「GMTマスターII 16710と116710LNの違いって何だろう?」
「GMTマスターII 16710と116710LNだったらどちらを選んだら良い?」
どこが変わったのかわかりづらい、ロレックス GMTマスターII 16710と116710LNの違いについて知りたいという人は多いのではないでしょうか。
2つのモデルの大きな違いはベゼルの素材です。
この記事ではロレックス GMTマスターII 16710と116710LNの違いを、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
細かい体裁の違いについて解説していますので、サブマリーナのご購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
GMTマスターには、IとIIの2つが存在しており、「GMTマスターI」は異なる2つの時刻を表示可能であり、「GMTマスターII」は最大3つのタイムゾーンを表示することが可能です。
系譜を見てみましょう。
リファレンス | 製造期間 |
---|---|
Ref.6542 GMTマスターI | 1955年~1959年頃 |
Ref.1675 GMTマスターI | 1960年代 ~ 1980年頃 |
Ref.16750 GMTマスターI | 1980年 ~ 1988年頃 |
Ref.16700 GMTマスターI | 1990年頃 ~ 1999年頃 |
Ref.16760 GMTマスターII | 1983年 ~ 1988年 |
Ref.16710 GMTマスターII | 1990年 ~ 2007年頃 |
Ref.116710LN GMTマスターII | 製造期間:2007年 ~ 現在 |
製造期間:1990年 ~ 2007年頃
搭載ムーブメント:Cal.3185、Cal.3186
GMTマスターIのスタイリングを継承し、さらに高性能なムーブメントを搭載したGMTマスターII のセカンドモデルです。
「黒」と「赤黒」と「赤青」の3種類のベゼルカラーが存在し、特に赤青ベゼルは生産終了後も高い人気を得ています。
Zシリアル後半から最終MシリアルについてはCal.3185ではなくCal.3186が搭載されています。
Ref.16710の生産数は約700,000個で、Cal.3186を搭載した個体は多くとも35,000個と言われており、非常にレアなことから現在ではプレミア価格で取引されています。
製造期間:2007年 ~ 現在
搭載ムーブメント:Cal3186
GMTマスター人気の引き金となったサードモデルです。
2トーンベゼルが姿を消し、24時間針はグリーンに変更されました。
ムーブメントには耐磁性に優れるパラクロム製ヒゲゼンマイが採用され性能面の向上も図られています。
Ref.16710からの主な変更点は
- ムーブメント:Cal.3185からパラクロムヒゲゼンマイを搭載したCal.3186に変更。
- ベゼル:アルミからセラミックのベゼルディスクへと変更。ベゼル上の数字はプリントではなく彫り込み式となりプラチナの特殊コーティングが施されています。
- リューズ:リューズガードが大型化。ツインロックリューズからトリプロックリューズへと変更されています。
- 針、ダイヤル:ロゴがホワイトからグリーンに変更。24時間針がレッドからグリーンに変更。インデックスも大型化されています。
- ブレスレット:中央のコマが鏡面仕上げとなり、コマの作りも空洞ではなく無垢のコマとなりました。バックルもより頑強なタイプへと進化しています。
コンビやイエローゴールド無垢といったバリエーションも存在しますが、一番人気はステンレス素材のRef.116710LNです。
新型、旧型問わず人気の高いモデルですので、当店では常時在庫を取り揃えております。
是非ご覧になってください。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年