昇進や転職などの経験を経て、社会人としての視野が広がってきている30代。
プライベートでも、結婚やお子様の誕生という人生における大きな転機を迎えた方も多いのではありませんか?また、マイホームやマイカーを購入する方も多い世代です。
そんな節目とも言える時に購入する腕時計は、どのような一本を選ぶべきなのでしょうか。
人間は円熟するにつれて、付き合う人間の層が変わってきます。これまで愛用してきたポールスミスやハミルトンなども悪くはありませんが、きっと周囲にはロレックスやウブロなどといった、一流時計を身に着ける方々が増えてきます。
これまでのカジュアルウォッチはプライベート用にして、ぜひここぞと言うシーンに効果を発揮する高級時計を買いましょう。
この記事では、東京・銀座にある高級腕時計専門店GINZA RASINのスタッフが、30代のエリートビジネスマンにお勧めの高級時計10本をご紹介いたします。
目次
30代男性の腕時計はどう選ぶ?
お勧めをご紹介する前に、30代男性はどのように自分に合った腕時計を選ぶべきか。
そんな選び方の秘訣を、時計専門店スタッフがご紹介いたします。
まず、気になる相場について。
もちろんご自身の気に入ったものを買うのが一番ですが、ビジネスで着ける以上、ある程度の価値の時計を着けることは一つのテクニックです。
一方で検索エンジンで「30代 腕時計」と調べてみると、意外と数万円クラスのものが少なくありません。超高級時計を着ける必要はありませんが、最低でも20万円以上は出すことをお勧めいたします。
なぜかと言うと、職業柄様々な種類の腕時計に接してきましたが、やはり20万円以上のプライスレンジの製品は高級感やクラス感が違います。
著しく違う、というわけではありませんが、ステンレスの素材感、造形(エッジやケースラインなど)、仕上げなどをよく見ると、数万円程度のものは甘くなります。なお、付き合う人々が一流になればなるほど、そういった高級感の違いは如実に現れるもの。なんせ高級品に見慣れた方々が多くなります。
ここである程度の価格の時計を今買っておけば、今後40代を迎えてまたコミュニティがワンランク上に変わっても、ずっと着け続けていけることでしょう。
ちなみに高価格帯の時計は耐久性があり、結果として使った後も売れるという「リセールバリュー」を持つことも特徴です。
とは言え30代で、パテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタンなど、あまりに高額な時計を着けることは好ましくありません。
なお、ある程度の価格帯の時計を身に着けると言うことは、ステータスを身に着けることに繋がります。
「時計と靴は良いものを」等といった風潮は少なくなってきているとは言え、意外と持ち物は見られているもの。そんな時に絶妙なチョイスの腕時計を着用していれば、「おっ!」と一目置かれることもあるでしょう。
むしろ頑張って買った,あるいは気に入って買った腕時計が誰かの目についてくれるのは嬉しいものですよね。
相場以外には「着用ファッション・シーン」を考慮して選ぶことも重要です。
例えばスーツでビシっときめた営業マンがゴリゴリのダイバーズウォッチを着用していたら不自然ですし、水仕事の多い方が著しく防水性の低いドレスウォッチを身に着けていると、思わぬ故障を招いてしまいます。
まず「どのようなファッションで」「どういったシーンで」使う時計なのかを考慮したうえでそれぞれの時計のデザインやスペックを検討すれば、おのずとご自分にピッタリの一本が見えてくるでしょう。
30代男性にお勧めしたい高級腕時計①オメガ シーマスター
30代男性から絶大な人気を誇る腕時計ブランドオメガ。
ロレックスより価格が安く、女性からの支持率も高く、誰からでもかっこよく見える腕時計として大きな人気を得ているブランドです。
ちなみにブランド名の「オメガ(Ω)」は究極を意味します。その名にふさわしく、高精度な実用時計としても世界に認識されており、今の地位を確立してきました。
ちなみに冒頭で「30代男性から絶大な人気を誇る」とお話しましたが、この中にはかなり熱狂的なオメガフリークもいます。と言うのも、オメガは様々な華麗なストーリーを持っており、そこに惹かれる男性が多いためです。
例えばオメガのフラグシップにあたる「スピードマスター」は、NASAの公式装備品として数々の月面着陸に携えられた経緯があります。
ちなみに映画化もしたアポロ13号計画では、爆発事故から乗務員を救ったのはスピードマスターのクロノグラフでした。また、オメガ自体がオリンピックの公式計時(オフィシャルタイムキーパー)を務めていたり、映画『007』でボンドウォッチとして活躍していたりと、何かとエピソードに事欠かないブランドなのです。
こういったブランドの背景は、持ち物にこだわりたいエリート男性にはうってつけです。そんじょそこらのカジュアルウォッチでは、なかなか実現できないことですからね。
こういった背景からオメガをお勧めしたいのですが、結構シリーズが豊富でどれがいいか迷ってしまうかもしれません。
でも、30代というまだフレッシュさの残る男性陣には、ダイバーズウォッチにあたるシーマスターを特にお勧めします。スピードマスターと並ぶ超人気シリーズで、前述した『007』で使われているのもシーマスターです。
シーマスターにもまた派生モデルが豊富に存在するのですが、ビジネスでお使いの方はエレガンスな「アクアテラ」はいかがでしょうか。
シーマスター アクアテラ コーアクシャル マスタークロノメーター
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:41mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約60時間
防水性:150m
定価:726,000円
「ダイバーズウォッチ」と聞くと武骨で厚みのあるケースにやはりボリュームのある逆回転防止ベゼルが思い浮かぶかもしれません。
しかしながらシーマスター アクアテラは、どこまでもエレガンス&スタイリッシュ。ケース厚はわずか13.5mmほどで、回転ベゼルではなくスムース仕様となりました。
ケースラインは優美な曲線を描いており、デイト+3針表示のみの文字盤が、どこかドレスウォッチにも通ずるような控えめな上品さを醸し出します。
かと言って直径は41mmですので、スーツの袖口でも存在感を発揮してくれることでしょう。
ケースやブレスレットの随所に丁寧なポリッシュ仕上げが施され、これがまた良い感じに高級感ある光沢を放ってくれています。
ちなみにアクアテラだけでも、結構な派生モデルがあります。
※38mmサイズのシーマスター アクアテラ
※黒文字盤と、ラバーベルトのアクアテラ
オメガの戦略の一つとして、「消費者にバリエーション豊富な選択肢を提供する」といったものがあります。価値観や好みが多様化する昨今にこういった戦略をとることで、あらゆる層のニーズに対応することができるのです。
気になる相場は、41mm・38mmサイズともにだいたい50万円前後~。最安値であったクォーツは現在では廃盤となりました。
かつてシーマスター アクアテラは20万円以下で買える、と言われてきたこともありましたが、今はややお高めと思うかもしれません。
しかしながらこれは、オメガがムーブメントに「コーアクシャル機構」を搭載していること。およびモデルを「マスタークロノメーター」という規格に通していることが関係しています。
この機構と規格は、簡単に言うと前者が「パーツの摩耗を少なくしてオーバーホールの回数を少なくする」後者が「高耐磁性(および高い信頼性)」を有する機構となります。
時計自体にこれら機構を組み込むことで経年劣化を最小限にし、イニシャルコストはかかったとしてもメンテナンスコストは通常機よりかからず、長期スパンで見ればお得となります。
シーマスター ダイバー300M
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:42mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約55時間
防水性:300m
定価:693,000円
シーマスター アクアテラはエレガンス寄りで、ダイバーズウォッチのテイストは少なくなります。
一方でシーマスターの魅力の一つは派生モデルが豊富なこと。そのため、もちろん「いかにもダイバーズウォッチ」といった一本も存在します。
30代男性にお勧めしたいのは、ダイバー300です。
300mという高い防水性、逆回転防止ベゼル、ヘリウムエスケープバルブ、夜光が塗布された視認性高い文字盤など、ダイバーズウォッチらしさを十二分に楽しむことができるでしょう。
オメガらしくケースが大きすぎず、かといって地味すぎもしないので、スーツスタイルにもオフファッションにも映えるデザイン性です。30代の方がつけていても変ないやらしさがありません。
新品並行相場は使われる素材などにもよりますが、アクアテラ同様に50万円ほど~。ただ、セラミックが使われていたり、メタルブレスレット仕様のモデルは60万円を超えるプライスレンジのものもあります。
もちろんアクアテラ同様にコーアクシャル×マスタークロノメーターを搭載しておりますので、長持ちするうえメンテナンスコストも最小限で抑えられるでしょう。
30代男性にお勧めしたい高級腕時計②タグホイヤー カレラ
ロレックス、オメガと並び定番のブランド時計として人気の高いタグホイヤー。
エントリーモデルから本格派クロノグラフまで幅広いラインナップを持ち、初めて高級時計を購入する方から既に何本か所有している方まで、多くの層から支持を集めるブランドでもあります。
さらに言うと、新品で20万円以下から購入できるものもあり、コストパフォーマンスに優れているのも魅力。
ただ安いだけのブランドは世界にいくらでもありますが、タグホイヤーは優れた生産ラインを確保することで高いレベルの製品を量産し、結果として手に入れやすい価格帯を実現しています。実際、タグホイヤー製品は、お値段以上のクラス感を持つことで話題。スイス時計業界全体を見渡しても、非常に稀有な存在と言えるでしょう。
クリスティアーノ・ロナウド選手や錦織圭選手、香川真司選手など一流スポーツ選手がアンバサダーを務めていますが、私生活で愛用している著名人も少なくありません。それは、前述したタグホイヤーならではのアドバンテージが、一流に評価されているという何よりの証拠です。
なお、ルイヴィトンを擁するLVMHグループ傘下のスポーツウォッチの名門です。
そんなタグホイヤーの製品の特徴ですが、スポーティーなモデルが多く、ラグジュアリーすぎるデザインに抵抗を感じる方にも最適です。
とは言え、スーツスタイルに合わせやすいかどうかは非常に重要ですよね。
そこでお勧めしたいのが、カレラです。タグホイヤーのフラグシップで、1964年、ロードレース「カレラ パンアメリカーナ・メキシコ」とF1チャンピオン「ファン・アニュエル・ファンジオ」の二大レースへのオマージュとして誕生しました。
そのためレーシーなデザインが特徴ですが、それでいてエッジと優美なラインが両立した高級感あるケースがビジネスシーンにうってつけ。
オメガ同様に派生モデルが多く、さらにどれも人気すぎてなかなか紹介しきれません。
ただ、一番人気は、「キャリバー5」というムーブメントが搭載された一本です。
カレラ キャリバー5
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:39mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約38時間
防水性:100m
定価:341,000円
タグホイヤーは色々な派生モデルが散見しているように思われますが、実は多くのシリーズで「キャリバー」ごとに区別されています。
キャリバー5というのは自動巻きで3針+デイト表示あるいはデイデイト表示のシンプルな機械で、タグホイヤーの基幹機となります。
※デイデイトのカレラ キャリバー5
シンプルゆえにクラシカルなデザインで、フォーマルなシーンによく馴染みます。
キャリバー5搭載モデルはカレラの中でエントリーモデル的立ち位置。そのため新品並行相場は20万円前後~。とてもお買い得ですね。
ただ、タグホイヤーの真骨頂と言えばクロノグラフです。そのためクロノグラフ搭載機が良い、といった方にはこちらをご紹介いたします。
カレラ キャリバー16
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:41mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約42時間
防水性:100m
定価:550,000円
「キャリバー16」は、クロノグラフが搭載されたムーブメントです。
ちなみにキャリバー16のベースムーブメントはETAというムーブメントメーカーが手掛けているのですが、ブライトリングやオメガ、チューダー(チュードル)、パネライなどといった名門でも使用されてきた、紛れもない名機となります。
縦三つ目のインダイアルに精悍なポリッシュ仕上げを施したブラックセラミックベゼルが、男らしさ抜群。この文字盤デザインを見て「タグホイヤー」と認識する方もいらっしゃいます。
クロノグラフは大きい印象がありますが、ケースサイズは41mmまたは43mm。厚さ16mmほどと比較的コンパクトにまとまっており、スーツの袖口で悪目立ちしません。
相場は40万円程度~。20代の方にはぱっと出せる金額ではありませんが、昇給などで年収アップする機会もある30代であれば、そこまで無理はありませんね。
20代の若手と差別化するためにも、クロノグラフはお勧めです。
さらに、同じクロノグラフでも、タグホイヤー社製ムーブメントもラインナップされています。
タグホイヤー ホイヤー02
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:45mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約80時間
防水性:100m
定価:698,500円
「ホイヤー02」もまたキャリバー名ですが、ETA製ではなく、タグホイヤー渾身の自社製ムーブメントとなります。
この自社製キャリバーが搭載されたモデルには大きな特徴があります。それは、文字盤がオープン仕様になっていること。キャリバー5やキャリバー16も裏蓋がシースルーになっており、ムーブメントを鑑賞することができますが、ホイヤー02ではなんと正面からもメカニカル・ヴィジュアルを楽しめることとなりました。
こうすることで、どこかSFチックというか、近未来風のテイストになりましたね。
45mmは大きすぎるかな?という方は、43mmモデルもラインナップされているので、そちらをお選びください。
なお、自社製ムーブメントはハイエンドにあたるため、相場50万円台~。
ただしホイヤー02の先代にあたるホイヤー01であれば、30万円台から出回っています。ホイヤー01は2019年に生産終了となりましたが、まだ新品が流通しておりますので、少しでもお値段を抑えたい方は今のうちにホイヤー01搭載モデルを買うのが吉です。
文字盤デザインは多少異なりますが(ホイヤー02は縦目クロノグラフ)、大きくは変わりませんのでいずれもタグホイヤーらいしスタイリッシュさを感じられるでしょう。
30代男性にお勧めしたい高級腕時計③ウブロ クラシックフュージョン
ウブロというブランドをご存知でしょうか。
「成功者が着ける時計」と言われています。『成功者はなぜウブロの時計に惹かれるのか。』という本すら出版されています。
そんなウブロの特徴は枚挙にいとまがありませんが、その最たるものは独創的なデザイン。ラバーベルトやカーボンなどといった、ウブロが出てくるまでは高級時計に使うなどとは考えもされなかった異素材を取り入れるというチャレンジ精神。そしてスーツの袖口からパッと目を惹く存在感があるにもかかわらず、イタリア生まれのブランドらしい洒脱な印象。そんな数々の「これまでなかった」「高級時計として信じられない」といった新鮮味が、起業家,あるいはエリートビジネスマンなどから愛される所以でしょう。
そんなウブロのフラグシップはビッグバンですが、平均相場140万円オーバーと、ちょっと30代だとすぐに買える金額ではないかもしれません。
そこで、クラシックフュージョンをお勧めします。
クラシックフュージョンはビッグバンとは正反対で、薄型ケースなどの上品な要素がフィーチャーされた一大シリーズ。機構やデザインがシンプルですので、その分価格帯もお安く、また、あらゆるビジネスシーンに対応できるエレガンスを有します。
ウブロ クラシックフュージョン チタニウム
素材:チタン
ケースサイズ:45mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約42時間
防水性:50m
定価:891,000円
クラシックフュージョンの一番人気がコレ!
薄型ケースにサンバースト仕上げのブルー文字盤が、非常に美しい一本です。
前述の通り、クラシックフュージョンは上品さが何よりの特徴です。デカ厚といったイメージの強いビッグバンとは裏腹に、ドレスウォッチのような佇まいを味わえるでしょう。ちなみにネーミングの由来は「ウブロの伝統」「最新技術」を融合しようという理念に基づいたものです。
サテンとポリッシュが混合した仕上げのケースは、高級感もバッチリ。一方素材にチタンを用いているため、ステンレススティールにはない軽やかな着け心地が味わえます。
ちなみに黒やレーシンググレー文字盤も人気です。
45mmはちょっと大きい・・・といった方は、最近42mmにダウンサイジングされたモデルもラインナップされましたので、そちらをお選びいただくと良いでしょう。
ウブロ クラシックフュージョン チタニウム クロノグラフ
素材:チタン
ケースサイズ:45mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約42時間
防水性:50m
定価:1,254,000円
サンバースト仕上げの文字盤が本当におしゃれなクラシックフュージョンの、クロノグラフ搭載モデルです。
端正で均衡のとれた文字盤に二つのインダイアルが加わることによって、ウブロらしいスポーティーさと高級機らしいメリハリがうまく効いています。
ところで搭載されているのは、クロノグラフの名機として名高いHUB1143。
ウブロはデザイン性ばかりが取沙汰されがちですが、精度・正確性ともにかなり評価が高いものとなっております。
ウブロがただのデザインウォッチではなく、数々の老舗ブランドと同様にムーブメントにこそ力を入れているから、成功者たちから一目置かれているのでしょう。
こちらのモデルも、文字盤カラーにバリエーションがあります。
使い勝手のよい黒を選ぶもよし。新色のレーシンググレーを選ぶもよし。
ちなみに個人的な好みはオリーブグリーンです。
最近ブライトリングやIWCもオリーブグリーン文字盤をローンチしており、一大ブームが築かれようとしていますが、ウブロの高いデザイン性とよくマッチしていますよね。
新品相場は3針モデルが60万円前後~、クロノグラフモデルが80万円台~。
30代を迎えて、ハイソなコミュニティに参加する機会が増えた方。ぜひウブロのクラシックフュージョンを着けて、周囲に溶け込みましょう!
30代男性にお勧めしたい高級腕時計④ブライトリング クロノマット
これまでスーツスタイルに合うエレガンス、ちょっと言い方を変えると「無難な」モデルを紹介してきましたが、ガッツリと男らしい時計が欲しい。そんな30代の方に向けて、ブライトリングをお勧めします。
創業当時からパイロットウォッチの名門として、「時計ではない。計器である」の理念を貫いてきたブライトリング。「空」で使うことが前提ですので、優れた視認性や信頼性、パイロットグローブを着けていても問題のない操作性などを有しています。
こういったコンセプトもまた男心をくすぐるのですが、何よりの特徴がこのインパクトあるデザイン!!ブライトリング好きからお話を伺うと、「デザインにひとめぼれした」といった方も少なくありません。
本当に航空機器のコックピットから取ってきたような計器然とした意匠、無骨で男らしいフォルム、それらを体現するかのようなハイスペック・・・本当に抜群のかっこよさを感じるでしょう。
ブライトリングにはナビタイマーやスーパーオーシャンなどいくつかのシリーズが存在しますが、とにかく男らしいものを!という30代男性には、クロノマットをお勧めしたいです。
ブライトリング クロノマット44
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:44mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約70時間
防水性:200m
定価:モデルによるが100万円前後
クロノマットは1984年にシリーズ化したパイロットウォッチですが、そのプロトタイプは第二次世界大戦下に既に存在した軍用時計。
大きく分厚いケース。視認性を最優先させつつインダイアルやバーインデックスを効果的にあしらったことで実現したメカニカルな文字盤デザイン。操作性に富んだベゼルや大きめリューズ・・・どこをとってもインパクト大のデザインが話題です。
なお、クロノマットはいくつかの派生シリーズがありますが、現行のメインは44mmサイズのこちら。搭載するムーブメントに自社製B01を搭載したハイエンドラインです。
かなりボリューミーですので、地味めスーツからでも抜群の存在感を発揮してくれます。
ブライトリング クロノマット41
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:41mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約70時間
防水性:200m
「44mmは大きすぎる」という方のために、41mmにダウンサイジングしたクロノマットもお勧め。
ちなみに搭載するムーブメントはB01ですので、スペックは44mmと変わらず高いレベルです。
出典:https://www.breitling.co.jp/
なお、ブライトリングは定価はかなり高いのですが(モデルにもよるが、ロレックスよりやや上程度)、並行輸入店での価格がかなり割安になります。
クロノマットに至っては、モデルや素材にもよりますが、新品であれば60万円前後が相場の目安です。機構によっては50万円台で手に入れられるものも存在します。
30代男性にお勧めしたい高級腕時計⑤グランドセイコー
2017年にセイコーから独立して単独ブランドとしての道を歩み始めるやいなや、「抜群に高い精度」「丁寧かつ緻密な加工技術」「セイコーにはないラグジュアリー感」が評価され(もともと国内外で評価されていましたが)、今最も熱いメイド・イン・ジャパンブランドと言えるかもしれません。
グランドセイコーのシリーズは「エレガンスコレクション」「ヘリテージコレクション」「スポーツコレクション」といった分類がされていますが、こうなったのは結構最近。昔から、ムーブメントの機構で区別することが一般的です。
すなわち、「クォーツ」「メカニカル」「スプリングドライブ」。
そしてこの三ムーブメント全てが他の海外ブランドにはないアイデンティティを有しています。
「クォーツを超えたクォーツ」と名高い、世界最高峰の高精度を誇るクォーツ。
精度の良さを示す指針として有名なスイス公式クロノメーター(C.O.S.C)を越える「新GS規格」をクリアしたメカニカル。
そしてゼンマイを駆動力とし、クォーツの高精度と機械式時計の力強さを手にしたスプリングドライブ。
「正しく時を刻む」という時計本来の価値を誠実に追及しており、タイトなスケジュール管理が求められるやり手ビジネスマンたちの日常を助けてきました。
昨今、電波時計やら高精度クォーツやらで、「正しい時刻を表示する」ことはかつてほどハードルが高くなくなってきています。むしろ、スマートフォンや街中の掛け時計ですら精度は高いです。
そんな「便利でありふれた時計」を、昔ながらの機構を使って精度面で凌駕しようとしているのがグランドセイコーです。正直、そこまでの精度は必要ないのかもしれません。それでもなお高い精度を追い求める・・・そこに、日本企業ならではの粋のようなものを私は感じます。
とは言えオシャレ盛りの30代にとって、「精度が高い」だけでは物足りませんね。やっぱりデザイン性もないと。
でも、安心してください。
実はグランドセイコーは精度と併せて、外装でも非常に高度な技術をいかんなく発揮しています。
「ザラツ研磨」という仕上げを聞いたことがありますか?これはグランドセイコーならではの研磨技術で、専用の機械で熟練の職人たちによって織りなされるものです。ザラツ研磨を施すことで、歪みのない美しいケース・ブレスレットを実現します。
決して派手ではないのですが、正統派の格式がそこにはあります。高級時計として完成されているため、見る人が見ればしっかり作り込まれている時計であることは一目瞭然でしょう。高級時計に必須の「高級感」は、こういった丁寧な仕事によるものなのです。
ちなみに視認性を重視しているため文字盤に余計なデザインは入っていませんが、インデックスや針にも同様の造形美が採用されており、上品な印象に一役買っています。
また、最近では「スポーツコレクション」と銘打ち、これまでには少なかったスポーティーモデルも多数ラインナップしているため、カジュアルファッションに似合う時計が欲しい、といった層のニーズも満たします。
グランドセイコー 9Fクォーツ
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:37mm
駆動方式:クォーツ
防水性:日常生活用強化防水
定価:モデルによるが、20万円台~
あくまで視認性を重視し、余計なもの一切を省いた結果出来上がったのが、こちらの「グランドセイコースタイル」です。
ちなみにクォーツの前につく9Fとはキャリバー名。これが、クォーツを超えたクォーツと名高い精度を誇ります。
ちなみにエレガンスコレクションになるとドレッシーなブレスレットを有しており、ちょっとしたパーティーシーンに着けていけそうですね。
価格帯はグランドセイコーの中で最も安く、15万円台~。エレガンスコレクションやハイエンドラインとなるとやや高めの30万円台からとなりますが、それでも「初めての高級時計」にうってつけの価格帯と言えるでしょう。
グランドセイコー 9Sメカニカル
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約55時間
防水性:日常生活用強化防水
定価:モデルによるが、60万円台~
「9S」はメカニカル、すなわち機械式時計のキャリバーです。
グランドセイコーは昔ながらの機械式であっても、超高精度。秘訣は毎時36,000(1秒間に10振動)を誇る、時計界きってのハイビートにあります。
「テンプ」と呼ばれる時計の精度を司るムーブメントの部位の振動数を表したもので、高ければ高いほど精度は良好になる一方で、パーツが摩耗し劣化が早まるという弱点も有します。
しかしながらグランドセイコーは独自設計と新素材使いによって、ハイビートながらもムーブメントを長寿命とするシステムを編み出しました。それが1998年に発表された、9Sメカニカルムーブメントです。
現在ではクロノグラフやGMTなど、コンプリケーションを搭載したものなどもラインナップされており、誕生から20年以上を経てさらに進化を続けています。
気になる相場はモデルにもよりますが、30万円台~。ただ品質が良いので長持ちにも定評があり、結果としてトータルのコストは抑えることが可能です。
グランドセイコー 9Rスプリングドライブ
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40.2mm
駆動方式:スプリングドライブ
パワーリザーブ:約72時間
防水性:モデルによる
定価:モデルによるが、80万円台~
スプリングドライブとは、駆動力はゼンマイでありながら、精度を司るパーツに水晶振動子―クォーツ―を採用した画期的なシステム。
これはグランドセイコー独自にして未だ他の追随を許さないほど革新的なもので、グランドセイコーを買うならスプリングドライブ!といった方もいるほど。
このムーブメントの魅力は、クォーツの高精度と機械式時計が持つ味わい深さを見事融合させたこと。
グランドセイコーにしては大きめサイズで、スポーティーなモデルが多いことも特徴です。
なお、スプリングドライブはハイエンドラインにあたるので、相場は50万円前後~と高価格帯となります。しかしながら実用性、高級感、そしてステータスどれをとっても一流ですので、一生ものの時計が欲しい方はぜひご検討ください。
30代男性にお勧めしたい高級腕時計⑥フランクミュラー カサブランカ
「人と違った着こなしがしたい」
「ビジネスシーンでもオシャレをしたい」
「エレガントな30代男を演出したい」
そんな上質でお洒落な腕時計をお探しの30代男性にお勧めしたいのは、フランクミュラーです。
フランクミュラーの持ち味は、技術力の高さもさることながら、他社とは一味も二味も違った独創性!特にケースフォルムや文字盤デザインに美術や建築の様式を取り入れ、唯一無二の審美性を獲得してきました。
こういった魅力から、機械にこだわる時計マニアはもちろんのこと、ファッションに厳しい目を持つ女性まで、実に多くのファンが存在します。
TOKIOの松岡昌宏さんや元SMAPの中居正広さんなどのタレントから香川真司さんやクリスティアーノ・ロナウドさんのようなスポーツマン。果てはロシア首相のメドベージェフ氏など、多くの著名人が愛用していることでも有名です。
フランクミュラーもシリーズにかなりバリエーションが豊富なのですが、二本柱はトノー(樽)型のトノーカーベックス、レクタンギュラー(長方形)型のロングアイランドです。
さらにその中で派生モデルが存在しますが、スーツや靴など持ち物がワンランク上がる30代には、カサブランカを特にお勧めいたします。
フランクミュラー トノーカーベックス カサブランカ
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦45mm×横32mmなど
駆動方式:自動巻き(メンズ)
防水性:日常生活用防水
定価:モデルによるが110万円台~
カサブランカは1992年に発表されました。モロッコの都市「カサブランカ」や映画「カサブランカ」からインスピレーションを得た、と言います。
フランクミュラー初のステンレススティールモデルを採用(今では珍しくないが、当時の同社は金無垢が主流だった)しています。これは、カサブランカの砂漠の砂や暑さによる発汗への耐久、ひいてはバカンス旅行や日常で気軽に使用することのできる普段使いの実用腕時計を作るための試みでした。
文字盤カラーなどにバリエーションはありますが、カサブランカの特徴は中央から延びるように配された力強いアラビアインデックス。それだけで強いインパクトを与えますね。
インデックスと針には蛍光塗料が使用されているため、薄暗い中で発光するグリーンカラーがとても綺麗ですね。
ちなみにこちらは、灼熱のサハラ砂漠を文字盤上に表現したもの。カサブランカが位置するモロッコの、広大な土地土地を思わせます。
ケースサイズにもバリエーションがあり、オーソドックスな縦45mm×横32mmサイズや大きめの縦50.4mm×横36.0mmなどがラインナップされています。「スーツにはちょっと大きいかな?」と思うかもしれませんが、トノーカーベックスのケースラインが流麗なため、とてもスタイリッシュ。
フランクミュラーを使いこなせるととてもかっこいいので、ぜひ一度ご試着ください。
相場はバリエーションが豊富なため一概には言えませんが、30万円台~100万円以上の価格帯で、搭載される機構などによっても異なります。
中にはちょっと高いかな?と思うものもあるかもしれませんが、フランクミュラーの美しいデザインは今後40代、50代、あるいは60代になっても使える一生ものです。
末永くパートナーとして愛用していけることでしょう。
30代男性にお勧めしたい高級腕時計⑦IWC ポートフィノ
本格的な機械式時計が欲しいけど、ロレックスやオメガといった有名どころは避けたい。そんな方にお勧めなのがIWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)です。
ドイツにほど近いスイス シャフハウゼンに本拠を構えていることが要因か、質実剛健なものづくりが何よりの魅力。「見やすい」「正しい」「末永く愛用できる」といった、時計本来の価値を一貫して守り抜いてきました。
IWCというとポルトギーゼやパイロットウォッチが代表的ですが、30代の男性にはぜひポートフィノをお勧めしたいと思います。
新品並行相場40万円~とIWCのエントリーモデル的立ち位置でありながら、上級者向けのドレスウォッチとしても名高く、無骨さとはまったく無縁。
12時と6時位置にローマンインデックスを置く以外は一切の無駄が排除されており、上品な薄さと相まって、雲上ブランドのクラシックラインと比べても遜色はありません。
普段のビジネスだけではなく、ここぞと言うときの大切な商談やフォーマルパーティーにも着けて行ける時計を探している。そんな方々にお勧めしたい一本です。
ポートフィノ オートマティック
素材:ステンレススティール,レッドゴールドなど
ケースサイズ:直径40mm×厚さ9.3mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約42時間
防水性:3気圧
最もオーソドックスなポートフィノがこちらのオートマティックです。
1984年の誕生以来、幾度かのデザインチェンジが果たされていますが、いつの時代もすっきりと、そして控えめな気品をたたえていることがポイントです。
ポートフィノ クロノグラフ IW391022 / IW391009
素材:ステンレススティール,レッドゴールドなど
ケースサイズ:直径42mm×厚さ13.6mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約44時間
防水性:3気圧
ポートフィノでもクロノグラフがラインナップされており、大変高い人気を誇ります。
ポルトギーゼのそれとはまた違った上品さや、クラシカルテイストが美しく仕上がっていますね。
クロノグラフはどうしてもスポーティーになりがちなのですが、無骨さやアクティブさは一切感じさせません。
クロノグラフにもミラネーゼ・メッシュブレスレットが採用されていますので、好みの方をお選びいただければと思います。
30代男性にお勧めしたい高級腕時計⑧ロレックス エクスプローラーI
高級時計と言えばロレックス!といった方も多いのではないでしょうか。
言わずと知れた超有名ブランドであり、紛れもない高級時計界のナンバーワン。時計としての品質、デザイン、ステータス、どれをとっても文句なしですね。
デイトナ、GMTマスターII、サブマリーナなどスポーツ系を中心に幅広い年齢層からご購入いただいておりますが、30代男性にお勧めしたい一本はエクスプローラーIです。
ロレックス エクスプローラーI 214270
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:39mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約48時間
防水性:100m
定価:687,500円
エクスプローラーはその名のとおり「探検家」に向けて作られた腕時計です。あらゆる探検家のニーズに応えるべく、高い耐久性・視認性・時計としての信頼性を重要視されて製造されました。
そのため、ロレックスの中でも非常に質実剛健な一本で、機能性は至ってシンプル。デイト表示すら持たず3針のみで、ゴテゴテとした装飾は一切ありません。
そんなエクスプローラーIは1953年から続くロングセラーですが、長い歴史の中でデザインは変えず、しかし確実なスペックアップを経験してきました。
一番人気は惜しまれつつも製造終了となった旧モデル 214270です。
エクスプローラーIの基本サイズは36mmですが、214270はアップサイジングされた39mmが採用されています。とは言え昨今のデカ厚ほどでは全くないため、スーツの袖口にちょうどいい大きさですね。
ロレックスの多くの時計に言えることですが、ステンレススチールケースは最上級の品質となる904Lを使用しています。その上質な金属は丁寧に仕上げされているため、他社の39mmサイズ製品と比べて、優美な印象が強くなることもまた特徴です。そのため、前述した「高級感」については、言うことありません。
よく「ロレックスって知名度だけでしょ?」みたいな誤解があるのですが、そんなことはありません。むしろ、どこよりも高い時計製造技術を武器に、「高級時計」と呼ばれるにふさわしい逸品を世に送り出しているのです。
なお、気になる相場は120万円前後~。
定価は687,500円ですので、それをはるかに上回るお値段ということになりますね。
現在ロレックス相場は全体的に上昇しており、かつて入門機と呼ばれたエクスプローラーIも100万円超え…
ロレックスはここ数年来で世界的な需要が高まり、結果として人気モデルは正規店でほとんど変えないような超品薄状態。それに伴い相場が上がり、デイトナなどは定価の倍以上で販売されてきました。
とはいえこういった相場高騰は「リセールバリュー」にも繋がります。
エクスプローラーIはロレックスの中ではお安めとは言え、人気が高く価値が安定しているので、手放すときは入手価格の80%程度(状態、相場による)でお買い取りが可能です。為替相場の影響によっては、購入した時より高く売れることもあるため、一概に高すぎる買い物とは言えないでしょう。
ちなみに214270は2016年にランニングチェンジしており、文字盤の仕様が変わりました。
こちらは旧型の214270です。
パッと見は一緒ですが、針が短く、また3・6・9のインデックスに夜光塗料がありません。ちなみにこの仕様をブラックアウトと呼び、かつては新型の方が価格が高かったものの、現在では旧型の方がジワジワと相場を上げてきています。
ロレックス エクスプローラーI 124270
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:36mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約70時間
防水性:100m
定価:847,000円
なお、エクスプローラーIは現行モデル124270も非常に人気があります。
こちらは36mmサイズに原点回帰したオーソドックスなモデルで、ムーブメントには最新世代のCal.3230を搭載。パワーリザーブが70時間に延長され、実用性が大きく工場しています。ラグやブレスレットの形状のよりスタイリッシュになり、214270と同じくエクスプーローラーIの顔として高い需要を誇ります。
新旧どちらにせよ、エクスプローラーIは30代の社会人からしてみれば手堅い所として外せない存在です。相場は120万円〜と決して安くはありませんが、多少背伸びをしてでも購入する価値はあると断言いたします。
30代男性にお勧めしたい高級腕時計⑨カルティエ カリブル ドゥ カルティエ ダイバー
「女性のブランド」といったイメージのあるカルティエ。しかしながら近年本格派メンズ腕時計に注力しており、ロレックスやオメガ、タグホイヤーなどといったスイス名門とも引けをとらないような名作を続々ラインナップさせています。
そんな中で30代の男性にお勧めしたいモデルはカリブル ドゥ カルティエです。
ブランド初となるメンズ専用本格時計として2010年よりラインナップされているシリーズで、タンクフランセーズやパンテールなどに代表されるお上品な雰囲気は一掃。力強いシルエットとのびのびした文字盤デザインが特徴です。
カリブル ドゥ カルティエは一見すると非常にスポーティーですが、そこは名門ジュエラー。
丸みを帯びたラインや厚みを抑えフィット感に優れたケースは、スポーツモデルにありがちな腕への負担が最小限となっています。
一番人気はダイバーズラインです。
逆回転防止ベゼル搭載・300m防水と国際規格ISO6425に適うプロユースでありながら、厚さはわずか11mm。
ダイバーズウォッチはとかく厚く大きくなりがちですが、カルティエらしいスタイリッシュなフォルムは健在です。
カリブル ドゥ カルティエ ダイバー
素材:ステンレススティールなど
ケースサイズ:42mm
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:最大48時間
防水:300m防水
ケースサイズは42mm、オールステンレスやピンクゴールド×ステンのコンビ、ADLC加工ステンレスなどをラインナップしていますが、一番人気はステンレススティール×ラバーベルトのタイプです。
お値段も最もお値打ちで、65~70万円で手に入れることが可能。使いやすいので、スーツスタイルにもカジュアルスタイルにもマッチしてくれるでしょう。
ちなみにカルティエは女性からの認知度が抜群に高いので、パリッとしたファッションと合わせれば注目を浴びること間違いなしです。
30代男性にお勧めしたい高級腕時計⑩ブルガリ オクト
30代を迎えて、スーツにこだわりを持つようになった。そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特にイタリアンスーツは絶品。イタリアの風土に合った軽快さがエレガンスと融合しており、着るだけで伊達男になったような気持ちになりますね。エルメネジルド ゼニアやブリオーニなんかを、ここぞと言う時の一着にしている方もいらっしゃるでしょう。
こういったことからもわかるように、イタリアブランドは本当にオシャレ。先ほどウブロでもイタリア発とご紹介しましたが、やはりスイスの質実剛健さとはちょっと違いますよね。
そんなイタリアファッション好き、あるいは着こなしにこだわりがある30代男性には、ブルガリをお勧めしたいと思います。
出典:https://www.instagram.com/bulgariofficial/
カルティエ同様、ブルガリも女性のイメージが強いかもしれません。しかしながら実は1970年代から既に時計製造を始めており、その技術力は時計愛好家お墨付き。また、ジェラルド・ジェンタ社やダニエル・ロート社といった名門独立系ブランドを吸収し、長年にわたってオシャレかつ高品質な製品を輩出していることに定評があります。
そんなブルガリの時計シリーズは、ブルガリブルガリやディアゴノも有名なのですが、今回はオクトをお勧めいたします。
オクト ローマ 2018年発表モデル
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:41mm
駆動方式:自動巻き
防水:50m
ブルガリブルガリと並んで当ブランドのフラグシップであり、おしゃれメンズスポーツウォッチの金字塔とも言うべきオクト。
元々は、ジェラルド・ジェンタ氏が手掛けていて、ブルガリ傘下となり引き継がれたシリーズです。
ジェンタモデルらしい八角形―オクタゴンケース―が特徴的。このフォルムから、オクトと名付けられています。
手作業によるポリッシュとサテン仕上げが施されたことにより、スポーティーテイストと高級感が上手に両立しています。
ちなみにオクトは切削を繰り返し、110もの面から成り立ちます。高級時計らしい立体感や複雑なダイナミックさを備えました。
なお、オクトは実はスポーツラインです。しかしながらシックさが主張されていて、かつイタリアンテイストが独特のフォルムに現れており、ダンディにきまること間違いなしの鉄板シリーズでもあります。
出典:https://www.facebook.com/Bulgari/?ref=page_internal
こちらは2018年発表モデル。
定価は734,400円ですが、新品並行相場は50万円台前半~で手に入れることが可能です。
41mmと大ぶりながらサンレイ仕上げが施されたブルー文字盤が非常にエレガント。
厚みも10mm以下のため、様々なファッションに合わせやすい一本でしょう。
ちなみに搭載する自動巻きCal.BVL 191 ソロテンポは自社製基幹ムーブメント。
「本格派の機械式時計」であり、一生ものとしてもおすすめできる名作です。
オクト フィニッシモ BGO40C14SSXTAUTO
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
駆動方式:自動巻き
防水:30m
オクトシリーズはいくつかの派生モデルが存在します。そんな中でフィニッシモは、世界最薄自動巻きムーブメントを搭載した一大コレクション。とても自動巻き機構を搭載したとは思えない薄型が魅力です。
こちらは、2018年発表の新型モデル。もともとチタン製が主流のシリーズでしたが、ケース・ブレスレットにステンレスが採用されることとなりました。
見てください、この薄さ!!
文字盤もシルバーとなっており、非常に明るくスタイリッシュな一本です。
なお、新品相場は100万円前後~と、ステンレススティール製にもかかわらずやや高め。ハイエンドラインとなります。
もちろんハイエンドラインらしく、上品な薄型で高級感は抜群。ここぞと言う時の一本として、ぜひお持ちいただきたいモデルです。
まとめ
以上、30代男性にお勧めしたい10本の腕時計をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ビジネスシーンにふさわしく、かつ高級感を感じさせる腕時計をセレクトしてみました。
3針、メタルバンド、自動巻、防水機能付きという実用性にすぐれたモデルが多く、どれも日常使いに最適です。
いずれも当店の人気商品となりますので、気になるモデルがある方はぜひお問合せください!
当記事の監修者
田中拓郎(たなか たくろう)
高級時計専門店GINZA RASIN 取締役 兼 経営企画管理本部長
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
当サイトの管理者。GINZA RASINのWEB、システム系全般を担当。スイスジュネーブで行われる腕時計見本市の取材なども担当している。好きなブランドはブレゲ、ランゲ&ゾーネ。時計業界歴12年