「ロレックスの偽物を見分ける方法ってあるの?」
「ロレックスの本物と偽物、見分けられる?」
カバン、靴、バッグ。
ブランド品には偽物の存在がつきものですが、時計に関しても多くの偽物が出回っています。
特に資産価値の高いロレックスに関しては偽物が多く、最近では装飾の細部からムーブメントまで似せた精巧なコピー品も増えてきています。
しかし、いくら精巧に作り込もうとも偽物は偽物。
そんなロレックスの偽物の見分け方について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
完璧にコピーしている偽物は無く、精巧に作られていてもどこかに必ず違いがあります。
この記事ではロレックスの「本物と偽物の違い」を、GINZA RASINスタッフ監修のもと掘り下げていきます。
各人気モデルの偽物を例にして見分けるポイントを説明しますので、ロレックスの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
ロレックス デイトナ 116509 本物と偽物の違い
まず最初はデイトナ 116509を例にして本物と偽物の違いをご紹介致します。
人気モデルだけあり、低価格帯のモデルと比較すると、かなり作り込まれている印象を受けます。
3.6.9インデックス大きさが違う
左:偽物 右:本物
この偽物は精密に作られていますが、インデックスに大きさな差があります。
夜光面積が大きく、四角形に近い形をしている偽物に対し、本物はシャープな長方形です。
ベゼルロゴ字体、太さが違う
左:偽物 右:本物
偽物は本物と比較すると、フォントが縦長であったり、スペースが広かったり、文字が太かったりします。
ベゼルの作り込みが甘いモデルは結構多いので、注意深くチェックしてみてください。
ロレックス ヨットマスターII 116695SATS 本物と偽物の違い
次に「ヨットマスター 116695SATS」の真偽をご説明いたします。
文字盤の表記の色が違う
左:偽物 右:本物
6時位置の表記の色が異なりますので比較的わかりやすいコピー品と言えるでしょう。
しかしケースデザインや針の形、宝石はパッと見た感じではほぼ見分けがつかないです。
ロレックス デイトジャストII 116333 本物と偽物の違い
レディース、メンズ共にバリエーションの豊かさが魅力的なデイトジャスト。
こちらも全体的なディテールは作り込まれていますが、細部には大きな違いが存在します。
王冠の形が違う
左:偽物 右:本物
まず最初にご覧いただきたいのが、王冠の形。本物はアップライ卜仕上げにより立体感のある仕上がりとなっていますが、偽物はプリントで済ませていることが多く、その差は一目瞭然です。
インデックスの色が違う
左:偽物 右:本物
デイトジャストII 116333 に関してはインデックスの色味が異なります。
偽物は本物よりも緑の色味が濃いです。
9時インデックスの形が違う
デイトジャストII 116333 偽物
細かな差ではありますが、9時インデックスの形が異なることも特徴です。
本物に対し偽物の方がやや夜光面積が小さく、横長に作られています。
※写真では少しわかりづらいかもしれません。ルーペを使えばその違いに気が付くことができます。
ロレックス チェリーニ デイト 50515 本物と偽物の違い
完全なるドレスウォッチとして製作された珍しいモデル「チェリーニ」。最後はこちらの偽物をご紹介します。
王冠の形が違う
左:偽物 右:本物
王冠の形が微妙に異なります。
王冠の違いは偽物でよく見られます。
本物は縦長の王冠デザインとなっていますが、偽物は全体的に丸みを帯びた形。
微妙な差ではありますが、見極める大きなポイントです。
※尚、写真の色味が異なるのは写り込みの影響で、実際はほとんど変わりません。
インデックスの形が違う
左:偽物 右:本物
インデックスの太さも異なります。
本物は細長くシャープなデザインですが、偽物はやや太めなデザインです。
リューズの形が違う
左:偽物 右:本物
リューズに関しても違いが存在します。
本物は厚みが抑えられていますが、偽物は厚みのある玉ねぎのようなデザインです。
まとめ
コピー品の製造技術は年々上がってきており、素人で判別することは難しいでしょう。
しかし完璧にコピーしている偽物は無く、どんなに精巧に作られたものであっても、どこかに必ず違いがあります。
今回は型番ごとに偽物と本物の違いを紹介しましたが、これらの差は他の多くのモデルにも当てはまります。
外装で判別がつきづらい場合、必ず裏蓋を開けて内部機械を確認します。
機械を見れば、真偽判定は容易です。
ロレックスのムーブメントは、ほんの一握りの限られた職人だけしか作れない非常に精巧なムーブメントです。
外装は真似ができても、内部までは真似ができないのです。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年