「グランドセイコー44GSって何?」
「44GS現代デザインの種類が知りたい」
グランドセイコーの44GSは、1960年から続く同ブランドの中でも特に「名機」と呼ばれているモデルです。
「国産ロービートの最高傑作」との呼び声も高く、誕生から半世紀以上が経過した現在でも多くの時計マニアから支持されています。
現在はオリジナルの魅力を受け継ぐ44GS現代デザインが、グランドセイコーを代表するコレクションの1つとして展開されています。
そんな44GSや、44GS現代デザインモデルについて知りたいという人は多いのではないでしょうか。
44GS現代デザインは素材や価格帯のバリエーションが豊富で、お気に入りの1本を選ぶ楽しみがあります。
この記事では44GSや、44GS現代デザインモデルについてGINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
44GSと45GSの違いについても解説しますので、44GSを知りたいグランドセイコー好きの人はぜひ参考にしてください。
目次
グランドセイコー「44GS」とは?
44GSは、1967年にグランドセイコーで初めて第二精工舎(亀戸セイコー)で製造されたモデルです。
製造期間はわずか2年なのに加え、5振動のロービートで高精度を実現した最後期のモデルという点でも希少価値があります。
さらに「セイコースタイル」と呼ばれるデザインは、44GSによって確立されたという逸話もあります。
以上のことから、44GSを「グランドセイコーの傑作」と評価する人もいるほどです。
現在市場でのタマ数は極めて少なく、比較的コンディションの良い個体には40万円前後かそれ以上の値が付けられています。
そんな44GSについて深堀してご紹介します。
44GSが名機と呼ばれる理由
44GSが名機と呼ばれる理由は、そのデザインとムーブメントが現在のグランドセイコーを創り上げたと言われるくらいに優れているからです。
44GSによって確立されたセイコースタイルは、 他のインデックスの2倍の幅を持つ12時インデックス、多面カットのインデックス、鏡面研磨されたガラス縁上面など計9つのデザイン要素から成り立っています。
これらは、セイコーが「燦然(さんぜん)と輝く腕時計」を実現するべく、日本特有の美意識を原点として編み出した独自のデザイン文法に基づいています。
セイコースタイルとは何かを知ることで、より時計に愛着を感じられるでしょう。
日本人として誇りを感じるという人もいるかもしれません。
グランドセイコーのコンセプトである「最高の普通」も、セイコースタイルによって成り立っていることは容易に想像できます。
5振動ロービートの最高峰「Cal.4420B」
44GSのムーブメントは、世界最高の精度に挑戦した手巻きのCal.4420Bです。
Cal.4420Bは5振動のロービートでありながら、スイス・クロノメーター優秀規格に合格するだけの高精度を誇り、そのことはセイコーの社内検定にて証明されています。
尚、44GSと同年またはその翌年に登場した以下のモデルは、すべて10振動のハイビートムーブメントを搭載しています。
- ロードマーベル36000(1967年発売)
- 61GS(1968年発売)
- 45GS(1968年発売)
つまり、44GSよりも後に5振動のロービートで高精度化を実現したモデルは存在しません。
その事実も名機と呼ばれる理由の1つになっています。
44GSの「44」は当時のムーブメント(Cal)から取った数字
先述のとおり、44GSは手巻きのCal.4420Bを搭載しています。
44GSのモデル名は、このキャリバーの頭2文字を取ったものです。
当時のモデルは44GSに限らず、どれも同じ方式でモデル名が決められていたようです。
その一例を以下にご紹介しましょう。
- 62GS(Cal.6245Aを搭載)
- 61GS(Cal.6145Aを搭載)
- 45GS(Cal.4522Aを搭載)
ちなみに、44GSには前期型と後期型の2種類が存在し、両者はダイヤルのデザインのみが微妙に異なっています。
具体的には前期型が6時位置に「DIASHOCK」の表記があるのに対して、後期型はその表記がなく、代わりに亀戸マークが施されています。
ムーブメントはどちらもCal.4420Bを搭載。
リファレンスナンバーも同じRef.4420-9000です。
「44GS現代デザイン」とは
44GS現代デザインは、国産初の腕時計「ローレル」が誕生してから丁度100年にあたる2013年に登場。
44GSのデザイン要素を可能な限り忠実に再現し、実用性と現代的な解釈を加え進化させたコレクションです。
実用性の点では、耐衝撃性や耐磁性などの基本性能がオリジナルよりもはるかに向上。
防水性能もすべてのモデルが日常生活用強化防水(10気圧)に進化しています。
現在は21品番が展開されており、素材、価格帯、ダイヤルデザイン、ムーブメントなどが異なるモデルを楽しむことができます。
特に素材は以下のとおりバリエーションが豊富です。
- ステンレススチール
- エバーブリリアントスチール
- 18Kイエローゴールド
- 18Kピンクゴールド
- 18Kホワイトゴールド
- ステンレススチール&18Kイエローゴールド
ムーブメントはクォーツ、手巻き、自動巻き、スプリングドライブのモデルが用意されています。
価格はおよそ40万円~630万円。
価格の幅が広いのは、素材の違いによるところが大きくなっています。
44GSと45GSの違いは何?
45GSは44GSの翌年にあたる1968年に登場したモデルです。
44GSと45GSの最大の違いは、ムーブメントの振動数です。
44GSは手巻き5振動のロービート(Cal.4420B)であるのに対して、45GSは手巻き10振動のハイビート(Cal.4520A)ムーブメントを搭載しています。
精度でいえば45GSの方が高いイメージがありますが、振動数の違いはあれど前述したように44GSはクロノメーター優秀規格に合格するだけの高精度を誇ります。
45GSはバリエーションが豊富
さらに、45GSには「Cal.4522A」を搭載した日付ありのモデルが存在します。
他にも45GSにはキャップゴールドのモデルや、ダイヤルカラーがブラックやネイビーのモデルが存在するなど、バリエーションが豊富です。
ちなみに、44GSにもキャップゴールドのモデルが存在しますが、こちらはわずか2ヶ月間しか製造されなかった極めてレアなモデルです。
ケースの形状は44GSも45GSも一見違いがなさそうですが、実は45GSの方がムーブメントが薄型でケースも薄くなっています。
45GSもグランドセイコーでは初となる手巻きハイビートムーブメントを搭載している点で、歴史的なモデルといえるでしょう。
性能面でも姿勢差や外乱の影響を受けにくく、安定した高精度を実現しています。
そんな45GSは1973年頃まで製造されたといわれています。
44GSよりも製造期間が長くタマ数も多いことから、現在でも市場で見つけるのはそれほど難しくありません。
相場はコンディションにもよりますが、15万円~25万円くらいです。
44GS現代デザインのモデルを一挙紹介
44GS現代デザインは、現在21品番の多彩なモデルがラインナップされています。
どれもグランドセイコーの本流といえる44GSの伝統と実用性を兼ね備えており、末永く愛用できるモデルばかりです。
ケースサイズも40mmまたは36.5mmで、高い汎用性が期待できます。
以下に全モデルの特徴や魅力をわかりやすくご紹介します。
SBGW306
画像引用:グランドセイコー公式HP
SBGW306は、18Kピンクゴールドのケースとブラウンのクロコダイルベルトの組み合わせが上品なモデルです。
横36.5mm・厚さ11.7mmのケースはシャツの袖にすんなりと収まり、スーツスタイルとの相性も抜群です。
ムーブメントは手巻き式の「9S64」を搭載。
9S64は最大巻上時約72時間も駆動するロングパワーリザーブで、平均日差は+5秒~-3秒と高い精度を誇っています。
裏蓋仕様はシースルースクリューバックで、美しいムーブメントの造りを堪能できます。
「いつか大人になったら身に着けたい」と、多くの男性が憧れそうな気品に満ちた1本です。
SBGH345
画像引用:グランドセイコー公式HP
SBGH345は、岩手山を赤く染める朝焼けをイメージしたダイヤルがひときわ目を引くモデルです。
メンズ時計としては標準的な40mmのケースサイズは、カジュアルなスタイルとも好相性。
ケースとブレスレットには、エバーブリリアントスチールが採用されています。
エバーブリリアントスチールは、多くの高級時計に使用されているステンレススチールと比べ1.7倍以上の腐食耐性があるといわれています。
そのため、このSBGH345は汗、ホコリ、砂などが付着する環境に強く、アクティブな使用にも向いています。
ムーブメントは精度、パワーリザーブともに極めて実用的な自動巻(手巻つき)の「9S85」を搭載しています。
SBGW297
画像引用:グランドセイコー公式HP
SBGW297は、ホワイトダイヤルと青針の組み合わせが爽やかな印象のモデルです。
36.5mmのケースサイズと相まって、これほどビジネスシーンにマッチする時計もそう簡単には見つからないでしょう。
ダイヤルはまるで扇のような放射模様になっています。
44GSらしい和のテイストが、モダンなデザインと見事なまでに調和しています。
風防には、内面無反射コーティングが施されたボックス型サファイアガラスを採用。
どことなくクラシカルな雰囲気もあり、使用する度に愛着が深まりそうです。
ムーブメントは手巻き式の「9S64」を搭載。
裏蓋仕様はスクリューバックです。
SBGW299
画像引用:グランドセイコー公式HP
SBGW299は上のSBGW297とカラー違いのモデルです。
ダイヤルと針のカラー以外は、すべて同じ仕様になっています。
ダークブルーのダイヤルは、光の当たり具合によって様々な表情を見せてくれます。
吸い込まれそうなほどに魅力的で、所有する喜びも感じられるでしょう。
ダークブルーには「知的」や「誠実」などのイメージがあるので、こちらもビジネスシーンに最適なモデルといえそうです。
SBGJ263
画像引用:グランドセイコー公式HP
SBGJ263は、ハイビート36000の自動巻きムーブメントにGMT機能を付加した「9S86」を搭載しています。
9S86のパワーリザーブは約55時間。
外乱に強く、平均日差は+5秒~-3秒と高精度を誇っています。
SBGJ263は基本性能が高いGMTウォッチとして、主に海外を飛び回るビジネスマンの強い味方になるでしょう。
ケースとブレスレットの素材はエバーブリリアントスチール。
裏蓋はシースルースクリューバックが採用されています。
細部の仕上げとデザインの美しさも注目すべきポイントです。
特に岩手山の山肌をイメージしたシャンパンゴールドのダイヤルは、グランドセイコーでしか味わえない魅力といえます。
岩手山は、グランドセイコーの機械式モデルの生産地「グランドセイコースタジオ雫石」から望める雄大な景色からきています。
ダイヤルにそういった意味が込められているのも、グランドセイコーの興味深いところです。
SBGJ267
画像引用:グランドセイコー公式HP
SBGJ267は上のSBGJ263とカラー違いのモデルです。
ダイヤルも同じ「岩手山パターン」ですが、こちらは月光と雪明りでほのかに浮かび上がる冬山の情景を連想させる仕上がりになっています。
オレンジのGMT針は視認性に優れ、デザインのアクセントとしても有効です。
ダークブルーに映える「GMT」の文字は、スポーティーで洗練された雰囲気を感じさせます。
SBGH301
SBGH301は先述のSBGH345とカラー違いのモデルです。
こちらは岩手山パターンのブラックダイヤルが採用されています。
シンプルだからこそ、ダイヤルやケースの美しさが際立つモデルといえるでしょう。
適度に存在感のある40mmケースとシックなブラックダイヤルの組み合わせは、オンオフ問わず使い勝手に優れています。
SBGJ265
画像引用:グランドセイコー公式HP
SBGJ265は、SBGJ263やSBGJ267とカラー違い。
これらはすべて2023年4月に発売されたモデルです。
SBGJ265のダイヤルには、岩手山パターンのブラックが採用されています。
44GS現代デザインの特徴であるザラツ研磨と歪みのない平面、穏やかな稜線が織りなす美しい外観は、このモデルにも存分に活かされています。
ブラックダイヤルに浮かぶオレンジ色のGMT針は、鮮やかで見応えがあります。
SBGH299
SBGH299は、SBGH345やSBGH301とカラー違い。
こちらは、岩手山パターンのシルバーダイヤルと青焼きの秒針とのコントラストが印象的な1本です。
放射状のダイヤルは、まさにセイコースタイルが定義する「燦然と輝く腕時計」を彷彿とさせるものです。
40mmのケースサイズとシンプルなデザインはTPOを選ばず、カジュアルにも上品なスタイルにもマッチします。
SBGY011
SBGY011は、ダイヤルに「朝ぼらけ」の情景を表現したモデルです。
朝ぼらけとは、夜があけて空が少し明るくなった時間帯のこと。
白地に繊維のような細かな模様が施されたダイヤルは、光の加減で濃淡のある色彩を作り出し、見る者を飽きさせません。
SBGY011の秒針と分針は、時刻を読み取りやすくするために職人による手作業で曲げられています。
その繊細な作り込みは、ボックス型サファイアガラスのクラシカルな造形とともに味わい深さを感じさせます。
ムーブメントは、スプリングドライブの「9R31」を搭載。
9R31は約72時間のパワーリザーブで、平均月差±15秒の精度を誇ります。
標準仕様のクロコダイルベルトは、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出しています。
SLGH013
2022年10月に発売されたSLGH013は、グランドセイコーのレギュラーモデルとして初めてケースとブレスレットにエバーブリリアントスチールを採用したモデルです。
エバーブリリアントスチールは、世界最高レベルの耐腐食性を備えています。
ムーブメントは、グランドセイコーから2020年に発表された自動巻きキャリバー「9SA5」を搭載しています。
9SA5はパワーリザーブが約80時間、平均日差が+5秒~ー3秒の高性能ムーブメントです。
3日以上の駆動を可能にしているため、金曜の夜にしまっておいても月曜の朝にそのまま使用できます。
まるで氷の表面を思わせる淡いブルーのダイヤルは、岩手山に訪れる春の雪解けを表現したもの。
繊細な型打ち模様による陰影は、光の加減によって表情が幾重にも変化するのが特徴です。
裏蓋はシースルースクリューバック仕様で、精緻に組み上げられたムーブメントの動きを思う存分楽しめます。
SBGW291
SBGW291は2022年9月に発売されたモデル。
最大の特徴は横36.5mm・厚さ11.6mmの小ぶりなケースサイズです。
日本人の腕にも馴染みが良く、袖口にもひっかからないのでストレスなく使用できるでしょう。
44GSらしい角張ったケースのかたちは、難度の高いザラツ研磨をあえて採用しているからです。
ボックス型サファイアガラスもオリジナルの44GSを彷彿とさせるもので、ファンにはたまらない仕様となっています。
放射模様を施したシルバーのダイヤルは、シンプルで落ち着いた雰囲気。
ケースサイズに合わせて細く仕上げられた針や立体感のあるインデックスなど、細部に至るまで徹底したこだわりを感じられます。
SBGP003
SBGP003は、44GS現代デザインの中では最も安価なモデルです。
ザラツ研磨による歪みのない美しい鏡面仕上げなど、グランドセイコーの醍醐味を手軽に体感できるため人気があります。
初めてブランド時計を購入する人は、特に高級感や高揚感を味わえるでしょう。
40mmのケースサイズやベーシックなダイヤルなど、汎用性が非常に高いのも入門機として最適です。
ムーブメントは、電池式クォーツのキャリバー「9F85」を搭載しています。
9F85は年差±10秒の高性能ムーブメント。
時差修正機能によって、時計を止めずに単独で時針を動かせるのも特徴です。
風防は耐傷性に優れたデュアルカーブサファイアで、さらに内面無反射コーティングが施されているため視認性も抜群です。
SBGP001
SBGP001は上のSBGP003とカラー違いのモデルです。
ケースの厚さは11.1mmしかなく、クォーツならではのスッキリとした着け心地が魅力の1つです。
正確さや扱いやすさ、手軽にグランドセイコーの世界に触れてみたい人にはピッタリのモデルといえるでしょう。
ダイヤルには厚銀放射というグランドセイコーの特殊技術が施されています。
絹のように広がるシャンパンゴールドの色合い(※写真は撮影環境の影響でホワイトに見えています)は、惚れ惚れするほど。
職人が一つひとつ手作業で焼くブルーの秒針も、こだわりが詰まったポイントです。
SBGA373
SBGA373は自動巻(手巻つき)のスプリングドライブ「9R65」を搭載しているモデルです。
スプリングドライブはセイコーにしかないムーブメントで、グランドセイコーのモデルには2004年から採用されています。
滑らかに動く秒針は、スプリングドライブならではの魅力です。
9R65は約72時間のロングパワーリザーブ。
平均月差は±15秒と、クォーツ並みの精度を誇るムーブメントです。
SBGA373のシャンパンゴールドダイヤルには、厚銀放射の加工が施されています。
厚銀放射は一般的なサンレイ仕上げよりも細かな磨きによって、滑らかで上品に輝くのが特徴です。
SBGA375
画像引用:グランドセイコー公式HP
SBGA375は上のSBGA373とカラー違いのモデルです。
限りなく黒に近いミッドナイトブルーのダイヤルは落ち着きがあり、高級感を漂わせています。
角度によって様々な表情を見せるダイヤルは、ザラツ研磨が施されたケースと相まって、ショーウィンドウに並ぶ時計の中でひときわ美しい輝きを放ちます。
その輝きに魅了されて購入を決める人も少なくありません。
裏蓋仕様はシースルースクリューバックで、スプリングドライブの動きを堪能できます。
SBGA375はその美しさから眺めて良し、身に着けて良しの時計といえるでしょう。
SBGA364
画像引用:グランドセイコー公式HP
SBGA364は圧倒的な存在感を放つ18Kピンクゴールドのモデルです。
ピンクゴールドにもグランドセイコーならではのザラツ研磨が施されています。
その幾重にも折り重なる稜線と歪みのない鏡面は、もはや時計というより宝飾品や芸術品に相応しいものです。
とはいえ、日常生活用強化防水(10気圧)のため、実用時計として問題なく使用できます。
ムーブメントはスプリングドライブ「9R31」で、こちらはSBGA375などに搭載されるスプリングドライブ「9R65」をより高精度に調整したものです。
9R31の平均月差は±10秒で、これはクォーツと同等かそれ以上の精度。
9R31の動きは、シースルースクリューバックの裏蓋から堪能できます。
SBGA362
画像引用:グランドセイコー公式HP
SBGA362は上のSBGA364とカラー違い。
こちらはケースとブレスレットに18Kゴールドを使用したモデルです。
シャンパンゴールドのダイヤルと相まって、より強い存在感を放っています。
近年ゴールドの価格が上昇していることから、今後大幅な価格改定も有り得るモデルです。
手に入れるなら早めの方が良さそうです。
SBGA361
画像引用:グランドセイコー公式HP
SBGA361は、SBGA364やSBGA362とカラー違いのモデルです。
ケースとブレスレットには贅沢に18Kホワイトゴールドを使用しています。
見た目はステンレスとあまり変わりませんが、実物を手にすればきっと印象はガラリと変わるでしょう。
SBGA361の重量は194gで、一般的なステンレス時計の1.3倍~1.4倍くらいの重さがあります。
その重量感と独特の輝きが、ホワイトゴールドならではの魅力といえます。
SBGH252
画像引用:グランドセイコー公式HP
SBGH252はステンレスと18Kイエローゴールドのコンビモデルです。
ブレスレットの中駒も18Kイエローゴールドの贅沢な仕様。
ホワイトのダイヤルには細やかな凹凸が施されており、光の加減によって様々な表情を見せてくれます。
裏蓋はシースルースクリューバックを採用。
ムーブメントはスプリングドライブの「9S85」を搭載しています。
9S85のパワーリザーブは約55時間で、平均日差は+5秒~-3秒です。
同じスプリングドライブの9R31や9R65と比べてしまうと物足りなさは否めませんが、それでも十分に高性能といえるレベルです。
まとめ
44GSは「名機」や「傑作」と呼ばれ、グランドセイコーを象徴するようなモデルです。
製造期間が短くタマ数も少ないことから「幻」ともいわれ、もはや市場で見つけることすら困難になっています。
オリジナルの魅力を受け継ぐ44GS現代デザインは、実用性をプラスして進化したコレクションです。
かつてケースサイズは40mm以上が当たり前だった時計業界のトレンドも、ここ数年は小ぶりなサイズにシフトしつつあります。
そんな中で40mmと36.5mmが揃う44GS現代デザインは、いまの気分にピッタリの時計といえそうです。
自他ともに「最高の普通」「実用時計の最高峰」を認めるグランドセイコーなだけに、一生モノとしても末永く愛用できるでしょう。
44GS現代デザインは素材や価格帯などバリエーションも豊富なので、その中からお気に入りの1本を選んでみてはいかがでしょうか。
グランドセイコーのブランドについてもっと知りたいという方はこちらの記事もご覧ください。
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年
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