「シードゥエラー 16600と116600の違いって何だろう?」
「シードゥエラー 16600と116600だったらどちらを選んだら良い?」
一見すると「どこが新しくなったのか」わかりづらい、ロレックス シードゥエラー 16600と116600の違いについて知りたいという人は多いのではないでしょうか。
2つのモデルの大きな違いは搭載ムーブメントの仕様です。
この記事ではロレックス シードゥエラー 16600と116600の違いを、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
細かい体裁の違いについて解説していますので、エクスプローラーIのご購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
シードゥエラーはサブマリーナの上位機種として誕生したプロスペック・ダイバーズです。
最大の特徴はケース側面に搭載されたヘリウムガスエスケープバルブ。
深い潜水に使われる空気はヘリウムを主成分としており、浮上の際ヘリウムガスがケース内に侵入して抜けないと気圧差で爆発するおそれがあります。
これを回避する為に自動的に排出することができる仕組みがヘリウムガスエスケープブルブです。
シードゥエラーの系譜を見ると
リファレンス | 製造期間 |
---|---|
Ref.1665 | 1967年~1980年頃 |
Ref.16660 | 1978年 ~ 1990年頃 |
Ref.16600 | 1990年頃 ~ 2008年 |
Ref.116660(ディープシー) | 2008年 ~ 現在 |
Ref.116600 | 2014年 ~ 現在 |
となります。
ファーストモデルであるRef.1665は610m防水、Ref.16660で1220m防水となり、現行モデルであるRef.116660「ディープシー」は脅威の3900m防水です。
2008年にRef.116660「ディープシー」が登場したことで一旦生産終了となりましたが、2014年にRef.116600「シードゥエラー4000」として復活しました。
製造期間:1990年頃 ~ 2008年
搭載ムーブメント Cal.3135
防水性能:1220m
素材:904Lステンレススチール、硬化処理アルミニウムベゼル
ケース径:40mm(リューズ除く)
前モデルRef.16660とデザインに大きな変更はありませんが、ムーブメントがCal.3035から安定性・メンテナンス性を向上させたCal.3135に変更されます。
またバックルにエクステンションリンクが加えられるなど細部のブラッシュアップが図られました。
Ref.116600
製造期間 2014年 ~ 現在
搭載ムーブメント Cal.3135(耐磁性ブルー・パラクロム・ヒゲゼンマイ採用)
防水性能:1220m
素材:904Lステンレススチール、セラミックベゼル
ケース径:40mm(リューズ除く)
6年ぶりに復活したシードゥエラーの4代目モデルで、先代シードゥエラーの系譜を色濃く受け継いでおり、先代同様にケースサイズは40mmで1220m防水となります。
3代目のRef.16600とムーブメント、防水性のなどに変更はありませんが、ディープシーRef.116660で培った技術が加えられ、プロ仕様のダイバーズウォッチとして完成度を高めました。
スペックの変更点は、サブマリーナと同様にムーブメントに耐磁性ブルー・パラクロム・ヒゲゼンマイを採用し、ベゼル素材がセラミックに変更されています。
ベゼルは20分以降にも目盛が分刻みで入りました。
針、インデックスも少し大きくなり、より視認性が高まっています。
ラグも若干太くなり、リューズガードも大型化されました。
またバックルにはグライドロック・エクステンション・システムと折込式のエクステンションブレスを併せて採用することで、操作性・装着感がアップしています。
Ref.16600
Ref.116600
新型、旧型問わず非常に人気の高いモデルですので、当店では常時在庫を取り揃えております。
是非ご覧になってください。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年