独創的なデザインに全く特性の異なる素材を融合させ、現代的なセンスを実現した高級腕時計ブランド「ウブロ」。
近年では芸能人やスポーツ選手など、各界の一流著名人の間で人気が出たこともあり、「成功者の時計」などと称されることもあります。
一方で斬新でちょい派手のオシャレさが全面に出ていますが、実は時計愛好家からも支持の厚いブランドということをご存知でしょうか。
完成された実用時計として、時計の達人から選ばれ続けてきました。
ウブロ人気を名前の通り「爆発的」に広めたビッグバン。
スーツスタイルにも映えるクラシックフュージョン。
さらにはメカニカルなアエロフュージョンなど、バリエーションの多さもウブロならでは。
どれがいいか迷ってしまいますね。
そこでこの記事では、東京銀座にある時計専門店GINZA RASINでよく売れているモデルを中心に、時計の達人も納得のおすすめウブロ15本を厳選しました!
目次
そもそもウブロってどんなブランド?
ロレックスやオメガ、タグホイヤーなど、老舗のスイス時計メーカーは知っている。
所有したことがある。
でも、ウブロって時計業界の中では新参だし、どうなの?
そんな風に思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこでおすすめモデルのご紹介の前に、ウブロがどのようなブランドなのか、なぜ時計の達人から選ばれるのかを解説いたします。
ウブロの沿革
ウブロ(HUBLOT)は、1979年にスイスのニヨンでイタリア人のカルロ・クロッコが創業しました。
ブランド名である『ウブロ』とは、フランス語で船側面の採光用小窓である「舷窓(ゲンソウ)」を意味します。
創業翌年の1980年にはバーゼルワールドでデビュー。
その処女作はゴールドケースとラバーベルトとを組み合わせた、当時としては非常に斬新なスタイルでした。
なお、もともとウブロの企業名は全く異なるものでしが、この処女作のデザインが舷窓をインスピレーションとして「ウブロ」としたことから、ブランド名としても用いるようになりました。
この初代ウブロは、スイスの時計業界に大きなインパクトを与えます。
と同時に、異端扱いされることも少なくありませんでした。
なぜなら当時は「高級時計」と言えばメタルブレスレットか革ベルトが主流だったためです。
その後、アルマーニやベネトンといった流行の発信地・イタリアのファッション業界を中心に支持を広げていくも、限られたコレクションとクォーツ式のみの採用が影響し、次第に経営は困難な状況に直面しました。
そんな中、2004年に新しくジャン・クロード・ビバー氏がCEOに就任。
翌年の2005年にビバー氏は、ウブロのコンセプトとして「融合(フュージョン)」を掲げ、異なる素材を組み合わせた「ビッグバン」シリーズを発表しました。
ウブロはこのビッグバンシリーズを皮切りに大きく知名度を上げていきます。
ビッグバンから見るウブロ人気
「融合(フュージョン)」というコンセプトを体現したビッグバン。
セラミックやチタン、カーボンファイバーなど時計では考えられなかった新素材や、ウブロの象徴でもあるラバーベルト、そしてウブロが独自開発した素材を積極的に採用し、多数のバリエーションをラインナップしています。
また、多層構造で形成されるケースがダイナミックであると同時に、高級時計に欠かせない「立体感」を巧みに表現していることも特徴です。
このビッグバンが発売された当初は奇しくも世界的な時計ブームが始まった頃。
ブームが追い風となったこともあり、一躍ウブロは「先進性」と「独創性」の象徴のような存在となりました。
ビバーCEOは就任当初、4年間で売上を3倍にするという目標を掲げていたのですが、このビッグバンシリーズは予想以上に大ヒットし、ウブロの業績は飛躍的な伸びを見せます。
そしてわずか4年間で売上を10倍にまで伸ばすという偉業を成し遂げました。
現在は時計愛好家はもちろん、国内外を問わずセレブリティやスポーツ選手、芸能人、ミュージシャン等、多くの有名人も愛用しているほどのヒットぶり。
近年ではビッグバンに自社開発ムーブメントを搭載し、文字盤・裏蓋側ともにシースルー化した「ウニコ」、角型のボリューミーで躍動感溢れるフォルムが特徴の「スピリット オブ ビッグバン」など豊富なラインナップが存在します。
ウブロが時計の達人から選ばれる理由
冒頭で述べたように、ウブロはオシャレ好きだけでなく、時計の達人からも選ばれるブランドです。
もちろん他社とは一線を画すデザインも大きなところでしょう。
前例に捕らわれないアイディアを細部にまで発揮し、どのブランドにもない派手さや華やかさは非常に魅力的。
ウブロの時計はボリュームの少ないものであっても、スーツの袖元から覗いていればすぐにウブロだと認識できます。
また、文字盤やインデックス・針の造形美は、雲上ブランドのそれとなんら遜色のない出来栄えであることも特筆しなくてはなりません。
加えて革新的な技術と常に進化を追い求める姿勢は、どの老舗時計メーカーにも劣らないでしょう。
ケースに新素材や独自素材を使っていることは、デザインにアクセントを加えるとともに、日常やアウトドアでガンガン使える耐久性や耐傷性をも獲得しているということ。
例えばマジックゴールドは、合金素材に独自工夫をし、傷つきづらい金素材を実現しました。
さらに表面はレザー、裏面はラバー素材としたグミアリゲーターは、汗ジミに弱い革ベルトの弱点を見事に克服するなど、奇抜さというよりも「実用」の観点から見て、非常に優れたブランドがウブロなのです。
なお、近年のウブロのトピックとして欠かせないのが自社製ムーブメント「ウニコ」の開発ですね。
時計の達人の中にはマニュファクチュールでなくては!という方もいらっしゃいますよね。
2010年から始まったこのマニュファクチュールによって、ウブロは購入層をいっそう広めることとなりました。
こういった開発の背景もあり、ウブロの価格帯は数あるブランドの中でも比較的高めとはなります。
しかしながらこの時計に対する「本気の姿勢」が評価され、日本での流通量もかなり増えてきました。
なお、「価格が高い」とは申しますが、ウブロのもう一つの魅力として「売買しやすい」というものがあります。
ウブロは中古市場でも非常に人気が高く、そのため多くの時計店が在庫を切らせたくないブランドの一つです。
時計店は積極的に高額買取を打ち出している結果、ウブロをある程度使った後に再販する際、持ち込み店を探しやすく、また、購入価格を鑑みれば決して損をするような金額ではない買取価格が提示される傾向にあります。
時計の売買に長けた、愛好家たちがウブロに手を出す気持ちがよくわかりますね。
こういう理由で、ウブロはオシャレ好きからも時計の達人からも愛され続けているブランドなのです。
時計の達人が選ぶウブロのおすすめ腕時計15選
それでは、時計の達人も納得のウブロおすすめ時計を15選ご紹介いたします!
東京銀座にある時計専門店GINZA RASINの最新売上データを基に、よく売れているモデルからピックアップしました!
ビッグバン スティール セラミック 301.SB.131.RX
型番:301.SB.131.RX
素材:ステンレススティール×セラミック
ケースサイズ:幅44mm、厚さ15mm、重さ138g
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB4100)
現在ビッグバンには多彩なバリエーションがラインナップされておりますが、ロングセラーとして長らく当シリーズの人気を下支えしてきたのがこちらのモデルです。
「ビッグバン」と聞くと、この顔を思い出す方もいらっしゃるかもしれません。
「人気」といった点でも根強く、例年ウブロの売上データを集計すると、だいたい1位か2位にくるのがこのモデルです。
ウブロは多彩なバリエーションを抱えつつも、実は定番モデルが決まっている節があります。
すなわち、迷ったらこちらを選んでおけば間違いないでしょう。
Ref.301.SB.131.RXのケースはステンレスですが、ベゼルに傷つきづらいブラックセラミックを採用したことによって話題を呼びました。
ベゼルは時計の中で最も傷が付きやすい箇所ですが、そこにだけ新素材を採用するという概念はそれまで時計界の中ではなかったもの。
消費者にとってはもちろんのこと、時計界に与えた衝撃の大きさも計り知れません。
こちらはカーボンパターンの文字盤、そして同じように模様を施されたラバーベルトが、スポーティでありながらもどこかクラシカルな雰囲気を漂わせることとなりました。
黒の文字盤に赤いクロノグラフ針がポイントカラーとなっていることもいいですよね。
現在、ウブロの数あるコレクションの中で非常に人気があり、最も定番と言えるモデルです。
参考定価は2,013,000円ですが、並行輸入店での新品価格はだいたい150万円台~、中古であれば価格は100万円前後~と、ビッグバンの中でも最初に手がだしやすいモデルとも言えますね。
ビッグバン ウニコ チタニウム セラミック 441.NM.1170.RX
型番:441.NM.1170.RX
素材:チタン×セラミック
ケースサイズ:幅42mm、厚さ15mm、重さ106g
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB1280 ウニコ2)
ビッグバンの主流は「44~45mm」のケースサイズでした。
2000年代よりデカ厚時計が流行り、メンズサイズは大きくガッシリとしたものが好まれる傾向にあったものの、デカ厚は着ける人間を選びがちな側面があります。
さらに、最近では小径薄型ケースが流行っていることもあり、ウブロでももうちょっとダウンサイジングしたモデルが欲しい・・・そんな風に思っていた方もいらっしゃったでしょう。
そんなメンズの皆様、お待たせしました!
2018年より、42mmサイズのビッグバン ウニコがリリースされております!
42mmサイズへの需要は非常に大きかったのでしょう。
発売以来人気が続き、直近一年間の売上データでは、ウブロの中で二番目に売れていることがわかりました。
ビッグバン ウニコシリーズですので基本的なデザインコードは44~45mmサイズのモデルと変わりません。
多層構造となったケースはもちろん、傷つきづらいセラミックベゼル、ラバーベルト、そしてスケルトナイズされた文字盤が、美しくもとにかくカッコイイ逸品に仕上がります。
しかしながら42mmサイズにするに伴い、自社製ムーブメント「ウニコ」も、ケースに合わせて小型薄型化された「ウニコ2」となりました。
とりわけ薄さが1mm以上も小さくなっており、ケースからだとややわかりづらいですが、42mmサイズに合わせたムーブメント改良がおこなわれています。
ちなみに、ケースサイズが若干の差異の場合、同一ムーブメントとするメーカーは少なくありません。
そこを、42mmサイズのためのウニコを開発する。
そんなウブロの姿勢に、やはり時計の達人から愛される理由が垣間見えるでしょう。
なお、発売以来多くのファンに指示を集めてきたRef.441.NM.1170.RXですが、現在は生産終了しております。
もっとも後継機Ref.441.NM.1171.RXがリリースされており、赤色のアクセントはなくなったものの、ケースサイズやベゼルのセラミック、そしてウニコ2は健在です。
Ref.441.NM.1170.RXも生産終了したとは言えまだ市場に豊富に出回っており、中古相場は180万円前後~となっております。
また、チタンベゼルのRef.441.NX.1170.RXも、同様によく売れました。
こちらも中古相場は145万円前後~。
ウブロはバリエーション豊かであるため、同一コンセプトのモデルの中で好みの一本を選びやすいのもユーザーにとっては嬉しいですね。
クラシックフュージョン クロノグラフ チタニウム 521.NX.1171.LR
型番:521.NX.1171.LR
素材:チタン
ケースサイズ:幅45mm、厚さ13mm、重さ117g
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB1143)
次にご紹介するのは、ビッグバンと並んでウブロの人気ラインとなる「クラシックフュージョン」です。
「ビッグバンと並んで」と申し上げましたが、ビッグバンとは真逆のシリーズ。
と言うのも、クラシックフュージョンは、薄型シンプルウォッチなのです。
どのような時計かと言うと、名前の通り「ウブロ誕生当初からのクラシカルな伝統性」と、「コンセプトであるフュージョン」をまさに「融合」させた、というもの。
1980年に発表された初代ウブロの現代バージョンがクラシックフュージョンとなります。
多層的なビッグバンと異なりスッキリとシンプルな造りで、ドレッシーな薄さを有しますね。
価格帯もビッグバンに比べて比較的リーズナブルで、ウブロのエントリーモデル的な立ち位置をも担ってきました。
もっともビッグバン同様に、ウブロの革新性や一目でウブロを着けているとわかる存在感は健在です。
こちらのクラシックフュージョンは、シンプルながらクロノグラフ機構を搭載することで、イケメン顔に仕上がった一本となります。
端正で均衡のとれた文字盤に二つのインダイアルが加わることによって、ウブロらしいスポーティーさと高級機らしいメリハリがうまく効いていますね。
ところで搭載されているのは、クロノグラフの名機として名高いHUB1143。
ウブロはデザイン性ばかりが取沙汰されがちですが、精度・正確性ともにかなり評価が高いものとなっております。
ウブロがただのデザインウォッチではなく、数々の老舗ブランドと同様にムーブメントにこそ力を入れているから、時計の達人からも一目置かれているのでしょう。
なお、クラシックフュージョンもまたバリエーション豊かなシリーズです。
三番人気としてRef.521.NX.1171.LRをご紹介しましたが、ブルー文字盤が美しいRef.521.NX.7170.LR。
またオパーリンホワイトが美しいRef.521.NX.2611.LR等も人気です。
いずれも中古相場は概ね80万円前後~。
他にもグリーンやダイヤモンドをあしらったハイエンドラインなど、豊富なラインナップとして展開されています。
ビッグバン メカ10 ブラックマジック 414.CI.1123.RX
型番:414.CI.1123.RX
素材:チタン×セラミック
ケースサイズ:幅45mm、厚さ16mm、重さ128g
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB1201 ウニコ)
非常にモダンでアグレッシブなデザインに目を奪われるこちらのビッグバン。
二重にも三重にも驚かされる逸品です。
搭載ムーブメントは「ウニコ」なのですが、スタンダードなクロノグラフモデルとはちょっと様子が異なります。
Ref.414.CI.1123.RXは「メカ10」の名の通り約10日間もの超ロングパワーリザーブを備えることに加えて、ゼンマイの巻き上げ量を示す、特殊なパワーリザーブインジケーター(表示機構)を有するのです。
どの点が「特殊」なのか(もっとも、デザインで既に特殊性が際立ちますが)。
通常パワーリザーブインジケーターと言うと、インダイアルや扇形のインジケーターでゼンマイ残量を示す手法が一般的です。
このウブロのビッグバン メカ10 Ref.414.CI.1123.RXも6時位置のインダイアルがゼンマイ残量日数によって枠内の数字が変わっていきます。
これを動かすために、12時位置の水平のラックギアがゼンマイに連動してスライドすることで、インジケーターの歯車を動かしているのです。すごいこだわった仕掛けですよね。
なお、ゼンマイの残量が3日を切ると、3時位置に赤い警告マークが現れます。
画像引用:HUBLOT
このように、機械式時計の真髄を味わえるようなメカ10は、驚くべきことに手巻きモデルです!
手巻きというとクラシックな個体も多いものですが、これだけモダンに仕上げるのはさすがウブロですね。
ちなみに巻き止まりはありません。
定価は3,454,000円。
新品並行相場は270万円台~、中古相場は200万円台~とウブロの中でもハイエンドですが、直近一年間の売上本数はウブロの中で第4位という人気でした。
メカ10シリーズもラインナップが豊富ですので、好みのサイズやデザインで選ぶのもまた楽しいひと時です。
ビッグバン ウニコ チタニウム セラミック 411.NM.1170.RX
型番:411.NM.1170.RX
素材:チタン×セラミック
ケースサイズ:幅45mm、厚さ15mm、重さ136g
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB1242 ウニコ)
二番目にご紹介したビッグバン ウニコとデザインコードは同一ですが、こちらはダイナミックなケースサイズ45mmモデル!
スーツの袖口から、あえて目立たせるのもウブロユーザーの楽しみ方の一つですよね!
Ref.411.NM.1170.RXは直径45mm、厚さ15mmと大変ダイナミックでありながら、重量はわずか136gほど。
この秘訣はチタンとブラックセラミックをケース素材として採用していることにあります。
どうしても大きめサイズの時計は重さが気にかかるところですが、見た目とは裏腹に軽やかに仕上がっており、腕が疲れません。
また、耐久性が高く、傷に強いことも嬉しいポイントですね。
なお、前述の通りビッグバンケースは非常に複雑精緻な造りになっています。
60以上ものパーツから構成され、その全てに丁寧な仕上げをしており、立体感を醸し出しているのです。
新素材でできた腕時計って安っぽいといった印象を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、ウブロはこういったこだわりゆえ、高級機らしい上品さをも持ち合わせます。
さらにムーブメントには自社製ムーブメントの「ウニコ」が搭載されており、文字盤も裏蓋もスケルトンになっていることから、どちら側からも同機械を鑑賞することが可能です。
時計のムーブメントが好き!という時計の達人が納得できることはもちろん、メカニカルな風貌がどこか近未来的。
かなりかっこいい様相を呈しています。
このビッグバンだけに限ったことではありませんが、ワンクリックでストラップ交換が可能なクイックチェンジシステムなど、実用性も抜群です。
現行では基幹モデルに直径45mmはなくなり、直径44mmのRef.421系へと変更しておりますが、よく出回っていることもあり、人気は健在!
中古相場は160万円台~と決して安い金額ではありませんが、人気が高いゆえに再販価値もまた高い一本です。
ちなみにオールチタンのRef.411.NX.1170.RXも不朽の名作です。
メタルとは言え同様にチタン製ですので、重量はわずか135gと軽量です。
同じくウブロ渾身の自社製ムーブメントHUB1242を搭載、10気圧防水といったハイスペックと合わさって、ビジネスはもちろんプライベートでもアクティブに使えるスポーツウォッチとなっております。
ちなみにチタンは金属アレルギーを誘発しづらい素材ですので、肌が弱い方でも気軽に身に付けられますね。
さらに言うとビッグバン ウニコは、ケースやベゼルにダイヤモンドをセッティングしたハイエンドラインも人気があります。
ビッグバン 411.NX.1170.RX.1104 /411.NX.1170.RX.1704
こちらのモデルはベゼルダイヤ付の場合で、中古相場190万円前後~となります。
ダイナミックなビッグバンにブリリアントカットダイヤモンドが二重巻きとなったゴージャスさで、特別な日の一本として末永くご愛用していけることでしょう。
ビッグバン ウニコ チタニウム 421.NX.1170.RX
型番:421.NX.1170.RX
素材:チタン×セラミック
ケースサイズ:幅44mm、厚さ15mm、重さ120g
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB1280 ウニコ2)
ウニコ2を搭載した、最新44mmサイズのビッグバン ウニコも既に高い人気を誇っているため、併せてご紹介いたします!
ちなみにRef.421系だとベゼルセラミックモデルよりもオールチタンの方が人気が高かったため、先にこちらをご紹介いたします。
前述の通り、現行の基幹モデルは44mmまたは42mmとなっております。
わずか1mmの差とはなるものの、ウニコ2は薄型化していることもあり、装着感は心地よいでしょう(もともRef.411系もラバーストラップや軽量さによって、快適な着け心地ですが)。
赤いアクセントがなくなった分、すっきりとした印象なのも後継機の特徴ですね。
参考定価は2,849,000円。
新品並行相場は200万円台~です。
ベゼルがセラミックのRef.421.NM.1170.RXの方が、参考定価3,003,000円と若干お高くなります。
とは言え新品並行相場は数万円程度の差ですので、ウブロを代表するコレクションとしては決して高すぎるということはないでしょう。
バリエーションも豊富となっており、これまた選んで楽しいウブロです。
アエロフュージョン チタニウム クロノグラフ 525.NX.0170.LR
型番:525.NX.0170.LR
素材:チタン
ケースサイズ:幅45mm、厚さ13mm、重さ116g
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB1155)
クラシックフュージョンのような上品薄型フォルムなのに、通常モデルとの端正そは全く真逆の意匠を有する・・・
そんなシリーズがアエロフュージョンです。
クラシックフュージョンの派生バージョンで、全てのモデルがシースルー文字盤を採用しています。
かなり斬新な印象が強くなるでしょう。
どこかSFチックでメカニック。
男心をくすぐって止みません。
ケース自体は基本的にクラシックフュージョンを踏襲していますが、かなり個性が際立つ逸品となっています。
仕上げされたチタンケースに派手さはないものの、ウブロ特有のベゼルに打たれたビスやメカニカルな文字盤構造が、唯一無二の独創性を獲得していますね。
ケースサイズが45mmですので、ウブロのムーブメントCal.HUB1155をご鑑賞頂けます。
なお、たまに「ウブロはデザインだけでムーブメントは大したことない」みたいな誤解を見受けますが、こちらは間違いです(もっとも、これまでご紹介したモデルを見ると、そのようなことはないと一目瞭然ですが)。
むしろ、文字盤をスケルトン化してムーブメントを見せるというウブロのお家芸は、高度なムーブメント製造技術を有していなければままなりません。
最初にご紹介したビッグバン ウニコでもご説明した通り、シースルー文字盤はメカニックな印象を強めます。
一方でパーツ全てに丁寧に仕上げや磨きを施すことで、きちんと表面から見て美しいムーブメントに仕上げるのは、どのブランドでもできることではありません。
ましてや、ウブロは「受け」「ブリッジ」などを黒くしたり、ツヤ消ししてあえて目立たなくしたりすることで、ムーブメント自体をデザインのアクセントとして用いている、ということにも、時計メーカーとしての実力が伺い知れるものでしょう。
新品定価は1,969,000円、並行新品価格だと170万円台~、中古相場は110万円前後~。ビッグバン ウニコよりも少しお安くなっているのが嬉しいところですね。
アエロフュージョン525.NX.0170.LR.1104 /525.NX.0170.LR.1704
ちなみに、アエロフュージョンにもダイヤモンドの二重巻きベゼルなどが存在します。
特別な一本が欲しい、という方は、ぜひ一度ご試着してみてくださいね。
アエロフュージョン ブラックマジック 525.CM.0170.LR
型番:525.CM.0170.LR
素材:セラミック
ケースサイズ:幅45mm、厚さ14mm、重さ131g
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB1155)
先ほどご紹介したアエロフュージョンからもう一本。
色々技術的な要素は後述しますが、とにかく「カッコイイ!」の一語に尽きるのがこちらのブラックマジックモデルです!
前述の通り、オールブラックはファッショニスタ御用達の概念です。
オールブラックの世界観を、ウブロはブラックセラミックを巧みに切り抜くことで表現しました。
搭載するムーブメントは自社製ではありませんが、ムーブメントのパーツ素材や仕上げも黒に統一することで、随所に渡ってブラックテイストをお楽しみいただくことができます。
ケースサイズは45mmと大型ですが、クラシックフュージョンの系譜を引くためビッグバンよりも厚みが抑えられており、すっきりとスタイリッシュな印象が強くなります。
オールブラックに加えてアエロフュージョンの特性上(機械が見える、という性質上)、ややスポーティーにも見えますが、クラシックフュージョン特有の薄さや上品なケースフォルムを持つため、「派手になりすぎないかな?」「カジュアルすぎないかな?」といった方でも、始めやすい一本と言えるのではないでしょうか。
新品並行相場は200万円台前後~と、クラシックフュージョンにしてはややお高め。
しかしながらブラックセラミックは耐傷性・耐腐食性・耐熱性に優れる安定した素材のため、長持ちしやすいメリットを有します。
決してコストパフォーマンスが低い、ということはないでしょう。
ビッグバン スティール 301.SX.130.RX
型番:301.SX.130.RX
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:幅44mm、厚さ15mm、重さ140g
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB4100)
あらゆるビッグバンをご紹介してまいりました。
そんなビッグバンが発売された11年前からずっと人気を保っているのがステンレススティール製のビッグバンです。
正に元祖ビッグバンと言っていいでしょう。
ケースはステンレスですが、ウブロお馴染みのブラックラバーベルトを使用したことによって実用性がさらに向上しました。
メタルブレスレットが重いと感じる方や、汗・日常での水はねが気になる方にとっては待望の高級腕時計と言えるのではないでしょうか。
もちろんデザインの独創性も抜群です。
ビッグバンの特徴でもあるダイナミックな44mmサンド型ケースは丁寧に仕上げされており、インデックスや針の造形と合わせて前述のように雲上ブランドと遜色のない出来栄え。
黒のシックな使いやすさも、働く男性にうってつけです。
なお、元祖だからといって旧態依然としているわけではありません。
順次ご紹介していきますが、ラインナップは年々増えていっています。
参考定価は1,859,000円ですが、状態の良い中古個体が非常に多く出回っており、その価格は90万円台~となっております。
ビッグバン スティール セラミック 301.SM.1770.RX
型番:301.SM.1770.RX
素材:ステンレススティール×セラミック
ケースサイズ:幅44mm、厚さ15mm、重さ135g
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB4100)
前項でご紹介した元祖ビッグバンにあたるRef.301.SX.130.RXと大きくスペックが変わるわけではありません。
しかしながら、ステンレススティール×セラミック、カーボン文字盤など、より大胆に、より画期的に異素材を巻き込んだのがこちらのシリーズの特徴となります。
また、ビッグバンと言うと黎明期はアラビア数字とバーが融合したインデックス仕様だったのですが、それがバー一択というややシンプル寄りになった印象です。
こういったコンセプトから、当時は「ビッグバン エボリューション」として打ち出されました。
ビッグバン 301.SX.1170.RX / 301.SX.7170.LR
なお、その後は通常ビッグバンとシリーズ分けしなくなり、通常のSSモデルでもバーインデックスタイプがラインナップされています。
ちなみに画像右側の青文字盤タイプは2017年に追加された新色で、光の加減によって表情を変える様相が大変美しいモデルです。
中古相場はそれぞれ90万円台程度~、青文字盤がやや高値となる傾向にあります。
クラシックフュージョン チタニウム 511.NX.1171.LR
型番:511.NX.1171.LR
素材:チタン
ケースサイズ:幅45mm、厚さ10.5mm、重さ98g
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB1112)
クラシックフュージョンから、3針のシンプルモデルをご紹介いたします。
クロノグラフモデルと比べて、さらにシンプルで上品な印象が強まりますね。
ちなみに、薄型ですが小径ではありません。
こちらのクラシックフュージョンはケース直径45mmと、40mm前後がメンズスタンダードの昨今においても、かなり大きくスーツの袖口からも目に留まりやすいサイズ感と言えるでしょう。
しかしながら厚みはわずか10.5mmと、かなり上品。
また、過度な装飾のない文字盤やバーインデックスは、ブラックという使いやすい色合いも併せて、ビジネスユースにもってこいではないでしょうか。
ウブロが欲しいけど、堅い職場だからあんまりにもボリューミーなモデルはちょっと・・・といった方にお勧めです。
こういったビジネスシーンでの使いやすさこそが、クラシックフュージョンがウブロのファン層を拡大したことは言うまでもありません。
ベルトは表面はアリゲーター、裏面はブルーラバーといった仕様になっており、まさにクラシカルとウブロがフュージョンしていますね。
3針クラシックフュージョンにもカラバリはありますが、サンバースト仕上げが美しいこちらのブルー文字盤モデルもまた、非常によく売れます。
使いやすい黒文字盤に次いで高い人気を誇っております。
さらに2016年新色となるレーシンググレー文字盤も、シックでエレガントです。
グレーファッションが好き、という男性は結構多いものですね。
年齢やシーンを選ばないので、今後いくつになっても様々なファッションに対応可能ですね。
中古相場は概ね60万円台~と、結構リーズナブルでお求めいただけます。
シンプルさゆえいくつになってもどんなシーンでも使えますので、コストパフォーマンスは抜群です。
クラシックフュージョン チタニウム 542.NX.1171.LR
型番:542.NX.1171.LR
素材:チタン
ケースサイズ:幅42mm、厚さ10mm、重さ82g
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB1110)
「いくら薄くても、45mmサイズはちょっと大きいかも・・・」
そんなメンズの皆様、ご安心ください。
クラシックフュージョンのケースサイズは、実は33mm・38mm・42mm・45mmの4展開となっております。
そのためスタンダードな大きさが良い、といったことで、非常によく選ばれるのがこちらのモデルです。
ちなみにクラシックフュージョンシリーズの45mmサイズは型番が511から始まり、42mmサイズは542~、38mmサイズは565~、33mmサイズは581~となっております。
シリーズ毎に振られている番号が異なりますが、クラシックフュージョン選びの参考にしていただければと思います。
※画像は同一シリーズのダイヤ巻きモデルです
そんなスタンダードサイズのクラシックフュージョンの中での一番人気は、やはりブラックです!
ビジネスに使いやすいと言うと、まずブラックを候補にしますよね。
ビジネススーツのみならず、ジャケパンやカジュアルスタイルにも合わせやすい万能選手と言えます。
なお、クラシックフュージョンはシンプルなのにカラーバリエーションが本当に豊富で、しかもそのいずれもがただ単に色違いでは収まらないオシャレさがあります。
クラシックフュージョン 542.NX.7170.LR / 542.NX.7071.LR
例えば45mmサイズでもおなじみであり、ウブロの中で常にトップ10にランクインするほどの人気を誇るこちらの二色。
クラシックフュージョン 542.NX.8970.LR / 542.NX.2611.LR
また、深みのあるグリーンや爽やかな光沢をもつホワイトなどなど・・・
こういった、派手さや奇抜さはないのに、自分だけのウブロを楽しめる。
そんな行き届いたファッション性にこそ、ウブロの本質があるように思います。
定価はモデルにもよりますが、1,155,000円~。
新品並行相場もまたモデルによりますが70万円前後~と、手の出しやすい価格帯となっております。
ビッグバン ウニコ ブラックマジック 411.CI.1170.RX
型番:411.CI.1170.RX
素材:セラミック
ケースサイズ:幅45mm、厚さ16mm、重さ142g
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB1242 ウニコ)
クラシックフュージョン・アエロフュージョンが続きましたが、もちろんウブロの人気・オススメ話にビッグバンの存在は欠かせません!
とりわけ渾身の自社ムーブメントを搭載し、さらに時計表裏からその美しい機械を全面に鑑賞させる仕様の「ビッグバン ウニコ」は、ウブロの時計製造技術・設計力・デザイン性および審美性の高さを存分に味わえる一大コレクションとして、時計業界全体を通して見ても傑作と言える存在感を示します。
さらにこちらは、オールブラックが美しい「ブラックマジック」。
2016年より新たにビッグバンのラインに加わりました。前述したメカ10やアエロフュージョンでも用いられたデザインコードですね。
オールブラックは、現在ファッション業界の流行の一つです。
他の色味とは交わらない高潔さ、そして厳粛さを感じさせるこのカラーは、高級機に欠かせない存在と言えるでしょう。
腕時計にもその波がきていて、ステンレススティールをPVDコーティングしたり、カーボンなどを採用するブランドが増えてきました。
タグホイヤー、ブルガリ、シャネルにブライトリングなど、老舗時計メーカーもご多分に漏れません。
ブラックマジックと言うだけあって、本当に黒が全面に押し出されていますね。
こちらのブラックマジックは、ブラックセラミックによって表現されております。
もちろんウニコ搭載機らしく文字盤・裏蓋はシースルーとなっており、ムーブメントパーツにもブラックカラーのブリッジを使用したり、暗っぽい仕上げを行うことで、さらにオールブラックを追求しております。
とりわけムーブメントの仕上げによって華美さが抑えられているため、ムーブメントだけ浮いている、といったことは全くありません。
きわめて完成されたデザインであることが、実機を見るとよくわかります。
中古価格は150万円前後~。
確かに高級時計としても高めですが、傷つきづらさや耐久性、末永く使っていける安心感は折り紙付きです。
ビッグバン オールホワイト ダイヤモンド 301.SE.230.RW.114
型番:301.SE.230.RW.114
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:幅44mm、厚さ15mm、重さ138g
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB4100)
「人気ランキング」を打ち出した時、多くのブランドでベーシックなモデルが中心になる傾向にあります。
しかしながらウブロは、人気どころにハイエンドモデルがどしどし入ってきます!
それだけラグジュアリーなデザインや、これを売り込むブランディングに長けていると言えますね。
本稿でも何度かダイヤ巻きモデルをご紹介していますが、こちらのオールホワイトモデルは、ブラックやブルー基調とはまた違った爽やかなラグジュアリーを感じられる逸品です。
高価格帯にもかかわらず例年人気上位モデルに入っていることからも、実力のほどが伺えます。
ちなみに「白って、汚れが目立つんじゃない?」といったお声を頂くこともあります。
特にラバーストラップはずっと腕に密着しているため、気になるところですよね。
しかしながらラバーストラップは洗浄でかなり綺麗になりますので、ご安心下さい!
中古相場は120万円前後~です。
ビッグバン ウニコ キングゴールド セラミック 411.OM.1180.RX
型番:411.OM.1180.RX
素材:キングゴールド×セラミック
ケースサイズ:幅45mm、厚さ16mm、重さ190g
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(Cal.HUB1242 ウニコ)
最後にご紹介するのは、ゴールドが華やかでゴージャスなウニコ搭載ビッグバンです。
しかも、これはただのゴールドではありません。
キングゴールドと呼ばれる、独自素材。
ゴールドそのものは非常に柔らかいため、装飾品には向きません。
そのため、鉄や銅、パラジウムなど割り金を合わせて硬さを調節したり、イエローゴールドやピンクゴールドなど色味を着けたりといった加工が必要とされます。
ウブロでは、この割り金に赤みの強い銅を多めに配合し、さらにプラチナを含有したのです。
銅が独特の赤みを持つだけではなく、プラチナが酸化を防いでくれ、ゴールドケースでは避けられない経年変色を起こりづらくすることに成功しました。
高級時計としてのゴージャスさだけでなく、いつまでも愛用できる実用性にも妥協しないウブロらしい素材です。
相場はゴールドなので高め。
参考定価は5,720,000円です。
中古でも280万円前後~となり、ハイエンドとなっておりますね。
とは言えウブロの時計製造技術とゴールドの重厚感を存分に楽しめることを鑑みれば、適正価格と言えるでしょう。
まとめ
当店でよく売れているウブロウォッチから、時計の達人におすすめの15選をご紹介致しました!
ウブロは奇抜なデザインや華やかさばかりがフォーカスされているかと思いきや、そのデザインを生み出す源とも言える革新的技術と、常に進化を追い求める姿勢が評価されていることがお伝えできたでしょうか。
なお、本稿でご紹介した人気おすすめモデルの他にも、ダイナミックなスクエアフォルムが魅力のスピリットオブビッグバンやビッグバンの進化系であるキングパワー。
有名人や有名企業とコラボレーションした世界限定モデルなどまだまだ魅力的なモデルはたくさん展開されています。
ウブロは見た目とはうらはらに、繊細な仕上げや軽やかさも魅力です。
気になる方は、一度実物を手に取ってみてくださいね。
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。