「ロレックスのリューズの記号は何か意味があるの?」
「王冠マークの下の点って何?」
ROLEXのリューズに描かれている王冠マークに様々な種類があります。
文字盤やバックルにあしらわれている王冠マークとは異なり、リューズの王冠マークには「-(バー)」や「・・・(ドット)」の刻印が入っています。
そんなロレックスのリューズの刻印について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
リューズに入っている記号は、主に「―」、「・」、「・・」、「・・・」「刻印無し」の5種類です。
この記事ではロレックスのリューズに刻まれた装飾の意味について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
画像付きで説明しますので、ロレックスに興味がある人はぜひ参考にしてください。
目次
ロレックスのリューズに刻まれた装飾の種類
ロレックスのリューズには「王冠(クラウン)マーク」が描かれていますが、モデルによって王冠マークの下に「―」、「・」、「・・」、「・・・」のような装飾が刻まれています。
この装飾は主に素材やリューズの構造を意味しています。
基本的な種類は上記5通りであり、装飾なしのリューズに関してはアンティークなど昔のロレックスに多数見られます。
※一部の個体には「 ROLEX OYSTER 」の文字や「+」が刻印されているものもあります。
「-」=ステンレス、金無垢
リューズ下部に刻まれた「-」は、ケースとリューズの素材がステンレススティールであることを意味します。
エクスプローラーやデイトナ、GMTマスターなどによく見受けられ、最も見かける機会の多い装飾です。
※一部の個体は「-」の装飾が刻まれていても、個体によっては金無垢が採用されていることもあります。
「・」1つ=プラチナ
刻印がドット1つの場合、ケースとリューズの素材がプラチナであることを意味します。
プラチナとホワイトゴールドは見た目が似ていますので、見分ける際に便利です。
「・・」2つ=ツインロック式リューズ、金無垢
刻印がドット2つの場合はツインロック式リューズのことを指します。
ツインロック式リューズとは、リューズを押し込んで、さらにケースへネジ込むことで防水性を高めるリューズのことです。
素材としては金無垢(ホワイトゴールドによく見受けられる)に採用されることが多く、コンビ仕様の個体にも「・・」の刻印があしらわれています。
主にデイデイトやデイトジャストに使われており、現行の刻印の中ではもっとも珍しい存在となります。
「・・・」3つ=ツインロック式リューズ
刻印がドット3つの場合はトリプルロック式リューズのことを指しています。
トリプロック式リューズとは、リュウズの裏側・ケースの内部にパッキンが埋め込まれている、高い防水性能を誇るリューズ構造のことです。
1966年に登場したRef.1680のサブマリーナから採用されるようになった、ロレックス独自の防水機能を搭載したリュー ズであり、リューズチューブ側に2つ、合計3つの防水パッキンを装備した高い防水性能を誇ります。
防水性能が必要なダイバーズウォッチに採用され、デイトナ、サブマリーナ、シードゥエラーなどに見られます。
まとめ
ロレックスの王冠リューズは主に「―」、「・」、「・・」、「・・・」「刻印無し」の5種類です。
法則が当てはまらない個体も存在しますが、リューズを見ることでケースとリューズの素材を知ることが可能です。
アンティークにおいては珍しい刻印を持つ個体も存在しますので、ロレックスを手に取る際はリューズにも注目してみてください。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年