皆様こんにちは、
本日はナビタイマーの航空計算尺の使い方について書いてみたいと思います。
航空計算尺を知っている方は多いと思いますが、実際に計算したことがある方は少ないのではないでしょうか?
速度や燃費、上昇・下降距離などの航空計算が即座にでき、キロメートル、海里、法定マイルの単位換算機能も備えています。
一見、複雑に見えるこの計算尺ですが、ポイントとなるマーキングさえ覚えれば自在に使いこなすことができます。
まずは下の写真をご覧ください↓↓
早速ですが、問題です。
60法定マイルは約何海里でしょう?
正解はコチラ↓
正解は「52海里」です。
内側のスケールには海里(NAUT)、法定マイル(STAT)、キロメートル表示(KM)があり、
外側の可動スケールを動かしSTATの向かい合わせに「60」をセットすると、NAUTに向かい合う、可動スケールの52海里が読み取れます。
ちなみにキロメートルに換算したい場合はKMに向かい合う数字から96.5キロメートルであることがわかります。
理解できましたでしょうか?
では次の問題です。
(画像をクリックすると大きくなります。)
パイロットがチェックポイントを利用して35分間に104マイル移動したことが解った場合、対地速度は約何マイル/時?
正解はコチラ↓
正解は「178マイル/時」です。
外側スケールの104の数字を内側スケールの35と向かい合わせます。
時間指標(MPHと表示された矢印)と向かい合う外側スケールの数字で178マイル/時を読み取ります。
では最後にもう1問。次はちょっと難しいかもしれません。
(画像をクリックすると大きくなります。)
パイロットが離陸してから上昇完了するまで14.8分かかりました。
実際の飛行速度は120マイル/時で、20マイル/時の追い風が吹いているとしたら、飛行距離は約何マイル?
正解はコチラ↓
正解は「34.5マイル」です。
内側スケールの時間指標(MPH)の向かい合わせに、外側スケールの14(毎時120マイル+20マイル)をセットします。
内側スケールの14.8に向かい合う、34.5マイルを読み取ります。
追い風は飛行速度にプラスするわけです。
どうでしょう?難しかったですか?
最初は慣れないかもしれませんが、理屈がわかってしまえばすぐに計算できますよ!
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。
タグ:取扱方法