「IWC スピットファイアって何がすごいの?」
「IWC スピットファイアのおすすめモデルについて知りたい」
洗練されたデザインに上品なディティール。
オシャレな高級時計を求める方はIWCに一度は心惹かれるはずです。
IWCはどのモデルも完成度が高く、ポルトギーゼを筆頭に20代から40代の男性から絶大な支持を受けていますが、パイロット・ウォッチシリーズの注目モデル「スピットファイア」が近年急速に人気を高めています。
そんなスピットファイアの魅力や特徴が知りたいという人は多いのではないでしょうか。
スピットファイアは伝説の英国戦闘機をルーツとした、ミリタリーテイストに溢れる男の時計です。
この記事ではIWC スピットファイアの魅力や特徴を、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
おすすめモデル厳選10本の紹介もしますので、IWCの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
IWC スピットファイアってどんなモデル?
スピットファイアはIWCの定番コレクション「パイロットウォッチ」の含まれるシリーズです。
レジナルドJ.ミッチェルによって設計された伝説の戦闘機 スピットファイア からインスピレーションを得て製造され、時計としての視認性とタフネスを備えることから人気を博しています。
出典:https://www.iwc.com/ja/
スピットファイアがパイロットウォッチにラインナップされたのは2003年のことで、以降デザイン性や機能性をブラッシュアップしながら進化を続けてきました。
その卓越した技術は世界中の時計ファンに評価され、今ではマークシリーズに並ぶパイロットウォッチの人気シリーズとなっています。
出典:https://www.facebook.com/IWCWatches/
スピットファイアは直径約41.0mmが基本サイズです。強い存在感を放ちながらも日本人が身に着けやすい大きさとなっています。
ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも使える万能さも魅力であり、現代を生きる男性であれば手にして損はないモデルだといえます。
IWC スピットファイアの特徴
スピットファイアの特徴は過酷な環境においても動きを止めることないように設計されたタフさが挙げられます。
これはIWCが独自に開発した強度に優れるステンレススティールによるものです。
高級時計にはステンレススティールがケース素材として使われますが、そのすべてが同じクオリティーではありません。
サビや腐食に強いのは共通事項ですが、ブランドやモデルによってプラスアルファがあります。
スピットファイアに使用されるステンレススティールもプラスアルファが加えられたステンレスであり、6気圧防水も備えられています。
文字盤デザインは視認性を重視したシンプルな設計です。
縦目に配置されたインダイヤル、太めの字体で作られたアラビアインデックス、控えめながらも実用性の高いデイデイト。
パイロットクロノグラフとして非常にバランス感覚に優れています。
時計をひっくり返すと、裏蓋にスピットファイアを模した戦闘機の彫刻が施されていることがわかります。
この彫刻はIWCが抱える熟練の職人によって一本一本手作業で彫られ、遠目では分からない細かなところまで精密に作られています。
しなやかな5連ブレスレット、「IWC」のロゴ部分を押すと簡単に長さの微調整ができるバックルの実用性も高い評価を得ており、全てにおいてハイレベルでまとめられた一本だといえます。
2019年の新作の発表
2019年にはスピットファイアの新作が発表され、話題を生みました。
出典:https://www.iwc.com/ja/
新作の特徴としては、複雑機構パーペチュアルカレンダー搭載モデルが誕生したことや、シンプルな3針デイトが増えたこと。
そしてブロンズケース採用モデルが発表されたことです。
出典:https://www.facebook.com/IWCWatches/
ブロンズケースはその名の通り「銅」がケース素材に使われたものです。ステンレススティールのようにサビや汗に強いわけではないので、時が経つにつれ、ケースは変色していきます。
しかし、このエイジングは自分だけの時計という満足感にも繋がり、やがてヴィンテージ感を漂わせる圧倒的な個性を得る事になります。
IWC スピットファイアのお勧めモデル10選
2003年から現在に至るまで、スピットファイアは様々なバリエーションのモデルが発売されてきました。
現行モデルはもちろんのこと、製造終了モデルも需要があり、その人気は高まり続けています。
①IWC スピットファイア クロノグラフ IW370618
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 39.0mm
全重量:147g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:自動巻き
パワーリザーブ:40時間
防水性能:60m
現在のスピットファイアクロノグラフはケース径42mmで作られていますが、この IW370618 はサイズアップする以前の小ぶりなモデルです。
39mmという絶妙なサイズ感となっており、コンパクトにまとまったスタイリッシュなデザイン性に定評があります。
3時位置にはデイデイト窓を装備。インダイヤルは縦目の配置となっています。
クロノグラフはどうしても強く逞しいイメージになりがちですが、 IW370618 はオシャレさも兼ね備えます。カジュアルシーンはもちろんのこと、ビジネスシーンにおいてもおしゃれな雰囲気を醸し出してくれます。
こちらも製造終了モデルですが、日本人の体格にマッチすることから今なお人気です。
中古相場は30万円前後。徐々に手に入りにくい個体となっているため、見つけたらお早めに手に入れることをオススメします。
②IWC パイロットウォッチ クロノグラフ スピットファイア IW387902
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 42.0mm
全重量:168g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:C.79230
パワーリザーブ:44時間
防水性能:60m
生産終了している希少モデル「ドッペルクロノグラフ」。ドッペルとはドイツ語で「二重」を意味し、その名が示す通り2本のクロノグラフ秒針によりスプリットタイムやラップタイムを計測できる「スプリットセコンドクロノグラフ」を搭載しています。ミリタリーウォッチらしい力強さを兼ね備えており、今なお IW387902 をお求めになられる方は多いです。
ケースサイズは現代のトレンドを抑えた直径 42.0mm。軟鉄性インナーケースを備えているため抜群の耐磁性を誇り、テレビ、パソコン、携帯電話など、多くの電気製品に囲まれる現代社会にぴったりのモデルだといえます。
現在の中古相場は50万円台~。高性能モデルとしてはリーズナブルな価格です。
③IWC マーク16 スピットファイア IW325505
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 39.0mm
全重量:70g
文字盤:シルバー
インデックス:アラビア/バー
ムーブメント:自動巻き
パワーリザーブ:40時間
防水性能:60m
主張しすぎないシンプルなミリタリーウォッチが欲しい。そんな方にはスピットファイア「IW325505」をお勧めします。ケース・文字盤ともにシルバーで統一されており、立体的なインデックスがデザインを引き締めます。ブラウンレザーとの相性も抜群で、どの年代の男性が身に着けてもビシっと決まるモダンな雰囲気です。
ケース厚を抑えたスリムな設計であることもIW325505の魅力。ベルトを付け替えることでイメージを変える事もできます。
価格に関しては製造終了モデルということもあり、非常にリーズナブル。
中古相場においては30万円台後半にて取引されています。
④IWC フリーガーUTC スピットファイア IW325108
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 39.0mm
全重量:139g
文字盤:シルバー
インデックス:アラビア/バー
ムーブメント:自動巻き
パワーリザーブ:40時間
防水性能:60m
生産終了後も高い需要を博し続けるフリーガーUTC。UTCとは協定世界時(Coordinated Universal Time)の意味で、12時位置にあるウィンドウにより2ヶ国の時刻表示が可能です。世界中を駆け巡るジェットセッターや、世界を相手に活躍するビジネスマンにオススメのモデルです。
2ヶ国の時刻表示を持つモデルとしてはシンプルな設計となっているのが「IW325108」の魅力です。
現在の中古相場は30万円台前半となっており、サブ機としての需要も高いです。
⑤IWC フリーガーUTCスピットファイア IW325110
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 39.0mm
全重量:93g
文字盤:シルバー
インデックス:アラビア/バー
ムーブメント:自動巻き
パワーリザーブ:40時間
防水性能:60m
12位置ではなく、6時位置にUTCを配した、フリーガーUTCスピットファイア。美しいシルバー文字盤の魅力はそのままに、UTCをより目立たせるデザインとなりました。ケース径や搭載ムーブメントは同一で、レザーベルトタイプとステンレスブレスレットタイプが存在します。
現在の中古相場は25万円前後。スピットファイアとしては破格の相場となっており、実にお得です。
⑥IWC パイロットウォッチ スピットファイア クロノグラフ IW387802
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径43mm
全重量:126g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:Cal.89365
パワーリザーブ:68時間
防水性能:60m
フライバック機能付きクロノグラフムーブメントCal.89365を搭載したスピットファイア クロノグラフ。サンレイ仕上げが施されたグレーダイアルを採用したことで、高級感溢れる仕上がりとなっています。
IW387802は2カウンタークロノグラフであるため、見た目が非常にシンプルです。イメージとしてはポルトギーゼに近いものがあります。
スピットファイアとしてはシャープなディテールとなっているため、細身の男性にも良く似合います。
参考定価は1,254,000円。現在は中古での購入が一般的となっており、中古相場は60万前後です。
自社ムーブメント搭載モデルとしては、リーズナブルなプライスであることも見逃せません。
⑦IWC パイロットウォッチ クロノグラフ スピットファイア IW377719
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径43mm
全重量:200g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:Cal.79320
パワーリザーブ:44時間
防水性能:60m
2016年に発表され、スピットファイアの定番モデルとして人気を博した「IW377719」。これぞクロノグラフのお手本と言わんばかりに完成されたディテールを持ちます。
新作は41mmにサイズダウンしているため、力強さをより堪能したい方はこちらがお勧めです。
需要の高さはシリーズ屈指で、並行新品では60万前後が相場となっています。
⑧IWC パイロットウォッチ オートマティック スピットファイア IW326801
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径39mm
全重量:147g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:Cal.32110
パワーリザーブ:72時間
防水性能:60m
夜光やインデックスが大きめ設計された3針デイトモデルの新作。
シンプルながら抜群な存在感を誇ります。
第二次世界大戦における最大級の航空戦“バトル・オブ・ブリテン”で活躍した名戦闘機であるスピットファイアの気高さを見事に表現した一本です。
ケースサイズは袖口にピッタリ収まる39mm。6時位置に表記された赤い「Spitfire」の文字は、ブラック文字盤のアクセントとなっています。
ムーブメントには を搭載。パワーリザーブは72時間で実用性も兼ね備えております。
参考定価は約572,400円。並行新品相場は50万前後です。
⑨IWC パイロットウォッチ クロノグラフ スピットファイア IW387901
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41.0mm
全重量:112g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:Cal.69380
パワーリザーブ:46時間
防水性能:60m
カーキグリーンの布製ストラップを備えたスピットファイアの2019年モデル。
アクセントとして配されていた赤い秒針は廃止され、統一感のあるヴィンテージデザインとなっています。
新作はどれもミリタリーな雰囲気を感じる事ができます。これまでのスピットファイアと比較するとカジュアルシーンに合うデザインとなっているため、旧作と買うか新作を買うかはどんな用途で着用するかによって分かれそうです。
参考定価は約742,500円。並行新品相場は64万円前後です。
⑩IWC パイロットウォッチ クロノグラフ スピットファイア IW387902
素材:ブロンズ
ケースサイズ:直径41mm
全重量:105g
文字盤:グリーン
インデックス:アラビア
ムーブメント:Cal.69380
パワーリザーブ:46時間
防水性能:60m
2019年新作として発表された「IW387902」。直径41mmにサイズダウンしたケースに、高性能ムーブメントcal.69380を搭載したモデルです。
シンプルな外観ながらも軟鉄性インナーケースによる抜群の耐磁性を誇り、裏蓋にはお馴染みになった迎撃機スピットファイアのエングレーヴィングが施されています。
ケースにはエイジングが楽しめるブロンズを採用。深みのあるグリーン文字盤と豊かなコントラストを生み出しています。
クロノグラフの精度も申し分なく、9時位置と12時位置にある2つのサブダイヤルで計測された時間と分を表示します。
参考定価は約814,000。並行新品相場は72万円前後です。
まとめ
洗練されたデザイン性と男らしい力強さ。そして実用性。
パイロットウォッチにはマークシリーズやプティプランスといった上品なラインナップが用意されていますが、スピットファイアはもっと大人の魅力を放ちたいという方にうってつけのモデルです。
性能を加味すると価格もリーズナブルであり、初めての高級時計としてもオススメできます。
是非、この機会にご検討ください。
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。
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