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南幸太朗, IWC

IWCポルトギーゼクロノグラフで後悔しないために知っておきたいこと

最終更新日:

IWC ポルトギーゼ 後悔

IWCは銘コレクションの多いブランドですが、とりわけポルトギーゼを愛するファン勢は少なくないでしょう。
事実、ポルトギーゼは「IWCで最も成功した」と言われているフラグシップであり、当店でも例年IWCのナンバーワン人気を誇るモデルです。

その成功の立役者として挙げられるのがポルトギーゼクロノグラフです。
さらに2019年末には突如としてモデルチェンジが行われ、自社製ムーブメントCal.69355搭載の新型が登場。ますます注目度を集めていることは間違いありません。

この記事では、そんなポルトギーゼ クロノグラフについて徹底解説いたします。
知れば知るほど好きになる、名作ウォッチの世界をお楽しみください。

目次

IWC ポルトギーゼ クロノグラフとは?

まず始めに、ポルトギーゼ クロノグラフの誕生の経緯から人気の秘訣までを、解説いたします。

①歴史

ポルトギーゼの歴史は、実は1939年までにさかのぼります。当時は懐中時計が主流でしたが、じょじょに腕時計も浸透し始めていた時代でもあります。

そんな折、ポルトガル商人がIWCに、「高精度な懐中時計のムーブメントを搭載した、大型の腕時計が欲しい」という要請を出します。ポルトガル商人は航海での移動が多く、波の揺れや衝撃・温度変化に影響を受けづらい、丈夫で信頼性の高い時計を求めていたのでしょう。

ポルトギーゼは早い段階で安定した大型ムーブメントを輩出していたため、うってつけの役割だったのでしょう。
そうしてできた大型腕時計をIWCは、ポルトガル商人にちなんで「ポルトギーゼ」と名付けました。

その後ポルトギーゼはIWCのラインナップに加わることとなりますが、当初は細々といった様相で、今ほど「ブランドの顔」然とはしていませんでした。

ポルトギーゼが一気に市場の注目を集めるようになったのは、1995年です。「ポルトギーゼ クロノグラフ」がリリースされたのです

ポルトギーゼ クロノグラフ ラトラパンテ

画像引用:IWC

※1995年に登場したポルトギーゼ クロノグラフ ラトラパンテ

ただ、当時は「ポルトギーゼ クロノグラフ ラトラパンテ」が目玉として発売されることとなりました。

ラトラパンテというのは一般的なクロノグラフの上位機構の一つで、2本のクロノグラフ針を使うことで2つの時間計測を行える、というものです。そのためダブルクロノグラフと呼ばれることもあります。

このラトラパンテの3年後に発売されたのが、本稿でご紹介するポルトギーゼ クロノグラフです。

IWCポルトギーゼクロノグラフ

ラトラパンテの方は2006年に生産終了となりましたが(もっとも、その後2016年に復活)、ポルトギーゼ クロノグラフは今でもIWCきっての人気モデル。

しかも、1998年の登場以来、一度もモデルチェンジをしていないという、ご長寿モデルでもあります(インデックスの加工法やバックル等、細かなマイナーチェンジはありましたが)。

しかしながら2019年末、にわかにモデルチェンジが行われました。

いったい、長らく愛され続けてきたポルトギーゼ クロノグラフは、新作でどのような変化をきたしたのでしょうか。

そちらは次項で詳しく解説いたします。

②なぜIWCポルトギーゼは人気なのか

IWC ポルトギーゼ

新型ポルトギーゼ クロノグラフの詳細についてご紹介する前に、ポルトギーゼ クロノグラフの人気の理由について解説いたします。

冒頭でもご紹介したように、ポルトギーゼ クロノグラフはIWCきってのナンバーワン人気モデルです。

ポルトギーゼにはオートマチックやハンドワインディング,スポーティーなヨットクラブ,コンプリケーションモデルと結構バリエーションが豊富であるにもかかわらず、クロノグラフ搭載機の人気は傑出しています。

なぜポルトギーゼ クロノグラフはここまで人気なのか。その一つは、やはり見事なデザインでしょう。

IWC ポルトギーゼ クロノグラフ

前述のように、ポルトギーゼ クロノグラフは、誕生以来そのデザインを受け継ぎ続けています。

このことからもIWCの、同商品に対する自信のほどが伺えますね。

ポルトギーゼ クロノグラフのケースは直径40.9mm×厚さ12.6mm。

デカ厚ブームを経て40mmオーバーケースはメンズモデルでは珍しくなくなった昨今ですが、比較的大きい部類です。

さらにクロノグラフと言うとレーシーな印象が強いのですが、大型×クロノグラフの組み合わせである当モデルに、一切の武骨さはありません

ベゼルが引き絞られていて、文字盤の専有面積が広がっている関係でさらに大きく見えるにもかかわらず、です。

IWC ポルトギーゼ クロノグラフ

これは、IWCの時計のデザイン性の高さが成せる業でしょう。

IWCはパイロットウォッチやインジュニア等、スポーツモデルも多数輩出していますが、スポーティーな中にも上品さがあると話題です。

まず、厚みを感じさせないように設計されたケース構造。

立体感を出すことで高級機らしい上品さを醸し出し、さらに心地よい着用感を高めました

ポルトギーゼはこの「厚みを感じさせない」に加えて、文字盤も非常に作りこまれています。

ポルトギーゼをパッと見た時、その端正な顔立ちがまず印象付けられるのではないでしょうか。

実際、ポルトギーゼ クロノグラフの顔立ちこそが同モデルのアイデンティティと言っていいでしょう。

IWC ポルトギーゼ クロノグラフ

2つのインダイアルを縦目に並べたクラシックな表情に、アラビア数字がエンボス加工されています。

インデックスは、時計自体の大きさとは打って変わって控えめなボリュームです。

そのため上品さが醸し出されることとなりましたが、アラビア数字を使ったこと。

加えて無駄な装飾を省いたことから、きわめて高い視認性をも誇ります。小さいのに、現在時刻を即座に視認しやすいのです。

そしてインデックスと同色の針がセッティング。

このリーフ針も非常に手が込んでおり、丁寧にめっき処理された文字盤と相まって、ポルトギーゼ クロノグラフはまさに「完成」されているのです。

前述の通りポルトギーゼ クロノグラフが一切のデザイン変更をしていないのは、既にデザインとして完成しきっていて、改良の余地がないからに他なりません。

美しく上品であるにもかかわらず大型ゆえにムーブメントの堅牢性が考慮されているのも嬉しいところ。

IWCは歴史的に大型ムーブメントを輩出してきたことは前述の通りですが、機械は大きければ大きいほど耐久性に富み、また衝撃や温度係数による干渉を受けづらくなります。

IWCの時計が「精度面で安心できる」「信頼性が高い」を評価されるのは、そんなムーブメント仕様ゆえでしょう。

IWC ポルトギーゼ・クロノグラフIW371615

画像引用:IWC

IWC ポルトギーゼ クロノグラフの自社製ムーブメントCal.69355

ポルトギーゼ・クロノグラフIW371605

画像引用:IWC

何度か言及しているように、2019年末、新型ポルトギーゼ クロノグラフがリリースされました。

「変わらないご長寿モデル」であることもまた、ポルトギーゼ クロノグラフの人気の大きな理由でした。そのため、新型もデザインは変わらず踏襲ーむしろ、一見すると変わったところは全くありません。

ただし、大きな変更点として、IWCの自社製ムーブメントCal.69355が搭載されることとなりました。

詳しく解説いたします。

①従来のCal.79350とは

従来のポルトギーゼ クロノグラフには、ETA7750がベースになったCal.79350が採用されてきました。

このETA7750は現在時計業界で幅広く用いられる汎用クロノグラフ機で、ブライトリングやオメガ,パネライ等、有名ブランドのモデルでも確認できます。

ETA7750の存在によって、これだけクロノグラフが人気ジャンルになったと言っても過言ではないでしょう。

ETA7750は丈夫でランニングコストも比較的安く済み、かつ高精度という死角のない汎用機と言えます。

なお、ETA7750ベースのCal.79350は、さらにIWCがリファインしています。

IWCと7750の関係は密接で、ポルトギーゼ クロノグラフがリリースされるさらに以前の1985年、「ダヴィンチ」でコンプリケーションのベースとなります。以降、IWCはバルジュー7750をよく用い、よく改良してきました。

ちなみにポルトギーゼのみならず、アクアタイマーなどにも搭載されていた歴史があります。

ETA7750

画像引用:ETA

そんなムーブメントを使ったクロノグラフ機ですから、外装デザイン同様に非常に完成されていたことは間違いありません。

昨今、自社製ムーブメント(マニュファクチュール)がブランドの一つの付加価値となっています。

しかしながらETAベースの機械は実用性が高く、どちらが優れているとか劣っているとかはありません。

ただ、ETA(前身はバルジュー)はスウォッチグループ傘下のムーブメント供給会社です。

2020年以降、グループ内以外へのムーブメント供給の一切を停止する、というセンセーショナルな発表が2002年に行われていました(ETA問題とか言ったりする)。

つまり「リシュモングループに属するIWCは今後バルジュー7750の安定供給が受けられなくなる」という事です。

IWCではセリタ社製のムーブメントも使っていましたが、ETA問題を見越して、また、自社製ムーブメントが現在一つの付加価値になっていることを受けて、「2020年までに製品の多くを自社製ムーブメントに切り替える」旨を同社は明言することとなりました。

言うまでもありませんが、IWC自身は自社でムーブメント製造を一貫して行う力はあります。

事実、ポルトギーゼの他モデルは、既にムーブメントが切り替わっているものも少なくありません。

ポルトギーゼ オートマチックはCal.52010に、2017年にラインナップに加わったポルトギーゼ クロノグラフ クラシックではCal.89361が搭載されました。

この流れを受けて、定番ポルトギーゼ クロノグラフでも、自社製ムーブメントがついに搭載されることとなりました。

ただ、Cal.89361がそのまま流用されたわけではありません。

IWCの自社ムーブメントは全部で5系統ありますが、69000系に載せ替えられました。




■時計業界を取り巻く8個の重大ニュース

②IWC自社製ムーブメントCal.69355

こちらが、新作に搭載されているCal.69355です。

IWC自社製ムーブメントCal.69355

【Cal.69355基本仕様】
■自動巻き
■パワーリザーブ:約46時間
■振動数:28,800振動/時
■直径30mm×厚さ7.9mm

このムーブメントの初出は2019年末ではありません。2018年、IWC150周年記念モデルとして打ち出されたポルトギーゼ クロノグラフの特別モデルに搭載されていました。

その時既に、前述した自社製の自動巻きクロノグラフは89系統が存在していましたが、新たにリリースという形になりました。

89系統と比べてパワーリザーブが短くなっていたり(89系は約68時間あった)、クロノグラフにフライバック仕様がついていなかったりとややスペックダウンしたものの、かわりに価格を抑えることに成功します

そう、89系は見事なクロノグラフムーブメントであることに違いはありませんが高額で、従来のETA7750ベースのムーブメントのような量産型とはなりえなかったのです。そのため、新たに量産に向いたCal.69355が開発される運びとなりました。

Cal.69355

また、従来のポルトギーゼがそうであるように、サイズは大きめです。

繰り返しになりますが、IWCはオールドインターと呼ばれた時代から比較的大きめムーブメントの搭載が目立ちます。

これは時計の耐久性や安定性を突き詰めた結果で、むしろ大きめのケースサイズが多くなってきた昨今では、ちょうど良いサイズ感として落ち着いていますね。

さらに、Cal.69355搭載に伴い、これまでソリッドバックだった裏蓋はシースルーが採用され、上位モデルのようにムーブメント鑑賞が可能となりました。

機械好きの方は、この仕様に対して嬉しく思うところも大きいでしょう。

では、新型ポルトギーゼ クロノグラフは、その他にどのような点が変更になったのでしょうか。

③新型ポルトギーゼ クロノグラフの特筆すべき変更点

新型ポルトギーゼ クロノグラフは、相変わらず1998年以来の、上品かつ端正な文字盤デザインが継承されることとなりました。

縦に並んだ2つ目クロノグラフにアラビア数字、そして美しいベース文字盤が見てとれます。

IWC ポルトギーゼ・クロノグラフ

画像引用:IWC facebook

この「変わっていない」ことは、非常に驚くべき点です。

なぜならムーブメントが変わると、多少なりとも文字盤の配置は変わるものであるためです。

各針はムーブメントに取り付けられることから、どうしてもレイアウトが異なってしまいます。

しかしながらIWCは従来のポルトギーゼ人気は、この文字盤にこそあった、と熟知していたのでしょう。

新型ムーブメントでも同位置にそれぞれのインダイアル・針をセッティングし、アイデンティティを守り抜きました。

時分針が若干太くはなったようですが、肉眼ではほとんどわからないでしょう。

つまり、ムーブメントと裏蓋仕様の他に、特筆すべき変更は、ほとんどないと言っていいでしょう。

それだけポルトギーゼ クロノグラフは改良の余地のない完成品であることがわかりますね。

なお、フォールディングバックルが片開きから両開きに変更されています。

IWC ポルトギーゼ クロノグラフ IW371605 IW371446バックル

左:新型バックル / 右:旧型バックル

それに伴い6時側のベルトが長くなり、12時側とのバランスが格段に良くなりました。

当初、新型ポルトギーゼ クロノグラフの定価は874,500円でした。

旧型は815,400円(2019年末に価格改定を行い770,000円へ。在庫処分的な意味合いもあったのでしょう)ですので、およそ6万円程度の差となります。

近年、マニュファクチュールムーブメントと称して、価格を大幅に上げるブランドは少なくありません。もっとも、ムーブメントをイチから自社製造することは、それだけコストがかかることも意味しています。

しかしながら当初は6万円の値上げに抑えられていたポルトギーゼ クロノグラフ。(現在では1,116,500円に値上げされました)

加えて89000系を搭載したポルトギーゼ クロノグラフ クラシックが1,369,500円であったことを鑑みれば、かなりお値打ちとだったのではないでしょうか。

変わらずIWC人気を牽引する存在となったことは間違いありません。

なお、2019年末にリリースされた新作情報はコチラ。

  • 型番:IW371604/IW371605/IW371609/IW371610
  • 素材:ステンレススティールまたは18金ゴールド
  • ケースサイズ:直径40.9mm
  • ムーブメント:自動巻きCal.69355(パワーリザーブ約46時間・28,800振動/時)
  • 防水性:3気圧
  • 税込価格:874,500円(SS)/1,969,000円(ゴールド)

人気のIWC ポルトギーゼ クロノグラフ

最後に、当店で人気の高いポルトギーゼ クロノグラフをご紹介いたします。

ポルトギーゼ クロノグラフ IW371446

IWC ポルトギーゼ クロノグラフ IW371446

型番:IW371446
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40.9mm×厚さ12.6mm
文字盤:シルバー
駆動方式:自動巻き(Cal.79350)

ポルトギーゼの定番モデル。旧型とはなりますが、まだ新型が市場に流通しきっていないことから、今なおナンバーワンモデルです。

非常によく流通しているのでまだまだ手に入れやすいのも嬉しいところ。

こちらは針のカラーリングから「青針」の通称でも親しまれており、当店でもIWCの一番人気です。

相場は新品なら70万円前後~、中古であれば60万円程度~です。

ポルトギーゼ クロノグラフ IW371445

IWC ポルトギーゼ クロノグラフ IW371445

型番:IW371445
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40.9mm×厚さ12.6mm
文字盤:シルバー
駆動方式:自動巻き(Cal.79350)

ポルトギーゼ クロノグラフ IW371606

IWC ポルトギーゼ クロノグラフ IW371606

型番:IW371606
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40.9mm×厚さ13mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き(Cal.69355)

新型ポルトギーゼ クロノグラフの中でも、人気の高いブルー文字盤です。
シルバーとはまた違った個性的な色合いで、「遊び心のあるポルトギーゼが欲しい」といった方にお勧めです。
相場は新品で、100万円前後~。

ポルトギーゼ クロノグラフ IW371609

IWC ポルトギーゼ クロノグラフ IW371609

型番:IW371609
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40.9mm×厚さ13mm
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き(Cal.69355)

同じく新型ポルトギーゼ クロノグラフの、ブラック文字盤です。

これまたシルバーとは違った顔立ちをしており、精悍な印象が強くなります。

もっとも黒文字盤は高級時計のスタンダード。どこへ着けていくにも問題のない、汎用性高い一本です。

ポルトギーゼ クロノグラフ クラシック IW390302

IWC ポルトギーゼ クロノグラフ クラシック IW390302

型番:IW390302
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40.9mm×厚さ14mm
文字盤:シルバー
駆動方式:自動巻き(Cal.89361)

ポルトギーゼ クロノグラフのハイエンドにあたる自社製ムーブメントCal.89361を搭載した、「クラシック」です。

「クラシック」シリーズは1930年代、ポルトギーゼ黎明期に製造されていたモデルをリバイバルする、というコンセプトを持ちますが、定番ポルトギーゼとはまた違った独創性をお楽しみ頂けます。

2017年にマイナーチェンジが施され、デザインがよりすっきりと美しくなりました。

ハイエンドだけあり定価1,369,500円、相場は100万円超えとお高めですが、お値段に負けない高級感はひとしおです。

ポルトギーゼを買って後悔はするのか

ポルトギーゼを購入して後悔する可能性は低いでしょう。

その理由はブランドの信頼性やモデルの完成度、中古価格の安定性からリセールバリューが高い点にあります。

より詳しく、解説していきます。

基本的に後悔しない最高の時計

ポルトギーゼは「最高の時計」と称されることが多いです。

その評判の通り、基本的にポルトギーゼを買って後悔はしないといえるでしょう。

前提として、ポルトギーゼの購入に至る人は時計好きの中でもコアなファンなので、購入前にしっかりと考えてから購入するかと思います。つまり買う人の特性自体、後悔するような買い方をしない人が多いということです。

その他にも理由がありますので、次の項目から解説していきます。

製造しているIWCのブランド力が高い

IWCは1868年に創設され、150年以上の歴史があります。

その長い間、経営が続く理由は多くの人に購入されてきたからに他なりません。

そして商品ラインナップとしても「ポルトギーゼ」をはじめとする人気シリーズが多数あります。

「インジュニア」「ダ・ヴィンチ」「ポートフィノ」「アクアタイマー」など人気のあるシリーズしか無いのかと思うほどのラインナップです。
IWCのブランド力を人気モデル同士が相乗的に押し上げ続けています。

ポルトギーゼのデザインは洗練度が高い

ポルトギーゼのデザインはクラシックでタイムレスです。

大きな文字盤と洗練されたデザインは、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活躍します。

リセールバリューが高い

例えば、メタルバンドが装着された「ポルトギーゼ・クロノグラフ IW371617」は新品で約140万円ですが、中古でも100万円前後で取引されています。

IWCの時計は中古市場でも高く評価され、そのリセールバリューも高いです。

後悔するとしたらどんな理由がある?

ここまでポルトギーゼを購入して後悔しない理由を紹介しましたが、逆に後悔する可能性がある場合について考えてみましょう。

ポルトギーゼのデザインと付ける人のミスマッチ

洗練されたデザインでオンオフともに使えますが、オーナーのキャラクターと時計が合わない場合には後悔することがあります。

例えば、スポーティなライフスタイルの人には「アクアタイマー」の方が似合うかもしれません。

以下に具体的な参考モデルを紹介します。

アクアタイマー・オートマティック IW328802
IWC アクアタイマー オートマティック IW328802

型番:IW328802
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 42mm
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き

ラバーストラップを組み合わせた本格ダイバーズウォッチで、防水性は30BARです。

衝撃への耐久性や暗闇での視認性など、アクティブな行動に適した機能が備わっています。

メンテナンス費用を払う余力がなかった

腕時計の状態を良好に保つには定期的なオーバーホールが必要です。

IWCでは個人の使い方によって異なるためオーバーホールの頻度は明示されていませんが、3〜4年ごとのオーバーホールが良いと考えられます。

その費用は購入時に維持費として計算に入れるべきです。

購入時にメンテナンス費用を考慮していなかった場合、家計を圧迫し購入したことを後悔することがあります。

以下にオーバーホールの料金を参考として示します。

  • クロノグラフ: 69,120円
  • ハンドワインディング(手巻き): 79,920円
  • 自社製オートマティック: 92,880円
  • ヨットクラブ: 92,880円
  • パーペチュアルカレンダー: 159,840円
  • グランド・コンプリケーション: 287,280円

日々使い倒す時計ではなく繊細な時計である

ポルトギーゼはガシガシ使う時計ではなく、繊細なイメージがあります。

基本的に3気圧の防水性能のため、日常生活では問題ありませんが、水がかかる様なレジャーには適していません。

また、洗練されたデザインに傷がつくことも避けたいポイントです。

なかにはパネライの様にタフに使用されて傷がついても、味になる様な時計もありますがポルトギーゼはちょっと性格が違いそうです。

IWCのポルトギーゼは知る人ぞ知る良い時計

時計愛好家の間では「インター」や「IWC」として親しまれていますが、ロレックスやオメガのように一般の人々に広く知られているわけではありません。

知る人ぞ知るIWCのポルトギーゼを装着することで時計へのこだわりを演出することができます。

IWCは質実剛健なブランドであり、本社はドイツ語圏のシャフハウゼンにあります。

その影響かドイツらしい雰囲気で、どこか「芸術品」というよりも機能性を重視した「工業製品」としての美しさを持つメーカーです。

ポルトギーゼについても同様の趣が感じられます。

このため、リッチさや華やかさを求める場合にはふさわしくないかもしれません。

ポルトギーゼを買って後悔しないために知っておくべきこと

購入後に後悔しないためには、ポルトギーゼの特徴を理解しておくことが重要です。

以下にその特徴を詳しく紹介します。

ケースは大きめ

ポルトギーゼの外径は40mm以上で、複雑なムーブメントを搭載したモデルは44mmを超えるものもあります。

一般的な日本人男性に適したサイズが38mm前後と言われているため、やや大きめです。スーツを着る場合、袖に擦れる可能性も考慮しましょう。

防水性や堅牢性は高くない

ポルトギーゼはどちらかというとドレス寄りの時計で、防水性は多くのモデルで3気圧と高くありません。

ウォーターアクティビティには向いておらず、アクティブウォッチを探すなら「アクアタイマー」シリーズをお薦めします。

同価格帯で競合となる時計が沢山ある

SNSではポルトギーゼに100万円出すなら他の購入候補も出てくるとの意見もあります。

確かに、ステンレススティールのケースで100万円前後の時計は多数存在します。

例えば「オメガ コンステレーション 131.10.39.20.01.001」や「グランドセイコー エレガンスコレクション SBGK009」など上げればキリがありません。

オメガ コンステレーション 131.10.39.20.01.001

オメガ コンステレーション 131.10.39.20.01.001

型番:131.10.39.20.01.001
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦 39mm × 横 39mm
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き

グランドセイコー エレガンスコレクション SBGK009

グランドセイコー エレガンスコレクション SBGK009

型番:SBGK009
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 39mm
文字盤:ブラック
駆動方式:ブラック

それでもポルトギーゼを選ぶ理由があります。

優美なリーフ針と立体的なアラビア数字のインデックスが特徴で、他に似たデザインの時計が少ない点が魅力です。

その魅力は特に立体的なアラビア数字のインデックスにあると考えられます、次の項目で詳しく解説いたします。

インデックスの好みは人によって分かれそう

立体的なインデックスでアラビア数字を製造するのは難しく、手間がかかります。

そのため、12時や6時、3時、9時など目立つ部分だけがアラビア数字で表現され、他の部分はバーインデックスになることが多いです。

アラビア数字のみのインデックスは一般的な他の腕時計では、平坦な印刷が多く見られます。

印刷の方が細い線まで表現でき、強弱のついたアラビア数字を表現できて、くどくならないからです。

全てのインデックスをアラビア数字にし、製造条件を守りながら優しい書体のアラビア数字を作ると、ポルトギーゼに似てしまいます。

そのため、他社の時計に同様の構成の時計が少ないと考えられます。

このデザインが好みに合う人には、ポルトギーゼは「これしかない!」という時計です。

同様の立体的なアラビア数字のインデックスを持つ時計として、ブライトリングの「AB0145221B1P2 プレミエ B01 クロノグラフ 42」が挙げられます。

ポルトギーゼと同じく、立体的なアラビア数字のインデックスを持ち、書体がやや似ています。

プレミエ B01 クロノグラフ 42
画像引用:BREITLING公式HP「AB0145221B1P2 プレミエ B01 クロノグラフ 42」

しかし、ブライトリングのインデックスは12時から6時方向にかけて大きな2次曲面がついており、やや堅い印象です。

一方、ポルトギーゼは全体的にトロンと溶けたような艶のある仕上がりで、情緒的な印象を与えます。

このデザインの違いは好みが分かれるポイントですが、気に入ると最大のお気に入りポイントになるでしょう。

まとめ

IWCの大人気モデル・ポルトギーゼ クロノグラフについて解説いたしました。
ポルトギーゼ クロノグラフは新型にリファレンスチェンジを果たしたとは言え、今後もIWCの顔を張っていくことは間違いありません。

シースルーバックが楽しめる新型を買うもよし。流通量が豊富で価格を抑えやすい旧型を買うもよし。
ぜひ一度、ポルトギーゼ クロノグラフの魅力に触れてみてくださいね。

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