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ヨットマスター, 池田裕之, ロレックス

ロレックス オイスターフレックスベルトの特徴とサイズの種類

最終更新日:

「オイスターフレックスベルトってどんな特徴があるの?」
「オイスターフレックスベルトはサイズで選べるの?」

オイスターフレックスは2015年から採用されているロレックス独自のラバーベルトです。

主にヨットマスターとデイトナに使用されており、その優れた装着感は一般的なラバーベルトとは比べ物になりません。

そんなオイスターフレックスベルトについて知りたいという人は多いのではないでしょうか。

オイスターフレックスは着ける人への実用性を考え抜いて作られたロレックスの次世代ベルトで、サイズ展開もおこなっています。

この記事ではロレックス オイスターフレックスベルトの特徴とサイズの種類について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。

替えベルトの購入方法も紹介しますので、ロレックスのご購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。

ヨットマスター オイスターフレックス

 

オイスターフレックスってどんなベルト?

オイスターフレックスはバーゼルワールド2015で発表された ヨットマスター「Ref:268655」「Ref:116655」にて初めて装着された次世代ベルトです。

一般的に販売されているラバー素材とは異なり、オイスターフレックスのラバーは【ブラック エラストマー】という豊かな弾性を持つゴム状の高分子物質がコーティングされています。

*エラストマー =「erastic(弾性のある)」+「polymer(重合体)」を合わせた造語

オイスターフレックス

ブラックエラストマーによってコーティングされたラバーはメタルブレスレット並みの堅牢性や防水性が確保されており、ラバーベルトとは思えない実用性に富んだ仕上がりとなっています。

なお、ロレックスが一から開発したオイスターフレックスは「特許」取得済みです。

ロレックスだからこそ味わえる最高級のラバーベルトとして近年評価を急激に高めています。
 

縦方向クッションシステム

オイスターフレックスの魅力はブラックエラストマーでコーティングされていることだけではありません。

ベルトの内側にも画期的な技術が仕込まれています。

オイスターフレックス

写真を見ると、内側の中央にクッションのようなパーツが取り付けられていることが分かるはずです。

このクッションは「縦方向クッションシステム」と呼ばれ、ラバーベルト特有の硬い装着感や痒くなるというデメリットを防ぐために採用されています。

また、快適性だけでなく美観にも拘りぬいた設計となっており、高級感溢れる仕上がりとなっていることも魅力的です。
 

オイスターフレックスのサイズの種類

オイスターフレックスは当初ヨットマスターのみに採用されていましたが、近年はデイトナのゴールド系モデルにも採用されるようになっています。

その結果オイスターフレックスの知名度は徐々に上がってきてはいますが、複数のサイズ展開が行われていることは知らない方も多いようです。

オイスターフレックス サイズ

写真にE-Gというアルファベットが記載されているをご覧いただけるでしょうか?

このアルファベットはオイスターフレックスのサイズを表しており、ベルトを交換することで自分の腕周りに合ったサイズを選ぶことが可能です。

サイズ展開はD.E.F.G.Hの5展開で、「E-●」の右側のアルファベットがサイズを表します。

名称 長さ 微調整幅 最大幅
ED 50mm   50mm
EE 55mm +5mm 60mm
EF 65mm +5mm 70mm
EG 75mm +5mm 80mm
EH 85mm +5mm 90mm

このようにオイスターフレックスのサイズは1サイズ上がると最大幅が約1cm増える仕組みとなっています。

オイスターフレックス

尚、微調整幅についてですが、オイスターフレックスのバックルには3段階の微調整が可能となっているため、最大5mm幅を増やすことができます。(EDサイズを除く)

 

具体的な腕回りサイズについて

オイスターフレックスに標準装備されているベルトは12時側にE-Fサイズ、6時側にE-Eサイズが備えられており、腕周り約17.0cmの方に合うように調整されています。

※時計のケースサイズにも左右されるため、大よそのサイズ感として認識してください。

そして標準サイズの腕回りが分かれば、他のサイズと組み合わせた時の腕回りサイズも分かります。

下記にベルトサイズごとの腕回りサイズをまとめましたので、是非ご参考にください。

名称 最小腕回り 微調整幅 最大腕回り
ED+ED 約14.0mm   約14.5mm
ED+EE 約15.0cm +5mm 約15.5mm
EE+EE 約16.0cm +5mm 約16.5mm
EE+EF 約17.0cm +5mm 約17.5mm
EF+EF 約18.0cm +5mm 約18.5mm
EF+EG 約19.0mm +5mm 約19.5mm
EG+EG 約20.0mm +5mm 約20.5mm
EG+EH 約21.0mm +5mm 約21.5mm
EH+EH 約22.0mm +5mm 約22.5mm

標準体型の男性ならEE+EE、EE+EF、EF+EF辺りがジャストサイズでしょうか。

ED、EG、EHもラインナップされていますが、あまり活用されることはないサイズ感だと思います。

 

替えベルトはどこで買えばいいの?

実はオイスターフレックスが採用されているモデルは購入時に自分にピッタリ合うサイズのベルトに変更することができます。

そのため、購入する時は試着をしてちょうど良いサイズのベルトに交換しましょう。

※正規店及び一部の平行店で新品を買ったときのみ。

オイスターフレックス

購入時にベルト交換することを忘れてもオイスターフレックスは12時側と6時側いずれか一方ずつでの購入が可能となっています。

ただ、日本ロレックス社のサービスセンターでしか購入することが出来ず、価格も概ね片側3万円~4万円とかなりの高額です。(サイズによる)

正規販売店や平行店でも交換可能ですが、基本的に在庫としてストックしていないため「修理扱い」となり、結局高額となるので注意ください。

 

まとめ

オイスターフレックスは着けた人への実用性を考え抜いて設計されたロレックスの次世代ベルトです。

今後も多くのモデルに採用されることが見込まれるため、是非存在を覚えておいてください。

尚、購入の際にはサイズにお気を付けください。標準ベルトではサイズが合わない方は自身にピッタリ合うサイズに交換してしまうのがベストです。

 

当記事の監修者

池田裕之(いけだ ひろゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長

39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年

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