一生時計として使うなら腕時計の大敵を知ろう!!
腕時計に弱点がいくつかあり、日常生活上でとくに気に掛けるべきは水、磁気、衝撃である。
「水」に対する機能としては防水性で容易にチェックできるものの、その数値が表している意味を正しく理解していない人もいる。目に見えない「磁気」と「衝撃」に対する弱さは、知らないユーザーも多い。
そのほかだと埃や熱、気温、湿度も故障の原因になるので、影響を大きく受けるような環境での着用や保管は避けるべきだ。
腕時計の「水」への防水性能があり、m(メートル)、FT(フィート)、またはBAR(気圧)で表されている。
mとFTの表記は、一部を除いて、実際にその数値まで潜れるという意味ではないので注意しよう。
文字盤上に記載された300m防水を意味する表記(赤枠)。サブマリーナのような特殊な防水機能を持つモデルでない限り、大きな水圧がかかる潜水時は腕時計を外したほうがいい。
非防水 |
アンティークだったり、複雑機構を積む一部の高級時計には防水表記がないモデルも存在する。これらは防水使用のケース構造になっておらず、雨はもちろん汗や湿気でも故障する場合がある。 |
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50m(5気圧) |
ごく一般的な腕時計が採用している数値で、腕時計に直接水がかからない手洗いや洗顔、小雨程度ならケース内部への水の侵入を防げる。もし水滴がついてしまった場合は速やかに拭き取ること。 |
100m(10気圧) |
50m防水と同じく多くで採用されており、多少の雨にも耐えられる防水スペック。しかし水圧がかかるとケースに浸水する可能性があるため、念のために水中や水辺での着用はお勧めできない。 |
200m(20気圧) |
ダイバーズは原則、200m以上の防水性能を備えている。中にはISO(国際標準化機構)やJIS(日本工業企規格)に準拠しているダイバーズがあり、200m防水仕様なら実際に水深200mまで潜れる。 |
ほとんどの電化製品は使用時に磁気を発生させる。腕時計はこれらに接近すると磁気を帯びてしまい、精度に異常をきたすことがある。クォーツなら遠ざければ多くで正常に戻るが、機械式時計はそのままの状態では復元しない。
精度に狂いが生じていると感じたら、磁石タイプの方位コンパスを水平に置いて腕時計を近づけてみよう。もしもコンパスの針が動いたら、その腕時計は磁気を帯びている可能性がある。
帯磁した機械式時計は自然には復元せず、磁気抜きをする必要がある。磁気抜き機は時計店にも置いてあることがあり、無料で消磁してくれる店舗もある。まずはスタッフに相談しよう。
精巧に作られている機械式時計は、衝撃によって内部メカが損傷を受ける可能性が高い。そのためタンスの上など高い場所に置くのはNGで、できれば時計ケースに入れて保管するのが望ましい。もちろんクォーツも同様だ。
腕時計を収納するケースは、新品に付属している専用ボックスのほかに、持ち運びに便利な携帯ケースもある。1000円程度で購入できるが、購入時にプレゼントしてくれる親切なショップもある。(GINZA RASINはプレゼントしています。)