時計業界に革命を起こした天才時計デザイナー “ ジェラルド・ジェンタ ”。
彼は80年の生涯で、様々な時計デザインをこの世に生み出しました。
目次
1.ジェラルド・ジェンタの生い立ち
1931年、時計産業が盛んなスイスジュネーブに生を受けました。
本名は「チャールズ・ジェラルド・ジェンタ」
15歳でジュエラーになり、23歳には時計デザイナーへと転向します。
1972年には、自身の会社「ジェラルド・ジェンタ」を設立しました。
2.ジェラルドジェンタの代表作
ジェラルド・ジェンタ氏がデザインした時計は世界に革命を起こしました。
代表的なものは、やはりオーデマピゲのロイヤルオーク、パテックフィリップのノーチラスではないでしょうか。
1970年代に発表されてからというもの、スポーツラグジュアリーの分野において革命を起こし、現代でも人気が衰える事無く、世の時計ファンを魅了し続けています。
オーデマピゲ ロイヤルオーク
ロイヤルオークと言えば、この八角形の独特なデザインとベゼルに打ち込まれた8本のネジ。
様々なダイヤルやケース素材、ベルトの種類が豊富にあります。
パテックフィリップ ノーチラス
30年以上前にパテックフィリップ初の本格スポーツウォッチとして誕生した“ノーチラス”。
高級感ある中にも、カジュアルな一面があり、スーツスタイルにもカジュアルスタイルにも輝ける万能な1本です。
3.まだまだある!ジェラルドジェンタの時計
ロイヤルオーク・ノーチラスの他にも、オメガのコンステレーション、カルティエのパシャ、IWCのヨットクラブ等、ジェラルドジェンタ氏がデザインした時計は長い間、人々に愛されています。
ディズニーデザイン
ジェラルドジェンタ氏がデザインを施したもので特に有名なものは“ ディズニーデザイン ”でしょう。
高級時計メーカーで唯一、ディズニーキャラクターの使用を許可されている時計です。
キャラクターの腕が長針の役割をしているなど、とてもユニークなデザインが特徴です。
左:Ref.G3632.7 右:Ref.G3612
一見、幼く見えがちですが、価格が数十万円は当たり前の時計です。文字盤がシェルだったりコインエッジを採用していたりと、各所にこだわりがあります。
オメガ コンステレーションC
オメガ コンステレーションC は1960年代にジェラルドジェンタ氏がデザインを手がけたものです。
特にレディースモデルは人気が高く、シンプルの中に存在感があるデザインで、スーツシーンやパーティーシーン等オールシーンでご利用いただけます。
カルティエ パシャ
カルティエの中でも1,2を争う人気モデル”パシャ”。カルティエでは珍しいスポーティーなタイプのデザインです。
素材、色、サイズ、装飾など実にバリエーションが豊富で、ファッションアイテムとして考え抜かれた時計であることがわかります。
IWC ヨットクラブ
ヨットクラブはジェンタ氏が1960年代にデザインしたものです。
オメガ コンステレーションと同様、ケースがCラインの曲線を描いているのが特徴的です。
4.最後に
生前、数々の時計を世に送り出し、時計ファンから愛され続けた
「チャールズ・ジェラルド・ジェンタ」
没後7年が経とうとしていますが、彼の作品はこれからも私達を魅了し続け、ファンを増やし続ける事でしょう。
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。