントーンベゼルのみのラインナップだったのですが、2013年、ついにRef.116710BLNRが登場。このブルー×ブラックの配色のかっこよさはひとしおで、アメコミの「バットマン」の愛称で親しまれるとともに、GMTマスターII人気を押し上げることとなりました。
このように、長い歴史とロレックス技術の進化とともに、ロレックス史を彩ってきたGMTマスターII。
2022年にはGMTマスターII Ref.126720VTNRの誕生へと続いていきます。なお、本稿では3列オイスターブレス搭載モデルをメインにご紹介しておりますが、オイスターブレス・ジュビリーブレス同時リリースです。
このRef.126720VTNR、従来のGMTマスターII史からは、異色も異色。
何度か言及している通り、9時側にリューズとデイト表示を搭載した、レフティ仕様であったためです。
なお、レフティ仕様モデル自体は定番ではないながらも、結構存在します。例えばロレックスの兄弟ブランドであるチューダーのぺラゴスや、タグホイヤーのモナコ。あるいはパネライのレフトハンド―イタリア生まれのパネライにちなんで、デストロなどとも―などが挙げられますね。しかしながら、その多くがカレンダーの位置は変わらなかったりノンデイトであったりするもの。
ちなみにロレックスも1959年、初期GMTマスターとして製造されたRef.6542の左リューズモデルがその歴史に存在しておりますが、この希少モデルでもまた3時位置デイトでした。なお、2018年のフィリップスオークションで当該個体は、当時の日本円にして3000万円近い落札価格を記録したようです。
一方今作のRef.126720VTNRを見ると、さながらムーブメントを「反転」させ、カレンダーまでもが9時位置へと移動させられているのだから驚きを禁じえません(パネライには9時位置デイトのレフトハンドもありますが)。特徴的なサイクロップレンズが良い味わいですね。
また、グリーン×ブラックという、これまでにはなかったセラクロムベゼルの新たなるツートン配色が採用されたのも、特筆すべき点です。
黒一色のRef.116710LNで採用されていたグリーンの24時間針と相まって、ハイソなかっこよさを有した一本に仕上がりました。なお、海外では既に「スプライト」の呼び名なども広まっているようです。
※赤青ベゼルはペプシ、茶金はルートビア、赤黒はコーク・・・海外ではGMTマスターおよびGMTマスターIIのベゼルの特徴から、清涼飲料水のあだ名がしばしば付けられます。ちなみに日本では、Ref.126711CHNRなどがカフェオレと呼ばれています。
前置きが長くなりましたが、次項より、長い歴史の果てに生み出された新生GMTマスターII Ref.126720VTNRについて詳細を解説していきます。
ロレックス GMTマスターII 126720VTNRを徹底解説!
それでは2022年新作GMTマスターII Ref.126720VTNRについて、実機をレビューしながら徹底解説致します!
①左リューズにグリーン×ブラックの配色。全く新しい顔立ちへ
新作Ref.126720VTNR、基本的にケース・ブレスレットは既存のSS製GMTマスターIIと同様です。
ケース直径は40mm、厚さは約12mm。100m防水を有する外装は904Lスティール系統の高性能な「オイスタースティール」となっており、耐食性や耐久性に優れていることはご存じの通りです。
近年、ロレックスが新型ムーブメントの搭載とともに推し進めるのがケース・ブレスレットの改良ですが、GMTマスターIIは既に2018年以降から切り替わっているため、Ref.126720VTNRでもテーパーの効いたラグや少し幅広のブレスレットは健在です(もっとも、今回ご紹介する3列オイスターブレスは2021年に追加されたばかりですが)。
仕上げもポリッシュとサテンのコンビネーションとなっており、スタイリッシュな造形と合わせて無骨さのない高級機に仕上がっております。
さらに言うと文字盤のレイアウトは、基本的に従来のGMTマスターII Ref.126710系と変わりません。デイト窓が3時にあるか9時にあるかのみの違いです。
夜光が施された針・インデックスはホワイトゴールド製で、上品な輝きに一役買っています。
既存のRef.126710BLNRと比較すると、共通点がよく見えてくるのではないでしょうか。
一方で新しいGMTマスターII Ref.126720VTNRを特徴づけるのは、全く新しい顔立ちでしょう。
前項でも述べたように、ムーブメントが反転することでリューズとデイト窓―アイコニックなサイクロップレンズとともに―が9時位置へと移動し、「レフティ仕様」となりました。
さらにグリーン×ブラックのツートンカラーが、この上品さに独創性を加えます。
現行モデルのセラクロムベゼルに見受けられる深みのある色合いは、アルミベゼル時代とはまた一味違った、落ち着いた雰囲気を有しますよね。
こちらのグリーンの色合いもまた、やや濃く、深みを思わせます。
2020年に新しくなったグリーンサブ Ref.126610LVに近い色合いではないでしょうか。実機を並べてみると、トーンが同じであることがよくわかります(サイズや仕上げの違いによって、かなり印象が異なるのは事実ですが)。
※左が126720VTNR、右がグリーンサブ 126610LV
リファレンスは新たに付加されたのは「VTNR」の文字列。
フランス語の「Verte」「Noire」でグリーン×ブラックを表していると思われます。
これもRef.126720VTNRに限った話ではありませんが、セラクロムベゼルはプラチナコーティングがなされているため、独特の光沢が楽しめるのも人気の秘訣ですね。
グリーンはロレックスのコーポレートカラーでもあるため、同社にとっても特別な色合いではないでしょうか。
ちなみに、前項でもご紹介した通り、GMT針のグリーンはかつてワントーンの黒ベゼルSSモデルRef.116710LNに見受けられた仕様です。
個人的にはこのワンポイントが大好きだったのですが、グリーン×ブラックベゼルのRef.126720VTNRの中においてもアクセントとして輝きます。
②右腕にも左腕にも!快適な装着感を実現するのは高い実用性
「レフティ仕様」としてご紹介しておりますが、左リューズだからと言ってロレックスが公式に「左利き用」と謳っているわけではありません。
もっとも、左側にデイトがあると右腕装着時に自然に見やすくなったり、左リューズの腕時計を左腕に装着することで、リューズが手の甲に当たりづらくなるといった面はあります。
※左リューズであろうとなかろうと、装着したままリューズ操作することはお勧めできません。
もちろん、一般的な着け方同様に左腕に装着頂いても良いでしょう。実際に当店の男性スタッフにどちらでも着用してもらったところ、いずれもロレックスらしい良い装着感とのことでした。これまた、ロレックスならではの魅力と言うより他ありません。
ロレックスは実用時計の王者であると様々な点で実感させられますが、その一つに「快適な着け心地」が挙げられます。
薄型時計や軽量な時計であれば、一般的に装着感が良いものです。一方でスポーツロレックスのように、ある程度の厚みがあり(スポーツウォッチとしてはむしろロレックスは薄型のモデルが多いですが)、重量もそこそこといった腕時計は、薄型時計と比べるとどうしても装着感の面では後塵を拝します。
そこへきてロレックスは、一定の重量を有しながらもヘッドとブレスレットのバランスを整えたこと。また、バックル部分にイージーリンクを搭載させ、微調整を可能としたことで、ユーザーに快適な装着感をも提供することとなりました。
なお、イージーリンクとはバックル部分でコマを折りたたんだり伸ばしたりすることによって、5mm程度の微調整ができる機能のことです。さらにバックルの取り付け位置が3か所付属しており、こちらでも細かな調整が可能となっております。
重量のある腕時計は、微調整によって腕回りに合うサイズとすることで、快適な装着感に寄与してくれるのです。
また、コマ抜きをしてしまうとキツすぎるし、かといってゆるゆるも時計にとってよくありません(装着感が悪いですし、転んだはずみに思わぬ衝撃が加わることも)が、そういった心配もイージーリンクで解決できますね。
ちなみにジュビリーブレスレットタイプにもイージーリンクが搭載されていますが、こちらはコマが小さいこともあり、いっそうのしなやかさを楽しめます。
③反転させてなお高精度を誇る新世代ムーブメントCal.3285
出典:https://www.rolex.com/ja
ムーブメントはRef.126710BLNRや126710BLROなどと同様に、パワーリザーブ70時間・優れた耐衝撃性と耐磁性能、そして高い信頼性を誇るCal.3285が搭載されております。そのためスペックは変わりません。
しかしながら、新作のミソは「反転」。
左リューズに左デイトとなったことでRef.126710系のCal.3285は反転したこととなりますが、それでもなお高精度クロノメーター認定を獲得しているのです。
高精度クロノメーター(Superlative Chronometer)というのは、ロレックスが2015年より採用している精度規格です。
時計の精度規格というと、スイス公認クロノメーター検査協会、通称COSC:The Controle Official Suisse des Chronometresがイメージしやすいのではないでしょうか。COSC認定機は簡単に言うと、同協会が定める精度基準に対し、お墨付きをもらった個体となります。実際ロレックスも、2015年より前はクロノメーター規格を自社製品の基準としていました。
しかしながら、検査内容や平均日差(一日にどれくらい時間がズレるか)で、既存のクロノメーター規格を上回る厳格さを示すのがロレックスの高精度クロノメーターです。
とりわけ高精度クロノメーターの「日差」は特筆すべき点です。スイス公認クロノメーター規格が-4~+6秒であることに対し、高精度クロノメーターは-2~+2秒と、ほぼ二倍の高精度!業界内でもトップレベルの「正確な機械式時計」と言えるでしょう。
※あくまで検査上での数値となりますが、ロレックス製品は携帯精度にも定評があります。
そして、本稿でご紹介している新作GMTマスターII Ref.126720VTNRは、ムーブメントを反転させているにもかかわらず、相も変わらず高精度クロノメーターを認定させていることに、ロレックスの技術への並々ならぬ情熱を感じます。
なぜなら、普通ムーブメントは向きを変えると、精度が変わってしまうものであるためです(姿勢差)。
ロレックス曰く「リューズをウォッチケースの左側に、日付表示の小窓を9時位置に動かすには、さまざまな調整が必要であった」とのことですが、さもありなん。ただ動かすだけではなく、従来通りの性能と精度を維持し続けていたのですから。
出典:https://www.rolex.com/ja/watches/rolex-watchmaking/movements.html
なお、高精度クロノメーターの証として、ロレックスはグリーンタグを付属させています。さらにメーカー5年保証の対象となります。
ロレックスの新作が何かと話題になるのはロレックスの知名度やブランディングのみならず、こういった実用性や技術革新への凄みに目が離せないからですね。
※ちなみに文字盤にもSUPERLATIVE CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED―高精度クロノメーター認定機―を表記しておりますが、これはまだ高精度クロノメーターを採用していなかった、COSC認定時代にも見られた表記です。
ロレックスは1910年に世界初となる公認歩度証明書を取得して以降、高精度への追及に余念がなかったのは前述の通りです。2007年以降は全てのモデルでのクロノメーター化を完了させたことからも明らかですね。そのため、自社製品の高精度への矜持を示すために、SUPERLATIVE CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIEDの表記を採用してきたのでしょう。
なお、クロノメーター認定機への証明として、かつてはレッドタグが付属しました。
④操作方法
リューズが左にくると、少し操作方法がわかりづらくなるかもしれませんが、基本的にはRef.126710系と同一です。
ねじ込み式リューズを開放した状態でゼンマイ巻き上げ・一段階引きで短針稼働・二段階引きで時刻合わせといった手順です。
ただし、リューズを左側にして時計を持った時、ねじ込み解除とゼンマイ巻き上げの位置が逆になります。
通常だと手前側に回してねじ込みを解除し、前方(3時位置リューズだとすると、12時側)に回してゼンマイ巻き上げを行うかと思います。それが9時位置だと反転するので、この二つの操作は3時位置リューズに直して行っても良いかもしれません。
時刻合わせを行いたい時はリューズを9時位置になるよう持ち替え、さらにリューズを二段引きすることで行いましょう。
なお、リューズの二段引きのポジションでは、短針は動かずGMT針と分針が連動して動く仕組みとなっております。なぜなら短針は、母国の時間ではなく現在地の時間を合わせられるよう配慮されているためです。
そのため、短針を動かしたい(例えば香港に着いたので、-1時間したい)時にはリューズのポジションを一段引きにして操作する必要があります。
操作後は、リューズのねじ込み忘れに要注意です!ねじ込みを忘れると防水性を損ねたり、ゴミや汚れが入り込んでしまって故障の原因となってしまいます。
ロレックス GMTマスターII 126720VTNRの国内定価と実勢相場
出典:https://www.rolex.com/ja
冒頭でも述べたように、2022年新作GMTマスターII Ref.126720VTNRは、出回り始めの頃は600万円超という驚くべき実勢相場を記録しました。
国内定価はオイスターブレスレットモデルが1,309,000円、ジュビリーブレスレットモデルが1,334,300円(2022年9月~)ということを鑑みれば、異常なまでのプレミア価格ということがおわかり頂けるでしょう。
今なお並行輸入価格は400万円超となっており、流通量が少ないことも相まって、今後もなかなか落ち着かないことが予想されます。
この「プレミア価格」そして「今後も上昇が予測される」といった相場感は、GMTマスターII Ref.126720VTNRに限った話ではありません。
近年ロレックスの相場は右肩上がりに上昇を続けていることは、もはや業界内のみならず、報道などでも知るところです。ロレックスは高級時計メーカーの中では比較的生産されていますが、よく作りこまれていること。また世界的に圧倒的な需要が存在することから、定番モデルのほとんど全てがプレミア価格で売買されています。とりわけデイトナとGMTマスターIIは、青天井の状態に。
2022年5月頃から下落傾向が見られたものの、9月を境に小売り価格がまた上昇をリスタート。今後年末や2023年の新作発表といった季節的な高騰要因が待ち受けていることを鑑みれば、本当に欲しいロレックスモデルがある方は、早めに買っておくのが吉と言えるのではないでしょうか。
まとめ
ロレックスの2022年新作GMTマスターII Ref.126720VTNRについてご紹介いたしました!
見た目のインパクトもさることながら、ロレックスらしい高精度や実用性が感じられる一本ですね。
惜しむらくは、なかなかプレミア価格が落ち着かないこと!一方で実勢相場が高いということは、その分再販価値が高いことにも繋がります。
買ってよし、使って楽しい、売る時にも値崩れしづらい。そんなロレックスウォッチが、Ref.126720VTNRなのです。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年