Watches and Wonders Geneva 2024 現地から速報!
速報!2024年ジャガー・ルクルト新作モデルを発表!一挙紹介|Watches And Wonders Geneva 2024
最終更新日:
時計業界最大のイベント「Watches And Wonders Geneve 2024」がついに開催!
「ジャガー・ルクルト」の新作モデルが続々と発表されました!
この記事では、2024年新作ジャガー・ルクルト各モデルについて詳しいスペックや魅力を徹底解説していきます。
ジャガー・ルクルトの新作モデルについて知りたい人は、ぜひじっくりとお読みください!
目次
【2024年】ジャガー・ルクルト新作モデル
「Watches & Wonders Geneve 2024」で発表されたジャガー・ルクルトの2024年新作モデルを一挙紹介いたします。
デュオメトル クロノグラフ・ムーン|Q622252J
スペック |
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【外装】 ケースサイズ:直径42.5mm ケース厚み:14.2mm ケース素材:18KPG ブレスレット:アリゲーター 文字盤: |
【ムーブメント】 駆動方式:手巻き ムーブメント:Cal.391 パワーリザーブ:12時間: 75mm 6時間: 120mm |
【機能】 防水:5気圧防水 |
【価格・発売時期】 予定価格:11,616,000円(税込)※要問合せ 発売予定:2024年 |
「デュオメトル・クロノグラフ・ムーン」では両眼のように11時と2時に配置されたサブダイアルに見える、空の表現が印象的です。
その名の通り2時位置はムーンフェーズを備えています。そして6時位置にフドロワイヤント・セコンドカウンターのサブダイアル、その両脇にはパワーリザーブ表示と機能ごとに分割された表示を持つ「セクターダイアル」は最高峰の視認性と情報が整理された美しいデザインが大きな特徴になっています。
品の良いピンクゴールド色のケースにクロノグラフはすっきりとしたモノプッシャー(1つのボタンで操作できる)を採用することでエレガントな一本に仕上がっています。
外装の特徴
機能ごとに表示を分割したセクターダイアルに加え針の色も機能ごとに分割している点が非常に秀逸な演出となっています。
フェイスの左半分はピンクゴールドの針でまとめられ、右半分は青い針でまとめられています。またセンターの2本重なる針のうち、秒針はピンクゴールド、センタークロノ針は青色に別れています。この2色の配色は外観デザインだけではなく機能から発生した配色です。
デュオメトルの商品群は2つの独立した機構を1つの調速機構で連動させています。つまり輪列や動力源(香箱が2つあるのもここに由来)を2つ持っている、デュアル・ウィング ムーブメントと呼ばれるものになっています。
そのコンセプトは片方の機構で正確な時刻表示を司り、もう一方の独立した機構で複雑機能を分担して司ることで互いの機構の精度を担保することに成功しています。ジャガー・ルクルトはこのデュアル・ウィング コンセプトを通して複雑機構の最高級時計の世界で特別な地位を確立していると言っても過言ではありません。
さて、針の配色の話に戻りますとピンクゴールドと青い針の2色で独立した機構のどちらに属する機能なのかを知ることができます。機構の素晴らしさがその外観デザインからもしっかりとオーナーに伝わる配慮がなされています。
ムーブメントの特徴
ダイアルの5時と7時の切り欠きから顔を覗かせる新しいキャリバー391はモノプッシャーで操作するクロノグラフにムーンフェーズやデイ/ナイト、フドロワイヤント・セコンドカウンターを併せ持つ統合されたムーブメントです。
特に「フドロワイヤント・セコンドカウンター」は1秒間で1周し、1/6秒までを計測できるものになっています。エレガントなデザインからは想像もできない計測機能を持ち合わせています。
そして、複雑機構を持ったムーブメントでは機能に話題は終始しがちですが、ムーブメントの外観仕上げにも目を向けていきたいと思います。
裏蓋側のサファイアガラスのシースルーバックから見えるムーブメントは5時位置(フェイス側から見た場合は7時位置)にレイアウトされたテンワを中心に放射状のコート・ド・ジュネーブが施されています。その太陽が燦然と輝く姿のように広がる様は太陽光線を意味する「サンレイ」や太陽を意味する「ソレイユ」などの言葉と一緒に、「サンレイ コート・ド・ジュネーブ」や「コート ソレイユ」と表現されることもあります。
なぜテンワを中心として装飾を施したのか?を考えるとデュオメトルが1つの調速機構で2つの独立した機構を連動させていることが思い当たります。唯一の存在である調速機構の象徴的部品の「テンワ」から光が広がる姿に仕上げた意図は造詣の深い皆様の胸に刺さるものになっています。
また、このムーブメントに限ったことではありませんが受け類のエッジには美しい鏡面が輝きその表情に動きを与えています。そして、あまり見える部分はないのですが地板のペルラージュ仕上げも細かく美しく仕上げられています。
機能の特徴
この時計の表示している機能を確認していきたいと思います。
ダイアルの一番外側「Calcul Base」と書かれた目盛はセンタークロノ針と合わせて読むことで、飛行機や自動車などで移動した際のおおよその平均時速を求めることができるタキメーターになっています。
タキメーターの内側の目盛は05から60の数字を挟んだ目盛群が見えますが、青いセンタークロノ針では積算した秒数を読み取り、ピンクゴールドの針では現在時刻の秒を読み取ることができます。
2時位置のサブダイアルにある長針と短針はそれぞれクロノグラフの時分の積算を表示します。サブダイアル上半分に表示された夜空には月の満ち欠けが読み取れるムーンフェーズが表示され「デュオメトル・クロノグラフ・ムーン」の「ムーン」が追加された所以になります。
次は11時位置のサブダイアルに目を移すと、こちらは現在時刻の時分を表示しています。サブダイアル上半分に表示された太陽が見えていますが、昼の情景と夜の情景が時刻によって移り変わり、デイ/ナイトを表示することができます。時計の表示時刻が午前か午後になっているかがわかり便利かつ情緒的な時の流れを感じることができる表示で、備わってると嬉しい機能の一つです。
6時側のサブダイアルはクロノグラフの1/6秒積算表示で、その両脇には各機構のパワーリザーブをの針が配置されています。ゼンマイの巻き上げ量を示し、+が残存時間が多く、-に近づくにつれて減っていくことが見て取れます。車で言う燃料系のようなものですが、スタンドに行くことなく自分で手で巻くタイミングを知らせてくれるオーナーと時計の関係を深める表示です。
価格と発売時期
価格:¥ 11,616,000
発売時期:2024年
デュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアル|Q6202420
スペック |
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【外装】 ケースサイズ:直径44mm ケース厚み:14.7mm ケース素材:18KPG ブレスレット: 文字盤: |
【ムーブメント】 駆動方式:手巻き ムーブメント:Cal.388 パワーリザーブ:約50時間 |
【機能】 3気圧防水 |
【価格・発売時期】 予定価格:※要問合せ 発売予定:2024年 |
外装の特徴
ケースはドーム状のサファイアガラス製風防とベゼルが美しく連なる曲線美を放っています。
このデザインは、19世紀にジャガー・ルクルトが製作したサヴォネット式懐中時計にインスピレーションを得ています。「サヴォネット」という名は石鹸箱を意味し、その柔らかな形状が溶けるような美しい曲線を形作る石鹸を連想させます。このケース形状は使い心地の良さと視覚的魅力を兼ね備えた、納得感の高いデザインとなっています。
また、ドーム状のガラスの内側を磨く作業は困難を極めますが、ジャガー・ルクルトの高度な技術により、硬質のサファイアガラスでも無傷で美しく磨き上げられており、高級時計の風格を際立たせています。
ケースの9時側にはサファイアガラスの窓が設けられており、真横からも3軸構造のトゥールビヨンを鑑賞できるようになっています。これにより、視点を変えながら時計の美しさに思いを馳せることができます。
ダイアルはリューズの軸方向(水平)を中心に対象になっており、複雑な機構を搭載し、多機能の表示を併せ持ちながら安定感のあるデザインになっています。
ダイアル上下にあるパワーリザーブにも注目
3時位置の時分表示のダイアル上下にパワーリザーブが見えることから二つの香箱があることがわかります。香箱は手巻き機構によって巻き上げられるゼンマイが収納され、そのゼンマイが解ける(ほどける)力で時計を動かす動力源といえます。この二つの香箱が異なる部分に蓄えた力を分担供給することで、この大変な力を必要とするムーブメントを実現させています。2つのパワーリザーブがダイアル側からも確認できることで、ムーブメントの頼もしさがフェイスでも楽しめる一品になっています。
3時位置の時分表示のダイアル状には小さいながらもアプライド(別部品)のインデックス、JLのマーク、日付表示の窓枠がレイアウトされ、しっかりした世界観が描かれています。
時計全体を宇宙とするとサブダイアルの中で1つの小宇宙ができているような感覚に引き込まれます。11時と7時位置のサブダイアルでは印刷をベースに表示類が描かれ、青い針が曜日表示、月表示を示していることから時分針の表示に比べ静なる世界観が表現されています。
おそらく青い針はスチールを焼くことで色付けした焼き針であることが考えられ、サブダイアルに採用した短い針ながら手間のかかる仕様にしていることが想像できます。
時分表示のダイアルがアプライド部品で時刻に関する表示としては最も目に入る優先度が高く、月表示、曜日表示のサブダイアルはその次に目に入る様に表現の強さが調整されていることは、その緻密なムーブメントを構成できるメゾンの人格がデザインにも表れていると言えます。
ドーム形状のダイヤルが視認性を上げ、立体感も演出
さらに、その表示類に加え取り上げたいのが、ダイアルの白いベースの一番外側、12時側には「RESERVE DE MARCHE REGULATEUR」、6時側には「RESERVE DE MARCHE QUANTIEME」と書かれた部分になります。
その部分において、風防ガラスと同様にドーム形状が採用されています。この設計は、風防ガラスとダイアル間の距離を縮めることで、視覚的な深さを軽減し、ダイアルがより視認しやすくなっています。
もしダイアルが平面で設計されていた場合、ガラスはより厚みを増し、ダイアルと風防のトップ面との間に顕著な距離が生じ、表示が風防ガラスの奥深くに見える形となっていたでしょう。このドーム形状により、ダイアルの詳細が直接的に見えるため、全体の読み取りやすさが向上しています。
また、ドーム状のガラス形状はケース全体の厚みを薄くする効果があり、それに沿うダイアルのドーム状の落ち込みは「縁の下の力持ち」のように脚光を浴びないながらも時計の価値を支えるものになっています。
ラグはサイドにブラスト仕上げでマットな凹凸が施されており、その表面仕上げとラグの奥にあるケースの側面の筋目が歪まずに接地していることから、ラグとケースの側面が別々の部品として製造されていることが分かります。
このような美しい仕上げ分けを実現するには、部品を分割して製作する必要があります。
異なる部品を組み合わせる際には、それぞれが完璧に合致し、一体感を出すための高い精度が求められます。
この精密な組み立てと仕上げには、ジャガー・ルクルトの高度な技術力とデザインへのこだわりが反映されています。このこだわりが、ケース全体の美観と機能性を高め、時計の質感を向上させています。
ムーブメントの特徴
「デュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアル」の中核をなすキャリバー388には、目を引く3軸構造のトゥールビヨンが搭載されています。
この時計をじっくり観察すると、ヒゲゼンマイやアンクル、ガンギ車などを含む、忙しく動く部品が収められた「キャリッジ」と呼ばれる籠のような構造が見えます。
このモデルでは、特にそのキャリッジが3重構造になっており、その技術の高さに驚かされます。
最も外側のキャリッジはダイアルと平行に配置され、60秒で一周します。
その内側にあるキャリッジは、初めのキャリッジの軸に対して90度に取り付けられており、30秒で1回の往復運動を行います。
さらに、最内部のキャリッジも中間のキャリッジの軸に90度に取り付けられ、同じく30秒で1回往復します。これらのキャリッジは異なる方向と速度で動くため、その観察は決して飽きることがありません。
さらに、キャリッジのマットな仕上げとエッジの鏡面加工とのコントラストが、その動きをさらに幻想的に見せています。この複雑な構造と美しい仕上げの組み合わせは、ジャガー・ルクルトの精緻な工芸技術と革新的なデザインを象徴しており、見る者を魅了します。
機能の特徴
「デュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアル」には、非常に多くの機能が搭載されており、時計愛好家には夢のような時計です。
まず、11時側のサブダイアルには、切り欠いた窓から夜空の月が見え、月齢を読み取る機能があります。このサブダイアルのトップ面には太陽が描かれており、ピングゴールドの針が指す位置でデイ/ナイト(AM/PM)を判断できます。同軸に取り付けられた青い針は曜日を示し、一つのサブダイアルで三つの情報を表示する洗練された設計になっています。
7時位置のサブダイアルは月を示す青い針があり、窓内には年表示がされています。年表示は一の位、十の位、および百の位と千の位が別々に表示され、計655個の部品と89石が用いられたこの時計の精巧な設計がうかがえます。
時分表示は3時側のサブダイアルに配置され、その内側の窓では日付が表示されます。日付はビッグデイト形式で、一の位と十の位が分かれて表示され、これによって大きな文字を使いつつ時計の大型化を避け、ケース径を44mmに抑えることができています。
パワーリザーブは46時間とされており、これだけ多くの機能を持つ時計にしては十分な稼働時間を保っています。このような複雑な機構を維持するためには、エネルギーの効率的な管理が不可欠であり、ジャガー・ルクルトの技術力の高さを感じさせる部分です。この時計は、その精密な技術と美しいデザインで、まさに機械式時計の魅力を体現しています。
秒表示についても、ジャガー・ルクルトは非常に独創的なアプローチを採用しています。「デュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアル」において、トゥールビヨンの最も外側のキャリッジの周りには赤い三角印が配置されており、その左隣には0から20までの数字と秒の目盛が描かれています。
特に魅力的なのは、これらの数字と目盛が星空の背景に浮かんでいるように見える点です。この目盛は、星空の上空に設置された透明な板に書かれており、非常に奥深い視覚効果を生み出しています。
この時計のデザインは、平面的な美しさだけでなく立体的なレイアウトにおいても細部にわたるこだわりが感じられ、完璧な一本と言えるでしょう。年間限定20本の生産という希少性が、その複雑さと緻密なディテールへのこだわりを反映しています。
そのため、20本という数は、この時計が持つ価値を考えれば、むしろ多いと感じるほどです。それぞれの時計が独自の美術品としての価値を持ち、時計愛好家やコレクターにとっては非常に特別な存在であることは間違いありません。
価格と発売時期
価格:要問合せ
発売時期:2024年
デュオメトル カンティエーム・ルネール|Q604848J
スペック |
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【外装】 ケースサイズ:直径42.5mm ケース厚み:13.05mm ケース素材:ステンレススチール ブレスレット:アリゲーター 文字盤:ブルーオパリン |
【ムーブメント】 駆動方式:手巻き ムーブメント:Cal.381 パワーリザーブ:約50時間 |
【機能】 防水:5気圧防水 |
【価格・発売時期】 予定価格:6,556,000円(税込)※要問合せ 発売予定:2024年 |
外装の特徴
精悍なブルーとシルバーの配色が美しい、「デュオメトル・カンティエーム・ルネール」です。
ケースはデュオメトルシリーズの中ではステンレススチールとしており、リーズナブルです。
しかし、グレイッシュな深いブルーのダイアルと濃紺に染められたアリゲーターのバンドが落ち着いた情緒を漂わせ、フェイスでシルバーのクールな表情を覗かせるムーンフェーズの「ルネール」(月の意味)とケースに採用されたホワイトゴールドよりも渋いシルバーのステンレススチール色が合致し完璧な世界観を表現しています。
価格ではなく、この世界観を表現したかったことがステンレススチールモデル追加の真意と推測できます。
またステンレススチールは多くの時計で採用されていることからも錆びにくさと仕上げのしやすさで美しいケース素材として知られています。本モデルも表情の異なるブラッシュ(筋目仕上げ/ヘアライン)、ポリッシュ(鏡面)、マイクロブラスト(梨地)仕上げが織りなす光の反射を楽しむことができます。
3時側にリューズを持ち、11時側にモノプッシャー(1つのボタンで操作できる)を分けたレイアウトからシンプルで明快な印象を感じることができます。
サブダイアルは放射状の筋目で仕上げられ、そのほかの部分はオパーリンと呼ばれる梨地仕上げが施され、落ち着いた中にも陰影の表情が浮かび上がる感慨深いものになっています。
ムーブメントの特徴
ムーブメントはデュオメトルシリーズでは共通した2つの輪列と香箱を持ち合わせ、時刻表示機構と複雑機構を個別に司る仕様になっています。
またその2つの機構を連動させる1つの調速機構はこのムーブメントの要と言えます。仕上げに目を移すとその要とも言うべき調速機構の主要部品「テンワ」を中心とした放射状のコート・ド・ジュネーブが施され、その唯一の存在を讃えています。
本モデルに採用されたキャリバー381では沢山の青焼きネジが見える点も目を惹きます。青焼きのネジは焼く工程の条件で色味が異なることから表情が現れる部分でもあります。ダイアルやバンドのブルーと連携した配色が意識されたものと考えられ、ムーブにおいてもそのブルーとシルバーのクールな世界観の広がりを感じることができます。
機能の特徴
機能としては日付, クロノグラフ秒針, 秒, ムーンフェイズ, 時、分表示, 2つのパワーリザーブが搭載されていますが、ムーンフェーズがある11時位置のサブダイアルでは針の表示で日付を読むことができます。月齢と日付を重ねて表示する点は親和性も高く楽しめる機能になっています。
加えて楽しめる機能として、6時のサブダイアルの1/6秒針はジャンプしながら進む様は目を見張るものがあります。
価格と発売時期
価格:¥ 6,556,000
発売時期:2024年
マスター・ウルトラスリム・パーペチュアルカレンダー
スペック |
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【外装】 ケースサイズ:直径39mm ケース厚み:9.2mm ケース素材:ピンクゴールド ブレスレット:アリゲーター 文字盤:エッグシェルベージュ, カラーエナメル |
【ムーブメント】 駆動方式:自動巻き ムーブメント:Cal.868 パワーリザーブ:約70時間 |
【機能】 防水:5気圧防水 |
【価格・発売時期】 予定価格:5,940,000円(税込)※要問合せ 発売予定:2024年 |
外装の特徴
「マスター・ウルトラスリム・パーペチュアルカレンダー」はその名の通り複雑機構を搭載しながら9.2mmのケース厚に抑え、とても薄いことが特徴です。
また、薄く見せる工夫もケースになされています。ケースサイドをみると足の裏面が引き上げられ細いラインを描き、12時側のラグと6時側のラグを繋いでいることが見て取れます。これは細いラインで最外形にあたるケースサイドを表現することで視覚的にも薄く見える工夫がなされていることがわかります。
また、物理的に材料を減らす観点でも装着感の軽快さと貴金属ながら価格を抑えることに寄与しています。
マスター・ウルトラスリム・パーペチュアルカレンダー|Ref:Q114842J
マスター・ウルトラスリム・パーペチュアルカレンダー|Ref:Q1142510
マスター・ウルトラスリム・パーペチュアルカレンダー|Ref:Q1142501
ムーブメントの特徴
ムーブメント868の受けは曲線だけでなく、やや幾何学的な印象の直線を用いた分割がなされています。
その外形形状は仕上げの縦に並んだコート・ド・ジュネーブの波目が織りなすストライプとマッチして精悍さを強調しています。またここで注目したいのはローターの波目のストライプ模様と受け類に施されたストライプ模様が一致する点です。受け類の外形形状と模様付け、ローターの仕上げが同様のコンセプトによってまとめられていることからも、美しさへの創意工夫が感じられます。
機能の特徴
永久カレンダーによる、年/ 月/ 曜日/ 日付の表示に加え月齢を楽しむことができるムーンフェイズ が搭載されています。
上述の機能だけでも充分なのですが、注目の機能としてはセキュリティーレッドゾーンです。
時分秒針が取り付けられているフェイス中央の少し上に小窓が開いています。
こちらの中の色が変わることによって時刻修正の操作をしてはいけない時間帯を知らせてくれます。また時分針が窓に重なった場合でも針側にも窓が開いているためその表示が見えないことはありません。一見目立たないその存在はオーナーに安心して時計と時を過ごす安らぎを与えてくれます。
価格と発売時期
価格:5,940,000円
発売時期:2024年
ジャガー・ルクルトブースの様子(2024年)
タグ:ジャガールクルト