「オメガ スピードマスター 311.30.42.30.01.006って何がすごいの?」
「スピードマスター 311.30.42.30.01.006の魅力について詳しく知りたい」
時計愛好家から絶大な人気を誇るスピードマスター 。
Ref.311.30.42.30.01.006は歴代スピードマスターの魅力を継承した基幹モデル・プロフェッショナルの最新モデルであり、数あるラインナップの中でもとりわけ評価の高い一本です。
そんなスピードマスター 311.30.42.30.01.006の魅力について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
スピードマスター 311.30.42.30.01.006はムーンウォッチとしての歴史だけでなく、機械式時計の芸術性と圧倒的なステータス性を備える名作中の名作です。
この記事ではスピードマスター 311.30.42.30.01.006の魅力について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
資産価値についても解説しますので、スピードマスターの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/moonwatch/professional/product
目次
スピードマスター 311.30.42.30.01.006 はどのような時計か?
311.30.42.30.01.006は不動の人気を誇るオメガのフラグシップです。
歴史や系譜、偉大なるストーリーを持つ基幹モデルとして知られ、時計マニアのみならず、高級時計初めての1本としてもよく選ばれています。
スピードマスターに興味があるのであれば、まずは311.30.42.30.01.006を検討するのが良いでしょう。
スピードマスター プロフェッショナル 311.30.42.30.01.006
[駆動方式] 手巻き
[キャリバーNo.] Cal.1863
[パワーリザーブ]約48時間
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]直径42mm
[文字盤]ブラック
[防水]50m
スピードマスターの歴史
スピードマスターが誕生したのは1957年のこと。純粋なモータースポーツ用の時計として誕生し、外周ベゼルにタキメーターを表示した世界で初めての時計として発売されました。
「宇宙」のイメージがどうしても強いスピードマスターですが、1stモデルはレーシングウォッチだったのです。
その後1959年に2ndモデルが開発され、1962年のマーキュリー計画(初めての有人宇宙飛行計画)にて宇宙飛行士ウォルター・シラーが個人的に着用したことから「スピードマスター=宇宙」の歴史が始まります。
出典:https://www.youtube.com/watch?v=w8-DdurbLKw
伝説のムーンウォッチの称号を得ることになるのは1963年に製造された3rdモデルです。
当時NASAは宇宙での過酷な環境にも耐えうる丈夫な腕時計を探しており、オメガを含む10社ほどの時計から真のムーンウォッチを選出するテストを行っていました。
宇宙飛行士のための腕時計を求めるNASAが行ったテストは、急激な温度変化や気圧変化にさらしたり、70℃〜-18℃での動作チェックなど非常に過酷なテストでしたが、オメガのスピードマスターだけはこのテストを耐え切り、NASA公認のムーンウォッチとして認められました。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/planet-omega
それからもスピードマスターは改良が重ねられ、1965年には現在の土台となる第4世代モデルが完成。
1969年においてはアポロ11号計画での月面着陸を果たし、1970年のアポロ13号計画においては、酸素爆発で実際に電気系統が故障した折、スピードマスターのクロノグラフを作動させたことで乗務員を危機から救うなど、ムーンウォッチとして輝かしい功績を残しました。
現行モデルである311.30.42.30.01.006は第7世代にあたるモデルですが、そのムーンウォッチとしてのDNAは今も変わらず受け継がれています。
そしてこの伝説のムーンウォッチであることが、長年にわたりスピードマスターの価値を支え続けているのです。
Ref.311.30.42.30.01.006 は オメガトップクラスの人気モデル
311.30.42.30.01.006はオメガの全てのモデルの中で最も人気が高いモデルです。
当店の売り上げランキングにおいても、ロレックスを含めたすべてのモデルの中で毎年10位以内をキープしております(※ランキング上位は全てロレックスが独占する状態ですが、他ブランドではスピードマスターだけが唯一上位にランクインしています)。
オメガを全般的にみるとスピードマスターよりシーマスターの方が人気が高い傾向にありますが、311.30.42.30.01.006と後述する311.30.42.30.01.005だけが別格で人気が高いという印象です。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/
311.30.42.30.01.006はコストパフォーマンスの高さにも定評があります。
ロレックスのライバルとして君臨するオメガはどのモデルも高価なイメージがありますが、311.30.42.30.01.006に関しては50万円台が相場となっており、高級時計の中では比較的リーズナブルな分類に属します。
ロレックスのサブマリーナやエクスプローラーと比較すると半額以下の価格で購入することが可能です。
スピードマスターが持つステータス性とデザイン性、そして歴史を加味すると、だいぶお得と言えるのではないでしょうか。
311.30.42.30.01.005との違い
スピードマスターの基幹モデルには311.30.42.30.01.006の他に311.30.42.30.01.005が存在します。
見た目もリファレンスもそっくりですが、両者にはケースバックに決定的な違いがあります。
左:311.30.42.30.01.006 右:311.30.42.30.01.005
正面から両者を見るとほぼ差はありません。
1stモデルから継承されてきたスピードマスターならではの魅力をどちらを選んでも楽しむことができます。
左:311.30.42.30.01.006 右:311.30.42.30.01.005
こちらはケースバック。311.30.42.30.01.006はシースルーバック、311.30.42.30.01.005はソリッドバッグ(ステンレス裏蓋)となっています。
この違いこそが両モデルを選ぶポイントです。
311.30.42.30.01.005は忠実にオリジナルを再現したモデルとなっているため、敢えて月に到達した当時のスピードマスターと同じ仕様で作られています。風防に関してもプラスチック風防が使われており、伝説のムーンウォッチの復刻がメインコンセプトとなっています。
対して311.30.42.30.01.006はオリジナルの雰囲気を大事にしながらも現代的なスペックで作られているのが特徴です。
スピードマスター 311.30.42.30.01.006のディテール
スピードマスターの優れているところは歴史だけではありません。高級時計らしく、細部までこだわり抜かれたディテールも大きな魅力です。
視認性の高い文字盤
現在のスピードマスターはムーンウォッチとして開発された3rdモデルからの伝統を忠実に受け継いでおり、宇宙での活動に適した視認性の高いデザイン設計で作られています。
繊細に作られたペンシル形の時分針に特徴的な秒針。余計なものは一切足さず、気品のあるインダイヤル。
誰が見ても美しいと思えるまさに王道と言える文字盤です。
シンプルかつ繊細なベゼル
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/moonwatch/professional/product
現代においては幅の広いベゼルが流行していますが、スピードマスターのベゼルは月に到達した当時のデザインをそのまま受け継いだクラシカルなデザインとなっています。
よく目を凝らすと文字の一つ一つまできめ細やかに作り込まれていることがわかります。
42mmサイズとドーム型サファイアガラス
311.30.42.30.01.006のケースサイズは現代のトレンドとも言える42mm。ビジネスにもカジュアルにもよく合う絶妙なサイズ感で作られております。
風防にはサファイアガラスが採用されていますが、一般的なフラットタイプではなく、スピードマスターらしい「ドーム型」の設計で作られています。古き良き時代の時計を思わせながらも、現代的な実用性。これも311.30.42.30.01.006が持つ大きな魅力です。
また、リューズやプッシュボタンの操作性も優れております。一部のブランドではリューズが小さくて回しづらい、プッシュボタンを奥まで押し込まないとクロノグラフが作動しない等の仕様がありますが、スピードマスターに関してはリューズの大きさ、回しやすさ、プッシュボタンの反応の良さ、どれをとっても優秀です。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/moonwatch/professional/product
歴史的ムーブメント cal.1863を搭載
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/
スピードマスター 311.30.42.30.01.006には手巻きクロノグラフCal.1861が搭載されています。
Cal.1861は初代~第四世代に搭載されたCal.321⇒第五世代のCal.861⇒第六世代以降のCal.1861と変遷を遂げてきたスピードマスターの歴史を象徴とするムーブメントであり、老舗ムーブメントメーカー「ヌーベル・レマニア」が製造したCal.321をベースとした名機です。
視覚的な美しさは勿論のこと、精密な制御・操作を可能としたコラムホイール式を採用していることが大きなポイントです。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watch-omega-speedmaster-moonwatch-professional-chronograph-42-mm-31130423001006
月に到達した伝説のムーブメントの継承機であること、そして手巻き式であるからこその「機械の美しさ」をケースバックから堪能することができます。
パワーリザーブも50時間と十分にあり、精度も高いことから、機械美を重視して311.30.42.30.01.006を選ばれる方は多いです。
311.30.42.30.01.006の価値と評価
前述の通り311.30.42.30.01.006は非常に人気が高いため、資産価値も高くなる傾向にあります。
スピードマスターの歴史を見事に受け継いだディテールに、マニアから絶大な支持を集めるCAL.1863の搭載。
クロノグラフとしては珍しい手巻き式ムーブメントはシースルーバックとの相性がよく、ケースバックから覗くその美しい姿に心奪われる方は多いです。
オメガの現行モデルはどれも資産価値が高い傾向にありますが、とりわけ311.30.42.30.01.006の評価は高く、常に高値で取引されています。
2019年にアポロ11号計画による月面着陸50周年を迎えたこともあり、新品相場は高値で安定しています。最近は新型コロナウイルスの影響で国内流通量が激減しているため、さらに資産価値を押し上げる可能性があります。買取価格に関しても約32万円と高い数字をキープしており、購入金額の少なくとも半額、購入時期と売却時期が噛み合っていれば70%ほどのリセールバリューを誇ります。
誰からも愛され、需要が尽きない311.30.42.30.01.006は、まさにスピードマスターの王道中の王道といえるでしょう。
まとめ
現行スピードマスターとして幅広い世代から支持を受けるスピードマスター 311.30.42.30.01.006。
ムーンウォッチとしての歴史だけでなく、機械式時計の芸術性と圧倒的なステータス性を備える名作中の名作です。
価格も50万円台と手が届きやすい価格で、中古であれば40万円台で購入することもできます。
オメガを買うならやはり定番のスピードマスター。311.30.42.30.01.006をこの機会にぜひご検討ください。
当記事の監修者
田所 孝允(たどころ たかまさ)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 販売部門 営業物流部長/p>
1979年生まれ 神奈川県出身
ヒコみづのジュエリーカレッジ ウォッチメーカーコース卒業後、かねてより興味のあったアンティークウォッチの世界へ進む。 接客販売や広報などを経験した後に店長を務める。GINZA RASIN入社後は仕入れ・買取・商品管理などの業務に従事する。 未だにアンティークウォッチの査定が来るとついついときめいてしまうのは、アンティーク好きの性分か。
時計業界歴18年。