世界三大時計ブランドの一角として、高いステータス性と人気を誇るヴァシュロンコンスタンタン。品のあるデザインと世界屈指の技術力を持ち、世界中の著名人に愛されてきた歴史を持ちます。
ヴァシュロンコンスタンタンには幅広いラインナップが用意されており、最上級のドレスウォッチ「パトリモニー」、ラグスポの定番「オーヴァーシーズ」、伝統と革新を融合させた「フィフティーシックス」など、魅力的なモデルが存在します。40代~50代の男性を中心に多くの方々から支持を集めており、いずれも高級時計として高い評価を得ています。
そこでこの記事では、東京銀座にある腕時計専門店GINZA RASINの2022年の売上データを基に、最も売上高/売上本数が高かったモデルをピックアップしてみました!
多くの方から選ばれ続けている一本は今後も売れ続けることが予想されます。この機会に今売れているヴァシュロンコンスタンをチェックしてみましょう。
目次
ヴァシュロンコンスタンの中で一番人気があるモデル フィフティーシックス オートマティック 4600E/000A-B442
フィフティーシックス オートマティック 4600E/000A-B442
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.1326
パワーリザーブ:約48時間
防水性:3気圧防水
定価:1,742,400円
2022年人気No.1モデルの座に輝いたのは「フィフティーシックス オートマティック 4600E/00A-B442」。
従来のヴァシュロンコンスタンタンにはなかった独創的なデザインを持つモデルで、近年急速に人気が高まっています。
文字盤や素材のバリエーションが豊富に存在するコレクションですが、その中で最もよく売れたのはシックなグレー。
レザーベルトとの組み合わせが知的な印象を与えます。
フィフティーシックスは1956年のモデル「リファレンス 6073」からインスピレーションを得ており、レトロモダンなスタイルが魅力的な一本です。2018年にヴァシュロンコンスタンタンのコレクションに加わり、年々その勢いが増しています。
これまでは例年オーヴァーシーズが上位を占めていましたが、今年はフィフティーシックスが見事に人気No.1モデルとなりました。
なお、フィフティーシックスは実用性を重視したラインであり、全てのモデルで自動巻きが採用されています。
4600E/00A-B442には1904 MCムーブメントがベースとした「Cal.1326」が搭載されており、高い精度と信頼性を誇ります。
定価1,742,400円とヴァシュロンコンスタンタンの中では比較的手を出しやすい価格帯となっており、初めてヴァシュロンコンスタンタンをご購入される方にもオススメです。
ヴァシュロンコンスタンの中で人気があるモデルは?
ヴァシュロンコンスタンの中で2番目に人気があるモデルは、同じくフィフティーシックス オートマティック「4600E/000A-B487」です。今回はグレーが1位に輝きましたが、爽やかなブルーも絶大な人気を誇ります。
ヴァシュロン×ブルーの組み合わせはまさに王道であり、常に品薄になるほどの需要があります。
フィフティーシックス オートマティック 4600E/000A-B487
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.1326
パワーリザーブ:約48時間
防水性:3気圧
定価:1,742,400円
フィフティーシックスの立ち位置はパトリモニーとオーヴァーシーズの中間にあるといえます。ドレスウォッチでもスポーツウォッチでもない、これまでのヴァシュロンコンスタンタンにはないモダンな印象を与えることが特徴です。
ラグスポとは違ったお洒落さに加え格式高さも持ち合わせ、40代~50代の男性によく選ばれています。
なお、フィフティーシックスの風防は一般的なサファイアクリスタルではなく、ボックス型サファイアクリスタルが採用されています。
ベゼルから高く盛り上がった特殊な形状を持ち、これがフィフティーシックスの個性となっています。
グレー選ぶか、ブルーを選ぶか。どちらを選んでも部下や取引先から一目置かれることでしょう。
ヴァシュロンコンスタンの中で3番目に人気があるモデルは「オーヴァーシーズ 4500V/110A-B128」です。こちらはブランドの顔とも言える定番中の定番。上位の常連としてヴァシュロン人気を牽引してきた一本です。
今年はフィフティーシックスに1位2位を譲りましたが、今なお高い需要を博しています。
オーヴァーシーズ 4500V/110A-B128
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.5100
パワーリザーブ:約60時間
防水性:150m
定価:3,190,000円
オーヴァーシーズ オートマティック 4500Vは、2016年に登場した第三世代のモデルです。
現代のトレンドを押さえた41mmケースサイズとシンプルな3針を持ち、爽やかなブルーダイアルが高級感を演出します。
デザインだけでなく機能性にも優れ、ムーブメントには2つの香箱を組み込んだCal.5100を搭載。約60時間のパワーリザーブが実現しています。
インターチェンジャブルにより気分によって気軽にストラップ交換ができ、雲上時計でありながらもファッションを楽しめる仕様となっています。
現在中古であっても430万円超〜とプレミア価格を記録していますが、需要の高さから売れ行きは好調です。
4番人気モデルは同じく4500Vシリーズから「4500V/110A-B126」がランクイン。
オーソドックスなシルバーが人気を博しました。
オーヴァーシーズ 4500V/110A-B126
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.5100
パワーリザーブ:約60時間
防水性:150m
定価:3,190,000円
4500Vシリーズはどのバリエーションも人気がありますが、今年はブルーとシルバーがよく売れました。
ブルーと比較するとシルバーは全体の統一感に優れ、知的な印象を与える一本となっています。
ビジネス用途としての需要が高く、発売してから常に売上上位をキープしています。
価格もブルーよりお求めやすい相場感となっている一方で需要も安定しているため、ラグスポ購入の良い選択肢になるのではないでしょうか。
第5位には3針モデル「47040/B01A-9093」がランクイン。
今年はクロノグラフではなくシンプルな3針に需要が集まりました。
オーヴァーシーズ ラージ 47040/B01A-9093
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.1226SC
パワーリザーブ:約40時間
防水性:150m
定価:-
47040/B01A-9093は2004年~2016年まで発売された第2世代のオーヴァーシーズです。
マルタ十字を模した「ハーフマルテーゼクロス」のモチーフがブレスレットに配され、装着感だけでなく独創性にも長けています。
旧シリーズではありますが、完成されたディティールを持ち、製造終了した今でもなお人気は衰えを知りません。
現行モデルとは異なるフェイスデザインや42mmケースを採用していることが選ばれる理由となっています。
カラーバリエーションとしてブラックやブルーも存在しますが、今年はシルバーが最も売れました。
ちなみに価格は旧モデルであることから控えめの相場となっており、中古であれば200万円〜から購入することができます。
状態の良い個体を手に入れることができれば、こちらは非常にお得感が強いですね。
以上がオーヴァーシーズの人気モデルです。
2022年はフィフティーシックスとオーヴァーシーズに需要が集まる結果となりました。
一方でパトリモニーやヒストリーク アメリカンなどといったモダン・クラシックなモデルにも高い需要が見受けられます。フィフティーシックスやオーヴァーシーズなどと比べると流通量が少なく入荷が難しかったためにランクインしておりませんが、根強い需要を誇ることは間違いありませn。
さらに言うとクロノグラフ系の人気も非常に高く、入荷数が増えれば上位が丸ごと入れ替わってしまう可能性も十分に考えられます。
ヴァシュロンコンスタンタンには人々を魅了するまだまだたくさんありるので、気になるモデルがある方は、ぜひ一度お問合せください!
当記事の監修者
田中拓郎(たなか たくろう)
高級時計専門店GINZA RASIN 取締役 兼 経営企画管理本部長
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
当サイトの管理者。GINZA RASINのWEB、システム系全般を担当。スイスジュネーブで行われる腕時計見本市の取材なども担当している。好きなブランドはブレゲ、ランゲ&ゾーネ。時計業界歴12年