「スピードマスター レーシングって何がすごいの?」
「スピードマスター レーシングの魅力について知りたい」
オメガの主力製品である「スピードマスター」。
アポロ計画の月面着陸に携行されたことから”ムーンウォッチ”として有名です。
最も人気が高いスピードマスター は「プロフェッショナル ムーンウォッチ」ですが、近年「スピードマスター レーシング」を選ばれる方が増えています。
そんなスピードマスター レーシングの魅力について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
スピードマスター レーシングには「レーシング マスタークロノメーター」と「レーシング 40mm」の2つのシリーズが展開されているため、自分にあったモデルを選ぶことが出来ます。
この記事ではスピードマスター レーシングの魅力について解説します。
バリエーションの紹介もしますので、スピードマスターの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
オメガ スピードマスター レーシングについて
スピードマスター レーシングはベーシックモデルをよりスポーティーなデザインにブラッシュアップしたコレクションです。
タキメーターを装備したクロノグラフであることはベーシックモデルと一緒ですが、文字盤に関してはデザインが大幅に異なります。
出典:https://www.facebook.com/pg/omega/
大き目のインダイヤルを備え、文字盤の外周にレーシングスタイルのミニッツトラックがあしらわれています。
このデザインは何も近年生まれたモノではなく、実は1968年に発表されたスピードマスターをオマージュしたものです。
スピードマスターが築き上げてきたカーレーシングの歴史を現代に蘇られたモデル。それこそがスピードマスター レーシングなのです。
何故スピードマスター レーシングを選ぶのか?
スピードマスター レーシングを選ぶ理由は大きくわけて2つ。
1つは単純にスピードマスター レーシングのデザインに惚れ込んだから。そしてもう1つは定番モデルを購入すると人と被るからです。
スピードマスターはバリエーションがとても豊富です。ただ、ネームバリューやリセールバリューの高さから人気はベーシックモデルに集中しています。ベーシックモデルは流通量がとても多いこともあり、他の人と被る可能性は高いです。
本来は人と被っても好きな時計を手に入れることがベターですが、拘りが強い方はそれをよしとはしないでしょう。
そこで白羽の矢が立ったのが人と被らず、尚且つ豊かなデザイン性・機能性を誇るモデル「スピードマスター レーシング」というわけです。
スピードマスター レーシング マスタークロノメーターについて
現在発売されているスピードマスター レーシングには2つの種類が存在します。1つはケース径44.25mmの「レーシング マスタークロノメーター」。もう1つは40mmケースの「レーシング 40mm」です。
どちらも人気モデルであることには変わりはありませんが、注目度が高いのは2017年新作として発表された「レーシング マスタークロノメーター」の方です。
まずは「レーシング マスタークロノメーター」の魅力について触れていきます。
写真左のモデルはスピードマスターの定番モデル”311.30.42.30.01.005″。対して右の写真のモデルは2017年新作モデルとして発売されたスピードマスター レーシング”329.30.44.51.01.001″です。
全体的な印象はどちらも非常に良く似ていますが、「レーシング マスタークロノメーター」には定番モデルと異なる魅力を秘めています。
スピードマスター レーシングの魅力① ケースが大型化
ベーシックモデルのケースサイズは42mmですが、スピードマスターレーシングのケースサイズは44mmと大型です。
そのため、時計全体の存在感が増しており、視認性も向上しています。
スリムな方には大きすぎるかも知れませんが、体格の良い方にはスピードマスター レーシングの方が似合います。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/racing/product
スピードマスター レーシングの魅力② スタイリッシュな2カウンタークロノグラフ
定番スピードマスターは、3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンド秒針が配された3カウンタークロノグラフです。月に到達した当時のデザイン性を忠実に守っています。
対してスピードマスター レーシングはデイトを6時位置に配したスタイリッシュな2カウンタークロノグラフです。
3時位置には12時間積算計、9時位置はスモールセコンド秒針となっています。
左:定番 311.30.42.30.01.006 右:レーシング 329.30.44.51.01.001
スピードマスター レーシングの魅力③ コーアクシャル機構を搭載
スピードマスターはヴィンテージ感をウリにしているため、ムーブメントには手巻きクロノグラフムーブメントが採用されています。古典的なムーブメントの美しさを楽しめる一方、利便性に欠けるという声も少なくありません。
対してスピードマスターレーシングはオメガの最先端ムーブメントであるコーアクシャルムーブメント Cal.9900 が搭載されています。スイス時計産業の最高水準の精度、性能、耐磁性を備えており、パーツの摩耗を抑えた設計からオーバーホールにかかる費用を1/2程度に抑えることが可能です。
またスピードマスターレーシングは自動巻きのため、毎日身につけていればゼンマイを巻く煩わしさから解放されます。
加えてシースルーバックから Cal.9900 の美しさを眺めることができることも魅力的です。
スピードマスター レーシング マスタークロノメーターのバリエーション
スピードマスターレーシングの文字盤には豊富なバリエーションがあります。
どの文字盤も個性があるので、是非自分好みの一本をお探しください。
オメガ スピードマスター レーシング ホワイト
オメガ スピードマスター レーシング コーアクシャル 329.30.44.51.04.001
ホワイト文字盤にブラックのインダイヤルを配した通称パンダダイヤル。
スポーティーな印象が強く、どんなシーンでも身に着けやすい汎用性に富んだモデルです。
新品正規価格は982,800円ですが、並行店ならば60万円台で購入することができます。
オメガ スピードマスター レーシング ブラック
オメガ スピードマスター レーシングマスター クロノメーター 329.30.44.51.01.001
スピードマスターレーシングの中で最も人気が高いモデルです。定番モデルから大きく外すことのない、絶妙な個性を発揮してくれます。
新品正規価格は982,800円。どのバリエーションもステンレススティールはこの価格です。こちらも並行店なら60万円台で購入が可能です。
オメガ スピードマスター レーシング ブラック×オレンジ
オメガ スピードマスター レーシング コーアクシャル 329.30.44.51.01.002
よりレーシングウォッチとしての存在感を強めたい方は、このブラック×オレンジを選ぶと良いでしょう。
このモデルにはインデックスの一部・時針、分針、秒針にオレンジカラーが使われており、他のラインナップにはない個性を持ち合わせます。
オメガ スピードマスター レーシング グレー
オメガ スピードマスター レーシング マスタークロノメーター 329.30.44.51.06.001
グレー文字盤にオレンジカラーの針を備えたモデルです。並行相場価格が若干低く設定されており、50万円台で購入することができます。
スピードマスター レーシング 40mmについて
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/racing/40-mm-collection/product
レーシング40mmコレクションは2012年に発売され、今尚人気を博しているモデルです。ムーブメントにはETAの汎用ムーブメントをベースにコーアクシャル化した Cal.3330 が搭載され、確かな精度を誇ります。
程よいサイズ感に加え、手ごろな価格であることもレーシング40mmの魅力。
全てにおいてバランスのよい「定番外し」の有力候補です。
スピードマスター レーシングの魅力① 使いやすいケースサイズ
定番スピードマスターのケースサイズは42mm。スピードマスターレーシングのケースサイズは44.25mm。そして、レーシング40mmはその名の通り40mmサイズです。
この40mmというサイズ感は日本人にジャストフィットしやすく、非常に使い勝手が良いです。
ビジネスシーンにおいても袖口に収まりやすく、重宝することでしょう。
スピードマスター レーシングの魅力② ポップな印象を与える3カウンタークロノグラフ
レーシング マスタークロノメーターは3時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンド秒針を配したスタイリッシュな2カウンタークロノグラフでしたが、レーシング40mmは定番スピードマスターと同じ3カウンタークロノグラフが採用されています。
左:定番 311.30.42.30.01.006 右:レーシング 326.30.40.50.01.001
ただ、同じ3カウンターでもこの両者はデザインが異なります。
3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンド秒針が配されていることは同一ですが、レーシング 40mm はスモールセコンド秒針の目盛が細かく設定されています。加えてインダイヤルも大きめの設定です。
スピードマスター レーシングの魅力③ シーホースエンブレムが配された裏蓋と100m防水
レーシング マスタークロノメーターのケースバックはスケルトン仕様となっていましたが、レーシング40mmの裏蓋には伝統的なシーホースエンブレムが配されています。
また、堅牢性が高いねじ込み式裏蓋となっているため、防水性能はレーシング マスタークロノメーターの50mよりも高い100m防水を実現しています。少しでも防水性能が高いモデルをお求めの方はレーシング40mmを選ぶのが良いでしょう。
スピードマスター レーシング 40mmのバリエーション
時計のスペックは「レーシング40mm」よりも「レーシング マスタークロノメーター」の方が上ですが、サイズ感に関しては「レーシング40mm」の方が日本人にはピッタリ合うことが多いです。
スリムな体型の方や予算を抑えたい方は「レーシング40mm」をご検討されてみてはいかがでしょうか?
スピードマスター レーシング 40mm ホワイト
オメガ スピードマスター レーシング 326.30.40.50.02.001
クル・ド・パリ模様が施されたサブダイアルを備え、6時位置にはデイトを配しています。実用性・耐久性に優れている上に価格も新品定価486,000円、並行店なら30万円代で買えるリーズナブルです。スピードマスターらしさは抑え目ですが、高性能レーシングウォッチをお求めの方にはうってつけの一本といえます。
スピードマスター レーシング 40mm ブラック
オメガ スピードマスター レーシング 326.30.40.50.01.001
定番カラーのブラック文字盤はレーシング 40mmの中で最も人気のあるモデルです。スリムな方が身に着けるスピードマスターとしては最適なサイズ感とデザイン性を誇ります。
自動巻き・コーアクシャル機構・ドーム型強化無反射サファイアガラスといった機能面に加え、30万円台から購入することができるコストパフォーマンスの高さ。
全てのおいて魅力的な一本です。
スピードマスター レーシング 40mm ブラック×シルバー
オメガ スピードマスター レーシング 326.30.40.50.01.002
どこかヴィンテージ感のあると黒のシルバーのモノクロカラー。悪目立ちしないため、シーンを選ばずにご愛用頂けます。コントラストが強いため、他のバリエーションよりも時計のサイズが大きく見えることも特徴的です。
スピードマスター レーシング 40mm ホワイト×イエロー
オメガ スピードマスター レーシング 326.30.40.50.04.001
ホワイト文字盤に黒のインダイヤルを配したポップな印象を与えるモデル。12時間積算計、30分積算計、クロノグラフ秒針、タキメーター目盛にはアクセントカラーとしてイエローが使われています。100m防水性能を誇っているため、どんなシーンでも幅広く活躍すること間違いなしです。
スピードマスター レーシング 40mm グレー×イエロー
オメガ スピードマスター レーシング 326.30.40.50.06.001
グレー文字盤に黒のインダイヤルを配したシックな一本。12時間積算計、30分積算計、クロノグラフ秒針、タキメーター目盛にはアクセントカラーとしてイエローが使われています。スピードマスターらしさは抑えられていますが、カジュアルな服装にはとても似合いそうです。
スピードマスター レーシング 40mm ブルー
オメガ スピードマスター レーシング 326.30.40.50.03.001
スピードマスターレーシング唯一のブルー文字盤がこちら。ダークブルーに煌く文字盤とクル・ド・パリ装飾が施されたインダイヤルのコントラストはスポーティーでありながらも上品なイメージを与えます。44.25mmモデルには存在しないカラーリングであることから、未だに高い需要があります。
まとめ
定番スピードマスターにはない魅力を秘めたスピードマスター レーシング。「レーシング マスタークロノメーター」と「レーシング 40mm」の2つのシリーズが展開されているため、自分の体形や好みにあったモデルを選ぶことが出来ます。
スピードマスターに興味があるけど、人と被りたくない。
そんな方は是非一度スピードマスター レーシングをご検討ください。
どのモデルも実用性が高いので、買って後悔することはないでしょう。
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。
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