「オメガ シーマスター プラネットオーシャンって何がすごいの?」
「シーマスター プラネットオーシャンの魅力について知りたい」
オメガの定番であり当店メンズ腕時計の人気ランキングでも常に上位を占めるシーマスター。
よくロレックスのサブマリーナやタグホイヤーのアクアレーサーと引き合いに出されますが、負けず劣らず魅力的な一大コレクションです。
特に他ブランドにはない利点の一つは、バリエーションが豊富で、選択の幅が広いこと。
大まかに分けただけでエレガントなアクアテラ、「ボンドウォッチ」としても名高いダイバー300M、1200m防水のプロプロフなど、派生型が多くラインナップされています。
今回ご紹介したいのは、シーマスターの中で600m防水を誇るプラネットオーシャンですが、その魅力について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
プラネットオーシャンは高い防水性や機能性もさることながら、ハンサムな顔立ちをしたダイバーズウォッチとして評価が高いです。
この記事ではプラネットオーシャンの魅力について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
おすすめモデルの紹介もしますので、ダイバーズウォッチ選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。
目次
シーマスター プラネットオーシャンの魅力
魅力①デザイン
プラネットオーシャンの魅力と言えば、なんと言ってもコレ!
600mの深海に耐えうるタフなケース・ブレスレットや飽和潜水のためのヘリウムエスケープバルブ、逆回転防止ベゼルなどダイバーズウォッチの基本は抑えながらも非常にスタイリッシュなことにまず賛辞が贈られます。
必須の機能性は抑えつつ無駄な装飾は一切なく、ポリッシュ仕上げ文字盤と合わせてどこか古き良きダイバーズウォッチを感じさせる顔立ちが特徴。
2016年には39.5mmサイズを含む新型が発表され、よりいつの時代も変わらないかっこよさを獲得しました。
↑2016年よりラインナップに加わった39.5mmサイズの215.30.40.20.03.001
大きすぎないため、スーツに身に着けてもかっこよくきまります。
現在は39.5mm、43.5mm、クロノグラフの45.5mmサイズがラインナップされますが、過去には41mmや42mm、3針モデルでも45.5mmが存在しました。
200g前後とずっしりした重量を持つにもかかわらず、このスタイリッシュさはプラネットオーシャンならでは。
このイケメンっぷりの秘訣は二つあります。
一つ目は、ケースデザイン。
16mmの厚さを持つケースは一見がっしりとして見えますが、手にとってみると上品に感じる方も多いと思います。
ポリッシュまたはサテン仕上げが丁寧に施され、かつどこも直線ではなく柔らかな丸みを帯びていることが見てとれるでしょう。
ブレスレットも同じく優美で、見た目のエレガンスだけでなく心地よい装着感をも実現しています。
二つ目は、文字盤とベゼルに採用されたセラミックス素材。
ポリッシュ仕上げが施されており、視認性や耐傷性を高めるという機能面はもちろんのこと、独特の光沢や高級感を持つに至りました。
新型以降は、インデックスや針の立体感も高級感に拍車をかけていますね。
冒頭で述べたように「シーマスター」シリーズだけで様々な区分けが存在しますが、プラネットオーシャンもまたバリエーションに富みます。
カラーリングはもちろん、機能面でも3針、クロノグラフ、GMT搭載モデルがある他、ステンレススティールだけでなくセドナゴールドやチタン素材などをラインナップ。
とりわけ軽量さと強靭さを両立したチタンタイプは近年人気と高い評価が集まっているモデルです。
↑チタン製の215.92.44.21.99.001。
43.5mmのケースサイズながら、重量はわずか103g。
魅力②機能
600mという防水性は、多くのダイビングスポットにも対応できるプロユースと言えます。
一方で一般の方々にとってここまでの防水性は必要ないかもしれません。
しかし、深海の圧や浸水に耐えられるということは即ち堅牢ということ。
日常の水仕事はもちろん、アウトドアシーンや身体を使った仕事においてもガンガン動ける安心感は嬉しいですよね。
また、海底での視認確保のための夜光塗料。
光の届かない場所でも潜水時間や時刻を読み取れる機能ですが、同時に月と星だけがきらめく夜の静かな海岸でもその威力を発揮してくれます。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/
さらに言っておかなくてはならないことは、ベゼルの操作性。
回転ベゼルは今や多くのブランドで採用されていますが、プラネットオーシャンはある程度の重みがありながらも操作性に優れます。この重みは、ダイビング中の誤作動を防ぐのに必須。
また、2016年新型からはベゼルメモリがより詳細になったことに芸の細かさを感じます。
実際に上記の機能をフルに使う方は少ないかもしれません。
しかし、「ダイバーズウォッチ」というコンセプトを極限まで突き詰めるオメガの姿勢は、高い技術力を有しているからこその業。
そういった企業姿勢に、多くの男性が共鳴するのではないでしょうか。
魅力③ムーブメント
プラネットオーシャンの歴史は2005年から始まりますが、常に進化の歩を止めていません。
その結果が目に見えて顕著なものは、ムーブメント。
オメガは近年自社製ムーブメント開発に余念がなく、とりわけ2014年から始まったマスタークロノメーターによる品質規格は、より新しく、より時代に特化したムーブメント作りに大きく貢献しています。
時計における信頼性の面ではもちろん、最も特筆すべきことは耐磁性能。
15,000ガウスもの高磁場環境にさらして耐えることを確認されているのです。
スマートフォンやパソコンなどの磁気にさらされている現代人のため、またレントゲン検査技師など様々なキャリアスタイルを想定したこの規格によって、多くの時計ファンがオメガの職人魂を再認識させられました。
また、コーアクシャル機構による耐久性の高さも画期的。この機構によってパーツの摩耗が最小限となり、推奨オーバーホール間隔は8年~10年という通常の機械式時計に比べ1/2の間隔を実現しているのです。
プラネットオーシャンのもう一つの大きな魅力、それは裏スケルトン。
かつては防水性確保のために多くのダイバーズウォッチ同様がっしりとした裏蓋が備わっていましたが、傷や衝撃に強いサファイアクリスタルを採用し、裏スケルトンを獲得しました。
これによって、オメガが誇る自社製ムーブメントを裏側から鑑賞することができ、時計好きにはたまらない仕様となっています。これぞ、プラネットオーシャンの魅力の真髄でしょう!
2016年の新型からはスケルトン部分が大きくなったので、よりメカニカルな印象が強まりました。
魅力④価格・手に入れやすさ
オメガは「高級時計」として圧倒的な知名度を持ちますが、実はコストパフォーマンスの高さで常に話題にのぼるブランド。
アクアテラやダイバー300に比べるとプラネットオーシャンはハイエンドラインとなり3針×ステンレスモデルでも定価は税込み756,000円(2018年6月現在)。
しかし、オメガは並行店と正規店での価格差が大きく、実勢価格はなんと40万円台!
このレベルのダイバーズウォッチが50万円をきるというコスパは、なかなか他のスイス勢には見られないアドバンテージです。
もちろんクロノグラフやGMTモデルはもう少し高くなりますが、それだってサブマリーナほどではありません。
オメガは流通量が安定しているので、手に入れやすいことも消費者にとっては嬉しいですね。
シーマスター プラネットオーシャンおすすめモデル
様々なバリエーションを持つプラネットオーシャンの、2016年より発表された新型を中心に、おすすめモデルをご紹介いたします。
タウンユースを想定している方はオーソドックスなブルーやブラックを、ちょっと人と違ったダイバーズウォッチが欲しい!という方は明るいカラーリングのものから選ぶといいかもしれません。
オメガ シーマスター プラネットオーシャン コーアクシャル マスタークロノメーター 215.30.40.20.01.001
素材:ステンレススティール/SS
ケース:直径 39.5mm
駆動方式:マスタークロノメーター認定、自動巻き、コーアクシャル搭載キャリバー8800
付属品:外箱/内箱/取扱説明書/保証書/クロノメーター証明書
大きすぎないサイズ感、ブラック基調のデザインが、非常に使いやすいと人気のある一本です。
オレンジがアクセントとなっており、おしゃれさにも余念がありません。
スーツの袖元からのぞいてもかっこよくきまるモデルです。
オメガ シーマスタープラネットオーシャン コーアクシャル マスタークロノメーター 215.30.40.20.03.001
素材:ステンレススティール/SS
ケース:直径 39.5mm
駆動方式:マスタークロノメーター認定、自動巻き、コーアクシャル搭載キャリバー8800
付属品:外箱 / 内箱 / 取扱説明書 / 保証書 / マスタークロノメーター証明書
流行りの青文字盤に、青ベゼルを合わせた定番の一本。
セラミックス素材が高級感や爽やかさに拍車をかけています。
ダイバーズウォッチの良さは「爽やかさ」にもあると言えますが、その魅力がよく出ていますね。
オメガ シーマスター プラネットオーシャン 232.30.42.21.01.001
素材:ステンレススティール/SS
ケース:直径 42.0mm
駆動方式:自動巻き、コーアクシャル搭載キャリバー8500
付属品:外箱/内箱/取扱説明書/保証書
プラネットオーシャンと聞いて、このモデルを思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それだけ定番であり、当店の売上ランキングでも上位を占める一本です。
現行にはない42mmサイズで、存在感は抜群。
オメガらしい銘品と言えます。
オメガ シーマスター プラネットオーシャン 600M コーアクシャル クロノグラフ 232.90.46.51.03.001
素材:チタン/TI
ケース:直径 46.0mm
駆動方式:自動巻き、コーアクシャル搭載キャリバー8500
付属品:外箱/内箱/取扱説明書/保証書
45.5mmサイズとダイナミックながらも、端正な文字盤デザインやチタン製ケース・ブレスレットによって軽量さを実現した、とにかくスタイリッシュなプラネットオーシャンです。
ブルー×オレンジの色使いが、おしゃれにきまっています。
オメガ シーマスター プラネットオーシャン マスタークロノメーター GMT 215.30.44.22.01.001
素材:ステンレススティール/SS
ケース:直径 43.5mm
駆動方式:自動巻き式クロノグラフ、コーアクシャル搭載キャリバー9300
付属品:外箱/内箱/取扱説明書/保証書/マスタークロノメーター証明書
GMTを搭載した、機能性の高いプラネットオーシャンです。ブラックとホワイトのツートンカラーベゼルは、昼夜を認識できるだけでなく、どこかクラシカルな雰囲気を漂わせていますね。
このカラーリングは、なかなか他社のダイバーズウォッチではお目にかかれないでしょう。
まとめ
技術の発展に伴い、今や高い防水性というのは珍しくなくなってきました。
そのため、各社こぞってダイバーズウォッチを売り出しにきていますが、オメガのプラネットオーシャンは一味違います。
それは、タウンユースをも想定したスタイリッシュさやゴテゴテした派手さのないデザイン、そして何より時計本来の価値―精度、信頼性、持ちの良さ―を追求しているからに他なりません。
オメガはシーマスターの他にも、往年の名作・スピードマスターやコンステレーション、おしゃれなデヴィルなど多彩なシリーズを展開しています。
高級時計の購入に迷った時、ぜひオメガを一度選択肢に入れてみてください。きっと素敵な一本に出会えるはずです。
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年
タグ:シーマスター, オメガ, 時計の選び方, 20代、30代、40代