「GMTマスターIIのスティックダイヤルって何?」
「116710LNのスティックダイヤルについて詳しく知りたい」
今、人気沸騰中のロレックス GMTマスターII。
GMTマスターIIにはスティックダイヤルと呼ばれる珍しい文字盤が存在します。
116710LNにスティックダイヤルが見つかりましたが、仕様について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
生産数の少ないスティックダイヤルは、ロレックスマニアの間で人気があり現在プレミア価格がついています。
この記事では116710LNのスティックダイヤルについて、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
画像付きで詳しく説明しますので、ロレックスに興味がある人はぜひ参考にしてください。
目次
スティックダイヤルって?
左:通常のダイヤル 右:スティックダイヤル
スティックダイヤルとはダイヤル6時方向に記されているGMT-MASTER IIというロゴの「II」の部分の横棒がなく「I I」のような書体のダイヤルのことを指します。横棒のない2本の棒が並んでいるような見た目からスティックダイヤルと呼ばれるようになりました。
GMTマスターII Ref.16710 スティックダイヤル
Ref.16710は1990年(L番)~2009年(V番)の約20年にわたり製造されていたロングセラーです。スティックダイヤルはそのうちの2005年(D番)~2008年(M番)のごく一部に存在するダイヤルです。僅か3年間しか生産されなかったこともあり希少価値は高くなっています。
具体的にどれくらいの価格差が生じているのでしょうか?
現在、通常のダイヤル 16710 赤青ベゼル F番(2004年ごろ製造)が1,100,000円前後の値段がついています。
希少価値の高いスティックダイヤルですが、16710 赤青ベゼル Z番(2007年ごろ製造)が1,500,000円前後の値段がついています。状態が綺麗なものになると2,000,000円近くの値段がつけられることもございます。
また付属品の有り無し、特に保証書の有り無しが値段に大きく関わってきます。数万から数十万の価格差が生じますので付属品も大切に保管しておくことが重要です。
現行モデルRef.116710LNにもスティックダイヤルは存在する!?
さて、ここからが本題です。
今まで紹介してきた旧型モデル16710のスティックダイヤルは有名ですが、実は新型モデルである116710LNにもスティックダイヤルは存在します。116710LNのスティックダイヤルはV番(2009年ごろ製造)に存在しており、このダイヤルの生産期間は1年ぐらいとかなり短いので、レアリティが高いです。
GMTマスター 116710LN スティックダイヤル
GMTマスター 116710LN 通常のダイヤル
現在、通常表記「II」ダイヤル 116710LN V番が850,000円前後の値段がついています。
対して、スティックダイヤル 116710LN V番が1,000,000~1,400,000円前後の値段がついています。
旧型モデル16710 スティックダイヤルの価格の高騰具合を見ると、新型モデル116710LN スティックダイヤルもこれからかなりの値上がりが予想されますので今が狙い目かもしれません。
最後に
パッと見ただけではわからないスティックダイヤルですが、定価を大きく上回るプレミア価格が付いています。
116710LNにもスティックダイヤルがあることはあまり知られていませんが、このことが有名になるころには今以上のプレミア価格が付いていることが予想されます。
狙い目である今のうちに、ぜひ手に入れておきたいモデルです。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年