「ランゲ&ゾーネ ダブルスプリットって何がすごいの?」
「ダブルスプリット 404.048F/LS4041AXの魅力について知りたい」
世に高級時計はたくさんありますが、純粋に「作りの良さ」だけで評価されている時計は実はそれほど多くありません。
ランゲ&ゾーネ ダブルスプリット 404.048F/LS4041AXは、その作りを見たらその値段にも素直に納得せざるを得ない。
まさに「芸術品」と呼ぶにふさわしい逸品です。
そんなダブルスプリット 404.048F/LS4041AXの魅力について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
ダブルスプリット 404.048F/LS4041AXは2004年発売当時、時計史上初の超複雑機構として世界中の時計好きを驚愕させたモデルです。
この記事ではダブルスプリット 404.048F/LS4041AXの魅力について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
ランゲ&ゾーネの魅力についても解説しますので、複雑機構に興味がある方はぜひ参考にしてください。
目次
ランゲ&ゾーネのダブルスプリット
本日ご紹介したい時計はランゲ&
通常(というほど本数は出回っていませんが・・・)
スプリットというのは、
しかしこの時計はダブルスプリットという名前の通り、
これにより30分内のタイム差を秒単位で計測できるようになって
“ダブルスプリット 404.048F/LS4041AX”は2004年発売当時に時計史上初の超複雑機構として、
この時計は当然その機構がすごいのですが、
ムーブメントを見た時の存在感たるや・・・!
やはりランゲはデザインの美しさと作りの良さを味わう時計なんだ
長くなりますので、すでにご存知の方は飛ばして読んでください。
ランゲ&ゾーネってどんなブランド?
いきなり上のような文章で初めてしまいましたが、ランゲ&
逆にこのブランドの名前を知っていればそれだけで「お!
出典:https://www.alange-soehne.com
創業者がザクセン公国(現ドイツザクセン州)
創設にはドイツの財閥マンネスマングループの鉄鋼部門の代表が「
車やカメラなどの工業製品でもドイツ製の作りの良さは、
そのドイツ人が「最高峰の時計」として復活させたわけですから、
さらにかつて王室御用達としてドイツ時計の基礎を築きあげた一族
これは私感ですが利益よりも、宮廷時計士の一族としての誇りや、
利益優先であれば、そこまではこだわらないだろうという位、
現代社会においては無駄とも言えるほどのこだわりと手作業が、
前置きが長くて申し訳ありませんが、
3/4プレート
シースルーバックのケースであれば見ることができますが、
出典:https://www.alange-soehne.com
面積の実に3/4を占める大きな受け板が採用されていますが、
テンプ受け
またランゲ&
掘り手により微妙に表情が変わるので、
出典:https://www.alange-soehne.com
この作業はテンプ受けが見えない時計にも施されるそうで、
仕上げ
テンプ受けのエングレービングの例を見ても分かるように、
それは部品一つをとってもそうで、
出典:https://www.alange-soehne.com
また部品ごとに仕上げの方法を変えており、
伝統のこだわり
後述しますが伝統を大切にするランゲ&ゾーネは、
出典:https://www.alange-soehne.com/
シャトン留めはかつては高級時計の代名詞とも言える仕様でしたが
上記した3/4プレートも、ランゲ&
素材選び
ムーブメントの地板や受け板に、
これは通常地板に使用される真鍮よりも強度に優れ、
もちろん長い年月を経ると酸化して、
二次組み立て
これは全くもって見えない部分ですが、
それは二回組み立てを行うというもの。
出典:https://www.alange-soehne.com
時計を問題なく機能するように組み立てながら調整していきます。
一次組み立ての調整時にどうしても小さいな傷やゴミが入ってしま
このように随所に作り手のこだわりが詰まっています。
そして時計を見れば、
404.048F/LS4041AX ダブルスプリット
さてこれらを踏まえて、ようやく本題に入ります。
最初に述べたように、
ダトグラフ ダブルスプリット 404.048F/LS4041AX
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ベースとなったダトグラフはその機構のみならず、
12時のアウトサイズデイト。4時の積算計。8時の秒針。
それもそのはずで、ダトグラフはまずダイヤルデザインありきで、
このような作り方をされる時計は異例であり、
自社開発(マニュファクチュール)
このように、
そしてやはり気になるムーブメントですが、裏スケルトンになっているので非常に精緻なムーブメントを簡単に
「3階建て」
腕時計でここまでの高さというか深さを見ることが出来るモデルは
ムーブメントを拡大して見ると、
その複雑さと造形美はまるでバロック建築のようでもあります。
偶然だとは思いますが、ランゲ&ゾーネの創業地「ザクセン」
当然部品も一つ一つ丁寧に仕上げられています。
鏡面や面取りが美しい仕上げのスチール製の部品と、ランゲ&
そしてそこに配されたブルースチールネジとシャトン留めの色合い
ムーブメント上部(12時側)にテンプを配し、中央~下部(6時
そのおかげでこれだけで部品点数が多くなっても、ランゲ&
これは憶測ですが、
もうここまで来ると、
ピラホイールが2つあって、1つは通常のクロノグラフ用で、1つ
押し心地はとても滑らかで心地いいものです。
この下にもう一つスプリット用の歯車があります。
ムーブメントだけでも、飽きずにずっと見続けることができる。
そんな時計です。
スプリット針は普段は2本重なるようにセットされていて、
しかしクロノグラフ作動中に10時のスプリットボタンを押すと、
そして金色の針が12時の60秒のところまで来ると、
これにより30分以内の2つの異なるタイム差を計測することがで
もう一つ注目したいのが「プレシジョン・ジャンピング・
この機構はクロノ針が一周して60秒を計測する時に、
一般的なクロノグラフの場合、クロノ秒針が1周(60秒)
デザイン面だけでなく実用性も求めるランゲの哲学とこだわりはこ
最後に
有名で高級なマニュファクチュールブランドはいくつかありますが
決して派手ではありませんが、
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年